v117 市民のための祭り/愉快な札幌47:遊ぶべ

■市民のための祭り

人だかり
朝からこんな感じ。

札幌の祭りと言えば、“雪まつり”や“よさこいソーラン祭り”が有名です。
しかし、その大規模な祭りには何かが足りない。

それは、地元に根ざした庶民的な泥臭さであります。まあ、冬場は凍ってて泥がありませんけども…。札幌の大規模な祭りはあまりにスマートであります。

そんな札幌で、泥臭くてエキサイティングな祭りをこの日曜日に発見してしまったのです。多分札幌のごく一部の人以外、誰も知らないような祭りで、やって来る人々はおそらく99%が近所の札幌市民と思われます。しかしその割にはびっくりするくらいの人が集まるのです。

それはあの地下水(日本酒の仕込み水)を無償で提供している千歳鶴が主催する、「丹頂蔵まつり」なる祭りであります。今年で7回目の「歴史も伝統もない」祭りです。

行列
どうですかこの行列。建物は千歳鶴の巨大な酒蔵です。
開場の10時少し前に行ったら、すごい行列でびっくりしました。

なぜこんなに人が集まるのでしょう。
うすうす勘づいている人もいると思いますが、そーなんです、いろんな特典があるからなんです。米や味噌や酒がタダでもらえちゃったりするんです。

まず、先着500名に米(450g)が振る舞われます。この米をゲットするために我れ先にと早くから行列になるのです。我が家(2名)は、なななな何と、498人目くらいだったようで、「はーい、ここまででーす」と言われた後ろから2番目と3番目でした。いやー、迫力満点ですっ。祭りだ祭りだぁ。米ゲットだぁ。(ちょっと悲しい)

それから入口でスタンプラリーのチラシが渡されます。この狭いエリアの4か所にスタンプがあり、全部押すと景品と交換してくれるのです。もうみなさん血眼(ちまなこ)になってスタンプのところに行列となります。
行列の嫌いな私は、並ぶのをやめ、日本酒の試飲コーナーへと行きました。意外と空いています。酒目的の人は少ないようです。

さすがに地酒だけあってうまい酒でした。

近くには野菜や果物の産直販売コーナーがあったので、100円のキャベツを買いました。それからもともと欲しかった「米」を10キロ買いました。いい米が格安なのです。すぐに買わないと売り切れてしまうと思い、後先考えずに買いました。

もらった米、でかいキャベツ、米10キロ、を持ち歩きながらスタンプラリーをします。これはもう祭りのアドレナリンと、試飲の酒の力が原動力になります。

しかし、タダで飲める“甘酒”や“ぶたじる”は手も塞がっているし、さすがに断念しました。どこも行列で、人でごった返していました。祭りですねぇ。(祭りかな…)

その後、どうにかスタンプを無事に集め、景品との交換所に行きました。景品は「みそ」か「日本酒」か「甘酒キャンディー」のどれかを選べます。ここは迷わず

「日本酒ください」

ということで、1本500mlの日本酒2本ゲットです。この酒がまた変わっていて、スイートオリゴ酒といって、パイナップルのような香りがする日本酒なのです。うんまいです。うまくて危険です。うーんさすが酒メーカーの祭りは気前がいい。

そんなわけで、まるで配給のような祭りに酔いしれた日曜日でした。

よさこいソーラン祭りのように踊りは踊りませんけれども、みなさん、景品に踊らされておりました。(こんな終わり方でいいのかっ??)

 

■第47回 愉快な札幌大発見:あそぶべ公園

遊ぶべ公園

あそぶべ = 遊ぶべ = Let’s play = 遊ぼうよ

おそらく、「あそぶべ公園であそぶべ」と言って親子が2組ほど、朝の9時くらいに遊びに来てました。小さい公園ですが、子どもにとっては「遊び所満載のあそぶべ公園」と記憶されるのでしょう。
みんなもここで遊ぶべ。


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