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  • v228 第1回・収穫祭2012

    ■第1回・収穫祭2012

    ニンジン
    収穫したニンジン(笑)

    随分前に、友人から「収穫祭」をウチの庭の畑でやれ、という指令がありました。
    しかし、収穫時期の8月・9月は蚊が多いことから、10月にやることにしたのでした。
    そのかわり寒いのであります。

    蚊に食われるのをとるか、寒さをとるかの2択で、寒さをとったのです。
    10月21日、日曜日、12時30分より開催。

    収穫祭会場
    会場入口から撮影

    「収穫祭」と言っても、すでに収穫した野菜は食べ切っており、まだかろうじて残っているのは、何とも愉快なラインナップなのでした。

    ・ミニカボチャ1個
    ・生育不良のニンジン数個
    ・とうがらし数本
    ・ししとう5~6本
    ・驚くほど小さなゴーヤ数個
    ・ズッキーニが2本

    ズッキーニを除けば、両手に乗っかるほどの野菜しかありません。でもまあ、蚊がいない方が大事なわけで、「購入した野菜を持ち寄って、収穫した体(てい)」で、収穫祭は実現したのでした。

    しかも炭火でのバーベキューということで、肉やホルモン、焼きそば、フランクなど、野菜より遥かに多い肉の収穫祭になったのです。
    ブタを収穫した覚えはないのですが。

    さて、久々に、この研究所通信に「人間が登場」します。
    高校時代のクラスメイト2人、彼らは立派に偏狭な北の大地に根付いております。北見では知る人ぞ知る存在となっている、アクターにドクター。
    そして「こだわりの焼きそば職人」も参加しました。それは同級生の女性なのですが、他のクラスだったためにまったく記憶に残っていないのでありました。
    アクター、ドクター、マイスターそろい踏み。

    アクターは辛いとうがらしを「辛くない顔」で名演技。
    ドクターは帰りに自転車でこけてドクターが必要になりました。
    焼きそばマイスターには、焼きソバージュを振り乱して焼いていただきました。
    (ソバージュじゃねーわ)

    収穫祭会場
    久々に人間です。椅子にはMacのG4の筐体が。

    いつもより少しだけ高級な焼酎と、安いけど美味しいワインを持ち寄り、ついつい話に夢中になり、ハラを抱えて笑い、カラスがギャーギャー鳴き、静まり返った住宅街に活気が溢れたのでありました。(近所迷惑という気が…)

    収穫祭会場
    話に夢中になり、真っ黒に焦げてます。
    収穫祭会場
    そして、シメにラムのシャブシャブを決行!!

    12時半にスタートしたこの祭りは、3時を過ぎる頃に寒さが襲ってきました。それでも1時間ばかり寒さに耐えながら、飲み食いしたのです。

    「来年もやろうぜ」
    「やっぱ寒いからもうすこし早い時期に」
    「でも蚊が…」
    「寒いよりは良いんじゃないか」
    「しかし蚊が…」
    「さみーよ」

    まあ考えてみれば、蚊より寒さをとったのに、いざ寒さに襲われると、蚊の方がマシ、と言う具合になるのですね。人間って…。

    収穫祭と言うよりは、これは肉祭りであり、それより何より「楽しく酒が飲みたい」ための口実になっていたのでありました。

    さて来年はどんな肉祭りになりますやら。


  • v226 このごろの畑の様子

    ■このごろの畑の様子

    グスベリー
    グスベリー

    今年はあまり畑のことは書きませんでした。というのもずっと寒過ぎて、なかなか作物が育たず、あまり変化がなかったからです。7月半ば過ぎでも最高気温が14度とか、8月に入っても20度前後の肌寒い日が続きました。その合間に暑い日がちょこっと。変な気候でした。

    そんな中、畑はじわじわとジャングルのようになってくれました。
    ひとつひとつ検証していきます。

    多分つまらない話なので、読むのが辛くなったら写真だけ見て楽しんでください。何と言うかこれは単なる記録です。メモです。

    まずはニンニク。
    実は、過去2年、ニンニクの育て方を知りませんでした。調べたのですが、よく分からなかったというか、放ったらかすと何となく小ぶりのものが出来ていたので、肥料が足りないのだろう、くらいに考えていました。

