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  • 研究所通信v480 チカ釣り(笑)

    網走の第二埠頭だったかな

    10月31日(日)。チカ釣りに網走港へ行きました。正直、釣りは嫌いで苦手です。この5年間くらい、お付き合いで行った川釣りでは、釣果ゼロです。ヤマベ、アメマス、ニジマスっていうやつですね。ゼロです。釣れると胸が痛みます。(笑)

    まあ、写真を撮りに行くようなものです。魚を獲るのではなく撮る。いつも撮れ高はあります。

    網走の港には結構人が来ていましたが、密ではない、と思う。
    奥に一人います。密ではないと思う。

    みなさんそこそこ釣れているようでした。チカは冬の間ずっと氷の下でお過ごしになられ、釣り人は氷に穴を開けて釣っていたりします。今はまだ雪もほとんど降ってないですから、直接釣れます。

    ひとつの竿に、6つも付いている針に、「さし」という生きている元気なウジ虫的な虫を針に刺します。6つの命を犠牲にします。そして「撒き餌」は、小さいエビの死んだやつ800gだったかな、800円だったかな、なんかそれくらいの量と値段のものを、スプーンですくって「ぴょっ」と海に投げ入れ、竿を下ろし、釣りは開始されます。

    海を覗くとかなり小さい魚がわんさか泳いでいます。ワカサギもいるようです。それにしても小さいなぁと思っていたら、あっという間に2匹釣れました。

    おおー、初釣果!!

    どうですかっ!! かわいそうに。(違うか)
    いやいや、これね、大きさ的にはこのくらい。

    もちろんキャッチアンドリリース。(笑)
    ちゃんと海に戻っても生きてました。

    これとほぼ同じ大きさのカジカのようなやつもやたらと食いついてきましたが、どいつもこいつもチカじゃないんです。チカは15〜20cmくらいかな、銀色にピカピカ光ったやつなんです。

    この連中がほぼ入れ食いで、リリースリリースリリースリリースと10回くらいやって、まるでコントのようでした。

    1時間くらい全然ダメで、もうだめかっ、と思っていたら強い手応えがっ!!

    釣れてしまいました。20cmくらいの・・・

    釣れたーー!! かわいそうに。(違うか)
    しかもバタバタが半端ない。生命力凄すぎる。電池で動く魚とはワケが違う。

    でもこれ、何?
    チカじゃないぞ。この模様記憶にあるなぁ。
    サバ?
    サバってこんな港の中のヘリで釣れるの?

    それからこのサバの魚影が大量に見え始め、撒き餌だけを上手に瞬時に食い尽くし、竿の餌には食いつかないという凄さ。私は細かい魚を避けながら、どっさり寄ってきたサバの群れ近くに針を落として、偶然引っかかるような形にすると次々に釣れ始めました。なんか間違えて食うやつがいるのかな。4匹程度だけど。

    3匹ほど釣れた時に、こんなに食えないからとリリース。(笑)
    一緒に来た人も釣れてましたので、自分のはリリース。
    元気なうちに戻してあげました。

    なんだかんだ2時間くらいで、目的のチカはゼロ。サバが17(そのうちリリース5)、ワカサギが4でした。おそらく上手な人は針の大きさや餌のチョイスで、あっという間に40〜50匹は釣るような気がしました。釣りで数100匹釣るのは当たり前みたいに言われてますから。アミですくっている人も多く、あれは釣りではないと思うのでした。

    アミですくう人はリリースしないんだろうな。売るのかな。

    途中、こんな感じ

    魚影がすごかったので、なんぼでも釣れるような気がしました。
    なんぼでも釣れる。(北海道弁?)

    釣れなくてもいいというか、釣れないでくれ、という気持ちでいるので、私にはこれはヤバいくらいの大量なのでした。
    あ、私はサバ4(リリース3)、ワカサギ1が釣果でした。

    帰宅し、1匹のワカサギを猫にあげると、頭の部分だけ生で食べ、あとは残しました。

    クリームマロン(まろっちゃん)は、魚が嫌いです。

  • v334 アイヌ文化フェス その2

    ■アイヌ文化フェスティバル その2

    トンコリ
    トンコリの演奏

    前回からの続きです。

    小難しくも面白かった講演が終わり、休憩で気分転換し、スッキリしたところでアイヌ伝統楽器の演奏が始まりました。トンコリという楽器で、とにかく何の予備知識もないため、後で調べて「へー」が加わるわけですが、これ、最初に出た音を聞いて「ええ音やなー」と思ったのでした。

