• v297 バナナで釘を打つ

    ■バナナで釘を打つ

    そんなバナナ
    このスタンプは販売中(宣伝) クリックでショップへ

    何だかとても寒いこの頃。ちょいちょい氷点下20度くらいになります。昔、マイナス40度でも凍らないエンジンオイルのCMがありました。記憶している人も多いかと思うのですが、寒さの視覚化で「バナナで釘を打つ」シーンがありました。
    この度、ある読者からの要望で、それをやってみることにしました。

    天気予報で、氷点下22度の予報が出た夜に、バナナを木の枝に引っ掛けて寝ました。朝になるとバナナはドス黒い感じになっていました。一見熟れて柔らかくなったようにすら見えました。
    YouTubeで当時のCMを見たところ、バナナは奇麗な黄色でした。CMのバナナは、おそらく急速冷凍で一気に40度まで下げたのでしょう。(知らんけど)

    バナナ
    昔の映像と違ってかなり変色していた。

    それは1月11日、当日の気温が下の表です。氷点下20度には達していませんが、この表は1時間置きのピッタリの時刻の気温で、実際には5時8分に氷点下20度ぴったりまで下がっていました。

    気温氷点下20度
    この表の下の方にスクロールすると「最低気温」が出ていました。

    バナナの色はドス黒くなっているけれど、カッチカチでしたので、実行することにしました。板と釘と温度計を準備。午前8時。

    バナナで釘を打つ
    板の下は氷のかたまりです。屋根から落とした氷。

    温度計をアップにします。

    バナナで釘を打つ
    何ともう氷点下10度程度まで上がっていました

    氷点下10度はですね、そこそこ寒いんですよ。マジ寒いですから。しかし5分程度であれば根性でコートも手袋も不要です。

    バナナで釘を打つ
    板の下は氷。さあ打ちますよ

    バナナで釘を、打つべし! 打つべし! 打つべし! 打つべし!
    カンカンカンと音が響きます。
    近所迷惑だが、打つべし! 打つべし!
    おお、意外にバナナは折れないし砕けない。
    打つべし! 打つべし! 打つべし! 打つべし! 打つべし!
    カンカンカン
    近所の高齢者が何だ何だと耳を澄ませているかもっ。
    それでも打つべし! 打つべし!
    カンカンカン
    結構音が気になります。
    それでも打つべし! 打つべし!
    カンカンカン
    あれれれ、うーん、釘が一定以上刺さらないぞ。

    力を込めて打つべし! 打つべし! 打つべし!
    むむむむ、おかしいな・・・
    打つべし! 打つべし! 打つべし!
    あああああ、バナナが、バナナがっ!

    バナナで釘を打つ
    釘に負けてきた

    バナナが大変なことになってきました。
    「可哀想すぎる」と思いました。
    まず寒さで色が変色しましたね。人で言えば皮膚の下で何かとんでもないことが起きたわけです。そして、さらに釘に対して力一杯叩かれて、表面がボロボロに。
    「残虐すぎる」と思いました。
    これ以上はバナナが破壊されていくばかりだと思いましたので、ここで中断しました。

    こういう結果です。

    バナナで釘を打つ
    貫通はしませんでした。

    このあと、実際のハンマーで打ってみたらすぐに板を貫通しました。


    氷点下20度で凍らせたバナナを氷点下10度の環境で釘を打つと、ある程度は打てるが、最後までしっかり打つことが出来ずに砕ける、という結果になりました。

    何という中途半端。まさに

    そんなバナナ
    ゆるしてちょんまげ

    なお、使用したバナナは、スタッフ全員で美味しくいただきました。(笑)
    熟れ熟れのグジャブジョでした。

    ということで今年もよろしくお願いします。
    おしまい。


  • v296 そばがき後のクマヤキ

    ■そばがき後のクマヤキ

    クマヤキ
    クマヤキ 2016年11月23日

    道の駅「あいおい」でそばがきを食した後、このクマヤキを食べました。そばがきで腹がパンパンになっているのに。別腹なんでしょうかね。(いや、苦しかったです)
    さてこのクマヤキは、2010年10月に食べて以来、個人的にはいつか大ブレークすると思っていました。なぜなら、かつてブレークしたタイヤキよりもインパクトがありますから。そしてクマヤキという何の飾りも無いストレートなネーミング。北海道らしさが感じられる。形もいいっ!! これは売れるっ!!