    大きく育てるには、ニンニクの芽と呼ばれる部分をカットする必要がありました。「芽」と言っても、それは「えー? これ芽じゃないじゃん」的な感じなのです。
    常識的には「芽」って土から出たばかりの可愛いヤツじゃないですか。ニンニクの芽って、言ってみれば見た目的には「茎」(くき)なんですよ。だからよく分からなかったのです。

    ニンニクのタネ
    このくるんくるんした部分がニンニクの芽ってやつですよ。
    手でポキッと折れます。

    その芽というやつがウネウネしてちょっと気持ち悪い感じになっていき、先端が膨らんでタネの集合体ができます。それも当初タネなのか何なのか、何だか気持ちの悪い塊で、ひょっとして奇形じゃないかと疑ったくらいでした。

    ニンニクのタネ
    どうですかこのキモい感じ

    このタネが出来る前に、くるんくるんしたヤツをちょん切って、地下に出来るニンニクに栄養が行くようにするわけです。

    ということで今年はまあまあ大きく作ることができました。
    しかしこの芽をカットすると芽の先に出来るタネが穫れませんので、一応、何本か芽を残してタネは確保することにしました。
    (ニンニクの育て方を調べると、そのタネではなく、「種ニンニク(実)を購入して」土に埋めるようです。それ本当のタネの部分じゃないと思うのですが・・・。ということで「一般的な作り方」がよく分からない。一応、去年と今年は、気持ち悪いタネの集合体をバラしてそれを植えたのです)

    ニンニクの芽
    これがニンニクの芽ってやつだ。(6/25)

    おかげで今年は、去年よりは大きめのニンニクが穫れました。(それでも小ぶり)

    ニンニク
    ニンニク

    ニンニク
    根をカットして束ねて干して、このあとも暗い場所で乾燥させる。
    来年はもっとでかいニンニクを作るぞっ。(8/19、下8/21)。

    続きましてはズッキーニ。これが大豊作。なんぼでもできる。というのも、タネからポットで育てた2株と、街へ出た時につい買ってしまった苗2株と合わせて、畑には4株のズッキーニが居座ることになったのです。

    ひどくでかくなるというのに。

    ズッキーニ
    これで1株。痩せた大人20人くらいこのスペースに詰め込めますよ(8/17)

    こんなのが4株。もう畑は化け物だらけ。

    ズッキーニ
    毎日のように次々に採れるのです。完全に元を取りましたね。ふふ。マジウマ。(8/19)
    巨大ズッキーニ
    ちょつと目を離すとこんなにでかくなってしまう。(8/21)
    今年は1本残してそこからタネをゲットして来年植えてみたい。

    続きまして「キヌサヤ」。
    豆は過去2年失敗したのでやめようと思ったのですが、気が変わって植えてみたところ、寒い気候の中順調に伸びてワサワサと出てきたのです。一緒に植えた「枝豆」は伸びずに失敗しました。理由は不明です。

    キヌサヤ
    まさかいっぱい穫れるとは思っていなったキヌサヤ(絹鞘エンドウ)(8/17) しかもみそ汁の具など、とても美味しくいただけた。ありがたや。来年も作るっ。

    それからトマト。「できるだけ芽かきをしない実験」をしました。ずっと寒くて育たなかったのですが、じわじわと枝を伸ばし、8月手前から急速にもっさりとしてきました。どんどん枝が増えてくるので、支柱をどんどん追加して、少しだけ芽かきをして、伸びている枝を適当にカットして風通しを確保しました。(結局は手がかかるのです)

    去年は芽かきをし過ぎて、実がほとんど付きませんでした。今年は芽かきをあまりしていないため、実はどんどん出来てます。

    トマト
    トマト

    トマト
    透明マルチの2畝に3株。左が小玉のトマトベリー、右に大玉のモモタローと福建の2株。 ジャングル化しています。通路は通れません。(8/17)

     

    お次はダイコン。見た目はまずまず。

    ダイコン
    ズッキーニの葉っぱに隠れるようにして育ったど根性ダイコン(8/20)
    ダイコン
    とったどー(8/23)

     

    「ルッコラ」は、タネ実験に成功し、「間引かない実験」では「まあまあ普通に育つけどちょっと線が細い」という感じになりましたので、来年は間引きしようと思いました。
    しかし、とにかく、もう、毎日のようにその葉っぱを摘んでは、サラダで食べました。天気が悪かったのに、ルッコラはよく頑張ってくれました。

