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  • v332 どうなる菊芋 その2(移植手術)

    ■どうなる菊芋 その2(移植手術)

    バッタ
    畑にいた小さいバッタ。キレイな黄緑。6/16

    恐怖のアリ塚と化してしまった菊芋を植えた2個所とその周辺に、ずいぶん前に購入した「ワサビとニンニク入りの木酢液」(忌避剤)を高濃度にして蒔きました。(この特殊な木酢液もなかなか貴重なものと思います。数年前に気になって丸瀬布の道の駅で買いました)
    その後、アリがよりひどい方のひとつだけ、菊芋を別の場所に移植しました。

    そして2日後に見てみると、何とアリがいなくなっていたのです。なかなか凶暴な連中ですので、これはすごい。木酢液なので、殺虫剤とは違います。アリを殺すことなく、他所へ行ってもらえたわけです。

    さて、菊芋に関しては、何としても多くの収穫を目指したいので、「芽欠き」もしておこうと思いました。ジャガイモの場合、芽欠きをすることで大粒になるとか何とか、それと同じだろうと、漠然と思っただけです。(ひょっとしたら違うかも、葉が多いほど養分を葉から送るかも)

    1か所から複数の芽が出ているところは、1本にしてみようと思いました。

    菊芋の芽

    このように複数の芽が出ています。とにかくでかくなる植物なので、元気なやつ1本にするのです。それ以外は引っこ抜いて…うーん…

    もったいないだろ。何か方法はないのかっ。

    もしかして、ひとつの種芋から芽が複数出ている場合、種芋にメスを入れ、カットして移植すれば良いのではないだろうか。もし切り傷からバイ菌が入り病気になるなど、失敗したら全滅ということになってしまいますが、先生どうしますか。

    「私、失敗しないので」

    はいはい、わっかりました。
    ということで、6月19日(火)にオペを開始しました。

    移植手術

    左上をご覧ください。
    ここには4本芽が出ています。多分ここは種芋を2個入れてあり、上1つと、下3つに分かれているはずです。下の3つのうちの上の2つがやや弱々しい。

    そこで右上の写真。
    少し土を掘り、土を退けてから、弱々しい2つと大きな芽の間に果物ナイフでサクッと切り込みました。分断の手応え。

    左下をご覧ください。
    そこに外側からシャベルを深く差し込み、グイッと起こすと…

    右下の写真ですね、
    キレイに芋付きの芽が取れました。今思えば、これがビギナーズラックだったのかもしれません。

    両端が結構離れているのでその2本は残し、中の2本を急いで別のところに移植するのですが、約50m離れたところに移植します。走る。走る。ゼイゼイ。穴掘る。EM水撒く。植える。土を被せて、またEM水をかける。

    菊芋

    2人救済。(写真はそのひとつ)
    これをやったら時間が来てしまいました。実は早朝にやっているので、9時には職場に戻らないといけません。結局この日はアリに占拠された菊芋1人と、移植が2人で、3人救済しました。

    それから雨などで行けず、3日後に移植手術に出かけました。

    「クランケはこれけ?」

    菊芋
    6月22日、手術再開

    ひとつの芋のかなり近い部分から2つの芽が出ています。これを芋ごと分断し、片方を別の場所へ移植します。

    菊芋

    少し土を払って、まあこんなもんだろう、と安易に切り込みます。クイっと持ち上げてみると、なんということでしょう、芋本体がなく、芽の出たところからスパッと切れていました。

    「おーまいがーおーまいがー」

    自分で埋めたのに、思ってた以上に深く、芋に届いていなかったのです。

    「先生、早く処置しないと、クランケが死んでしまいます」
    「あたふたあたふた」

    初球から2塁へ盗塁するかのごとく、超絶な俊足を飛ばして、ヤバくなっている患者さんを50メートル先の畑へと、水のたっぷり入った10リットルジョウロも持って移動し、瞬時に切断部分を地面と接合し、EM水をかけました。

