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  • v220 トコタンでチカ釣り/チビ死す、猫近況

    ■トコタンでチカ釣り

    チカ
    釣れたチカ。よく見れば鼻先に引っ掛かっている。

    またしても釣りの話です。もはや人間が出て来ない通信と化していますが、いえいえ、ちゃんと人間も出てきます。ほい。

     

    釣りをする人間
    人間だらけ(12/25)

    人間が写っている、というだけですけどね。

    さて、世間はクリスマスで浮かれている中、またまたサロマ湖の「富武士」(トップシ)へ、チカを釣りに出かけたのでした。
    飽くまで自給自足の訓練であります。(キリッ)

    1時間ほどで現地(前回と同じ場所)に到着。釣り客はゼロ。
    船は陸に上げられて、やけにカッコいい風景なのでした。

     

    誰もいないトップシ港
    なんかカッコいいぞ。「富武士」(トップシ)の港。

    とにかく寒いので釣り糸を垂らして車の中で様子を見ていました。

     

    富武士で釣り
    こんな感じ

    竿はピクリともしないため、30分であきらめて、8kmほど西にある「バロ」へ行くことにしました。「バロ」は「芭露」と書きます。
    「なんだバーロー」とかいう駄洒落を吐く人間は多かろうと思います。

    トップシを出て3~4kmのところで、1台の車がハザードを点滅させて止まっていました。私はスピードを落とし、「何だろう」と思いながらノロノロと追い抜いていきました。道路脇に橋の名前の書かれた標識がありました。

     

    トコタン橋
    トコタン、と読みます。

    その先にあるその橋を渡りながら、「おおっ」と叫んでしまうのでした。

     

    釣りをする人間
    トコタン川

    必殺、同じ写真の使い回し。
    しかし見て下さいよ。川が凍って、その上に人が乗って、穴をあけて釣りをしているのですが、川の両端がシャーベット状なのです。

    とりあえず、みなさん釣れているご様子なので、行ってみることにしました。すぐ近くに駐車場のようになっている広い空き地があり、車が20台ほど駐車していました。佐呂間町の簡易トイレが設置されていましたので、「ここで釣っていいの?」などという心配もなく、安心して釣りが出来る雰囲気でした。

    川へ行くと、川辺に氷の厚くなっている部分が1か所だけあって、氷の島に渡れるようになっていました。
    釣り人の足元を見ると・・・

    チカ
    どんどん釣れるのか、ぶん投げられたチカたち。(あとで回収されるのでしょう)

     

    チカ釣り
    橋の逆側にも人が延々と。

    都合の良いことに、前に釣って帰った人が開けた穴があった(上の写真の右側)ため、そこで釣りを始めました。

    え、寒くないかって?

    さみーよ。

    寒いですよ。でもこの日はそれでも氷点下1~2度程度で、とても暖かい絶好の釣り日和なのでした。先週は氷点下17度近い寒さでしたから、それに比べると川辺のシャーベットにイチゴシロップをかけて食べたいくらいの暖かさです。

    でも寒いもんは寒いです。なんせ大して動きませんから。

    釣り糸には7つの疑似餌風味の針が付いていて、エサなしでバンバン釣れました。
    でも釣れない時間が長くなった時に、「気持ち悪い赤い虫」を針に付けてみたところ、またバンバン釣れるのでした。「釣れる楽しさ」が「気持ち悪さ」を上回るのですね。
    時々は、糸を垂れて1~2秒で食いつくのですよ。

     

    トコタン川
    よく釣れる。向こう側に見えるのがトコタン橋。川の名前はトコタン川。

    釣りは1時間ほどでやめました。食べ切れずに余って捨てるのは罪深い。あまり過剰に獲るのはいかがなものかと。(必殺、前回の文章の使い回し)

     

