• カテゴリー別アーカイブ 2018年
  • _年別_ » 2018年
  • v346 ヨモギはどうなった

    ■ヨモギはどうなった

    これがヨモギの花だ 2018.9.14

    いやこの花、小さくてわからんから。
    ていう感じでありまして、引きで見るとこうです。

    ほとんどヨモギ。花が咲いてるイメージゼロ。 2018.9.15

    ただの草にしか見えんので、ヨモギの花の印象がなかったのです。よーく見たら花でした、という感じです。それで、癌細胞に対して選択的に攻撃するアルテミシニンという物質が、花には葉の2倍含まれているということで、この時を待っておりました。

    ただ、どのくらい咲いた花を摘むべきか、全くわからないのです。

    ヨモギ

    写真の「1」はまだちょっぴり咲いてる状態(最初のアップの写真もこれです)で、「2」はもうカラッカラに乾いて種なのかな、もう種なのかな、という状態。「3」の色がやや濃いめに見えるものがまずまず咲いてる状態。

    全体を見渡すと、9割くらいは「1」の咲き始め、4%くらいが「3」のまずまず咲いているもの、6%くらいが「2」のおじいさんヨモギ、なのです。とりあえず今回はまずまず咲いている「3」を下の写真くらい採取しました。

    45リットルの袋に詰めて一杯ほど

    これを家に持ち帰り、庭で花の部分だけを切り離して集めようとしたところ、とっても困ったことが起きました。
    「うーん、茶色いカメムシが出てきたな」
    「あ、たまご付きのクモが出てきたぞ、キモいな」
    「あ、緑のカメムシが出てきたぞ」
    「うわっ、この小さいやつはなんだ、ダニか、アブラムシか?」
    「あ、クモが出てきた」

    虫が出てくるのはしょうがないのですが、山に生息していた奴らが、庭に蔓延したらちょっとやだなと思いました。そこで、まず、採取した花をと一定期間水につけて虫を追い出します。それを持ち帰り、花を分離して天日干しをすることにしました。

    発泡スチロールの箱を準備。そこにヨモギの花付きの枝を投入。 2018.9.16

    花を残して「枝や葉」を捨てていきます。意外にすごい香りがして来ました。虫除けになりそうな香りに包まれて、虫を追い出す作業。

    量(かさ)が減りますね。不思議と虫があまりいませんでした。

    水を投入。このまま数日放置します。これを山に置いてきましたが、ふと思いました。
    「アルテミシニンって水溶性じゃないだろうな」

    改めて調べて見ると、
    「アルテミシニンはにも油にも溶けにくいため、医薬品としては扱いにくいという問題がある。このため、多数のアルテミシニンの誘導体類縁体がアルテミシニン系抗マラリア剤として開発されている。」

    ちょっと何言ってるかわからない部分もありますが、とりあえず水に溶け出す心配はなさそうです。

    さて、5月から若葉を摘んで天日干しを続けているのですが、まだしっとり感があって放置状態です。v337でも書きましたが、我が家の南と西にでかい家が建ってしまったために、日陰の人生となってしまい、それに加えて悪天候が続いたために、なかなか天日干しもできずに、室内で乾燥を進めてきました。

    今回花を回収して、これから天日干しをして、葉も花も、近いうちに粉にしてみるつもりです。

    で、今朝、早くに水に浸けておいた花を水切りして持って来ました。

    右、水を切った発泡スチロールの箱に入ったヨモギの花。虫はいないように見える。それを左のコンテナに移動。天日に干すには入りきらないので・・・
    また天日干し用のカゴなどに入れて、晴れていたのでそのまま干す。しかし日向がほとんどない我が家では干すことも難しい。これでは日陰干し。

    そうしてこれを書いてると、何といつの間にか雨が降って来ていて、ぎゃーと言いながら物置へぶっ込みました。新聞紙もびしょびしょ。あーあ。

    でもまあ近いうちには粉にします。
    単に粉にして何かにふりかけて食べるなどの人体実験を行うのですが、しかし、癌でもないのに癌に効くかどうか、わかりませんね。
    癌を発生しないから癌の予防になったとも言えませんね。
    癌の人に投与して癌が消滅したとかいう目に見えた結果が出るのでしょうか。いやいや、だってさ、薬も同時に飲んでたらヨモギが効いたかどうかわからないじゃん?