    菊芋

    あとは本人の体力と気力と奇跡のEM菌に期待するしかありません。

    何事なかったかのように次のクランケへと急ぎました。
    次のやつは4本の芽が出ていました。これです。

    菊芋

    1本がかなり小さいです。右に少し離れて生えているのはヨモギです。
    さっきの菊芋で殺人先生のようになっているので、今度は慎重に行います。芋の位置を確実に把握するために芋が出てくるまで掘りました。よく芽が出たなというくらい、かなり深くにぶっこんでいました。

    掘っても掘っても出てこないので、でかいスコップでうんと下からグイッと持ち上げました。

    菊芋

    左上…スコップをザクッと入れ、下から掘り起こす。
    右上…芋ごと持ち上げ、ナイフで大きな芽1本と残り3本に分断(持っているのは大きな芽)
    左下…3本をきれいにスライスして移植の準備
    右下…1本は元に植え戻し

    そしてこの後も重たいジョウロと患者たちを抱えて50メートル、盗人のように走り、菓子職人のように土にデコレーションしました。

    菊芋

    緑の矢印は前回移植した2人、黄色と赤が今回の5人、赤は写真の外側なので見えていない。
    このウネにはニンジンの種を蒔いていますが、芽が出ないかもしれないし、まあいいやと、混植です。

    この後、もうひとつ、5本の芽を分断し移植しました。その様子は文字で。

    「おお、ここは5人も出ているぞ」
    「1人がかなり小さいな、くりっと回して抜いてみようかな、ポロッ  あっ」(1人危篤)
    「ヤベー」
    「ふー、これまた厄介だな。芋本体からやけに細く伸びている」
    「触っているだけで芽が芋本体から分離されてしまいそうだ、ポロッ  あっ」(1人危篤)
    「いかんな、まずこれ2人を救わねば」
    「いや、そしたら2往復走らないといかんぞ、200メートル走はきついぞ。私が死ぬわ」
    「緊急事態だ。こうなったら、近くに移植だ」

    ということで10メートル程度離れた場所に移植しました。

    菊芋

    EM水をたっぷり使いながら、危篤の2人を移植。残った3人のうち2人を、やはりその近くに移植。
    やがて畑にのどかな平和な空気が戻ってきました。

    まだ多くの菊芋の芽が出ていなかったりしますが、結局移植した本数は12本。全部が生存してくれたら「名医」の仲間入りですね。

    それらを含む全体の菊芋の数は、何と34人となりました。全員が元気に育ってくれたらいいですね。
    大丈夫、菊芋の生命力はかなり強いはずですから。

    ・・・

    さて、手術から5日。移植した12人は、何と全員生存していました。(ヤッホー)
    明日からブラックジャックと呼ばれても驚きません。


  • v331 どうなる菊芋

    ■どうなる菊芋

    菊芋
    5月6日に植えて、6月1日には芽がいくつか出ていました。 6/10撮影

    菊芋は多年草で、2〜3mの高さになるそうです。栄養的にヤバい土地でも繁殖力が非常に強いらしく、うまくいけば毎年毎年何もしなくてもどんどん増えていく可能性があり、とっても魅力です。しかも糖尿病に効果があり、中性脂肪まで減らしてくれるイヌリンが豊富に含まれているという。
    最近私の中性脂肪がケタ違いに大増量して、正常値50〜149のところ、1363という大記録を叩き出しました。ヒューヒュー!! (検査正しいのかな)
    血圧と尿酸に続き、薬を追加されることになってしまった私としては、薬を減らす意味でもなんとしてもイヌリンを収穫し食べ続けたいと思うのでした。

    4月20日に菊芋の種芋をネットで注文し、ゲットしました。

    種芋として購入した菊芋は、写真の上2枚、8か所に植えました。(5/6)
    ヨモギの少ない部分を選び、少しのヨモギを引っこ抜きます。次に、ろくに土を盛ることもなくザクザク掘ってホイっとぶっこんで棒を立てました。数日後に心配になって、植えたところに腐葉土もどきを乗せました。数日後にまた「それじゃ芽が出でも陽に当たらないし腐るかも」と心配になり、腐葉土もどきを蹴散らしました。

