• カテゴリー別アーカイブ 畑のいろいろ
  • 研究所通信v469 ふきのとう狩り

    クリームマロンちゃんはいつも走りまわっています。

    山菜の季節が来ました。国の経済策の失敗(貧困化)を自己責任で乗り切るには、山菜を採って食べるのが効果的です。貧困を豊かな生活に変換する装置であります。もちろんダメな政治は変えないといけません。

    冗談はさておき(おいおい)、きっかけを忘れてしまったのですが、ふきのとうが食べたくなりました。4月4日に30km離れた津別へ行って少しだけ採って、ふきのとう料理をYouTubeで調べたら、ふきのとうは保存食にできることがわかり、あの独特の香りを時折楽しめるのはいいような気がして、少し多めに採っておきたいと、4月17日に北見周辺を探したのです。

    しかしすでに伸びてしまっていて、旬を過ぎていました。それならば標高の高い、まだ雪が残っているところへ探しに行こうと、昨日5月4日に石北峠へ向かいました。

    石北峠の8合目にはセントくんがいますね。(違う)

    途中、残雪のところにふきのとうが出ていましたが、伸びていました。多分一度伸びて、その上から雪が降ったのでしょう。ふきのとうはつぼみのような、生えたてのものが良いと言われています。

    延々層雲峡まで行きましたが、あまり良いものはありません。それではと少し戻って三国峠の方へ向かい、チェックしたものの、食べ頃のふきのとうがなかなか見つかりません。あってもほんの少し。

    三国峠の先にちょっぴりあり、果敢に斜面を攻めるツレ

    もう諦めて引き返す途中、車を止めやすいところがあったので、そこで降りて、少し歩くとなんとなんとありました。いいやつが。
    そこではもちろんハイテンションとなり、たくさん採りました。

    素晴らしいふきのとう

    そして大抵こういう時は周りが見えなくなり、山奥深くまで入って迷ったり、クマちゃんに食われたりするわけです。

    クマちゃんも冬眠から覚めると、冬の間に溜まった毒素のデトックスのためにまずふきのとうを食べるんだそうです。クマちゃんとの出会い、要注意です。

    この日はふきのとうのために250km走りました。ガソリン代は1432円(半分は税金ですもんね、悪代官様)。

    次号でふきのとうをあれこれします。続く。


  • 研究所通信v468 春堀りの菊芋

    5月3日(月)憲法記念日、畑の初仕事

    去年の菊芋は「まあ失敗」だったと思います。放置しすぎたと思います。放置しすぎて群生状態となり、芋があまり成長しなかったんです。

    ポツンと生えているものは養分の取り合いがなかったのでしょう、よく育っていました。だから今年はうまいことやります。

    雪も溶けて、土も掘れるようになり、5月2日にナオヒロくんが、今年の畑の整備を兼ねて、菊芋を掘りました。それが約14kgほどありましたが、やはり芋は小さめで、量も少ないのでした。

    翌3日に、畑の状況確認と、整備のための下見をして、一区画の菊芋を掘り切ってしまおうと手をつけました。確かヒョロヒョロした菊芋だったので掘らなかったやつです。

    15株くらいを掘りました。すると意外にも大きいやつもゴロゴロ出て来ました。掘ってしまったからには、足の早い菊芋ですから、即販売活動をしないといけません。

    一応、それなりに財政を圧迫していますしね。(泣)

    この日、久々に筋肉を使った関係で、翌4日には結構体に来ていまして、また、ここ1〜2か月のコロナ的な精神疲労というか希望のなさというか、気力は減衰したままですが、始動スイッチは入りました。

    畑が大好きなナオヒロくんは、バリバリ全開で、未使用部分の畑の「生えて来た木」の除去にかかっていました。細くても1本抜くのになかなかの労力がかかります。私も数本抜いてみましたが、腰とふくらはぎにピリッと来て、やめました。

    ナオヒロくんが抜いている木の子ども

    木の子どもはキノコ だろ、いや、木だよ。そう言えば。

    それはまあいいとして、2〜3年であっという間に木がバンバン生えてくるんです。だから手入れをしないでいると、畑はあっという間にダメになります。木が生えてくると機械を入れるのが難しく、手で抜くしか方法がないと思われます。