    なんてことをずっと思っていたところ、テレビでは話題になっていたようです。大ブレークはしてませんが。

    クマヤキ
    今年の1月30日
    この隣の道の駅にはここの自家製豆腐もあって、おからがもらえたりします。

    写真の一部を拡大するとメニューが分かります。

    クマヤキ
    いいですねぇ

    半年後の7月に撮った、より新しいメニューはこちら。

    クマヤキ
    津別の豆がいいんでしょうねぇ

    ●ひぐま つぶあん 150円
    ●ひぐま 豆乳クリーム 150円
    ●白くま つぶあん 150円 : 豆乳&タピオカ粉のもちもち生地
    ●生くま つぶあん&生クリーム 180円
    ひぐま・生くまは、バター・小麦粉・豆乳・卵のふわふわ生地

    どれにします? どれにします?

    クマヤキ
    3つも買いましたよ

    この紙の袋も良いですね。

    クマヤキ
    ひぐま 豆乳クリーム

    食べ方は自由ですよ。

    クマヤキ
    生クマ つぶあん&生クリーム はみ出す生クリーム

    生地はなめらか。甘過ぎず美味。

    クマヤキ
    お疲れ気味のしろくま。見ての通り中身たっぷり。

    結構柔らかいしろくま。
    そして7月にはこんなことになっていました。

    クマヤキと厚切りジェイソン
    これ随分前(1月ころ)からあったみたいですが。

    厚切りジェイソンが広告塔になっていた。
    なぜ日本人はこんなに美味いクマヤキを全員が食べないのかっ!!
    違うか。
    このジェイソンの上にある写真にも注目。拡大。

    クマヤキ
    ファイターズ主砲 中田 翔が、金メダルみたいにクマヤキをかざしている。

    何と中田翔が、デッドボール食わずにクマヤキ食おう、なんて言ってます。(ウソ)
    これは、ファイターズの選手が、毎年入れ替わりで、北海道の市町村の応援大使となって地方を盛り上げている一環で、たまたま津別町は中田選手だったんですね(2015年応援大使)。もうひとり、ソフトボール界からドラフト指名を受けた大嶋選手も津別でしたが、この写真をよーく観察してみると、右下に……拡大。

    中田翔と大嶋匠
    奥に誰かいますよ。

    何とこんな小さい扱いで大嶋選手が。何ということでしょう。大嶋の実力はこんなもんじゃありませんよ。キャッチャーで3割30本は打ちますよっ。お願いしますよ~、津別。大嶋にもっと光を。大嶋選手が10匹くらいのクマヤキをむさぼっている絵面が欲しいです。

    ちなみに、北海道の市町村は179あって、選手が全員割り当てられないので、毎年空白区に選手が移動していく感じになっています。1か所に2人ずつ。

    さて、11月3日に道の駅「あいおい」に行った時、クマヤキグッズが販売されていてビックリしました。缶バッチに、タオル、Tシャツ、ストラップ…、などがあり、いよいよクマヤキの大ブレークにリーチをかけている気がしました。

    クマヤキTシャツ
    買ってしまいました。
    人と会う時のウケ狙いでTシャツを買いましたが、もったいなくて着れません。

     