    そしてその2週間後くらいに、菊芋が北見郊外の農家さんの直売所で売っているのを発見し、いくつかゲットして、それも植えることにしました。菊芋の「種芋」が、ジャガイモのように特別な管理のもとで販売されているのか、それとも食用の菊芋をポイッと土にぶっこんでおけばいいものなのか、情報が少なくわかりませんが、後者であることを祈って、植えました。
    それが下の2枚、6か所です。そこには腐葉土もどきを周辺に置きました。(6月初旬)

    EM菌の培養液を撒き始めたのは5月22日から、週3回くらい撒いています。主に農業機械のロータリーをかけたエリアと、ヨモギ畑の中にぶっ込んだジャガイモと菊芋の部分に撒いていますが、それでもとにかく広い(約100×15m)ので、水の供給が大変で(1回で100リットルが限界)、すごく時間がかかり、全然ラクチンではありません。しかしとにかく撒いて撒いて撒きまくって、土の状態が徐々に「いい感じ」になってくれればいいなという思いで撒いています。いずれ何もしなくてもいい土地に変化することに期待して。

    そんなある日、またあの謎の獣医から電話がきました。

    「菊芋のイヌリンは乾燥させると5倍に増えるんだそうだよ」
    「菊芋のイヌリンは糖尿病に効果があるというのは、非常に期待度が高く興味深い」
    「ヨモギのアルテミシニンの癌に効果がある話よりもリアリティがある」

    この話を聞いた後に、また販売所に菊芋が置いてあるのを発見。残念なことに「今年はこれが最後です」という貼り紙がありました。3〜4個程度入った(両手で掴めるくらいの量で)100円の袋が4つありました。

    「全部買うかっ」(いや今年これで最後だから他のお客さんの分も残さねばな)
    「うーん」(しかし、これで最後ってことはこれで最後なわけで…やっぱり全部かな、畑は広いし)
    「うーん」(全部ガッサーっと買い占めるのはやっぱり罪悪感があるなぁ)

    ということで中途半端に3袋買って1袋残してあげました。(笑)

    つまらん話が延々続いて申し訳ないです。

    で、その手に入れた食用の菊芋を、半分は食べ(貴重なのに食べるのかよっ)、半分を植えました。
    それを9か所追加。(6/16)

    菊芋

    ここはロータリーをかけたところ、つまり耕したところの端っこです。
    家の物置にあった「たまねぎ用の肥料」と「花の肥料」と「葉野菜の肥料」があったので、処分がてら、ここに撒きました。

    肥料

    滅多なことでは肥料使わない私ですが、中性脂肪を減らしてくれる菊芋にエコひいきです。ただし芋用の肥料ではない、明らかに用途の違う肥料です。まあ、なんか効くでしょう。さらにEM水をかけていきます。

    ところが事件発生。

    その2日後、赤い矢印の2か所がアリ塚のようになっていました。アリの巣ボコボコ、アリだらけ。右の赤い矢印の方がアリMAX状態で、菊芋の死亡が予想されました。左の赤い矢印の方は、山を崩してみるとアリの卵がどっちゃり出てきました。

    「おーまいが、おーまいが」

    アリ全滅コンバットは、去年置いた箇所は確かに1匹もいなくなっていました。恐ろしいほどの毒性。便利だけれど、やはり、何となくヤバい気がして、忌避剤として「ワサビとニンニクの入った木酢液」をバシャバシャかけておきました。4日後の6月22日早朝に見たところ、ありがほとんどいなくなっていました。抜群の効果でした。ただ、掘ったらワラワラ出てくる可能性はあります。怖いので見ただけで帰りました。

    退屈な話が延々続きます。もう読まなくてもいいですよ。(笑)
    ていうか、一旦終わります。(笑)

    この後、アリの問題もアリますし、まだ書かなければならないことがあります。
    続く。


  • v330 菊芋とジャガイモ

    ■菊芋とジャガイモ(主にジャガイモの話)