    腹にくるというか、地面から響いてくるというか、そう思うの自分だけかな、とにかくそれが3人で演奏しているので重層的にくるわけです。ただ、サビとか転調とかなくて、単調です。
    いやいや、あのー「ええ音」なんですよ、「ええ音」なのですが、単調に続くところがまた眠りを誘うわけです。スッキリしてたので眠りませんでしたけど。あ、単調なのが悪いっていうことじゃないですよ。汗汗。

    でもこの音聞きながら寝たら深い眠りに入れそうです。心地よい音であります。

    で「へー」の部分は、この楽器にはフレットがなく、弦を指でおしつけて音を変えることはしないんだそうで、基本的に弦の数(5本)の5音であるようです。ハープ的な感じ。

    web検索して聴いたトンコリの演奏は、どれも軽い音に感じました。生で聴いた音の方がズッシリして、暖かい音でした。曲にもよるのかな。音響環境かな。

    その後、ムックリの演奏もありました。音楽というよりは効果音のようでした。誰かが何か失敗した時に流れる効果音。
    ポヨヨーーン とか
    ビヨヨヨヨーン とか
    ポンヨヨヨーーン とか こらこら。

    ムックリ
    本体の竹の中に切り込んである細い方が本体から離れていて、ヒモを強く引くことで振動し音を出す。手を頰に当てて口の中の空間と共鳴させる。注意しないと唇を切ってしまうこともあるという。

    これ、人によって出てくる音が違うというのが面白いところで、ビヨーンボヨーンビヨヨーン的な軽めの音だけかと思っていたら、ベースのベンベン・・、デゥンデゥン・・、みたいな低くてキレのいい音も出ます。
    これ、実用的に使われていたのかなぁ。自分がいる場所を知らせるとか、クマよけとか。

    もしかしたら、ムックリは目覚ましなのかも知れません。ビヨーンビヨーンと鳴らしたら、ムックリと起きるという。
    えへ。
    山歩きでビヨヨーンと鳴らしていたら、クマがムックリと現れるとか。 やめなさいっ。

    あ、一応ムックリの解説。
    ムックリは、アイヌ民族に伝わる竹製の楽器。口琴と呼ばれる楽器の一種。製の薄い板(弁)に紐がついており、この紐を引っ張る事で弁を震動させて音を出し、これを口腔に共鳴させる。音程はほとんど一つの音高から変わらないが、口の形を変えることにより共鳴する倍音フォルマントを変化させて音楽表現とする。(WiKipediaより)

    ビヨヨーン、ボヨヨーーン、ベンベンベーン、ビヨンビヨンボヨン、ビヨヨヨヨーン。
    です。

    紙芝居的な

    えー続きまして、口承文芸っていうんですかね、アイヌには文字がなく、文化の継承がむずいんですね。言葉を伝承していかないとわからなくなってしまう。これ、紙芝居的なやつなんですが、一定のリズムで語っていきます。

    「ん、んん、あお、しねあん、と、た」 とか
    「ん、んん、あお、ぼくなしり、えん」 とか

    聞かないとわからないですね、それにこんなにハッキリした言葉じゃないので、日本語では表現できません。
    自分の耳には「んわ、ふわふわふー、◎△◇☆・・・」と聞こえてました。「んわ、ふわふわふー」が印象に残り、ずっと頭に残っています。一定のリズムで歌っているかのようでした。(写真の右下の人=伝承者が語っています)

    まず最初に、日本語で全ストーリーの説明があります。そして伝承者がアイヌ語で語りながら、そのシーンがスクリーンに動画で映し出されていきます。動く紙芝居ですね。この最初のストーリー説明の時、私は何かに気を取られていて、全く耳に入っていませんでした。そして始まってから、困ってしまいました。「クモの女神」というタイトルの物語です。

    日本語のタイトルがあってよかった。しかし以後、日本語訳はなかった。

    あとは「ふわふわふー、◎△◇☆・・・」と不思議なリズムで語られていきますが・・・。

    私の心の声。
    「このおじさん、何でこんなに顔小さいの?」
    「うわ、殺しとるやん」
    「え、なに、この地獄絵図はどういうこと?」
    「日本語説明はないんだな」(もうしちゃってるからね)
    「なんだろう、アイヌ語はわからないし、やっちまったな」

    まあ、しかし、要は言葉の「音」ですから、ああ、こういう外国語のようなのね、ということがわかれば良いのだと思います。
    ストーリー的には、悪い奴が地獄の底に追いやられる話です。(ザックリ過ぎ?)

