v347 ニンジン収穫

■ニンジン収穫

「秋だね。ちょっと聞いてくださいよ。今年は天気が悪くてね。それでもどうにかここまで育ちましたよ。根菜は土の中だから温度的には安定してるけどね。肥料は十分じゃなかったけど、時々のEM菌良かったわ。農薬とか一切使ってくれないから、虫とは仲良くやってきたよ。タンポポ君とかヨモギ君とかカヤ君とかスベリヒユ君とか、人間が来て時々引っこ抜かれてかわいそうだったな。土がまたギリギリと締め付けやがるんで、全然甘やかされてないからね、オレは。あとは煮るなり焼くなりしてくれよ」

なんてことニンジン君が足組んで言ってます。いや食ってくれとは言ってないと思いますけどね。

しっかし手間がかかりました。種まきの時点で適当にばら撒いたために密集させてしまって、何度も間引きをして、その間引きニンジンも全員生かすつもりで新たに畝を立てて移植を重ねたのでした。雑草抜きも大変でした。

メインのニンジンの畝。まだ芽がほとんど出ていない時に、菊芋の間引きを生かすべく移植をしました(真ん中奥の背の高い植物)。その菊芋も無事育っています。右にはナオヒロ君のこさえた豆(ササゲ)の支柱が並んでいます。 2018.9.15

↑ このメインのニンジンの畝は、間引いてもこのもっさりとした森のような状態。

↑ 間引きニンジンを助けるために作った最初の畝。ぼうぼうの草をゴリラのように抜きまくり、体力の限界までクワを振るって作った畝です。しかし成長が今ひとつ。そのうち追いつくかな。

↑ さらに間引いたニンジンを救うべく作った別の畝。こちらも死ぬことなく良く育っているように見えますが、やっぱり少し成長が遅い感じです。

それでとりあえず、メインの畝からニンジンを収穫することにしまして、引っこ抜こうと思ったのです。ところがここの土がやはり硬いために抜けないのです。(雨が降った後は簡単に引き抜けるはず)

ニンジン

頭が出ていますね、こいつを引っこ抜いても葉っぱがちぎれますので、近くにシャベルをグイッと入れまして、

ニンジン

そして

ニンジン

ググッと下というか横から圧力をかけてやり、引っこ抜きます。
とにかくこの土は、雨が降るとぐじゃぐじゃになり、晴れるとカッチカチになるためか、根菜類は味が凝縮されたように濃くなります。もうここのニンジンは薬の味です。体にはめちゃくちゃ良さそうな気がします。

で100本ほど収穫をしました。

ニンジンを収穫
さりげに左上はジャガイモですが。 2018.9.15

土が硬いので大きくなりにくいのですが、もともとそれを見込んで短い種類のニンジンを植えています。それで、土の中に石が思ったより多くて、二又になったり、形が良くないものが半分くらいありました。そのうちのひとつが最初のメインの写真です。人間の足みたいなニンジンのほか、中足(なかあし)のあるニンジン(笑)や、四つ足の動物のようなニンジンがたくさんありました。到底、普通なら商品にならないニンジンですが、味は同じ、薬です。

100本以上収穫しても、メインの畑はまだもっさりした森のようで、まだまだたくさん採れそうです。トータル400〜500本くらいになるかもしれません。

実はこのニンジンは2種類あり、両方とも固定種なのです。F1種と違い、種を採取すればまた収穫することができます。種を取るためのニンジンを少し残すつもりです。ただ、種の採り方が意外に面倒で難しそうなのです。

100本ほど抜いて、少し土が見えるくらいになりましたが、まだまだたくさんあります。

できたニンジンは、とにかく香りが強烈で、栄養素が凝縮してるように感じます。まるで漢方薬のようです。高麗人参でもない普通の人参に薬効があるんでしょうか。ちょっと調べてみました。

ザックリですが。

ニンジンは、ベータカロテンがズバ抜けて豊富。体内でビタミンAに変換。
免疫力を高める。皮膚や粘膜を丈夫にする。視力の維持、癌の予防、免疫力の強化など、健康を保つために重要な働きをする。カリウムが血液の循環を良くする。食物繊維が腸の働きを活発化。便秘解消。

癌の予防? ヨモギいらないやん。(笑)
ていうかこのニンジンの(体に良さそうな)強烈な香りが気になるのに、何だかんだ「ベータカロテン」が体に良い、みたいな感じは「つまらない」ですね。香り成分についてはよくわかりませんでした。

ただこれだけは言えます。ニンジンばっかり食べてたら病気になる。ベータカロテン過多。
バランスが大事ですよ。


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