    キクイモ

    5月6日といえばもう遠い昔のようです。40日ほど前に、前回植えると決めた「キクイモ」(以後「菊芋」と表記)を仕込みました。それがこの写真です。この他に5か所に同じように棒を立てました。棒って支柱のことですが、とにかく地面が固くてトンカチでゴンゴンやらないと刺さりません。(ここで菊芋できるのかな、心配だな)

    ただ、ジャガイモも去年出来てましたし、大丈夫でしょう。

    で、棒の根元に、去年仕込んでおいた「腐葉土」(まるでなっちゃいない)を、周辺にドバッとぶちまけて終わりです。ただ、あとで心配になって、芽が出た時にこの腐葉土もどきが悪影響を与えないように蹴散らしておきました。なんかもう「男飯」みたいな作り方ですね。(笑)

    いも

    1か月ほど経過した6月1日、別の場所の菊芋ですが、このようになってました。と言っても説明がもう面倒でたまらんです。棒の立ってるところが菊芋で、この写真の両側(外)にも仕込んであります。そして真ん中の土が出ているところにはジャガイモを植えています。去年のジャガイモが、芽が超絶に出てグロくなっていたので、早く土にぶっ込んで見えなくした、ような感じで植えました。

    ジャガイモは去年、ただ放置したので、草ボーボーの中に隠れて、どこにあるかすらわかりにくかったのですが、今回はいわゆる「雑草」(と言ってもヨモギなのじゃ)を引っこ抜いたので、土が見えてジャガイモもどこにあるかがよくわかります。

    とりあえず出来損ないの腐葉土もどきをバラバラと撒いて、6月10日頃からEM菌の水を与えています。ただ毎日というわけにもいかず(近所とは言え歩けば遠く、山の中ですから行けない日も多い)、行ったら薄く広くEM水を掛けるわけです。

    キクイモの話を進めたいのですが、ジャガイモの惨状というか憂(うれ)いについて書いておきます。一見、スクスク育っているように見えました。

    ジャガイモ
    元気そうじゃないか、ジャガイモ君。 6/1

    そして9日後にはこうなっていました。

    ジャガイモ
    (笑)

    笑っていいとも。
    確か去年、チンゲンサイが同じようにスクスク育ってきて、いきなりトウが立って花が咲いて終了しました。それを彷彿とさせます。いや、なんか、こんなに早く花咲きますか、という感覚です。朝起きたらすぐ夕方になった、みたいな。10秒の音楽だった、みたいな。連続ドラマが2回で終わった、みたいな。早くも失敗の香りが漂っています。

    芽が出る前は暑い日が続き、畑では35度36度に達していましたが、芽が出た後に、ずっと低温と晴れ間のない日が続いていたために、植物もきっと調子を狂わせるんじゃないかと思っていました。とにかく寒くて、朝と夜はストーブが必要でした。昆虫も死んじゃうのではないかと思いました。だからもうすぐ冬が来るとジャガイモ君は思ったのかもしれません。

    あるいは、単に食用の二世がダメなのかもしれません。販売されている種芋は、食用とは違う管理をされていて、病気にかかりにくかったり、収量が多くできたりするようです。

    ジャガイモの花は摘むとジャガイモが大きくなるという根拠に乏しい通説がありますが、摘んでも変わらない説もあります。そもそも花を摘むのは手間である。せっかく咲いた花を摘む心も辛い。花にくる蜂や蝶が気の毒。そして花を摘むとジャガイモが病気になるリスクも大きい。ということで、花は摘まず、今後はひたすらEM水を与えて様子を見ます。

    一方、菊芋の方も芽が出ていました。(続く)


  • v329 「奇跡」の大安売り

    ■「奇跡」の大安売り

    キクイモ
    これは何だっ!! 3つ片手に収まる大きさ。

    すっかりヨモギ畑が完成し、あとは花が咲いたときに摘んで、天日に干して粉にするだけです。
    何もしないでヨモギがわっさわっさ。しかも癌への効果まで期待でき、ダブルで奇跡的であります。
    今年はおしまいです。お疲れ様でした。(笑)

