v345緊急号 北海道全部停電

■北海道全部停電

信号機も停電

9月6日、早朝3時8分に、道南で大きな地震があり、この北見地方は震度3だったらしいです。その時は私は目覚めたらしく、「地震かな」とか言ってたらしいです。記憶にないのですが。ただその後にまた目が覚めて、デジタルの時計が消えていて、「何時かな」と思ったものの、停電などとは思うはずもなく、また寝てしまいました。

近所のコープ。閉店。

起きてから電気が使えず、テレビもコンピュータも電話もダメ、情報がなくて少し考えてラジオを探しました。いつも聞いているラジオは交流電源で、電池ボックスを開けたら「9ボルト電池」仕様でダメ。時々コンピュータのラジコで聞いていたため、ラジオもダメじゃん、とか思ってしまいましたが、普通の電池の小型のヤツがあって助かりました。非常時はラジオ大事。

近所のコンビニのローソン。

電話はたまたまろくに使いもしない携帯電話がずっと充電中だったため、この非常時には役に立ちました。

「今日は何にもできましぇん」と知り合いやクライアントに伝えることができましたが、言葉通り、何にもできましぇんのでした。伝わるのは大事。

近所のセイコーマート。自家発電機を店内に入れて、レジに直結。営業していました。優秀。ただもう食品とか、電池はほとんど売り切れ。たまたま残っていた9ボルト電池をゲット。

札幌などでは水道管が破裂して、水が出ないとかなんとか。災害で一番困るのがトイレだと思うので、辛いだろうなぁとは思いましたが、いやー、冬じゃなくて良かったとも言える。

ドラッグストアも停電で閉店。

そもそもでかい発電所がやられて、一発で広大な北海道全部の電気が止まるなんて、どういうシステムなんだと呆れました。それにしても、もし原発が稼働していてやられていたらどうなってたことか。

うちは太陽光パネル2枚、灯り用に自設していたので真っ暗は避けられました。
個別のオフグリッドは大事。

一極集中的な、でかいものは一撃で全部やられる。原発はさらに長期間収束しない。取り返しがつかなくなる。発電所の小規模分散はリスクも分散され、連携もしやすく合理的。さらに小規模化し、個別のオフグリットにすれば地域として災害には強くなる。電線もいらない。まあずっと先の話かな。実現可能だけど。
今のシステムは不合理。

100均も閉店。

6時過ぎに親戚宅へ車で向かい、カーナビでテレビが見られたので、映像の情報としていろいろ知ることができました。道路は街灯が点いてないため7時前でも真っ暗で、信号も消えてとっても危険な感じがしました。

外に出ると星がすごく綺麗でした。星が綺麗なのは大事。

トンカツ屋も閉店。

ということで、この日は朝から仕事ができないので、散歩して、事務所の掃除をしてました。資料整理もしなきゃと思っていたのでちょうど良かった。しかし何日かかかりそうでした。そんな時、ラジオからこんな情報。

「復旧のめどが立たず、停電は少なくとも1週間は続きそう」
「いや、電気はいいとこ3日で勘弁してくれぃ!」

1週間って何? 北見は台風も影響なかったよ。地震の影響なかったよ。水もガスも異常ないよ。電気は人災だね。困ったもんだ。困ったもんだ。困ったもんだ。困ったもんだ。何回言っても足りないよ。困ったもんだ。困ったもんだ。

人気のくるくる寿司も閉店。

でもまあ、夏休みと考えればいいか。掃除もいっぱいできるし。
とか、ケロロ軍曹のタママみたいな感じでちょっと喜んでました。
いやダメだろ喜んじゃ、なんかすごい土砂崩れとか起きてるらしいし、無関心になっちゃダメだよ。

とか思っていて、カーナビでテレビをチェックしたら、民放の全部で「バラエティ番組でみんな大笑い」みたいなことになってました。ああ、熊本の時も、広島の豪雨災害の時も、民放は大笑いしてたっけな。すごいよな。

ステーキ屋も閉店。

困ったもんだ。困ったもんだ。なんだか異常じゃないか。マスコミ。
地方なんでどうでもいいのかな。

イオンも全部休み。広い駐車場に1台も車なし。

冷蔵庫の中でアイスが溶けかかっていました。
早く食べなくちゃ。美味しいなぁ。でも明日から冷たいものは食べられないのかな。

ガソリンスタンドも停電には勝てず。
ロープが張られて給油不可能。

この日は29度。ちょっと暑いけど、適温っちゃ気温でした。

北海道のスーパー、ラルズもお手上げ。

電気以外、何も変わらないのに、店が開かず、開いていれば商品がどんどんなくなる。
すごいことです、こんなことになるなんて。

かのセブンイレブンも、人が押し寄せるものの、閉店。

ただ歩いた中では一か所、信号機が点いていたのです。

ここだけ非常電源があったのか、信号が生きていた。

でかいところに頼らず、個別にあるいは狭いエリアで電気を管理できれば、問題は大きくならないのです。

この日は、電気がないので(太陽光パネルで灯りはあるけれど)、日没とともに寝ようと思って、7時頃布団に潜り、星空があまりにも綺麗だったので、窓を網戸ではなくガラス戸にして、眼鏡をかけたまま綺麗な星空を見てました。

「7時じゃ眠れねーわ」

とか言いつつ、8時には寝てました。(笑)
起きたら交流電源のデジタル時計が点いていて、2時45分が点灯していました。

「時間狂ってるし」

何時だろう。携帯・・・

「12時半」

4時間寝たのか。ていうかいつもは寝る時間じゃん。

「あれ? 電気来てるの?」

1週間停電するんじゃなかったの。「少なくとも1週間」って10日かも20日かもしれなかったのに。
停電は22時間程度で終わりました。

全道で止まっていたんですよ。信号機。信じられますか。

しかしまぁなんですね。何をどう説明したって原発はダメですね。そもそも止まってるわけだし。停電しただけで使用済み核燃料の冷却水が回せずに非常用電源でしのいでいたこともニュースになってたし、管理にかかる費用めちゃくちゃですよ。一番安い電気なんて嘘だらけ。稼働してなくても地震じゃなくても、下手すりゃ停電で吹っ飛ぶわけで。

今回はとんだ非日常だったわけですが、北海道の地方の使用電力なんて、どんだけですか。東京や札幌のどんだけですか。

利権に目が眩んで、ここまで来ても目が覚めないんでしょうか。人間の知恵は一部の人の欲望に負けるようにできているのでしょうか。たった1日の停電でいろんなことを、掃除しながら考えてしまいました。


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