研究所通信v466 化石博物館

多分、デスモスチルスかパレオパラドキシアの模型が入口でマスクして出迎えてくれました。

1月31日(日)に、足寄に行きました。というのも、1月のいつか忘れましたが、ラジオを聞いていて、「足寄の動物化石博物館」がなかなか凄いというので、行ってみたくなったのでした。

今まで何度も足寄には行っているのにその博物館、全く目に入っていませんでした。しかも何度も通った道路に、ちゃんと目に入る位置に看板があるのに気づかなかったのです。

看板のあるところを入ると駐車場があり、これがあります。博物館へと進みます。

調べてみると、開館は1998年と、もう20年以上前からあるのでした。

これはいわゆる恐竜の化石が発見されたことで作られた博物館のようです。それも珍しい恐竜の化石が一体丸ごと発掘されたり、なんというかそんな奴らがゴロゴロと出てきたらしいのです。その実物を復元して展示するなど、なかなか貴重なものと感じました。

海外から寄贈されたものもありました。

「足寄すげーな」
知らんかったってことがとっても問題な気がしました。もっとアピールしたら良いのに。頑張って作ったんだなぁと感心しました。

デスモスチルス。2〜3mあります。当初は陸に生息していたと思われていたようですが、海にも入る「半海棲」説で落ち着いているようです。約2300万年〜500万年前の、まだ日本が大陸とくっついていた頃の奴らです。

このデスモスチルスは哺乳類の束柱目という分類なんだそうです。束柱というのは、この歯です。なんかきもいですが、円柱を束ねたような構造になっているんですね。生で見るとますますきもいです。世の中って、形作られている全てのものが不思議ですね。

こちらはパレオパラドキシア。下の写真はその歯。
まるで架空の作り物のよう。これも生で見ると凄いです。簡単に触れる位置にありますが、触るのはダメなような気がしてただ見てました。
ベヘモトプス

実際に化石を発掘するイベントが、年に3回くらい開催されていて、子どもも大人も楽しめそうなんです。ただし、去年からのコロナウィルスのせいで、そのイベントは全部中止になっているのでした。

展示会場としては体育館のような広いところで、真ん中にクジラ系の、超バカでかい奴らが吊られています。

凄い迫力があります。これとは別に4000万年前のクジラ「バシロサウルス」とか「アショロカズハヒゲクジラ」とか、その他、原人とかカバとか、エゾシカやイノシシの頭蓋骨とかも展示されていました。

これはバシロサウルスの歯。なんかすごくないっすか。

この辺で発掘された化石などもこんな風に標本化されていたり。

偉いのは「撮影OK」なことです。こんな風にwebで写真出されたら、
「行かなくてもいいや」
ってなりますよね。でもアレですよ、直接見てなんぼですよ。入場料は一般・400円です。コロナのせいで簡単には行けない世界になっちゃいましたが。

館内では、お土産に実際の化石が売られているのですが、その化石は周りを土で固められていて、それを崩しながら化石を発掘する楽しみがある商品です。これを体験するコーナーがあって、係員さんが指導してくれます。これもまあ親子で楽しむ系と思いますが、「化石体験ミニ発掘」というらしいです。
私はこれを買いまして、持ち帰って家で発掘をしました。

「おうちでミニ発掘・クリスタル」(鉱物16種類。何が出るかわからない)
「おうちでミニ発掘・化石」(サメの歯など8種類。何が出るかわからない)

の2種類があり、うちで発掘した結果これが出てきました。
(発掘前の写真撮り忘れました。あ、これ1個200円でした)

出てきたのはアンモナイトとルビーフクサイト。

さて、これをどうしようかなと。これ本物なんで、捨てるに捨てられないというか、いや捨てませんけど、飾っておくにしてもアレだし。

あ、そうだ。これを財布(小銭入れ)に入れておくとお金持ちになるということにしよう。

いやそれはやらしいな。

あ、そうだ、これを財布(小銭入れ)に入れておくと運気が上がることにしよう。ということで、良かったなと思います。おしまい。

と思ったけど、もう一個、お土産を買ったのでした。ネアンデルタール人のドクロだったかな。これ。

4cmくらいの大きさで、マグネットが付いています。重さも質感も良くて、さすが化石発掘の博物館のクオリティと思いました。ドクロ好きにはたまらないお土産ではないでしょうか。400円でした。

なんかいろいろと行って直接見た方が良い的な書き方や、お手頃な値段のアピールやらしていますが、一応、私、化石博物館からは1円ももらっていませんから。ホント、見応えあり、楽しめました。


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