v133 野良芋/愉快な札幌62:サンハイツ

■野良芋(のらいも)

野良芋

知ってましたか。北海道では春になるとノラ芋が徘徊しているので、噛まれちゃたまりませんから、そのノラ芋を駆除するのが大変なんです。

なんちゃって。

野良猫は良く見かけますね。でも野良芋はどうですか? 東京あたりじゃ野良芋って言葉自体ありませんよね。いや、あるのかな。とにかく最近この「野良芋」と言う言葉を初めて耳にしまして、その何とも言えない響きにニヤニヤしております。
野生化したジャガイモが、路地裏あたりで凶悪な目つきでうろついてたら、なんかいいですよね。

その凶暴な野良芋は寒さに弱く、普通は冬場に勝手に死んでしまうそうです。
というか、ちゃんと野良芋の説明をしないといけませんね。

(▼▼#)

農家の人には常識のようですが、同じ作物を同じ畑で続けて栽培すると、その作物が病気になりやすくなる、いわゆる“連作障害”が起こるのだそうです。つまり同じ作物の栽培は2年続けないんです。

去年はジャガイモ、今年は小麦、来年はまたジャガイモという具合に。「輪作」と言うと、そう言えば昔小学校で習ったような気がしますね。(いかに私が農業に興味がなかったかという証明ですねこれは)

ジャガイモを収穫した年に、穫り切れなかった芋が畑に残ります。北海道の場合、その芋は冬の間に土が凍り“シバレ死んでしまう”のが普通なんだそうです。それでも生き残った数少ない芋が、春になると芽吹いてくるのを「野良芋」と呼ぶらしいのです。

越冬した芋には病原菌や害虫が棲みついている場合があり、農家にとっては厄介者なので、野良芋を見つけると速攻でしょっ引き、あの世送りとします。泣きじゃくる野良芋…。(農家の皆さんすいません)

ところが、最近の地球温暖化の影響で、土壌の凍結が浅く、穫り残しの芋が死なないんだそうです。

そこで、農家ではその野良芋対策として、ちょうど今の時期、畑に積もった雪を除け、土を外気にさらすことで凍結深度を深めるのだそうです。
凍える可哀想な野良芋の子どもたち。(農家の皆さんすいません)

どうでしょう。暮らしの役に立ちそうでしょうか、この話。
いつか役に立つ時もあるかも知れませんから覚えておきましょう。
芋は2年続けて同じ畑で栽培するのはやめましょう。

 

■第62回 愉快な札幌大発見:サン・ハイツ

さん、はいっ

よく行くスープカレー屋さんの近所の風景です。
ほんのちょっと「ツ」が小さいんですね、これ。
いちにーの、「サン・ハイッ」って、どうすか。


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