    チカ
    ていうか多いだろこれっ!! ピカピカのチカ50匹

    いや、まだまだ釣れそうだったんすよ。
    他のみなさんは多分、数百匹釣ってます。

    午後の1時半頃、帰り際に、しゃべりながら川辺を渡りました。
    「しかしまー、よくこの氷解けずに渡れるもんだね。川だって氷が抜けたらどうするんだろうね。ほらもう解けてるよね。ほんと、あっ!! ああっ!!」

    トコタン川

    矢印のところで、氷が抜けて右足水没。

    ジャボーン、と右足がずっぽり川に入り、ゴム長靴の中に超キン冷えの水がなだれ込んできました。どうにかすぐ引き抜いて渡りましたが、氷の島に残っていた人たちの、「可哀想に」的な、冷たい視線を感じるのでした。

    いや、ひょっとして、帰り道が危険になったわけだから、
    「帰り道を壊すな、バーロー」
    などと怒っていたかも知れません。芭露じゃないけどここは。

    釣れた50匹は、12匹をご近所にお裾分け。2匹は猫にお裾分け、8匹はムニエルにして、28匹を天ぷらにして、天ぷらの10匹を南蛮漬けにしたのでした。2日で食い切りましたとさ。

    しっかし釣りたては新鮮で美味かったです。

     

    チカのムニエル
    ムニエル。塩・コショウ・小麦粉・タイム・ローズマリーをふってバター焼き。
    チカの天ぷら
    チカの天ぷら

     

    ■チビ死す、猫近況

    猫のチビが12月20日に死んでしまいました。当日病院へ連れて行き、もう手遅れと言われつつ、何とか治療したもののダメでした。
    人間換算で93歳。合掌。

    猫たちの近況です。

    デカ・チビ
    左デカ・右が死んでしまったチビ。これは10か月前。
    ちゃめ
    ちゃめ。チンピラの風格。最近は「ちゃめぞう」と呼ぶ。(12/25)
    美人のトラッシュちゃん
    美人のトラッシュちゃん。(12/23)
    茶~ぶー
    数日前、ノンアルコールビールを窓と内窓の間に置いて冷やしておいたら、凍って破裂した。奥でガスファンヒーターの暖をとるピンボケの茶~ぶー。(12/19)
    茶~A
    寒い中で頑張る野良猫の「茶~A」(12/11)。なついている。
    ちなみにかつては「ちゃめ」を「茶~B」と呼んでいたのです。

     

    びっくりちゃん
    スズメやネズミをよく捕えてくる半野良猫のびっくり目の「びっくりちゃん」。
    おやつのスズメゲット。(12/26)

  • v219 坊主と外道/北見発見伝:明言

    ■坊主と外道

    チカ
    チカ

    勤労感謝の日。久しぶりに何の用事もなく、久しぶりの晴天ということで、ちょうどチカが釣れているという噂があり、50km先の能取(のとろ)湖へ向かいました。
    オホーツク海とちょぴっと繋がっている湖です。

    釣り糸に7つもの針が付いている竿を使います。針には赤っぽい色がついていて、疑似餌(ぎじえ)的な感じなので、気持ち悪い虫を付ける必要はありませんが、虫を付けた方が良く釣れるようです。
    良く釣れるようにと、赤く着色されたウジ虫のような気持ち悪い虫を付けてチカ釣りを始めたのですが、2時間経っても1匹も釣れなかったのでした。釣り客は20組以上来ていましたが、誰も1匹も釣れていませんでした。

    『このままでは坊主で終わってしまう』
    (坊主とは1匹も釣れないことを言う釣り用語)

    能取湖
    釣り客がズラリ(11/23)
    能取湖で釣り
    寒いのでこんな風にして車で暖をとって待ちました

    待てど暮らせど釣れないのでとっとと諦めて、急きょ、西側にあるサロマ湖を目指し出発しました。
    25kmほど移動すると、富武士(とっぷし)という、一瞬「武富士かっ」みたいな名前の町の港がありました。北海道は変な地名が多いです。
    釣り客は、6人ほどの家族らしい一組だけいて、港はガラーンとしていました。

