v300 大規模「家庭菜園」始まる

■大規模「家庭菜園」始まる

畑を作る
軽く1ヘクタールはあろうかという荒れ地にウネを作る私

山いっこ、もらっちゃいましたー!!(笑)
ウソです、もらってないです。タダで借りたので、もらったも同然、です。(笑)

東京のかつての職場の、同郷の人の山でありまして、去年の秋に会う機会があり、「山使う?」みたいなことになったのです。まさか山を持ってるとも思ってなかったのでビックリでした。
本人もどれほど広いのかを把握してないようで、山2~3個かな、3~4個かな、もっとかな、と語ったのです。そして以前畑にしていたスペースがあるから好きに使っていいよ、ということになり・・・。
まさかくれるなんて思わなかったのでした。(くれてないっつーの)

そこがまた、我が家から車で5~6分という近さ。ああ、これはやはり「やれっ」ていうことなのかと、痛むヒザをさすりながら、これが運命なのかと思ったのでした。

私が自然農法に感動したのが、2008年頃のことで、まだ東京にいた時のことです。耕しもしない、農薬は使わない、極力何もしない農法に驚きました、
雑草などない、害虫などいない、すべての存在に意味がある、野菜を作るには観察眼が大事なのだ。そして、それは野菜作りというよりは、地球上の生命の成り立ちを知ることだ、食物連鎖や共存ということに思いを馳せることなのだ。食べることは哲学なのだ。
見たまえ、現代の農業を。(ぷっ)
食の安全がどれほど脅かされているか気づいているのかい。(クスッ)
大量生産には落とし穴がいっぱいで、金銭的な利益を追求する農「業」の行方は、人体の破壊であり、地球の破壊である。それは人間として恥ずかしいことぢゃないか。
おー、自然農法、やってみてぇーー!!(いやそれほどでもないが)

うん、畑やりたいっていうよりは、ただ、危機感があるのです。
目指すところは「何もしないで、毎年勝手に作物ができる状態」なのであります。
「もぉー、すっげーラク、なんもしてないのに、野菜がザックザク」みたいな。
そのノウハウをゲットしたい、という感じではあります。(無理だろ)
経済危機の際には威力を発揮しますよ。多分。

そう思ってから、いつの間にか庭が目の前に現れ、実験が始まり、コンパニオンプランツやら、固定種やら、雑草を抜かない、虫を殺さない、ちょこちょこやってはみるものの、人類を救えるような成果などはないのでありました。ていうか失敗だらけ。ていうか何をして成功とするのかも曖昧。ただ作物ができればいいというもんじゃないし。肥料だって与えれば不自然だし。良かれと思ってやったことはみな不自然。土の浄化、スギナの駆逐、今やウチの庭は自生のミントでいっぱい。(笑)

あ、つまりですね、何だかあきらめがつかないっていうのはあるんですよ。
まあそんなことを思ったりするから、こんな具合に山いっこもらえちゃったわけですよ。(もらってはいない)
つまり、でかい口叩く前にやってみなと、「神様が」山をくれちゃったんですね。(笑)

もうしわけねぇ、できまへん、わるうございました。
と言うことになると思います。
あらかじめ、謝っておきますね。ははは。(ひどい態度)

土地は、山の丘陵、陽当たり抜群、10年は放置されてる荒れ地です。
(掲載翌日訂正 : 違ってました、放置期間は1年だそうです。失礼しました。わずか1年で変わり果ててしまうことに驚きです。例えば、政治的な政策をひとつ間違うと取り返しがつかなくなることが分かりますね。水田などは元に戻すのが本当に大変だと聞きます。訂正終わり)
鹿の糞が多数あり、動物いっぱいです。下の写真は4月30日。木の実生もたくさんあり、放っておけば森となるのでしょう。

荒れ地
もともとは畑だった場所
荒れ地
上の写真の右側。かろうじて残っているビニールハウスの残骸と、
雪で完全に潰れたビニールハウスの骨組みがっ。(見えにくいけど)
荒れ地
これは左側、広いですねー

まさにこれは、「ここから始める自然農法」みたいな、ある意味理想的な状態の土地なのでありました。
では、最初になにをすべきなのか。

それは多分、この土地に適合する作物(植物)は何かを調べることであります。様々な種類の作物の種を、ひとつの泥団子に仕込み、ぶん投げる。そうして自然に生き残った作物は、おそらく人の手をかけることなく、育つ可能性が高いのであります。耕しもしない、ウネすら作らない、究極の農法。

ま、それはザックリとした理想の話。
すでにここに適合し、簡単には死なない植物で覆われているのが現実。

「泥団子か・・、手が汚れてイヤだな、面倒だし、失敗率高そう」
ということで、少なくともなんか失敗しないヤツを作ろう、と、いきなりヘタレな考えになり、放っておいても勝手にできるジャガイモが脳裏に浮かんだのでした。

そして、肥料を必要としなさそうなものは何かと考えた時、ハーブがいいのではないかと思ったのでした。(空腹は満たされないと思うが)
何年か前にまさしく放ったらかしで作った「コリアンダー」の種を大量に取ってあり、ディルの種もまたたくさん取ってあります。ミントは庭に自生しており、年々その被害は広がっております。(被害かよっ)

ただ、広すぎるわけです。私一人ですから。この広さをどうにかするっていうのは、ほぼ不可能に思えました。ハーブなら、何もしないで種だけをばら撒くっていうのは有りかも知れません。(やっぱ無理だろ)

それでジャガイモをやるなら、最低限、土に埋めないといけません。耕さないを理想とする私の考えでは、クワを入れるわけにはいかないのですが、イモを地面に転がしておいても無理なわけで。

やむを得んっ!! 土を耕しはしないが、ウネを立てよう。

ご近所の自然農法志向の、素晴らしい実験を繰り返しているKさんに教わった方式があるのです。それは、ウネとする部分に両側の土を盛るというもの。何か知らん草が生えている上にそのまま乗せるのです。実際にKさんは、それで作物ができることを証明しているのです。
「植物が勝手に土を耕してくれるのですよ」と。
カッケー!!

これでんがな。よーし、やるぞー。
やはり水はけは大事なので、その意味でもウネは必要だから作ります。
5月3日、約10メートルのウネを3本作りました。1万平米はあろうかという土地に、ちょこっと傷を付けた程度で、体力の限界を迎えたのでありました。

荒れ地
植物の根がまあまあ強くて、大変でした

このあととんでもない展開が待ち受けています。
いったいどうなっちゃうんでしょうねー。
続きます。

記念すべき300号でした。


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