v304 大規模「家庭菜園」 キツネの事件2

■大規模「家庭菜園」 キツネの事件2

キツネ
多分メスの方のキツネ、子どものキツネも時々見かけます(6/7)

5月21日、透明や黒のビニールで「マルチ」を張って、カボチャやズッキーニの種を仕込んでいました。保温と保湿効果が見込めます。腐葉土を混ぜ込み、ビニールで覆うという、手間のかかることをやりました。

それがいわゆる常識でありまして、作物として確実に収穫したいなら、これをしなければおそらく失敗したり、しょぼいものが出来たりすると思われるのです。

「いかんな、いかんいかん」

やっぱり「収穫したい」っていう欲が勝ってしまっているんですね。自分。
別に失敗しても良いのだから。耕しもせず、肥料も入れず、放ったらかしでいいものを。

カボチャのライン
このラインに約7メートルずつ離して9か所作りました。
ビニールの真中あたりに穴をあけて種を入れます。 (5/21)

荒れ地に機械を入れたものの耕しきれなかったこのラインは2本あり、1本は私が使い、1本はセミプロのナオヒロくんが使います。このスペースがカボチャにとって最強の条件を備えていると、ナオヒロくんは主張していました。

「草が茂ってくると、その中にカボチャが実を付けた時に日焼けしないんすよ」
「ほー」
「だから草ボーボーは理想的です」
「ほー」
「それにカボチャはこのくらい荒れた感じでも問題ないんすよ」
「ほー」
「傾斜があるから上に伸びますしね」
「ほー」
「草ボーボーの中のカボチャを探すのもまた、醍醐味なんすよ」
「ほー」
「ここ、カボチャにとって最強の場所っス!!」
「ほっほー!!」

私は9か所にマルチを張り、奥の2か所に種を入れました。(5/21)
時間差を作って徐々に全部に種を仕込むつもりです。ナオヒロくんは、さすが、まずは苗を作ってから移植する真っ当なやり方です。

一度だけ、気温が30度まで上がり、程なくして、芽を出してくれたカボチャでしたが、何だかもうやたらと寒い日が続きました。6月に入ってからもほとんどが10度以下。

6月11日のこと。翌朝は最低気温1度の予報が出ました。
「いやいや、マジかー、1度はないわ、死ぬわ、0度と変わらんもん」
ということで、何か保温対策グッズはないかと急きょ買い物に出かけます。

透明のプラスチックのドームで、空気穴があいた保温用の容器を発見しました。それは5個で800円もして高いので10個買うのが財布の限界(どんだけ貧乏やねん)。しかし、ズッキーニが10か所以上目が出ていたので、カボチャと合わせて20個必要でした。

帰宅して、たまたま集めていた「レタスや冷やし中華のプラスチックの容器」に空気穴をあけて全部で20個ほど用意しました。

冷え込む予報の出た夜7時ころに畑へ行きました。細かく冷たい雨が降っていました。真っ暗です。寒いです。怖いです。車のライトを当てて、カボチャのラインを照らし、雨でぬかるむ地面を50メートル以上歩きます。
暗闇の草の陰からキツネが襲ってくるかもしれません。そんな時に遠くで銃声が聞こえたりしてクマもいるのではないかと恐怖が倍増しました。(こんな夜になんで銃声がするのかな)

一方、ナオヒロくんのカボチャは、部屋の中でポットから芽を出して、ぬくぬくと育って良質な苗となっていました。これが真っ当で、効率的なやり方なのでした。

翌日、ナオヒロくんが早朝に畑へ行ったらしく、通信で画像が送られてきました。「ひどいですね」のひと言が添えられていました。

キツネのうんこ
自作の冷やし中華ケースの上にキツネのうんこが乗っている(6/12)

浅草の金のうんこかっ」 ←知らない人はクリック

これはもう「キツネがうんこで復讐事件」です。

今まで自分のテリトリーだったところに人が来て、状況を一変させ、ウルフの小便を仕掛けたことに対する、キツネの嫌がらせだろう、とのこと。
でもその前(わずか1年前)は畑だったのであり、キツネくん、なんてことしてくれるんだよ。笑っちゃったけど。

その後もマルチの周辺にはキツネのうんこがちょいちょい落ちています。ウルフピーも効かず、うんこの雨あられ。キツネおそるべし。

でもね、シカは来なくなったみたいです。
ウルフピーが効いているのかも知れません。

これを書いている間にも、第3のキツネ事件が起きました。だんだんエスカレートしてきています。次号、お楽しみに。

最期に、最近恒例のスタンプを何気に宣伝するコーナー。(コーナーじゃねーよ)
実は絵をクリックすると売店に行きます。毎度。(笑)

青い猫スタンプ


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