    地図
    1が能取湖で、釣り場は赤丸のところ「卯原内」(うばらない)。
    2がサロマ湖で、釣り場は赤丸のところ「富武士」(とっぷし)。
    緑の丸は私の住まいのある北見。

    地図では近く見えるのですが、実際に移動しているとやけに遠く感じます。道はうねってるようで長い直線道路が多く、ゲンナリする距離感なのでした。とは言え、快晴で、交通量が少ない気持ちいい道路でした。

    富武士の港
    漁港・富武士
    富武士の港
    奥の方にかすかに写っているのが、どこかの家族っぽい人々。

    その家族っぽい人々は、時々キラキラ光る魚を釣り上げていました。だいぶ前から釣っていたのか、かなりの数を釣り上げた様子。
    やっと釣れそうな雰囲気が高まる中、ついに、魚が食い付いたのでした。釣り上げるとそれはチカではありませんでした。

    「なんじゃこりゃあ」

    そのどことなく見覚えのある形は、何とサンマなのでありました。ちょうどチカと同じくらいの20~25cm程度の子どもサンマです。

    「この外道がぁ」
    (外道とは、狙いと違う魚が釣れることを言う釣り用語です)

    しかし、外道というほど残念感は無く、むしろ良かったとさえ思いました。こういう時は“うれしい外道”などと言うそうです。

    富武士で釣り
    矢印の先には釣れたサンマが2匹。
    富武士で釣り
    カミさんまでもが次々にサンマを釣り上げる

    釣れ始めると、気持ち悪い虫を付けるのもイヤで面倒なので、エサなしにしてみました。それでも次々と引っかかって来るので、思わず笑ってしまいました。
    群れが時々回遊して来るのでしょう。釣れなくなるとピタリと止まり、釣れ始めるとどんどん釣れました。(エラやシッポに引っ掛かってたり)

    私は釣りはあまり好きじゃありません。
    釣りは、私にとってはひとつの訓練なのです。近い将来の様々な危機に備えて、ほんの少しでも食料自給するための訓練なのです。畑もそうです。でもどうせなら楽しみつつやろうというお話なのでした。

    魚といえども、やはり殺す瞬間というのはイヤなもんです。できればすでに美味しそうに調理されているものを、ニコニコ笑って食べたいな。(苦笑)
    というか、逆に命を食べる、その有り難みを感じ取れるので、釣りや猟は経験すべきかも知れません。そして無駄な殺生はいけないと感じます。

    釣りは1時間ほどでやめました。小さいサンマなのでご近所にお裾分けするようなシロモノでもなく、食べ切れずに余って捨てるのは罪深い。あまり過剰に獲るのはいかがなものかと。

    さんま
    ていうか多いだろこれっ!! ピカピカの子さんま34匹

    いや、まだまだ釣れそうだったんすよ。

    さてここからは毎度の料理教室です。
    この小さいサンマは脂が乗っていません。焼いて食べても身が少ない。そして34匹。これはっ、と思ったのは「なめろう」です。

    子サンマは20匹ほど用意し、アタマを切り落とし、この新鮮なアタマは猫にやります。猫たちはフガフガ言ってめちゃめちゃ喜んで食べてくれます。キャットフード代が浮きますね。

    次に、身を3枚に下ろします。中骨は無駄にせず、油で揚げてスナックにします。
    身の小骨のある部分は落として捨てます。申し訳ないっ。
    身の皮を剥ぎます。そして皮は捨てます。残念ですっ。