    ルッコラ
    ルッコラは育てやすくタネも穫りやすい。寒さにも強そう。写真左「D」はディルというハーブ。去年全然違う場所に植えたヤツのタネが飛んだのか、勝手に生えていた。

    ルッコラサラダの作り方。

    葉っぱを摘み取り、水洗い、葉っぱをちぎってボールに山積み、塩・胡椒を適当にかけて手で混ぜて、レモン汁を適当にバチャバチャかけて、オリーブオイルをバチャバチャかけて、箸かなんかでグリグリ混ぜて、粉チーズを適当に振り掛けて、完成。星3つです。

     

    次、イチゴ。
    畑の周りに散り散りになってたヤツを、陽当たりの良い1平米ほどの1か所に移植しました。肥料をやって、雑草を引っこ抜いとけば良いのができます。来年も楽しみです。

    イチゴ
    6月、イチゴは毎日数粒ずつ穫れました(6/26)

     

    次は「キュウリ」。
    今までで一番生育が悪かったのですが、それでも3株、15本くらい食べました。(本当に出来が悪かったです)
    黒マルチをした苗と何もしない苗で、生育を比べたところ、マルチをした方が伸びが良かったのでした。手をかけないと育たないのが野菜なんすかね。基本的には何もしない自然に任せる放置でやりたいのですが。

    毎年うまくいく「チンゲンサイ」。
    今年も成功もよく出来ました。
    特に、タネを撒いて、間引いた芽を移植すると、ほとんどが生育します。他の葉もの野菜は大抵移植には失敗しますが、チンゲンサイはなぜか強いのです。今年はタネを採取してみようと思っています。

     

    それから「カラーピーマン」。

    カラーピーマン
    まだ緑色。(8/20)

    生育が遅いです。とても遅い。これは寒さのせいということにします。というのも、似たような「シシトウ」も「トウガラシ」も全然成長しないのです。

    春先にはアスパラが出来ました。
    もう20株ほどあるので、来年から10年くらい毎年20~30本程度は食べることが出来ます。

    ホウレンソウと春菊は今回作りませんでした。小松菜はよく育つのですが、なぜか収穫し忘れたり、食べる気が起きなくて(何だかタイミングが合わない)、ものすごく大きくなっています。

    小松菜
    でかくなっているのに食べてもらえない小松菜。(8/25)

    万能ネギは生育が遅く、ゴーヤもなかなか成長しません。キャベツもブロッコリーも遅い。ニンジンは出来つつあるも、生育は遅いです。トウキビは完全に寒さでやられ失敗。オクラも育ちませんでした。

    そうそう、アゲハの幼虫用に手に入れた12株の山椒の木の苗が、今年の氷点下20度の寒さで、8本が死にました。しかし4本が生き残りました。
    アゲハの幼虫に山椒の葉を食べてもらいたいのですが、アゲハの幼虫は何も考えずに食べ尽くしてしまうため、山椒の木が死んでしまう可能性があります。
    せっかく生き残った山椒なので、今年はアゲハが寄らないように、不織布をかけて保護しながら育てました。(ていうか今年はアゲハの姿をほとんど見なかった)
    再来年あたりから、アゲハの幼虫に食べさせてやろうと思います。

    山椒
    分かりにくいですが、山椒の木。(8/21)

    こちらはミョウガ。そろそろ土からニョキニョキと出て来る頃です。ミョウガの場所は固定してあり、まったく手間がかかりません。

    ミョウガ
    手のかからないミョウガ。今年は少しバラ撒き肥料をあげただけ。(8/21)

    8月19日(日)に、グスベリー(最初の写真)のジャムを作りました。3kgのグスベリーで。第217号の「B」の漉すやり方で、トロトロしたジャムがたくさん出来ました。今年は収穫するタイミングが少し遅れたので、作りたかった「やたらと酸味のある超スッパイグスベリージャム」は出来ませんでした。残念ながら美味くなってしまいました。
    来年はもっとスッパイのを作りたい。

    畑を始めて3年目。何となくですが、畑起こしと畝づくり、種まき、雑草取り、程度は出来てきました。まだまだ、肥料のタイミングとか、虫対策とか、いろいろやらないとならないのだと思いますが、少なくとも、思うのは・・・

    「害虫」などいないし、虫を殺すのは最終的に自分を殺すのであり(かっくいーなー)、虫には虫の食い扶持を残し、蝶や蜂や鳥のいる畑でなければならないと思っています。イヤだけどクモも必要なのです。多分、アブラムシもワラジムシもムカデもダニも、全部意味のある必要なパーツなのだと思います。それらをいかにして共生させ、たっぷりと良い作物を収穫するかが課題になります。

