v302 大規模「家庭菜園」 ジャガイモ作りで明暗クッキリ

■大規模「家庭菜園」 ジャガイモ作りで明暗クッキリ

カタツムリ
カタツムリくんもいますよ

フカフカに仕上がった耕作地に最初に足跡を付けたのはキツネくんでした。
それはともかく、自然農法とか言いながら、機械で耕しちまったわけで、不自然な人工的な畑となってしまいました。ただ、そもそも畑そのものは不自然なので、このスタート地点は良しとしましょう。(誰に言ってんだか)

単純に広い農地が手に入って嬉しい気持ちはありました。

何もしなくても毎年毎年、作物が勝手に生えて実を付ける状態・・・それはいろんな植物や昆虫、動物までもが共生する中で、キュウリが出来ていたり、トマトが出来ていたりする、理想郷のような世界・・・を目指すわけですが、広い耕作地を見て作物がたくさん出来るかも、という物欲にも似た欲望が、人間の目を曇らせていきます。

広い畑
奥にこちゃこちゃ何かあるのが畑の入り口(5/13)

さて、見ての通り広いですよね。どうするんですかね。
どうもこうも、手で種植えて、観察していくしかありませんね。店で売っているF1種は、新しく種が出来ても翌年実をつけないようにされています。それこそ突然変異で正常化するヤツもあるかも知れませんが、固定種というごくごく植物として当たり前の生命活動が出来るものだけにしていく必要はありそうです。種が自然に出来て、翌年も作物が実るように。

さて、そうは言ってもですね、今持っているF1の種がいっぱい余っていまして、もったいないから全部使い切ります。(やめようよ)
うるさい、もったいないだろ、ネギもシュンギクもトマトも小松菜もルッコラもチンゲンサイも豆類もとりあえず作ってみようじゃないか。F1でも。(目がすごく曇っている)

もちろん固定種も数々用意しています。(言い訳かっ)

さて、まずはジャガイモをぶっ込みます。理由は簡単そうだから。
すでに耕された土ではありますが、水はけやら風通しやらを考えて、常識的にはウネを立てます。ジャガイモは無駄なく作るために、芽の位置を見ながら半分や3つに切って、灰をつけて天日に干して準備をします。

ていうか何をしている、自分。まーた手間ひまかけおって、不自然じゃのぉ!!
今の常識だって、実は間違っているかも知れないのに。いろんなバカなやり方を試しなさい!!

そんな叱咤を自分から受けながらも、イモをたくさん作りたがっている自分はイモですね。(笑)
しかも買った種芋はたったの10kg(ネコなら3匹分)程度でした。どんなに頑張ってもせいぜい数本のウネ分のイモの数。そして現実にその程度しか作れない体力。

ウネを立てる
畑の入り口に作っているウネ
こんなにやってもごくごく狭い一角でしかない(5/13)

そんな時、ナオヒロくんがジャガイモを60kg(人間1人くらい)を準備していました。実は、陰の指令者による遠隔操作で、ナオヒロがこき使われていたのです。元々ピンクニンニクを作りたがっているナオヒロくんは、陰のその強力な指令によってジャガイモも同時に作ることになっていったのです。肥料も渡されせっせと土に混ぜ込んでいたのですが、一人でやるなんて大変な労力。

「死ぬわー」
「もうテキトーでいいやこんなもんっ」

と言って、肥料も途中でやめて、
「ここまで肥料入り、ここからは肥料無し、実験実験」
と言い、
ウネも作らず、穴をあけて次々にジャガイモをそのまま放り込んでいき、土をかけて足でバンバンと踏み固めたのでありました。(と言っておりました)
フラットなジャガイモ畑が出来ていました。(笑)
「失敗してもいいんす、こんなもんっ」と声が天に響いていました。

しかしこれはもう、逆に常識を越えた農法ではないですか。ウネ無し。自分がやらんといけないことをナオヒロくんがやっている。
しかも種芋として売っている芋でもなく、芽が出かけて安く売ってるワケあり食用芋だったのです。

約1か月が過ぎた頃、私が植えたジャガイモはさっぱり芽が出ず、掘り返してみると、なんとなんと、そのほとんどが腐っていたのです。

そんなバナナ
多分、切ってからの時間が長過ぎたのです。天気が悪く、天日になかなか干せなかったこともあり、1週間くらい経ってしまっていました。
片や、食用イモをテキトーにぶっ込んで足で踏み固めたナオヒロくんのジャガイモは・・・
ジャガイモ
約1か月後(6/10)
ジャガイモ
さらに10日後(6/21) 全部ジャガイモ、大成功の予感

すごーーい。
全部がやたらと元気にスクスク育っていました。全部ですよ全部。自然農法などと言っていた私は、広い農地に目が曇り、やたらと手をかけて失敗。一方、やらされてテキトーにやったナオヒロジャガイモがスクスク成長。

えー、切なさもマックスとなって参りましたので、今回はこの辺で。
まだまだ続く。


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