    てことは、とにかく粉を作って、自分の食事に混ぜてみて、長期間混ぜ続けて、癌になったら効かないってことは言えそうですね。じゃあ「効果が確認できて」量産して喜んでもらえるっていう条件は、ないんでしょうか。

    まず癌にならないとダメじゃん。(笑)
    まあ、無駄感いっぱいですが、とりあえず粉作ってから考えます。(笑)


  • v345緊急号 北海道全部停電

    ■北海道全部停電

    信号機も停電

    9月6日、早朝3時8分に、道南で大きな地震があり、この北見地方は震度3だったらしいです。その時は私は目覚めたらしく、「地震かな」とか言ってたらしいです。記憶にないのですが。ただその後にまた目が覚めて、デジタルの時計が消えていて、「何時かな」と思ったものの、停電などとは思うはずもなく、また寝てしまいました。

    近所のコープ。閉店。

    起きてから電気が使えず、テレビもコンピュータも電話もダメ、情報がなくて少し考えてラジオを探しました。いつも聞いているラジオは交流電源で、電池ボックスを開けたら「9ボルト電池」仕様でダメ。時々コンピュータのラジコで聞いていたため、ラジオもダメじゃん、とか思ってしまいましたが、普通の電池の小型のヤツがあって助かりました。非常時はラジオ大事。

    近所のコンビニのローソン。

    電話はたまたまろくに使いもしない携帯電話がずっと充電中だったため、この非常時には役に立ちました。

    「今日は何にもできましぇん」と知り合いやクライアントに伝えることができましたが、言葉通り、何にもできましぇんのでした。伝わるのは大事。

    近所のセイコーマート。自家発電機を店内に入れて、レジに直結。営業していました。優秀。ただもう食品とか、電池はほとんど売り切れ。たまたま残っていた9ボルト電池をゲット。

    札幌などでは水道管が破裂して、水が出ないとかなんとか。災害で一番困るのがトイレだと思うので、辛いだろうなぁとは思いましたが、いやー、冬じゃなくて良かったとも言える。

    ドラッグストアも停電で閉店。

    そもそもでかい発電所がやられて、一発で広大な北海道全部の電気が止まるなんて、どういうシステムなんだと呆れました。それにしても、もし原発が稼働していてやられていたらどうなってたことか。

    うちは太陽光パネル2枚、灯り用に自設していたので真っ暗は避けられました。
    個別のオフグリッドは大事。

    一極集中的な、でかいものは一撃で全部やられる。原発はさらに長期間収束しない。取り返しがつかなくなる。発電所の小規模分散はリスクも分散され、連携もしやすく合理的。さらに小規模化し、個別のオフグリットにすれば地域として災害には強くなる。電線もいらない。まあずっと先の話かな。実現可能だけど。
    今のシステムは不合理。

    100均も閉店。

    6時過ぎに親戚宅へ車で向かい、カーナビでテレビが見られたので、映像の情報としていろいろ知ることができました。道路は街灯が点いてないため7時前でも真っ暗で、信号も消えてとっても危険な感じがしました。

    外に出ると星がすごく綺麗でした。星が綺麗なのは大事。

    トンカツ屋も閉店。

    ということで、この日は朝から仕事ができないので、散歩して、事務所の掃除をしてました。資料整理もしなきゃと思っていたのでちょうど良かった。しかし何日かかかりそうでした。そんな時、ラジオからこんな情報。

    「復旧のめどが立たず、停電は少なくとも1週間は続きそう」
    「いや、電気はいいとこ3日で勘弁してくれぃ!」

    1週間って何? 北見は台風も影響なかったよ。地震の影響なかったよ。水もガスも異常ないよ。電気は人災だね。困ったもんだ。困ったもんだ。困ったもんだ。困ったもんだ。何回言っても足りないよ。困ったもんだ。困ったもんだ。

    人気のくるくる寿司も閉店。

    でもまあ、夏休みと考えればいいか。掃除もいっぱいできるし。
    とか、ケロロ軍曹のタママみたいな感じでちょっと喜んでました。
    いやダメだろ喜んじゃ、なんかすごい土砂崩れとか起きてるらしいし、無関心になっちゃダメだよ。

    とか思っていて、カーナビでテレビをチェックしたら、民放の全部で「バラエティ番組でみんな大笑い」みたいなことになってました。ああ、熊本の時も、広島の豪雨災害の時も、民放は大笑いしてたっけな。すごいよな。