    親戚やご近所のおばあちゃんたちからは、もっと整然とした美しい畑を望んでいて
    「ちゃんとやれ」「ダメダこりゃ」
    とか言われたりします。

    適度に様々な虫がいる畑を理解してもらうことができるのでしょうか。重く難しい課題であります。というか思ったように好きにやります。


  • v216 ヤマベ、イチゴ、昆虫、ちゃめ

    ■ヤマベ、イチゴ、そして…

    渓流釣り(筆者の妻)
    渓流釣り(筆者のカミさん)

    その後はいろいろな祭りがあったり、車で速度超過で警察に捕まったり、36年ぶりの友達に会ったりしましたが、ハヤシ君のことを書いても誰も知りませんし、他に特別なこともなく、今回もまた、畑とか魚とか、そんな話です。(笑)

    8月6日、川に魚を釣りに行きました。と言っても、行って間もなく雷光がピカピカしてきたので、13匹のヤマベと1匹のアメマスが釣れたところで引き返してきました。
    その後、ものすごい雨が降り、畑がまた水浸しになり、トウキビが15本全部倒れてしまったり、撒いたばかりのホウレンソウの畝(うね)が崩れて、種が流されてしまったり、散々でした。

    というか、つまらん話ばっかりで申し訳ないです。

    一応、毎日ルッコラのサラダや、コリアンダーや春菊やミツバやシソなども生でサラダで食べたりしている話や、キュウリやナスが採れて美味しいっていうつまらない話、イチゴも出来て毎日のように食べていたというつまらない話、ズッキーニの花が咲いてもうすぐ実が付きそうだっていうクソつまらない話、などを写真を交えて書こうかと思っていたのですが、今書いた以上に発展した話などないので、別の話題にしましょう。

    その前に一応、ヤマベの写真。

    ヤマベ
    こんな模様

    それと美味しかったイチゴ。色味的にキレイなので写真載せます。
    野良イチゴで、庭のあちこちで勝手に実が付いたのでした。買って来た苗のイチゴはほとんど食べられませんでした。自然に放置してあるイチゴやニンニクは非常に強いです。

    イチゴ
    先月中頃あたりまで2週間くらい毎日採れました(7/9)

    さて、こうなったら虫の話にしましょう。(魚や野菜の話とさほど変わりませんが)
    ま、野菜の話よりはきっとインパクトがありますから。

    去年はナミアゲハの幼虫が、山椒の木に大量に居着いて、葉っぱを食べ尽くしてしまい、山椒の木は今年、死んでしまいました。
    そうしたら、その周りに生えているミツバに、キアゲハの幼虫がいたのです。

    キアゲハの幼虫
    キレイですね。え、キモい?(7/13)

    ナミアゲハの幼虫に比べると、より派手で不思議な感じがします。神秘的ですらありますね。これがアゲハになるんですからね。

    キアゲハの幼虫
    (昨年の写真)ナミアゲハの幼虫もキレイですね。え、キモい?

    それよりも今年は去年に比べると、ワケの分からない虫がいるのです。今年は葉もの野菜を多くして支柱を減らし、畑にクモの巣が作られにくい構造にしたのです。クモの巣が少ないせいかどうかは分かりませんが、なぜかテントウ虫が増殖しているのです。
    それもいろんな種類のテントウ虫。

    テントウ虫。
    テントウ虫。

    他にもやたらと小さいテントウ虫とかいるんですが、写真には撮っていません。
    毛虫やイモムシ系もいろいろ存在しております。中でも不思議なヤツはこれ。

    へんな毛虫
    ギャー!! へんな毛虫

    多分「蛾」になるんでしょうね。しかしまあ不思議な形をしています。

    さてさて、ところで、よく見かけるのは「ダンゴムシ」です。いっぱいいます。気持ち悪いので殺してしまいたいのですが、殺すのもちょっとアレでできません。
    ところがダンゴムシのフンは土壌を良くするらしく、居てもらった方が植物には良いので、そもそも殺してはいけないのでした。無駄に生きている生物などいないのであります。