    その後も、

    歌ったり

    踊ったり・・・。衣装は綺麗で面白い模様です。

    ・・・

    さて、ほぼ来場者全員にプレゼントされた楽器「ムックリ」ですが、ついにその時がやってまいりました。

    「みなさん、手元にムックリがありますね」
    「出してみてください。このヒモを左手の小指にかけて、しっかり固定します、できましたか」
    「で、いきなり音を出すのは難しいですから、まずは右手のヒモを・・・」
    「こんな感じで引っ張ってみてください」
    「どうですか、え? 音出ました? すごいですね、初めてですか、それはすごい」
    「ちょっと、音が出たっていう方は手をあげてください」

    私は、音が確実に出せる、と思いました。が、音を出すと大変なことになる、とも思いました。音が出ない事にしよう。と。

    「音が出たという方、ぜひステージに上がってですね・・・」
    (ほらほらきたよきたよ、あぶねー)

    何人か素人さんが生贄に捧げられていましたよ。

    前回の終わりに「ちょっとした勘が働いた」と書きましたが、予感があったのです。
    あの学術的DNA解析の講演を聞きながら、何の予兆もなく「これは参加型イベントかもしれない」と察したのです。
    かなりの予知力と言えるのではないでしょうか。(笑)
    そして前の席は危険なので「ここはダメだ」とつぶやき、通路から遠い会場のほぼど真ん中に移動したのです。

    ステージに上がるお客さんは、ムックリの時だけじゃありませんでした。

    「アイヌの踊りを皆さんもステージに上がって、一緒に踊りましょう」
    「簡単ですよ、誰でも踊れますーーーっ」

    なんかもうゾロゾロと上がっていくわけですよ、素人さんや、外人さんも。
    「えーーーーっ!! さ、サクラじゃないだろうな・・・」

    お客さんたちが踊っています。(ガクブル)

    さらにアイヌのゲームまで、皆さん和気あいあいとステージに上がって楽しんでいました。

    苦手だわー。(笑)
    ま、自分から上がらなきゃいいだけの話ですけどね。
    見てる分には楽しいイベントでした。

    ということでアイヌ文化に少しは興味が湧いたでしょうか。
    北海道の地名はほぼアイヌ語で、文字がないため漢字を当てたものです。ひどい当て字も多いのですが、後から全く関係ない和人の日本語を当てた地名などは何と薄っぺらいことか、とも思えるし、ともかくこちらのベース(土地)はアイヌ抜きには語れない。アイヌの土地を二束三文で買い叩いたとかヒデー話も聞きましたが、我々和人が侵略者なんすよね。

    ごくたまに、部屋でムックリを鳴らしていますが、特に楽しくもつまらなくもないです。
    ああ、音が出るなぁ、という感覚です。何かの時に役に立つかな。


  • v333 アイヌ文化フェス その1

    ■アイヌ文化フェスティバル

    アイヌ

    6月16日(日)、網走市のオホーツク・文化センターで「アイヌ文化フェスティバル」をやるよ、のチラシを見ました。

    「ご来場の皆様に先着でアイヌ伝統楽器「ムックリ」をプレゼント」と書いてありました。
    楽器がタダでもらえちゃうなんてね。行く気がムックリと起きました。

    ただ、それほど強い興味もなく、その日は久々に晴れたし、早朝から畑へ向かいました。菊芋を新たに9か所にぶっ込んだ日です。EM培養液を撒きまくって、4時間ばかり作業をして、筋肉が悲鳴をあげて終了。その時間が、文化フェスティバル開始の1時間半前。網走までは45km、車で1時間。せっかくだから行ってみることにしました。

    会場へ行くと280台は止められる駐車場がほぼいっぱいで、2か所空いていてかろうじてセーフ。何でこんなに来てるのと素直に思った次第です。さてはムックリ狙いか。(笑)

    開演10分前、ステージ会場への入り口でエコバッグを渡されました。中には公演のパンフと「国立アイヌ民族博物館2020年4月オープン」のリーフレットと「ムックリ」が入っていました。