    身をざく切りにして、さらに細かく切って塊にしていきます。そこにあらかじめ用意しておいた「A」を混ぜ込んでいきます。

    A:しょうがのみじん切り、ネギのみじん切り、シソのみじん切り、味噌、それぞれ適宜

    2本の包丁で叩くようにして混ぜ込みながら練り物のようになるまで叩き切ります。ドラムを叩くようにドコドコドコドコドコっと。

    結果こうなりました。

    さんまのなめろう
    子サンマ約20匹分。

    見た目はともかく、これが新鮮なだけに抜群に美味いのでした。脂が乗ってないのも良かったようで、ベタベタ感がなくて、もちもちして、あらかじめ用意しておいた日本酒にピッタリ。

    ついでに数匹、焼き魚にしてみました。

    焼きさんま
    焼き子サンマ

    いやー、写真撮る前に食べてしもうた。(笑)
    さすがにパサパサして美味しくはなかったですが、マズいわけではなく、一応食べることが出来て良かったです。
    それから煮物にもしました。保存食として油漬け(オイルサンマー)も作りました。どちらも小骨が少し邪魔ながらも、一応美味しく出来ました。でもやっぱ「なめろう」が最高でした。

    外道に感謝。

     

    ■北見発見伝:明言

    言葉というものは、「~かも」とか「~のはず」とか言うより、キッパリと「です」「ます」と言う方が気持ちいいですよね。そんな看板があります。

    します

    断言していますね。

    で、何を・・・。


  • v218 シソジュースを作る/北見発見伝:社長宅

    ■シソジュースを作る

    ちゃめ
    最近のちゃめ君。チンピラの風格。

    うちの庭園はシソだらけです。種を撒いてもいないところにどんどん生えてきて、放っておいたら森のようになってしまいました。でも都合の良いことに、いろんな虫たちがシソの葉を食べてくれるので、作物の被害が少なくて済みます。

    実は、青シソと赤シソの種をちゃんと撒いているのですが、それはなぜか生えてきません。スゴいですよね。撒いてもいないところの野良シソばかりが、ワッサワッサと森みたいになっているのですから。

    シソだらけ

    シソだらけのこの写真、手前がズッキーニでマリーゴールドのオレンジの花のところにナスがあって、右にはネギとアスパラ・・・えーい面倒くさいし退屈なので説明無しということでひとつ。
    さて、作物への被害が少ないとは言え、シソだらけになっては作物が日陰になってしまいます。間引く意味で、シソを大量に使う「ジュース」を作ってみようと思い立ちました。
    さっそく葉っぱを摘み、摘んだシソは引っこ抜いていきました。

    シソの葉
    シソ。(8/21)

    ブチッ(葉っぱをちぎる)、ファサッ(裏返して箱に入れる)、ギロッ(虫が付いてないか見る)。
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチブチブチブチッ、ポイッ、ドサッ(根っこから抜いて投げ捨てる)
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチブチブチブチッ、ポイッ、ドサッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチブチブチブチッ、ポイッ、ドサッ

    虫をチェックしながら(ほとんどいなかった)、2時間以上かけて600gをゲット。腰が痛くなって中断です。畑の作業ってのはどれもこれも腰にきてしんどいです。

    シソの葉を洗う
    まずはシソの葉を丁寧に洗う

    いよいよジュース作りの開始です。シソの葉を洗います。これも腰にきます。
    鍋に4リットルの水を入れました。そこにシソの葉600グラムを豆乳。いや投入。(青シソ対赤シソは6対4くらい)
    それから火をつけて、じわじわ煮込んでいきます。

    シソの葉を鍋に投入
    笑えるくらいの量であります。600g。

    水がグツグツとしてきてから15分ほど煮込みました。

    シソ
    嵩(かさ)が減ってもこの量。

    ネットで調べた情報によれば、アクを取りながらグツグツコトコト煮るという話だったのですが、アクが浮くスペースがないのでアクがありません。15分煮て、シソの葉を捨てました。

    シソ
    葉を取り出していきます。

    アクを取っていないことが気になったので、葉を取り出した後、沸騰させてみました。そうしたらアクが出てきたのでそれをすくいました)

    シソのアク
    アク発見!!
    砂糖を投入
    砂糖を1kg!!