    さて、さっきから「ダンゴムシダンゴムシ」と書いていますが、うちにいるヤツは「ワラジムシ」だと言うことが最近分かりました。まずはご覧ください。

    ワラジムシ
    キモすぎるので生々しさを弱める画像処理をしました。

    大抵は集団でいるので本当にキモキモです。実は「ダンゴムシ」も「ワラジムシ」も同じ形らしいです。こいつがなぜ「ワラジムシ」なのかと言うと、丸まらないのです。

    突っついたりした時にクルーンと丸まって団子のようになるのが「ダンゴムシ」で、突っついてもアタフタと動き回るだけのヤツは「ワラジムシ」というのだそうです。

    木の枝や割り箸で突っついてみたら、ウチのヤツらは確実に「ワラジムシ」でした。
    昔からダンゴムシと言ってきたので、ちょっと違和感があります。やはりワラジよりはダンゴの方が言いやすいです。(どうでもいい)

    ワラジ
    ワラジ
    ダンゴ
    ダンゴ(やっぱこっちの方が良い)

    最後に、最近の「ちゃめ君」の写真です。こいつは他の猫を見るとやたらとでかい声で威嚇するので、最近は「ちんぴら」と呼んでいます。

    ちゃめ
    事務所の窓辺でまどろんでいます。
    ちんぴら
    すぐ威嚇する「ちんぴら顔」のちゃめです。

    目が金色なので一応、金運猫、ということにしています。
    金運無さそうな感じですけど。


  • v212 スギナ/宝ダニ/山菜だより/花だより

    ■大自然考察:スギナ

    スギナ
    みんなの嫌われ者スギナ

    どこにでも生えてきて、引っこ抜いても根が残り、深く広く進出していくスギナ。家庭菜園を楽しむ「サイエナー」(菜園er)にとってはにっくき存在だと思います。
    スギナについては昨年こう書きました。

    生命力が強過ぎて、野菜の養分を奪うだろうと思われ、
    とにかく見つけるたびに深く掘って引っこ抜いています。

    この考えは間違いだったかも知れないと思うようになりました。根拠は薄いのですが、「作物に大きな影響はなく、共存可能である」というどこかの知らない人のブログを見たからです。
    だからと言って、放っておくとスギナが大きく成長して、ろくでもない感じの畑になりそうですから、こまめに引っこ抜いてはいます。

    でも「闘ってはいけないのではないか」という思いが芽生え、逆にその強さを利用できないだろうか、と思ったのです。ちょぴっと調べると気になる事実がありました。

    ヤツらは腐葉土に混ぜると良い肥料が出来る。

    つまり、枯れて土に混ざれば、自らの多量のカルシウムで、多くの野菜が喜ぶアルカリ性の土になる。酸性土壌なら中性にしてしまう。てことは、畑にスギナの死体を混ぜたら、土壌改良(アルカリ土壌に)できるということでしょう。土壌改良のために、わざわざ石灰を混ぜなくても良いのです。

    そして、スギナには不思議と虫がつかないので、虫除け効果もあるかも知れない。そしてあの形状は、集めたら編み込んだワラのようになる。つまり、保温と保湿効果が望めるので、自然のマルチになるかも知れないのです。
    防虫、保温、保湿の効果があり、翌年には土壌改良剤となる、かも知れない。
    「かも知れない」ばっかりですが。

    そこで思いついたのが、
    「スギナを、野菜の種を撒いたところに乗せていく実験」でした。

    これはスゴいぞ。無駄がひとつもない。エコ過ぎる。(ドヤ顔)
    しかし誰もやってないのではないかと思えるし、何か落とし穴があるかも知れません。でも実験する価値はありそうなのでやってしまいました。

    隣の敷地が空き地になっていて、去年もタンポポがごっそり群生していましたが、そこにはスギナも群生しているのです。隣の人に「雑草は勝手に抜いて良い」と了解をもらい(隣も助かるし)、実験のためにスギナだけを抜きまくりました。6月1日。

    そして畝に乗せていったのです。こんな感じに。

    畑にスギナ
    畑にスギナを

    種を撒いて、まだ芽が出ていない畝です。いったいどうなるの。わくわく。わくわく。

    ところが、なかなか発芽しないのです。ちょっぴり芽が出るものの、なかなか成長しない。ちょっとイライラしました。
    多分それは「低温な気温」の方に原因があって、なんせ最低気温1度とか2度で、肌寒い日が続きましたので、スギナの効果が分からないのでした。(その割にはタンポポやスギナはワサワサ育っています。いわゆる「雑草」は本当に強いです)