    アイヌ
    「イランカラプテ」はアイヌ語で「こんにちは」。

    「ムックリゲット」

    ゲットしてから「ムックリって何?」というくらいよく知らないのでした。
    さて、まずは開催の挨拶。公益財団法人アイヌ民族何ちゃらの理事長など、が5〜10分ほど挨拶し、早速「基調講演」と題する篠田謙一博士による「DNAが明らかにする日本列島集団の成立史」の公演が始まりました。

    完全に学術的な講演で、実はこれが一番興味深かったのです。

    「日本人はどこからきたのか、アイヌ民族は、とやる前に、どうしても人類の成り立ちからやらないといけません」
    「ここ20〜30年で飛躍的に発展したDNA解析ですが、多くのサンプルを解析することにより・・・」
    「染色体のXとYの、男性(父)を決定づけるY染色体、そして女性(母)を追跡できるミトコンドリアDNAが・・・」
    「コピーされる時に起こるエラーが0.02%ほどあり、このUCCACCCGAUCC・・・といった配置を調査し、遺伝情報を比較することにより・・・」

    うーん、ぐー、はっ、・・・ぐーぐー。(眠りをこらえているが寝てしまう)

    「人類の発生は約20万年前のアフリカと推定され、6万年から7万年前にアフリカを出て3つの原人が・・・」
    「もう現代人とほとんど変わらないわけです・・・」

    んー、かくっ、ぐー、はっ、ぷるぷる、んー、ぐーぐー。

    いやいや、これね、すごく面白いのです。なんで寝るのかって? 考えてもみてください。早起きし、早朝から4時間びっちり畑仕事をやり、筋肉が悲鳴をあげ、コンビニ弁当で腹を満たし、1時間運転し、照明を落とした暗い会場でDNA解析の原理を15分聞いてみたらわかります、誰でも寝ますから。

    しかしですね、これ1時間強講演してましたが、よく頑張って聞いたんです。面白かったから。
    でも肝心なところを聞き逃すなど、あんまりここで適当なことは書けませんが、「DNA解析と調査によって、縄文人が進化して弥生人になったという過去の定説は完全にくつがえった」と言ってました。日本は単一民族とは言い切れない、実はもっと複雑だと。

    断片的記憶では、利尻島の縦穴式住居跡で発掘された人のDNAだったかな、興味深いことに、世界の中に類似のものがなく、特殊な位置に存在、日本に入ってきた以外のこの同種の人種は世界のどこかで滅んだのではないか・・・、とか。

    オホーツク海沿岸には、オホーツク人と呼ばれる人種の文化圏というか、遺跡がかなり広いエリアにあり、これがアイヌ文化とは別物で人種的にも謎が多いのです。そして消えてしまった。ちゃんと調べるとこれは深いです。多分。

    ここで一旦脇道に逸れます。

    「DNA・・・成立史」の公演を聞いてから10日後の6月26日、私が個人的にブックマークしてある「英語の翻訳家」のサイトの読み物を久々に見てみたところ、実にまあ類似の、非常に興味深いお話がありました。6月7日のものでした。

    それはアメリカとスイスの学者の発表で、10万種以上の生物種のDNAと、アメリカ政府の遺伝子データバンクにある500万以上のDNAの断片を、徹底的に調査した結果、ダーウィンの進化論を科学的に完全に否定してしまうものだった、という内容でした。DNA解析により、進化論が成り立たなくなったというお話。

    今いる生物の9割は少なくとも10〜20万年前には、ほぼ同時に全て新種として発生し、現在までどの生物も進化してきてはいないんだそうです。そういえば人間も発生したとされる時期から変わってないと講演で言っていました。
    「生物種には非常に明確な遺伝的境界があり、2つの間に位置する中間種は何もなかった」
    進化の過程とされる中間種は存在していないという衝撃。

    読み進みながら呟きました。「おいマジかよ」と。キリンの首が長くなったじゃん、あれはどういうことなの?
    試しに調べると、その中間種の化石は出ていないそうです。科学的な裏付けはないのでした。

    いや断定はできないか、ちゃんと調べないとわからんなー。
    でもこんな研究所通信ごときが、マジメに語ってもしょうがないわ。疲れるからこんなところで終わらそう。