    ナオヒロくんはこうなっています。

    気が触れかけていました。(笑)
    数年かけて全部引っこ抜く、と言っています。

    ついでにナオヒロくんはタダで中古ビニールハウスをゲットしたとのことで、元々あって壊れかけているビニールハウスを復活させようとしています。

    ここは地面が固くて建てるのものすごく大変だと思うのですが、なんとかしたいと燃えています。ついでに廃材を使って機材を入れる小さな倉庫も作りたいと。

    この辺りに限らず、どうもこの国の治安はいいんだか悪いんだが、泥棒が多いです。私もここに置いた大型のゴミ箱もネコ(一輪車)も盗まれましたし。

    ということでさらにナオヒロくんは知り合いの協力を得て、高性能監視カメラも付けました。

    5月4日ですが、ヒョウが降っていました。

    そんなナオヒロくんは、もうすでに去年の秋から仕込んであったのですが、

    ニンニクを植えた場所(写真のちょい左のまるっぽいところ)に寄っていきますと・・・

    ご覧の通り、鹿の足跡があり、写真左側の数本が食われていました。

    今年もまた鹿除けに苦労しそうです。


  • 研究所通信v464 菊芋

    11月11日、雪が降った

    菊芋の収穫は憂鬱でした。だって大変なんだもん。工事現場の穴掘り部隊みたいなもんで、そのあとはずっと筋肉痛になるし、チップスに加工するのも何10時間もかかるし、湿気対策やら宣伝やら、もう今年はやめちゃおうかと思ったり思わなかったり。

    畑にはウサギの足跡がっ

    ウサギの足跡を発見。そしてもちろんキツネと鹿の足跡もいっぱい。熊の足跡は発見できませんでした。

    菊芋の森を攻める必死のナオヒロくん(11/11)

    土はまだ柔らかく、凍ってはいませんでした。一度か二度降っては消えて、時々暖かくもなるので、まだ1か月くらいは掘れそうです。

    去年に比べると小振りか
    11/14

    一度ブルーシートに集めて、天日干ししてから、ブラシでひとつひとつ土を落としていきます。とにかく時間がかかります。たったこれだけで2人で2時間近くかかってしまう。それがまた寒いんです。

    水で洗えば早いのですが、畑には水道はないし、家の外の水道は凍結防止で落としているし、仮に水が出せてもとても冷たい。台所を使う場合は、土を落とさないと大変なことになる。水道管が詰まったら目も当てられない。

    というわけで、ブルブル震えながらブラシで土を落とすのです。

    その後、スライサーでスライスし、乾燥させます。去年まではそのチップスをジップロックに乾燥剤と共に入れていましたが、数か月で湿気ってくることがわかり、今年からは密封することにしました。

    必殺・シーラー

    これを使えば真空パックも可能ですが、そこまでやるとチップスがバキバキに砕けてしまいます。チップスがメリっと言うくらいのところで密封です。

    乾燥剤も封入しますから、長持ちすると思われます。

    当初は今年のチップスはあまり良くないと思ってました。最初に作ったチップスが「しょっぱかった」のです。塩も入れてないのに。収穫が早すぎたのかもしれませんし、よくわかりません。いやしょっぱいって言っても、塩の「風味」を感じる程度です。塩分は全く入ってませんから。

    その後はだんだん去年の良い感じが戻ってきました。少し甘みが足りない気はします。そもそも甘みと言っても、砂糖の甘味じゃないですから、ほんのりなんとなく甘いのであって、有効成分であるイヌリンとの関わりはよくわかりませんが、ほぼイヌリンですので、問題はないと思っています。

    なんせこうですから。

    ■菊芋の成分(100g中)
    ◎水分 80g
    ◎炭水化物 15g(炭水化物の90%がイヌリン)
     ※イヌリンは、栄養学上は水溶性食物繊維
    ◎食物繊維 2g
    ◎たんぱく質 1.8g
    ◎脂質 0.2g
    ◎灰分 1g

    乾燥で水分を飛ばすと、この物体の75%がイヌリンなのであります。これが水溶性だからといって、洗った時にイヌリンが流れようがほとんど成分に変わりはないのです。ひょっとしたら灰分とたんぱく質がより水に流されやすくて、イヌリン濃度が上がっているかも知れんし。それはないか。w

    スライスしてチッブスにした後、水で洗うのですが、10秒程度で結構茶色い色が出ます。これをしないと雑味が出るように思います。しつこく洗うほど良い気もします。でもなんとなくイヌリンがどんどん流れてしまうイメージがあって、長くても1分程度ササっと洗うようにしています。

    そんなわけで今年もなんとか菊芋チップスが出来ました。こうてね。


  • 研究所通信v463 ひまわり失敗?