    ステーキ屋も閉店。

    困ったもんだ。困ったもんだ。なんだか異常じゃないか。マスコミ。
    地方なんでどうでもいいのかな。

    イオンも全部休み。広い駐車場に1台も車なし。

    冷蔵庫の中でアイスが溶けかかっていました。
    早く食べなくちゃ。美味しいなぁ。でも明日から冷たいものは食べられないのかな。

    ガソリンスタンドも停電には勝てず。
    ロープが張られて給油不可能。

    この日は29度。ちょっと暑いけど、適温っちゃ気温でした。

    北海道のスーパー、ラルズもお手上げ。

    電気以外、何も変わらないのに、店が開かず、開いていれば商品がどんどんなくなる。
    すごいことです、こんなことになるなんて。

    かのセブンイレブンも、人が押し寄せるものの、閉店。

    ただ歩いた中では一か所、信号機が点いていたのです。

    ここだけ非常電源があったのか、信号が生きていた。

    でかいところに頼らず、個別にあるいは狭いエリアで電気を管理できれば、問題は大きくならないのです。

    この日は、電気がないので(太陽光パネルで灯りはあるけれど)、日没とともに寝ようと思って、7時頃布団に潜り、星空があまりにも綺麗だったので、窓を網戸ではなくガラス戸にして、眼鏡をかけたまま綺麗な星空を見てました。

    「7時じゃ眠れねーわ」

    とか言いつつ、8時には寝てました。(笑)
    起きたら交流電源のデジタル時計が点いていて、2時45分が点灯していました。

    「時間狂ってるし」

    何時だろう。携帯・・・

    「12時半」

    4時間寝たのか。ていうかいつもは寝る時間じゃん。

    「あれ? 電気来てるの?」

    1週間停電するんじゃなかったの。「少なくとも1週間」って10日かも20日かもしれなかったのに。
    停電は22時間程度で終わりました。

    全道で止まっていたんですよ。信号機。信じられますか。

    しかしまぁなんですね。何をどう説明したって原発はダメですね。そもそも止まってるわけだし。停電しただけで使用済み核燃料の冷却水が回せずに非常用電源でしのいでいたこともニュースになってたし、管理にかかる費用めちゃくちゃですよ。一番安い電気なんて嘘だらけ。稼働してなくても地震じゃなくても、下手すりゃ停電で吹っ飛ぶわけで。

    今回はとんだ非日常だったわけですが、北海道の地方の使用電力なんて、どんだけですか。東京や札幌のどんだけですか。

    利権に目が眩んで、ここまで来ても目が覚めないんでしょうか。人間の知恵は一部の人の欲望に負けるようにできているのでしょうか。たった1日の停電でいろんなことを、掃除しながら考えてしまいました。


  • v344 陸別足寄オンネトー津別

    ■陸別足寄オンネトー津別

    牧場
    雌阿寒岳と阿寒富士を背景に(陸別トマム)

    2018年9月2日(日)。

    馬ちゃんたち(陸別トマム)
    味のある牛注意の標識(オンネトー近辺)(足寄)
    自生のヤマユリ(オンネトー近辺)(足寄)
    固まる鹿ちゃん(津別)
    興味津々、子狐(津別)
    別のキツネ。スタスタ

    さようなら。

     


  • v343 菊芋成長中

    ■菊芋成長中

    菊芋
    9月1日の状態

    6月25日以来の菊芋記録です。
    菊芋の芽欠きがもったいなく、すべての芽を活かせないかと、分離・移植手術をし、それがすべて成功しました。それから彼らが一体どうなったかを書こうする気持ちはありました。ただ、34人に増えた菊芋たちは、場所によってバラバラな成長具合となり、ここに書くにはとっても面倒な状況となってしまい、記録する気力を失っていたのでした。

    ところで、私は菊芋の種芋を、植える前に、ナオヒロくんに8個くほど渡し、ナオヒロくんのやり方に任せました。私と絶対的に違うのは「ちゃんと肥料をぶっこむ」ことです。鶏糞を発酵させて、土に混ぜ込むのです。手作業なのでとっても大変なのです。

    菊芋
    ナオヒロ菊芋 7月2日

    7月頭ですでにこんなにワッサワサ。私の方はというと・・・

    上の2週間後の7月17日でこの状態。

    とてもわかりにくいですが、雑草の中に点在させています。肥料なし。(笑) ていうかEM菌を撒いています。EM菌はナオヒロくんの方にも撒いています。

    菊芋
    7月22日

    それとは別のところの菊芋です。
    ニンジンの種をいい加減にバラバラ蒔いて、芽が出ていない時に菊芋をここに移植したのです。やがてニンジンの皆様がみんながみんな芽を出して賑やかになっていきます。