    一応、元記事はAFP通信社(Associated Press)という、世界的な通信網を持つアメリカの大手通信社の特報記事でした。そして衝撃というか笑撃というか、これ海外では報じられてはいるものの、日本ではほとんど報じられていないんですね。(日本のAFPが、要旨を日本語翻訳されていますが、大変な発見であることがわかりにくかった)
    科学雑誌すら取り上げていないようです。根本的なことだから結構大事だと思うんですが、翻訳家も「定説を動かさない力」が強く働いているのかな、てなことを呟いておりました。なんとなくこの国は非科学的な方向へ向かっているなと感じるのでした。

    さて脇道から元の道に戻ります。
    アイヌ文化フェスティバルは長い公演のあと、20分ほどの休憩となり、ほぼ最前列の席からほぼ真ん中の席へ移動しました。ちょっとした勘が働いたのです。楽器の演奏が始まりました。

    トンコリの演奏
    DNAの講演の時は写真を撮っていいのかわからず、この時になってあちこちでシャッター音がしたため、安心して撮りました。だから講演の写真はありません。いくつか資料で撮っておきたかった・・・。

    トンコリっていう楽器らしいです。
    続く。


  • v321 鳥の日/やっぱりトリの日

    ■鳥の日

    「至近距離のオオワシの写真が撮れなかった」
    「至近距離をトンビが飛び立ったその迫力を写真に撮れなかった」
    目には焼き付いている。

    それらのリベンジに、5月4日に猛禽類(特にオオワシ)を狙ってサロマ湖へ行きました。
    網走周辺にはいるのです、オオワシが。
    GW後半。雨が続く予報の中で、一番マシな日に、あまり期待はせずに出かけました。

    湖の近くまで行った時、100mくらい先の電柱にいきなりオオワシ風味のヤツが止まっていました。(上の写真)
    「おー、でかいぞこれは、オオワシじゃんっ」(あとで写真見たらトンビっぽい)
    「ウォッホホーーーィ!!」(オオワシじゃなかったのに大喜び)

    それから湖が見えた時に、風景写真を撮っていたらトンビかワシが、風景に飛び込んできました。
    「きゃっほーーっ!! 美しい〜っ!!」

    手前の緑は山の芝生、その上の雲の下に湖、つまり湖は写っていません。青から上は空。そして断じてカラスではない。

    それから湖畔の方へ行くと湿地帯があり、網走国定公園の鳥獣保護区の看板があり、何気なく風景を眺めたら、ツルような形の大型の鳥がたくさん立っています。よく見るとアオサギ。あっちこっちにいるのです。

    アオサギくんたち。みんなぼーっと何かを考えている。
    何も考えていないアオサギくん。

    そしてカモやらカモメからカラスやら、鳥の楽園のようなエリアになっていたのでした。そしてすぐにオオワシ発見。
    ん、オジロワシ? 細かいことは気にするな。

    オオワシ
    クチバシが黄色い。オオワシでしょう。違うかな。50mほど離れたところから撮影。

    今回は「オオワシが出てこないかな」と言って出かけてオオワシに接触できて(ということにして)満足でした。

    しかし鳥は少し近づくだけで逃げてしまうし、あまりストレスをかけてもいけないので、遠くから望遠でしか捉えることしかできません。三脚はないので手ブレもするし、解像度も足りない。
    しかしまあ大型の鳥は見ていて飽きません。飛んだらでかくて「すげーなー」と心を鷲掴みにされます。ワシなだけに。

    ★プチ情報 ここは佐呂間町のキムアネップ岬というところで、遊歩道があり、しかもキャンプ場(6〜9月)もあります。

    てなワケでいろいろな鳥の写真はどれもバチッとは撮れませんでしたが、楽しい時間でした。
    (返す返すも、オオワシの至近距離通過は確率が超低い)

    1000羽はいそうな湖面に浮かぶ謎の鳥の群れ。ネットて調べても鳥の名前がわかりませんでした。誰も興味を持っていない鳥のようです。カモの一種かな。

    それから調子に乗って

    「鹿の写真が撮りたい」

    と、以前鹿の群れに出会った興部(おこっぺ)方面へ向かいました。北へ100km。雄武町のあたりで山道へ入ったのです。放牧地の脇の砂利道でした。黒毛牛がいました。仔牛もいて、広い空間でのびのびと生きています。

    先があるのか不安な林道のような砂利道に入り、車で5分くらい走った頃に、平坦な牧場が広がり、いきなり2頭の鹿を発見しました。こちらに気づいて広い牧草地を走っていました。
    「こりゃえーわっ!!」 カシャ!!