     

    んーーーー、でもそれでは寂しいではないですか。秋の作物的な収穫がありませんから、なんか植えることにしました。何を植えよう、しかも畑はヨモギで密集しています。どうしよう。

    えー、ここからは1〜2か月ほど前の話になります。
    ナオヒロくんはまたしても知り合いの農家さんに耕運機(ロータリー)を稼働してもらい、東西に100m、南北に20mほどのスペースを畑化していました。

    5月15日。去年草ボーボーだったこのエリアに機械を入れた。そしてところどころ、手作業で鶏糞を混ぜ込んだようです。すごい労力です。

    この反対側には去年仕込んだピンクニンニクがズラリと並んでいます。

    上の写真のナオヒロくんの背中側。この右側には何かえらいものを植える予定だそうです。5月15日撮影

    全体で見ると・・・

    手前は入り口で放置状態。黄色い部分が私のヨモギ畑で、左右約50m奥行き約30m。。もちろん右奥にも50mほどヨモギがいっぱい。草ボーボー。奥の赤い部分がナオヒロくんが機械を入れたところ。左右100mあります。(4枚の写真をつなぎ合わせました。2018.6.5)

    昨年はナオヒロくんはカボチャとジャガイモが大豊作でした。今年も期待できそうです。
    私の方はズッキーニ以外はどれもこれも失敗でした。土との相性とか、いや、さすがに肥料なし、草ボーボーでは厳しかったのかもしれません。しかし施肥の作業も雑草取りも非常に大変で、あっしには無理ってもんです。

    そもそも「自然農法」に魅了された私としては、最初から雑草抜きなんてする気もありませんでしたし、本当は畝立て(単に土寄せするだけ)すらやめたいくらいでした。ましてやマルチ(ビニールかけ)なんて、やっちゃいかんです。不自然だ、やっちゃいかん、と思いつつも、少しくらいは収穫したいという欲が勝ってしまい、去年はズッキーニにマルチをやってしまいました。腐葉土も施肥しました。

    でも肥料の「腐葉土」は、やっぱりキツイんです。探すのも作るのも埋めるのも。しかし、腐葉土くらいは肥料としては必要だろうなぁ、仕方がないのかなぁ、なんて漠然と思っていました。でもなんかないかなぁ・・・

    するとナオヒロくんが、「何もしない」私が、より何もしない方向を示唆していると、何かないかと調べてくれて、「EM菌」がある、と教えてくれました。やれたらやった方が良いのではないかと勧めてくれました。80種類くらいの微生物の培養液で、糖蜜や米のとぎ汁などと混ぜて発酵させ、薄めて撒くだけで土がふかふかになったり、野菜が元気になったり、まあ悪いことは特になさそうです。

    EM菌(多種の微生物群)は知ってましたが、もっと手間がかかるのではないかと思い込んでいました。実際に商品化されていて、手間がそれほどかからず、難しくもないので、買ってしまいました。ネットで送料入れても約4000円程度で、数トン分のEM水ができてしまいます。

    2リットルのペットボトルを1日1本ずつ作っています。1週間ほどで使える培養液ができ、これを500倍くらいに薄めて撒いていきます。ジョウロでちょいちょいっと撒くだけなので、格段に楽チンです。そして環境にもとても良いです。微生物群ですから。

    このEM菌もまた、ある意味うさん臭くもありますが、ある意味奇跡的な発明ではないかと思うのです。使用された環境に適した菌が良い働きをするわけです。

    これならロータリーをかけたナオヒロくんの畑の部分をちょっといただいて、何か作ってみたいなと思ったのでした。自然農法とはかけ離れた「耕し」はやってしまっていますが、肥料をEMのみにして、もちろん農薬は使わず、雑草は気が向いたらむしってみますかね。