    さて、火を止めて、砂糖を入れます。ネットのバラバラの情報では、ここに入れるべき量は1~4kgでした。言ってみればシロップみたいなものを作るわけで、このジュースに水や炭酸で割って飲むのであまーーーくて良いわけです。
    さらに保存性を高めるために砂糖はタップリ入れるようです。個人的には1gも入れたくないのですが、保存のためにやむなく、1kgを豆乳、いや投入しました。
    そして、40gのクエン酸を入れていきます。この時に色が少し鮮やかになっていくのでした。

    クエン酸を投入
    クエン酸を豆乳。いや投入。色がスッキリした感じに。

    クエン酸の代わりに「レモン汁」や「酢」でも構わないようです。比率が分かりやすかったのでクエン酸にして、気分的な香りづけにレモン汁を少し入れました。

    紫蘇ジュース
    シソジュース完成。ワインの瓶に入れたら赤ワインのようになりました。

    透き通っていて、ゴミ的なものはなかったのですが、一応、器に注ぐ時に、リードペーパーで濾しました。

    ソーダ水で1:1で割って飲んでみました。個人的には甘みはない方が好きですが、まあまあ健康にも良さげで、焼酎割りでも飲めるし、星2つです。★★

    最後に豆知識。というかパクリ知識。
    紫蘇の「蘇」の字は「蘇生」の「蘇」。人が蘇(よみがえ)るほど健康に良い食材である、ということらしいですよ。私は昔、シソとレンコンで花粉症を治しました。シソが効いたのか、レンコンが効いたのか、分かりませんけど。両方かな。

     

    ■北見発見伝:社長宅

    我が家の近所に社長の家を発見しました。社長ですよ。社長の家なんですよ。

    社長の家

    真ん中あたりに見えませんか。
    見えないって?

    仕方ないな、拡大しましょう。

    社長の家

    ほらね。

    おしまい。


  • v217 グスベリジャム/北見発見:電話番号の覚え方

    ■グスベリでジャムを作る

    グスベリの実
    グスベリの実

    北海道にはグスベリという1m程の低木があります。子どもの頃(40年程前)、よくその実をつまんで食べていました。ただそれはとにかく酸っぱかったという記憶だけで、決して美味しいものではありませんでした。

    そのグスベリが、なんと我が家の敷地の2か所にワッサーと生えています。でも酸っぱいイメージから、去年は口にしませんでした。

    グスベリの木

    グスベリというのは北海道の方言だそうで、正確には「グースベリー」と言うらしく、東北辺りでは「スグリ」と言うのだそうです。「西洋スグリ」あるいは「グースベリー」と言うのが正しいようです。

    豆知識みたいなつまらん話になりました。

    さて、酸っぱいイメージしかなかったこいつを、今年、何気なくつまんでみると酸っぱい中に結構甘みがあり、何とも美味いような気がしたのでした。酸味が美味い年頃になったのですね。
    「これは何とかしたい」

    どういう食べ方があるのか調べてみると、ジャムぐらいしかありません。肉にかけるソースにも出来るようですが、そのために肉を買ってくると、当然「肉を食べた感」だけが残り、グスベリはどこへ行った的な感じになりそうなので、やはりジャムを作ってみることにしました。

    グスベリの実
    たくさん実が付いています。(8/13)

    実の色は最初は青く(緑ですが「青い」という言い方をします)、だんだんぶどうのような色になってきます。青い時の味が超酸っぱいのですが、その時点で摘んでジャムにしても美味いらしいです。

    それから、こいつには触るとスゴく痛いトゲがいっぱい生えています。だから鳥すらもこの実を食べに来ないほどで、とにかく手を突っ込んで採るのが大変でした。

    「いててっ!!」
    「いててっ!!」
    「いっ!!」
    「いててっ!!」
    「いてててっ!!」
    「いててっ!!」
    「いててっ!!」
    「いててててっ!!」
    「いててっ!!」(この9行無駄かも)