    鹿が走る
    こちらをチラチラ見ながら止まっては走っていく

    距離にして100〜150mくらいか。
    砂利道を車でソロリソロリとゆっくり威嚇しないように車を進めていくと、10頭くらいの群れが見えました。

    「やったー」

    鹿の群れゲット。何かのワンシーンみたい。クリックで拡大。

    実は5〜6回はこの辺りに行ってますが、短時間のピンポイントではなかなか鹿に出会うことはありません。過去に1回だけです。
    しかしま、この日は、ちょ、ヤバイくらい、鷲も鹿も、想念で出てきたようなもんです。いやー、願いを言葉にすると、実現しちゃう、これヤバすぎますね。次こそUFOですかね。

    テンションは上がりまくり、よーしもうちょっと何かいないかなーと、移動しました。

    ■やっぱりトリの日

    一旦、幹線道路である国道に出ました。街があり小学校があるため、道路は40km/h制限です。

    道路標識は目に入ってます。ただ、少々上り坂で、50km/hくらいのスピードで走りました。そして下り坂になり、山へ入る道を探しながら走らせていました。ノロノロ運転になりそうなので、特に後続車がいないことを確認しつつ、おしゃべりしつつ、脇道を探しました。

    40km/hて、マジ止まってるようなスピードですから、小学校近いって言ってもGW休みで子供一人もいませんし、道路脇に人もいませんし、そんなに狭い道でもない北海道の幹線の舗装道路ですから、スピードメーター見てないと60km/hくらい出てしまいますよ。(そもそも40km/hで走ってる車なんて見たことないよ、ぶっちゃけ)

    でも脇道を探していたこともあり、スピード出している感覚もないワケですよ。
    ただ「あ、あっちか」と目指す脇道を発見して、5,6秒アクセルは踏んだと思いますよ。その10秒くらい。

    道を前方に探してる時に、後ろに付かれたんですね、ほんの200mの間に、フラッシャー付きの白黒の車に。全く気づかなかった。
    思わず聞いてしまいましたから。「なんかあったんですか?」と。 スピードオーバーした感覚がないので。
    そしたら、「上り坂では50km/hくらいだったね、下りで63出てたからさ、それはもうダメさ」・・・・と言う。

    て言うか、「付いてきてたんなら50km/h超えた時に止めろよ、捕まえるなら」と思うのです。罰金の額が違いますからね。罰金上がるの待って捕まえたのかな違うかな。優秀ですな。
    て言うか、暴走してるワケじゃなし、もっと悪質なヤツを捕まえなさいよー!! その5分くらい前には後ろにピッタリ付いて、ガンガン抜いてった車がいたよ。「なんだよもう、どんだけ急いでるんだよ。たまごのセールに間に合わんのかな」なんて言ってたくらい、こちらは速度を守ってたんすよ。

    道に立って「スピート制限守ってねー」とか注意をしてくだせーぇよ。
    交通安全を願うなら未然に防ぎなさいよ。こっそり測るなんて、ポリシー悪質ですからーーーっ!! ポリなだけに。

    我慢を重ねて節約した努力がぶっ飛び、ゴールド免許も解消、何より捕まってしまったという、「トリ」プルショックで抜け殻のようになって帰路に着きました。

    ということで、最後は「トリしまられてしまった」という、トリの日でした。

    この画像は今回の納付書。23kmオーバーで1万5000円。500円の食事30食分。(泣)   過去に1回、2011年7月にスピード違反で捕まった時も40km/h制限のところでした。片道3車線、両側6車線の広々とした直線の下り坂(なぜ40km/h制限?)。 交通量も少なく、スピード感ゼロ。18キロオーバーで1万2000円の反則金でした。高速代を浮かせるために遠回りして捕まった。まるでトラップ。やり場のない怒りに震えた。今回もまた理不尽さに、力が抜けました。何を言っても負け犬の遠吠えですしね。でも根本的に何かが間違ってるなぁ、と思います。未然に防ぐ気がないもん。ノルマなの? みんなが交通ルール守ったら「売上」減って困るの。高額化してるのに劣化した道路は直せないの?  これは法律の問題ではなく、基本理念欠落の問題かな。