    ひまわりとったどー 11/22

    今回結構楽しみにしていたひまわりの種の採取ですが、いつまでたってもタネが白いままで、雪が降っても茎がしっかりカッチカチで倒れず、どんだけ強い植物だよっ、と思いつつ、しおれて首が垂れてタネが黒くなるのを待っていました。

    これ11月11日で、種は真っ白。22日もほとんど変わらず、もう雪も降ってきたし、ひまわりの首チョンパに踏み切ったのでした。

    茎がしっかりして倒れない。タネは真っ白。私の頭も真っ白

    この日は最後の4本全部、首チョンパしました。トータル7本採りました。最初に採った3本はそのまま外に置いてほったらかしていました。

    11月25日頃、7つの花を部屋に持っていき、「普通タネは黒いだろう」と思ってタネを掻き出すとそれはなんと「シマシマ」でした。シマシマの白い部分が見えていたので真っ白だと思ってしまったのでした。

    結構黒い。天日干ししたものの、寒すぎて完成しているのかわからない

    タネは約190グラム残りました。
    感覚的には、花の大きさのおよそ半分は実が入っていなくてダメで、とりあえず天日干ししたこの残った190グラムの7割は食べられそうもないくらい小さく、ペッタンコです。来年植える種を確保すると、ほとんど食べられない量となり、今年は大失敗であったなと感じているところです。

    よく育っていたので、適地だったのでしょうが、タネがしょぼい理由はわかりません。寒くなるのが早すぎたのかどうなのか。近くの菊芋に養分を取られたのかどうなのか。わからん。

    来年は50本くらいにしようかな。


  • 研究所通信v462 ニンジン

    グログロニンジンとったどー(8/25)

    もう随分昔の話でございます。
    7月30日に新たにニンジンの畝を作りました。そこが約1か月経ってどうなっているかと言うと、それはもう、「しょぼっ」な数の芽しか出ていませんでした。

    8月18日

    種を植えたところに目印として竹串を刺しています。
    トータルで40メートルくらいの畝を作ったのですが、この時点ではほぼ1本も芽が出ていませんでした。生えてくるのは雑草ばかり。

    8月24日

    この畝は、雑草は取り除きまして、2本の畝の間には雑草が生えていて、まるで作物のようになっています。でもただの草ですから。

    ニンジンゼロ。こことは別にさらに別の畝を作りました。ここも結構な体力が奪われ、ヘトヘトなったんです。これ。

    8月24日

    ここも全くのゼロ。雑草すら少ないです。種まき遅すぎたのか。
    最初の畝はこうなっています。

    8月24日

    まずまず育っています。

    8月24日

    スラローム畝もこの通り。しかし、最初の畝より時間差で種を蒔いたので、全体にまだ小さいです。

    そしてあっという間に2か月が過ぎ、後から作った40メートルの畝はこう。

    10月25日。雑草の合間に数本ニンジン が見える。

    最初の畝はというと。

    なかなか育っているじゃありませんか。
    スラローム畝はこう。

    緑の葉がニンジン。他は雑草。

    よくできています。最後に作った畝はこう。

    なんですかねこれは。赤い雑草の畑になっていますね。なんとも不思議です。ニンジンはゼロでした。

    それから約2週間後の11月8日。

    どうですか、この雑草の中に生えているニンジン。

    このくらい採って、しかし、結構な確率でグロテスク・グローイング・ニンジン(グログロニンジン)になっておりました。

    わかりにくいですが、なんていうか、売り物にはならないっていうんですかね。ちょっとマシなものを選んで、スタッフ・仲間内で美味しくいただきました。

    形は悪いですが、いつものように薬のような強い香りで、ニンジン嫌いの子供に食わせたら泣くと思います。

    上質なニンジンだと思っています。