    混植したけどいいのかな、知らんがな、ていうことで、見ていたら菊芋はそれなりに成長してきましたし、まあ共存はしています。

    菊芋
    8月4日

    以下は8月8日の菊芋くん34人のうちの半分くらいの菊芋たちの姿です。

    菊芋
    1、2人目。 8/8
    菊芋
    3、4、5、6、7人目。 ここが一番植物に厳しいエリアで、去年パクチーで失敗したところ。この5人の菊芋たちはなかなか成長しない。 8/8
    菊芋
    8人目。 8/8
    菊芋
    9人目。 成長しないエリアのそば、やはり弱々しい。ここは芽欠き(株分け)せず。 8/8
    菊芋
    10、11、12人目。 ここは、去年ズッキーニが大成功した場所。成長が他より早い。 8/8
    菊芋
    13、14、15、16人目。 ここは入口付近のところで、去年ジャガイモで失敗している。菊芋はまあまあきてる。かな。 8/8
    菊芋
    17、18人目。 8/8
    菊芋
    19人目。 8/8
    菊芋
    20、21、22、23、24、25人目。 8/8

    なんかよくわからなくなってきた。とにかく34人いて、場所によってまちまちの成長具合。
    その10日後、ニンジンと混植の菊芋は・・・

    菊芋
    ニンジンが森のようになってきている。菊芋も調子いい。 8/11
    菊芋
    1mはあるかな。 8/18
    菊芋
    その奥のやつら。いまいち成長が遅い。ここはアリが多い。 8/26

    片や同じ8月26日の時点でのナオヒロくんの菊芋集団はこちら。

    菊芋
    ナオヒロくんの菊芋はワッサワサ。着ぐるみキャラクターのようになっている。2mは軽く越えている。 8/26

    そして9月に入ります。

    菊芋
    明日9月5日に北海道に台風が来るらしい。でも北見はかする程度かな。写真は9月1日。

    今年はここまで本当に寒くて雨が多くてひどい天気でした。その割には菊芋は強い感じはします。ちゃんと肥料をあげれば最強。明日の台風で倒れなければいいが・・・。

    ここまでです。なんのオチもない。面白くもなんともない菊芋の成長の記録でした。
    おしまい。

     

    いや、おさらいとして、329号で書いた部分を引用します。なぜ菊芋なのか。

    これはもはや薬ですよ。イヌリンっていう物質が血糖値を下げ、中性脂肪も減らす芋なのです。「天然のインスリン」とか言われています。健康マニアの常識ですっ。なんだとさ、知らんけど。なんかテレビでやってブームになってるとかなんとか。
    しかもなんとですね、キクイモってのは土壌から放射性物質をほとんど吸い上げず、食べれば排出効果があるそうです。真実は知りませんよ。消化に悪いっていう話もあります。ただやっぱり割と簡単というか、ほっといてもできるみたいな類のやつです。2〜3mの高さになるらしく、この広い土地にはピッタリ。

    でさらに、菊芋の効果としてはこんな風に言われていますね。

    ★ 糖質の吸収を抑制
    ★ インスリンの分泌を促進
    ★ ナトリウム(塩分量の目安)の吸収を抑制
    ★ 中性脂肪の蓄積を抑制
    ★ ダイエット作用
    ★ 整腸作用
    ★ デトックス作用
    ★ 美肌・アンチエイジング作用

    痩せるし、若返るし、血圧下げるし、中性脂肪下げるし、糖尿に効果あるってさ。知らんけど。
    でも食べ過ぎはダメ(胃腸の不快感、膨満感、胃痙攣、ガスの蓄積など)で、イヌリンの1日の目標摂取量は10~20gだそうです。イヌリンだけ10~20gってわからんがな。ていうか多分人の体は、これはもう十分っていう直感なり体感があるであろうぞ。食べる適量は感覚じゃ。

    何はともあれ、収穫できるといいな。おしまい。


  • v342 天からのプレゼント

    ■天からのプレゼント

    丸瀬布

    「天からのプレゼント?」何言うとんの、もう。特に偉いこと何もしとらんし、茹でたトウキビを半分に割って相手に少ない方を渡すなどという極悪なことをしてて何で神様的な人がプレゼントくれるんですか。ねぇ。

    それは、その日、しばらく行ってなかった丸瀬布(まるせっぷ)の高原へ、気まぐれで行った時のことです。8月26日の日曜日。天気は曇りがちな適温。コンビニのセイコーマートで弁当を買って、途中の生田原(いくたはら)の誰もいない寂びれた公園で早めの昼ご飯を食べました。たまたま陽がさしてのどかな気分。