    鶏糞をぶっ込んだナオヒロくんの畑にもEM菌を撒くことにしました。その方が鶏糞との相乗効果で、元気な野菜がザクザク採れるだろうと思います。

    さあ、では私は何を作ろうか。何かないか、寒冷地に適していて、失敗しにくく、体に良いもの。何かないかなぁ・・・・と思っていたら、それがあったのですよ。それはネットから目に飛び込んできました。
    奇跡を起こす「キクイモ」です。

    「奇跡ってなんですか」

    知らんのですか、これはもはや薬ですよ。イヌリンっていう物質が血糖値を下げ、中性脂肪も減らす芋なのです。「天然のインスリン」とか言われています。健康マニアの常識ですっ。なんだとさ、知らんけど。なんかテレビでやってブームになってるとかなんとか。
    しかもなんとですね、キクイモってのは土壌から放射性物質をほとんど吸い上げず、食べれば排出効果があるそうです。真実は知りませんよ。消化に悪いっていう話もあります。ただやっぱり割と簡単というか、ほっといてもできるみたいな類のやつです。2〜3mの高さになるらしく、この広い土地にはピッタリ。倒れないためのしっかりした支柱は必要かもしれません。

    キクイモの種芋を買うために、北見周辺のJAなど10か所くらいに電話しました。しかし「なんじゃそれは」的な対応も多く、まるで手に入りません。北海道は適地なのに。で、仕方なくネットで帯広のキクイモの種芋を買いました。最近になって、ゴロっと入ってるキクイモが100円で売られているのを発見して、買い足すこともできました。半分食べて、半分植えてみます。増やしますっ。

    奇跡のヨモギに加え、奇跡のキクイモ。これを奇跡のEM菌で育てます。
    ついでに以前に買って余っている豆類、ズッキーニ、ニンジンと、固定種の買い足したニンジンをEMの畑にぶっ込みます。きつねくん、食べないでね。

    キツネといえば、久々に畑の入り口で見ました(6/10)。しかも子どもでした。写真は撮れませんでした。同日、全然畑とは関係ない場所で、狐の親子に遭遇しました。路上でくつろいでいました。子どものキツネ2匹をゲット(写真ですよ)。
    このあとダッシュで逃げられました。

    狐の子供

    子供のキツネ

    草むらに逃げ込み、警戒する子どものキツネ。かわいすぎる。


  • v328 ヨモギの収穫 その4(薬効)

    ■ヨモギの収穫 その4(薬効)

    ヨモギ

    ヨモギに含まれるアルテミシニンについての考察です。

    「ワシントン大学の研究チームのリーダーであるヘンリー・ライ博士」によれば、…はっ…、
    ライ教授? ライって、ウソっていう意味じゃ・・・。・・・ま、そこは気にしないことにしましょう。

    アルテミシニンの薬効は非常に強く、動物実験では2ミリモルで約50%の白血病細胞を死滅させている。

    2ミリモルて・・・。
    (1モルは、12グラムの炭素12の中に存在する原子の数=6.02×10の23乗個と等しい要素粒子を含む系の物質量。要素粒子は原子、分子、イオン、電子その他の粒子、またはその集合体であって良い)

    ぐーぐー。(浅い眠り)

    米国で市販のアルテミシニンの1錠分(100mg=0.1g)以上あるものを摂取すれば、薬効が期待できる。

    100mgは、錠剤1粒程度ですねぇ。なるほど。
    それで、ある人が計算したところでは、日本の一般的な乾燥ヨモギ100gに約0.05gのアルテミシニンが含まれていることになるそうで、だから200gの乾燥ヨモギの中に、必要な0.1g=100mg=薬1錠分のアルテミシニンが含まれていることになります。(乾燥クソニンジンなら40gで済みます)