    最後に2016年を振り返るクマヤキの写真10連発です。

    クマヤキ
    クリームたっぷりなのが見える 11/3
    クマヤキ
    ピクニック気分で 8/27
    クマヤキ
    袋から顔を出すクマヤキ 11/3
    クマヤキ
    肩から食われるクマヤキ 11/3
    クマヤキ
    クリームたっぷりなのが見えるクマヤキ 11/3
    クマヤキ
    ついに頭だけとなったクマヤキ 11/3
    クマヤキ
    風前の灯となったクマヤキ 11/3
    クマヤキ
    1月の生くま 1/30
    クマヤキ
    1月の白ぐま、つぶあんたっぷり 1/30
    クマヤキ
    事務所にて、黄色い外袋と、クマヤキを直に入れる袋とクマヤキの顔 7/9

    お正月にはクマヤキを食べて、良いスタートを切りましょう。
    よいお年を。


  • v295 そばがき後、トンビの群れに出くわす

    ■そばがき後、トンビの群れに出くわす

    トンビの群れ
    トンビの群れ 2016年11月23日

    道の駅「あいおい」でそばがきを食した後、まっすく帰宅するのもアレだし、少し違う道で帰ることにしました。北海道で違う道を選択すると、とんでもないことになったりするのですが、カーナビもまあまあ正確ですし。

    いつもと違う道、それは常に山道であります。

    津別
    広いのぉ

    どんな道も美しいのでありますよ。

    津別
    不安な道路ですが、幹線道路(道道768号線)です

    なんとなく不安な道を進んでいると、これはよくあることですが、カーナビにワケの分からない地名や河川の名前が出てきます。
    えーと何だって・・・

    津別
    メナシュキキン川

    目なしってピーだろ。あ、メナシュか・・・

    津別
    倒木がスゴい

    この川沿いもまた、今年の台風被害の爪跡を残しているのでした。

    津別
    道路はツルツル

    こんなところでトラブル起こしたら大変です。早くJAFに入らなきゃ。

    津別
    ポンキッキ? ポンキキン川

    今度はポンキキン川。さっきはメナシュキキン川。何だろなー、と思っていたら、地名に猛禽類の「禽」の字が当てられている標識を見ました。確か「木禽」とか。
    「この当て字は何だろう。禽って、鷹とかトンビとかハヤブサとかの、猛禽類のことだよなぁ」
    って思っていたら、おやおやおやおや、何だか空にはトンビだらけ。

    トンビの群れ
    トンビの「群れ」は見たことが無かったのでビックリ
    いくつもの電柱に群れて止まっていました。
    車をゆっくり道路脇に止めて、車から外に出ると逃げてしまうので車内から撮影。

    こんなことってある? 地名がまたピッタリ符合してるって、スゴ過ぎない?

    トンビの群れ
    見えにくいですが、畑の上にもトンビだらけ。
    本当にドッサリいて、ちょっと怖いくらいでした。

    ちょっと道を変えたら、こんないいもんが見られてテンションが上がりましたとさ。
    おしまい。

    あ、この日は、この道に来る前に、津別の蕎麦屋のある道の駅で、いつものようにクマヤキを食べたのですが、その話は次号で。


  • v294 年越し蕎麦の前に蕎麦ウンチク

    ■年越し蕎麦の前に蕎麦ウンチク

    そばがき
    2016年11月23日

    289号で、蕎麦にハマってきた割には蕎麦の“かおり”だとか“うまみ”だとかが全く分からないことを書きましたが、読者から「それはある意味正常である」とのメールが来たのです。
    蕎麦の香りはむしろざる蕎麦のような冷たい系より、普通にかけ蕎麦の方が香りが感じやすく、さらにかおりを楽しむのであれば「そばがき」であると。

    そばがきってなんじゃ。

    で、調べてみるとそば粉で作った団子のような食べ物。じゃあ食べてみようと、11月23日、いつも美味しい津別の道の駅「あいおい」の蕎麦屋さんへと行ったのです。
    ありました。

    「期間限定 そばがき 五百円」

    期間限定、というのは何と、ジャスト新蕎麦の時期だったのです。とことんそばのかおりに包まれるなら、この時期なのだと。しかも安い。

    「そばがきふたつ」(2人で行った)
    「へい」とは言いませんでした、おばちゃんだったので。(笑)
    ただ、ちょっと嬉しそうに見えました。そしてこんなことを言いました。