    そうこうしているうちに、スギナが枯れてワラのようになりました。「敷きワラ」っぽくなって、天然のマルチになったわけですが、あまりにも作物の成長が遅いので、「失敗だなっ」と、イラッとしてスギナを通路に払い落としてしまいました。
    土に日光が当たらず、良くないのではないかと言うのもあり。(短気はいけませんね)

    そうしたらアレですよ。(泣)
    大粒のヒョウと猛烈な雷雨で壊滅っすよ。(泣)
    パルプンテみたいな呪文が炸裂してしまいました。種、撒き直しです。 (痛)

    枯れたスギナは通路に放ったらかしにして、そのまま秋には鋤き込む予定です。しかし自然が畑に与える影響というのは多種多様で、複雑で、スギナを鋤き込んだから上手く行ったとも言えませんし、失敗したとも言えないのです。
    ひとつひとつ検証していくしかないようです。

    ひょっとしたら人間は何にも分かっていないのかも知れません。

    農薬だって遺伝子組み換えだって、単一大量栽培だって、その影響がどのくらい先にどうなってしまうのか分からないのです。その時になって「想定外」の出来事が起こるわけですし、やはり、できるだけ自然に逆らわない方法を選択していくのが、未来の人のためには良かろうな、と思うのでした。スギナのことを考えていたら。

     

    ■大自然考察:宝ダニ

    5月25日、もう霜は降りないだろうと(2週間後にヒョウが降りましたけど)、ビニールのマルチを剥がした際、土の中に1mmくらいの真っ赤な虫が4匹いました。そのうちの1匹がこれ。

    タカラダニ
    赤い虫を、近くにあった木の板の上に移して撮影。

    もしこいつが繁殖すると気味が悪いので調べてみました。こいつは「ダニ」の一種で、少なくとも人間や植物には一切害がないとされる「タカラダニ」でした。

    害がないのであれば、殺す必要はありません。

    最初は、タカラをカラダと見間違えて、カラダに付くダニかと思い焦りました。この赤さが「子どもにとっては宝物」のように感じることから、「タカラダニ」とされたそうです。

    こいつはバッタやクモなどの節足動物に寄生するらしく、メスしか発見されておらず、単為生殖の生物らしいです。そして、主に土やコンクリート壁などに見られることから、苔を食べているの「かも」知れないそうです。

    「かも」て・・・。

    それで思ったのは、「人間ってこんな虫のことも良く分かっていない」ということでした。土の中のバクテリアなどに関しても、分かっているのは1%程度で、全然分かっちゃいないそうです。

    それより少し怒りを覚えたのは、この虫が「害虫扱い」されていることでした。その理由が「潰れると赤い液が洋服に付いたり、干している洗濯物が赤く汚れるから」だと。
    服が汚れるから薬で殺すってかっ。もう、バカバカバカ。

    私は単に、この赤さ、生き物の精巧さから、大自然のスゴさを感じます。

     

    ■山菜だより

    最近の山菜の記録です。

    フキ
    フキ。赤いフキより青いフキが美味いです。5/25
    コゴミ
    コゴミ。そろそろ終わり。5/25
    ワラビ
    ワラビ。まだまだこれからです。6/1
    ミツバ
    我が家の野良ミツバ。家の周りにいっぱい生えてます。美味いですよ。
    やちぶき
    やちぶき(エゾノリュウキンカ)。フキではない。ちょいニガ。おひたしで。6/3

     

    ■花だより

    我が家の庭の花を再び掲載します。

    たんぽぽ畑
    隣の敷地のたんぽぽ。キレイですね。5/24
    チューリップ
    チューリップ 5/24
    桜かな
    なんだろう 5/26
    なんだろう
    なんだろう 5/26
    なんだろう。バラかな
    なんだろう 5/26
    サクランボの花とクマンバチ
    サクランボの花。クマンバチがいっぱい来ます 5/26
    イチゴ
    イチゴですよ 5/26
    たんぽぽ
    たんぽぽって花も綿帽子も美しいのですよ 5/28
    白いチューリップ
    白いチューリップ。キレイですね 6/3
    なんだろう
    なんだろうか 6/3
    なんだろう
    なんでしょう 6/3
    スミレ
    大好きなスミレ。美しいです。 6/3
    なんだろう
    なんだろう 6/3
    クロユリかな
    クロユリかな 6/3
    ツツジ
    ツツジだね 6/3
    なんだろう
    なんだろう 6/3
    チューリップ
    チューリップの花が落ちた状態です。 6/3

  • v210 ひょ~!!/北見発見伝-バカにする木

    ■ひょ~!!