    200gの「乾燥」ヨモギですから、これは結構な原料が必要です。

    乾燥途中のヨモギ100g。わかりにくいですが、両手でガバッと掴んだくらい(人にによって違うわっ!)。この2倍で、薬1錠分のアルテミシニンが含まれている計算。

    上の写真は、まだ乾燥途中であり、もう少し葉が必要かも知れません。葉っぱ2〜3kgを乾燥させて粉末にすれば100gくらいかな、と思います。2kgと3kgじゃ全然違うというか、テキトーというか。
    で、その2倍で1錠分なので、葉っぱ5kg前後=大きめの猫1匹分というところですね。(アバウトにアバウトを重ねる表現技)

    花には葉の2倍のアルテミシニンが含まれているらしく(茎と根には含まれていないそうです)、乾燥ヨモギの花なら100gで100mg含有しているわけです。葉っぱより花を摘んで乾燥させるか、花をモリモリ食べれば、薬なみの効果はあると考えてもいいかも知れません。

    粉末ヨモギを1日200gは地獄かも知れません。でも癌に効くかも知れません。効かないかも知れません。人間の個体差もあるでしょうし、効いたとしてもそれは単にプラシーボ効果なのかも知れません。

    この気になる「かも知れません」の連発。モーガン・フリーマンの時空を超えてかっ!!
    宇宙を語りながらセクハラかっ!! (笑)

    知らない人にはわからないネタですね。すいません。続けます。

    ところで、調べてみるとアルテミシニンはもともとマラリアの治療薬として使われていたもので、その後に癌細胞を死滅させる効果を発見した経緯があるようです。しかも正常細胞に対する毒性が少ないことから注目されることになった、と。

    アルテミシニンの誘導体とかいう「水溶性のアルテスネイト」と「脂溶性のアルテメーター」を組み合わせることで、様々な部位に効果を発揮するカプセルも売られています。アルテミシニンは水溶性・脂溶性両方の性質があるようです。

    2つの誘導体は、それぞれ元のアルテミシニンよりも効果的・持続的になる性質があるようです。例えば「アルテスネイト」は、抗マラリアや抗がん作用が強くなり、毒性が極めて低く、副作用がほとんど無いが、体内での半減期が比較的短い。「アルテメーター」は血液脳関門を容易に通過するので、脳マラリアや脳腫瘍にも効果があるが、高用量を使用すると神経毒性という副作用がある。

    ぐーぐー。(深い眠り)

    参考までに。
    アルテミシニン50mg、アルテスネイト50mg、アルテメーター40mgの3種類が入った薬、30カプセル入り(つまり1か月分)が12000円で売られていました。ビタミンCと同時に内服すると効果も高いとか何とか。

    ぐーぐー。(浅い眠り)

    で、ここまで書いてきた癌に対する有効量は、薬としてはアルテミシニン0.1g含有の1日1錠ですが、これは癌罹患者に必要な量であり、健康な人にとっては、普段から少しずつ摂取することで、癌の予防になるのではないかと考えられます。

    「あ、そういえばヨモギの粉があっっけな。あったあった」

    と言いながらカレーにふりかけ混ぜる(多分カレーの味が勝つので違和感なく食える)、とか、味噌汁にパラパラ振る、とか、怪しい薬のように鼻から吸う、とか、納豆にまぜちゃう、とか、そんな「食べ方」でいいのではないかと。それで美味ければ何の問題もないのですが。
    不味ければ工夫すれば食せないこともない。激マズならどうしましょう。激マズの粉末がドッサリできたらどうしよう。マズ過ぎて3日間意気消沈するとか。

    まあ、それは出来てから考えましょう。

    本当に癌に効くのかどうかは、ライ教授に聞いてみてくださいね。(結局丸投げ)
    最近やたらとアントシアニンとかコンドロイチンとかグルコサミンとかオルチニンとか、うさん臭い広告ばっかりが長々とテレビやラジオで流れまくっています。うんざりしている人も多いのではないでしょうか。なんでこんなに電波媒体は劣化してしまったのでしょう。

    この研究所通信までもがアルテミシニンがどうだのこうだの、うんざりさせてたら申し訳ないです。
    基本的に人間は何もわかってない、と思っていた方がいいかも知れません。
    儲かるところにはウソが潜んでいるかも知れません。(モーガン・フリーマン風)