    生田原の公園
    11時07分

    ここのところの悪天候で、公園の地面はびしょびしょでした。

    さて、目的地の大平高原(たいへいこうげん)は、我が家から約100km。車でのんびり2時間です。以前鹿の群れに会った道から行きました。

    今年の4月20日に見た鹿の群れ

    この日は何も出てきませんでした。先週は畑の作物を食い荒らす鹿ちゃんにハラハラしましたが、まあ、そうそう出くわすものではありません。
    昼に温泉「山彦の湯」でひとっ風呂(2時間!!)浴びて、いよいよ高原へ向かいます。360度何もないただただ広大な風景(牧場です)が広がっています。(最初の写真がその途中の風景。一部に陽が差して美しい)
    そして霧のような雨が降り、晴れたり曇ったりで不思議な色になっていました。

    丸瀬布
    14時32分

    しばらく走ると広い空間に出ました。
    「あれ? 虹? 角度的に、随分低いな」
    「虹っぽいが、えーと、あれが右端とすると・・・」

    虹

    低い角度で左方向に伸びてます。
    「するってぇと、左の方にあるんじゃないか」

    虹

    ほーらあったあった、薄いなぁ。

    虹
    14時37分

    わかりますかね、虹が低くかかっています。
    「薄いなぁ、濃くなるのを待とう」
    別になんの用事もないし、ボケッと待つことにしました。贅沢な時間です。

    丸瀬布大平高原
    虹の反対側の風景。こっち側は雨模様。

    「ちょっと濃くなったかも」(たった1分ほど)

    虹
    14時38分
    虹
    14時38分

    でも繋がってないのです。もうちょっと待とう。
    しかし10分ほどで薄くなり、このまま消えそうなので、帰ることにしました。虹を背に車を10メートルほど走らせつつ、ただ、こんな機会があるだろうか? いや、あるはずがない、と・・・
    未練がましく振り返ると、またなんとなく濃くなって来た感じがして引き返し、もう少し待つことにしました。それから少しずつ濃くなって来たのです。約30分後・・・

    虹
    15時06分

    おー、来たんじゃないのー!! これー、いいんじゃないのー!!

    虹
    15時07分

    来たーーーーっ!! 繋がったしーっ!! なんか手前に来てるしーっ!!
    「すげーわ」

    この時、背中の方で野生の何かがギャーと叫ぶ声がし、思わず振り向きました。遠くからの声で、どこに何がいるのかわかりません。なんだろうと思う間も無く、手前に目に飛び込んできた黒い塊に気づき、思わず「あっ」と叫んでしまいました。

    そいつは私が生まれて初めて見る野生のヤツでした。冬にはやたらと足跡はあるのに姿を見せないヤツです。
    ヤツらは警戒心が強く、ほんっとに姿を見ることができないのです。そいつが目の前にいるではありませんか。

    野ウサギ
    15時09分。一度どうしても見てみたかった野生のウサギがっ。

    おー、野ウサギじゃー、初めて見たー、ウヒョーッ!!
    虹が満開です。虹も撮らなきゃ消えちゃうよ、いや、ウサギを撮らなきゃ逃げちゃうよ、きゃー、困ったぞこりゃー。

    距離にして30メートルほどのところで、車で待っていたカミさんが、「やったー」みたいな叫び声をあげています。虹を見てのことかと思ったら、なんと、ラジオで14時開始のファイターズの試合を中継していて、2回の裏に鶴岡選手が先制の2点タイムリーを放ち(15時10分)、やったーやったー、と叫んでいたのです。

    高原での美しい虹、野ウサギ登場、ファイターズ先制タイムリーのトリプル。
    なんか倍率的には1000倍、1万倍、2倍くらいで、2000万点ゲットです。1日で2000万点はないわー。(笑)
    いや、もっとかなー。1億点かなー。(笑)

    それはともかく。
    「ウサギー、ウサギがいるー!!」と私が叫びましたが、全く伝わらず、とにかくもうシャッター切りまくり体制に入りました。虹とウサギ。ウサギは逃げませんでした。動くと目立つからなのかもしれません。5メートルくらいまでじわじわ近づき、それ以上は強いストレスをかけてしまうと思って離れました。

    野ウサギ
    15時17分。最接近。じっと動かない。

    何か良い行いでもしたのかな自分。良いプレゼントをもらいました。
    この広い空間を独占させてもらいました。

    楽しい。(笑)