    そうこうしているうちに、何だが面倒になってきたので、思い切って枝をグッとつかんで、実をこそげ落とすように手前に引っ張ってみました。するとまったくトゲに刺さらず、一気に実を採ることに成功したのです。
    「こうすれば良いのか、ふふふ」
    プロの技を会得した気分でした。

    グスベリの実
    右は採った実、左は枝やヒゲみたいなのを取り除いた実。気が遠くなる手作業。

    調子に乗って採りまくったら3.6kgにもなってしまったのでした。小さい木なのですが、すごくたくさん実をつけることがわかります。去年まで放ったらかしていたのが、もったいなかったような気分です。
    さっそくジャム作りに入ります。調べたら3つの作り方があったので、3通り試してみました。

    グスベリの実
    まず水洗い。青いヤツも結構ありました。

    グスベリが3.6kgもあるので、何かと計算しやすいように、まず900gを取り分けました。そのグスベリに600mlのリンゴ果汁100%のジュースで煮詰めていきます。

    グスベリをリンゴジュースで煮込む
    北海道余市の美味しい贅沢なリンゴジュースです。

    アクを取りながらグツグツコトコト煮詰めていきます。どんどん煮詰めます。暑いです。ひたすらグツグツコトコトグツグツコトコト煮詰めます。

    グツグツ…
    コトコト…
    グツグツ…
    コトコト…
    グツグツ…
    コトコト…(長い時間がかかっている様子)

    「いい感じ」にドロドロなったので火を止め、冷まして、仕上げにレモン汁を大さじ1杯加えて完成です。

    簡単でしたが、大変でした。

    リンゴペクチンがセシウムを体外に排出させる、素晴らしいジャムです。(えぇー)
    それは本当ですけど、えーと、砂糖を使わないところが健康的です。

    逆に、砂糖を使っていないからか、酸味が強烈でした。
    うわーっ、すっぺーっ、ていうくらいの酸味です。ある意味、美味い。
    これぞ大人の味。ということで星みっつです。★★★

    続きまして、第2のジャム製法。
    900gのグスベリを沸騰したお湯にサッと通します。サッと通すと言っても900gも入れるとお湯がシューンとしてしまって、再沸騰を待っていたら結構時間がかかり、ちょっと熱を入れ過ぎたかも知れないと感じました。
    だから再沸騰する前にザル上げてしまいました。
    それからひたすら「こす」のです。

    グスベリを漉す
    すりこぎだけじゃなくヘラなども使ってこしました。手が疲れます。

    荒めのザルが良いようです。ひたすらゴリゴリゴリゴリやりました。

    ゴリゴリゴリゴリ…
    グチャグチャグチャグチャ…
    ゴリゴリゴリゴリ…
    グチャグチャグチャグチャ…
    ゴリゴリゴリゴリ…
    グチャグチャグチャグチャ…
    ゴリゴリゴリゴリ…
    グチャグチャグチャグチャ…
    ゴリゴリゴリゴリ…(大変な感じを表しています)

    するとグスベリのジュースみたいな感じになりました。

    グスベリを漉す
    カスも美味そうでしたが捨てました!!

    これに300g(グスベリ900gに対して3分の1)のグラニュー糖(砂糖でもOK)を豆乳。豆乳じゃなく投入。(おやじギャグ炸裂中)

    グラニュー糖を足す

    やはり酸味が強いので、甘みをたっぷり加える感じです。そしてレモン汁を大さじ1杯入れて、完成です。
    ちょっと水っぽいですが、ヨーグルトにピッタリ合いそうで、色鮮やかで、こりゃもう星みっっっつですっ。★★★
    この製法は、大量にカスを捨てるので、とっても贅沢な感じがします。逆に言えばもったいない。