    近所の風景
    6月10日の風景とは思えない

    6月10日、外はヒョウで真っ白になりました。北の果て北見から涙の菜園だよりです。

    その日、朝は晴れておりました。テレビの天気予報では「大雨注意報」と「カミナリ警報」、「タツマキ注意報」が出ておりました。
    「こんなに天気が良いのにアホかっ」と思った予報でした。

    午後になって空が明るいのに暗いような変な感じになり、入道雲が出てきました。それがまた光が当たって美しいので、わざわざ写真を撮ったのでした。

    入道雲

    そして、晴れているのにカミナリが鳴り始めました。しばらくすると。晴れ間を残しながら激しいカミナリと共に大粒の雨が落ちてきました。
    「うんげろ~!! こりゃヤバいかも知れない。コンピュータを落とそう」
    急遽、仕事関係の方々に1時間の作業休止の連絡を入れ、コンピュータの電源を落とし、コンセントも抜いたのでした。

    ところがカミナリはすんなりと通り過ぎていき、1時間後には元通りの日常になりましたとさ。めでたしめでたし。コンピュータスイッチオンっ!!
    と思ったら、またまたカミナリがピカピカ光り、大粒の雨がドシャドシャと落ちてきました。
    「くっそー、フェイントかっ!!」
    そして激しい雨は目の前の畑を激しく痛めつけているのでした。

    「ちょっとトイレ」
    まずはトイレを済ませてから考えよう、てなわけでトイレに入ると、雨の音はさらに激しくなって、あまり聞いたことのないようなスゴい音が聞こえてきたのでした。

    『雨が強烈になったな。畑に新聞紙でもかけて野菜を守らねばっ』

    なーんて思いつつトイレを出て、窓から外を見ると、見たこともないような白い大きな粒が、バラバラドカドカと隙間が無いくらい降っていたのです。

    畑にヒョウが降る
    うわーっ、オラの畑に何するだー
    屋根にヒョウが当たりうるさい
    屋根にヒョウが当たりスゴい音が…

    畑に新聞紙とか、何をやってもダメそうでした。
    そもそもヒョウが当たると痛いので外にも出られません。ただ、10分くらいでヒョウはおさまり、雨も小降りになりました。とりあえず畑の様子を見に外へ。

    畑は水浸し
    うぎゃー、ヒョウだらけ & 水浸し
    隣の畑
    お隣の畑も結構やられている
    やられたキュウリ
    丸い粒がヒョウ。約1cm。キュウリも急死? 葉っぱがちぎれている。
    やられたカラーピーマン
    カラーピーマンも折れていた
    水浸しの畑
    もう洪水っす
    畑
    これは1週間ほど前の状態。マルチを外したらヒョウが降るって、天の嫌がらせ?

    結局、カミナリは断続的に翌朝の4時くらいまで続いていました。
    そして朝の7時ころには素晴らしく良い天気になりました。鳥がさえずり、ヒンヤリとした風が心地良いのでした。

    豪雨・カミナリ・ヒョウ、確かにひどかった。でもそれと同等の快適な朝。
    「これでトントンだぜ」
    とカミサマが言いました。ニヤニヤしながら。

    で、畑の様子はと言うと・・・

    やられたエンドウ
    まるで粉々、生えてきたばかりのエンドウ豆。 多分死んではいないはずだが…。
    やられたズッキーニ
    いよいよこれから、という感じのズッキーニも泥だらけ。 でも死んではいないはず。
    やられたダイコン
    芽が出たばかりのダイコンもボロボロ。頼む、死なないでくれ。
    やられたシュンギク
    順調に育っていたシュンギク。死んだかも。結構たくさん。
    やられたホウレンソウ
    一番良いペースで育っていたホウレンソウもこの通り。頑張れ。

     

    ■北見発見伝:人をバカにする木

    先日、道を歩いていましたら、低い変な松の木のような木々が、人間をバカにしていました。いけませんね。

    人をバカにする木
    どうですこの人をバカにした雰囲気

    分かりませんか。ひとつひとつが、こんなことしてるじゃないですか。

    FUCK'N
    ほらね。このファッキン野郎どもめっ!! ってさ

    地元「愉快な北見」ネタはなかなかありません…。