  • v231 年末にワカサギを釣る

    ■年末にワカサギを釣る

    ワカサギ
    ざっと3000匹はいるのではないかと思います

    2012年12月29日。我が家から50kmの網走港へチカを釣りに出かけました。しかし、釣り人の姿はほとんどなく閑散としていました。

    網走港
    人影はなく、車が数台偵察に来ては去っていきました。

    かつてないほどチカが釣れない、という話は聞いていましたが、ここまでとは。
    網走の港と言っても広く、車でうろうろとしていましたら、何やら釣り人が20人ほど固まっている一角がありました。

    網走港
    ここだけ大盛況

    何やらアミを使って細かい魚をすくっています。近づいて見ると、それはチカではなく、なんとワカサギでした。
    ワカサギって淡水魚かと思っていたら、海でも生きられるみたいです。しかしまあなんという凄い量。最初の写真がそれです。(知らないおじさんに話を聞き、写真を撮らせてもらいました)
    アミですくっている人は10人くらいで、それぞれが容器に一杯になるとまた別の容器に入れていました。笑いが止まらない感じです。多分、パチンコの確変状態に似ているのかなと思うのでした。

    すぐ側で釣り糸を垂れてみたのですが、チカの針では大きさも合わないし、まるで釣れません。釣り糸で釣っていた人が数人いましたが、それでも全然釣れていないようでした。ワカサギはこの一角にしかいないようでしたし(周辺に釣り客がいない)、このピンポイントで、アミでかき回しているのですから、釣るのは難しいのかも知れません。

    『それにしても風情がないなぁ』
    『近所に配っても余るだろうに』
    『これって釣りじゃないし、趣味にしてはやり過ぎでは』
    『人間の欲望は果てしないのだな』

    見れば見るほど、獲り過ぎじゃないのかと、ちょっとばかり疑問が湧くというか、とても腹立たしいのでした。というのも私が釣った漁獲量はこうでしたから。

    ワカサギ
    海で釣ったワカサギが川の字に

    そうです、これが今回の釣果(ちょうか)です。でもこれで良いじゃないですか。ひがみとか妬みじゃなく、やっぱ、アミですくって持ってくのって、ちょっと何か違うなと思うのでした。
    実は、私は釣りがそんなに好きではありません。釣りの醍醐味とかどうでもいいです。釣りは自給自足生活の練習、訓練なのであり、食料をラクに手にする方法にいちゃもんをつける理由はありません。
    いや、むしろアミで大量にすくって保存食に加工してこそ、真のサバイバーかも知れません。しかしなんか美しくないというか、ズルいというか、インチキというか、もう

    『ちゃんと一匹ずつ釣れよっ!!』

    みたいな気持ちでした。それはやはり、そんなやり方はもう「商売的」であり、「大量消費」であり、「自然破壊」であり、「無駄な殺生」であり、「独り占め」であり、「足るを知らない」であり、「貧しい心」であり、もう、あー、くっそー、みたいな気分。

    確変でドーパミンが出まくり、笑いが止まらない釣り客を尻目に、仕方なく55km北方のサロマ湖へ向かいました。
    以前(v219)チカを狙ってサンマが釣れてドーパミンが出まくりウハウハ状態になったトップシの港を目指したのです。ところがそのトップシも釣り人は一人もいませんでした。釣れるのであれば人で賑わっているはずで、ここもあきらめました。

    そしてまた以前楽しい思いをしたこの近所のトコタン川へ行くと、川はすでに氷が張っていて、少しの釣り客が、薄いんじゃないかと思える氷の上で釣りをしていました。

    トコタン川
    歩くとミシミシ音がしました

    確かに今年の寒さは異常であり異様であり、寒過ぎて川も凍るのですが、1~2か月は早い気がする。
    こわごわ乗り込んで、誰かが空けた穴を利用して釣り糸を垂れてみましたが、1匹も釣れませんでした。
    結局、漁獲量はこうです。

    ワカサギ
    海で釣ったワカサギが川の字に

    ああ、笑いたまえ、笑いたまえよ。(笑)←自分で笑う

    帰宅すると、野良猫のクロちゃんがいつものように我が家にやってきました。こいつは家には入らないので、皿に貴重なワカサギを盛りつけ、外に出したら、クロちゃんは美味しそうに平らげて満足そうに立ち去っていきました。

    クロちゃん
    クロちゃん。氷点下20度でも生きている。頑張れ。

    ああ、今日はこれで報われた、と思ったのでした。