    そして第3の製法は、割と常識的な方法。
    900gのグスベリに、300gのグラニュー糖を加えて、300mlの水で煮込みます。アクを取りながらひたすら煮込みます。グラニュー糖が入っている分、焦げやすいので注意しましょう。私はちゃんと焦がしてしまいました。(ダメじゃん!!)
    「いい感じ」になったら火を止め、あら熱を取り、大さじ1杯のレモン汁を加えて完成です。これが一番甘くなりました。焦がしたので星2つです。★★

    何のことはない、ジャムは、甘みを加えて煮込んでレモン汁入れたら出来るのです。やってみたら出来ました、というところです。

    味はどれも「独特の酸味があって、サッパリとして美味い」です。

    さて、残りの900gは、第1の製法、リンゴジュースで作りました。
    なぜかって?

    リンゴジュースが余っていたからさ。

    グスベリのジャム
    100円均一で瓶を買って来て、熱湯で消毒してから瓶詰めしました。
    Aはアップル、こしたB、普通に作ったC。ひとつはAとCを混ぜてみました。(8/14)

    ところで、なぜレモン汁を入れるのかご存知ですか。
    それは果実に含まれるペクチンを固めるためなんですよ。煮込んで冷ましただけではジャムっぽくならないのです。レモンは必須です。
    またくだらない豆知識が炸裂してしまいました。

    なーんてね。これ書きながら調べただけの知ったかぶりでした。
    それでは、みなさんも美味しいジャムを作ってくださいね。さようなら。
    (料理番組かっ!!)

     

    ■北見発見伝:電話番号の覚え方

    いつも気になっていたヤツです。たまたまカメラを傍らに置いて運転していた時に信号待ちになり、目の前にそれがあったので撮影出来ました。

    金星タクシー

    「兄さんの兄さんサンキュー」って…。

    「兄さんの兄さんサンキュー」って!!

    これ、手動で電話交換をしていた大昔、2339(兄さんサンキュー)の番号だったところに、後から局番の「23」が付いて、こうなったんだとか。
    タクシーではなく電話で呼ぶハイヤーだけに、覚えてほしい感は出ていますね。

    余談になりますが、以前家から電話したら、すごいことになりました。

    「もしもし、ハイヤーですか」
    「はい、ご利用ですね」
    「はい」
    「お待ちくださいね」ガチャッ!!

    で、40秒くらいで来てびっくりしました。
    ウチの電話番号が登録されているようで、自動表示されるのか、名前や住所を言う前に「ご利用ですね」と確認されて、電話は切られたのでした。そしてたまたますぐ近くを流していた車が来たというわけです。
    早いハイヤーの兄さんサンキュー。(おじさんだったけど)


  • v216 ヤマベ、イチゴ、昆虫、ちゃめ

    ■ヤマベ、イチゴ、そして…

    渓流釣り(筆者の妻)
    渓流釣り(筆者のカミさん)

    その後はいろいろな祭りがあったり、車で速度超過で警察に捕まったり、36年ぶりの友達に会ったりしましたが、ハヤシ君のことを書いても誰も知りませんし、他に特別なこともなく、今回もまた、畑とか魚とか、そんな話です。(笑)

    8月6日、川に魚を釣りに行きました。と言っても、行って間もなく雷光がピカピカしてきたので、13匹のヤマベと1匹のアメマスが釣れたところで引き返してきました。
    その後、ものすごい雨が降り、畑がまた水浸しになり、トウキビが15本全部倒れてしまったり、撒いたばかりのホウレンソウの畝(うね)が崩れて、種が流されてしまったり、散々でした。

    というか、つまらん話ばっかりで申し訳ないです。

    一応、毎日ルッコラのサラダや、コリアンダーや春菊やミツバやシソなども生でサラダで食べたりしている話や、キュウリやナスが採れて美味しいっていうつまらない話、イチゴも出来て毎日のように食べていたというつまらない話、ズッキーニの花が咲いてもうすぐ実が付きそうだっていうクソつまらない話、などを写真を交えて書こうかと思っていたのですが、今書いた以上に発展した話などないので、別の話題にしましょう。