    「ここの職人さん、若いのに、そばがき作るの上手いんですよ」
    「へー」
    「この時期はホントに食べごろですよ」
    「ほー」
    「私のおじいちゃんが大好物だったんですよ。
    「へー」
    お勧め感満載でした。

    で、出てきました。

    そばがき
    ジャーン!! 左上がそばがき。温かいお湯に浸かっています。
    右上に薬味。左からワサビ、ショウガ、ウメ
    手前の器にそばつゆを入れてそばがきを崩しつつ、それにつけて食べます。

    とりあえず何も付けずにひと口。パクッ、あ、蕎麦のかおりってこれか。パクッ、おー、蕎麦だねぇ、パクッ、蕎麦だねぇ。パクッ、美味いかな、まあもちろんマズくはないけど、まあ美味いけど、困ったな。蕎麦食べてる感じじゃないな。
    で、「おーワサビいいねー、おー、ウメもいいねー」などと半分くらい食べたところで「腹にたまる感じ」がしまして、いや美味いんですよ、でも腹がパンパンになってきた。
    パクッ、モグモグ、あー、蕎麦の味がするよ。
    パクッ、モグモグ、蕎麦だわ。これは蕎麦だわ。いやー、かおりってこれかー。

    そばがき
    質感分かりますね

    最後のひと口まで蕎麦の味が続きました。すごいっ。
    で、連れはこれを大層気に入り、「また食べたい」とずっと言っています。
    私は、「でも蕎麦は麺状のものがいいな」と思うのでした。

    しかし、読者のメールによれば、そもそも蕎麦というのはこのそばがきのことを言い、麺状になったのは江戸時代あたりからで、のどごしを楽しむために細く切ったのだと、ウンチクを垂れていたのでした。

    ついでに蕎麦を調べたら、高知県で9000年以上前の遺跡から蕎麦の栽培がされていた可能性があるという情報がありました。蕎麦史的には8000年以上の間「蕎麦と言えばそばがき」であって、麺状になったのはこの200~300年程のことなのですね。

    年越し蕎麦を食べる前に、9000年の蕎麦史をちょっぴり思い起こせば、きっと、蕎麦のかおりも倍増するのではないでしょうか。

    いいえ絶対にそんなことはありません。
    さよーなら。

    あ、この後、津別から帰宅する道を気まぐれで変えてみたところ、また面白い風景に出会ってしまったのです。それは次号で。


  • v293 北見市郊外の常呂川の「けあらし」

    ■北見市郊外の常呂川の「けあらし」

    北見市端野町
    北見市端野町、常呂(ところ)川 12/18 クリックで拡大

    12月18日、午前9時。我が家から20分弱、約10kmの近距離。氷点下17度。細い橋の上に停車し、車の窓を開けて撮影。常呂川の水から「けあらし」が出ていました。

    寒そうでしょ。

    ところが、午後3時には気温が急上昇。5度になっていました。うーん。
    おしまい。

    手抜き過ぎるので少し用語解説。
    「けあらし」とは。
    北海道・留萌(るもい)地方で使われ始めた方言らしい。放射冷却で冷え込んだ早朝に海面で発生する霧のこと。この写真は川なので、正確には「けあらし」ではないのかも。

    気温と海水温の温度差が15度以上で発生する。(気温が氷点下15度前後)
    漢字で「気嵐」または「毛嵐」と書く。「嵐」と書くのに大抵は風のない快晴の早朝に見られる現象。

    気象用語では「蒸気霧」(じょうきぎり)という。「けあらし」は海面の霧であるのに対して、「蒸気霧」は海や川や湖沼など、水面に発生する霧のことをいう。

    てことは今回のタイトルは明らかに間違いで、正確には「北見市郊外の常呂川の蒸気霧」なのでした。でも風情がないので訂正せず、北海道っぽく「けあらし」と書いておきます。