v199 悲しい花火大会-2/愉快な札幌128-ユリのホームラン王

■悲しい花火大会 その2

屋上から
我がマンションの屋上から。この日は満月。

先週、意気揚々と出かけた花火大会は、すっかり衰えた体力と、蚊の大群と、無風による煙の充満によって、散々な花火鑑賞となってしまいました。(前回参照)

「自分の住むマンションの屋上から見れば良かった」というマヌケなお話になった反省から、次は屋上で見ようと決めたのでした。そして金曜日がやってきました。
例年、毎週のように開催される大型の花火大会は金曜日なのです。

カミさんがまたしても鶏の唐揚げを作り始めました。はなまるマーケットでやっていた「冷えてもおいしい唐揚げのレシピ」が気に入ってしまったのです。今後、あらゆる屋外イベントにはこの鶏の唐揚げが作られることでしょう。

屋上に出るには管理人から許可をもらって、カギを開けてもらわないといけません。いつもはあっさり開けてくれます。夕方5時頃に管理人のところへ行きました。

「あのー、屋上で花火大会を見たいんですけど」
「今日かい? 7時50分くらいから1~2時間だよね」
「そうですそれです」
「何かあったらオレ責任取らないといけないんだよな」(しぶしぶ)
「(あれ? 普段こんなこと言わないのに…)そ、そうですよね。何とかそのー…」
「じゃあさ、カギ渡しとくからさ、終わったら持ってきて」
「どうもすいません(ふー、びっくりしたな)、気をつけますから」

カギを渡してくれたということは、他のマンション住人が許可をもらいにきていないことになり、つまり、広い屋上を独占して花火を見られそうだなと思いました。
案の定、その勘は的中しました。この日、誰も屋上には来なかったのです。

7時。カメラと三脚、ビールと日本酒、鶏の唐揚げ、枝豆、椅子、などを持って屋上へ出ました。
天気は曇りがちながら、満月が見えていました。風もちょっぴり吹いていて、そしてとっても涼しい、最高の環境なのでした。

まずは満月を、三脚を立てて撮ってみました。

満月

最長400mmのレンズで。カメラはPENTAX。写真はまあ失敗ですね。

花火の前にビールを開けて、ひと口ゴキュッと飲み、鶏の唐揚げと枝豆をつまみます。いやー、盛り上がってまいりました。あとは花火が上がるだけ。

7時30分。花火大会の事前の合図の音がまだしません。
7時40分。花火大会の事前の合図の音がまだしません。
7時45分。花火大会の事前の合図の音がまだしません。
「おかしいな、中止?」
7時50分。花火大会が始まりません。
8時。花火はまだ上がりません。

「ちょっと、今日、ホントに花火大会なの?」と私。
「えーと、知らない。だって毎年毎週やってるから」
「マジ」
「マジ」
「中止とかじゃないんじゃないの、そもそも開催してないのでは」
「そうかも」
「でも管理人、7時50分くらいからやるやつかって言ってたが」

どういうことなんだ、あの管理人の発言は。
「今日かい? 7時50分くらいから1~2時間だよね」

しかし花火が打ち上がらないのは現実。…そうか、自分たちも管理人も、今日花火大会は無いということを知らず、「あるとすれば8時前頃から始まる」ということだけで動いたのだ。

調べたら、今年は大型の花火大会は2つだけで、先週が最後だったのです。スポンサーのひとつがすでに去年から夕張開催に変更していました。財政破綻した夕張市を応援する趣旨があるのでしょう。
花火大会は3年前は4週連続開催だったような気がするのですが、多分この不況のせいで開催を見送ったと思われます。全国的にその傾向がありますので。

ちゃんと調べもせず、毎年やってたからと、唐揚げを作り、花火があがるのをアホみたいに待っていたのでした。

「自分の住むマンションの屋上から見れば良かった」
というマヌケなお話は、
「屋上に行ったら、花火大会は開催されていなかった」
というさらなるマヌケなお話となってしまったのでした。

 

■第128回 愉快な札幌大発見:ユリのホームラン王

ユリのナヴォナ

7月20日(月祝)に、百合が原公園に行った時に見つけました。
のホームラン王です。


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