    その前に一応、ヤマベの写真。

    ヤマベ
    こんな模様

    それと美味しかったイチゴ。色味的にキレイなので写真載せます。
    野良イチゴで、庭のあちこちで勝手に実が付いたのでした。買って来た苗のイチゴはほとんど食べられませんでした。自然に放置してあるイチゴやニンニクは非常に強いです。

    イチゴ
    先月中頃あたりまで2週間くらい毎日採れました(7/9)

    さて、こうなったら虫の話にしましょう。(魚や野菜の話とさほど変わりませんが)
    ま、野菜の話よりはきっとインパクトがありますから。

    去年はナミアゲハの幼虫が、山椒の木に大量に居着いて、葉っぱを食べ尽くしてしまい、山椒の木は今年、死んでしまいました。
    そうしたら、その周りに生えているミツバに、キアゲハの幼虫がいたのです。

    キアゲハの幼虫
    キレイですね。え、キモい?(7/13)

    ナミアゲハの幼虫に比べると、より派手で不思議な感じがします。神秘的ですらありますね。これがアゲハになるんですからね。

    キアゲハの幼虫
    (昨年の写真)ナミアゲハの幼虫もキレイですね。え、キモい?

    それよりも今年は去年に比べると、ワケの分からない虫がいるのです。今年は葉もの野菜を多くして支柱を減らし、畑にクモの巣が作られにくい構造にしたのです。クモの巣が少ないせいかどうかは分かりませんが、なぜかテントウ虫が増殖しているのです。
    それもいろんな種類のテントウ虫。

    テントウ虫。
    テントウ虫。

    他にもやたらと小さいテントウ虫とかいるんですが、写真には撮っていません。
    毛虫やイモムシ系もいろいろ存在しております。中でも不思議なヤツはこれ。

    へんな毛虫
    ギャー!! へんな毛虫

    多分「蛾」になるんでしょうね。しかしまあ不思議な形をしています。

    さてさて、ところで、よく見かけるのは「ダンゴムシ」です。いっぱいいます。気持ち悪いので殺してしまいたいのですが、殺すのもちょっとアレでできません。
    ところがダンゴムシのフンは土壌を良くするらしく、居てもらった方が植物には良いので、そもそも殺してはいけないのでした。無駄に生きている生物などいないのであります。

    さて、さっきから「ダンゴムシダンゴムシ」と書いていますが、うちにいるヤツは「ワラジムシ」だと言うことが最近分かりました。まずはご覧ください。

    ワラジムシ
    キモすぎるので生々しさを弱める画像処理をしました。

    大抵は集団でいるので本当にキモキモです。実は「ダンゴムシ」も「ワラジムシ」も同じ形らしいです。こいつがなぜ「ワラジムシ」なのかと言うと、丸まらないのです。

    突っついたりした時にクルーンと丸まって団子のようになるのが「ダンゴムシ」で、突っついてもアタフタと動き回るだけのヤツは「ワラジムシ」というのだそうです。

    木の枝や割り箸で突っついてみたら、ウチのヤツらは確実に「ワラジムシ」でした。
    昔からダンゴムシと言ってきたので、ちょっと違和感があります。やはりワラジよりはダンゴの方が言いやすいです。(どうでもいい)

    ワラジ
    ワラジ
    ダンゴ
    ダンゴ(やっぱこっちの方が良い)

    最後に、最近の「ちゃめ君」の写真です。こいつは他の猫を見るとやたらとでかい声で威嚇するので、最近は「ちんぴら」と呼んでいます。

    ちゃめ
    事務所の窓辺でまどろんでいます。
    ちんぴら
    すぐ威嚇する「ちんぴら顔」のちゃめです。

    目が金色なので一応、金運猫、ということにしています。
    金運無さそうな感じですけど。