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  • v287 置戸町勝山の蕎麦屋さん

    ■置戸町勝山の蕎麦屋さん

    置戸町勝山の手打ち蕎麦屋ほたる
    10/30 手打ち蕎麦屋「ほたる」

    読者から指令が来ました。置戸町勝山(おけとちょうかつやま)に人気の蕎麦屋さんが出来たらしいので、食べてきなさい、と。
    「食べるリポートも悪くはないので行ってみよう」
    北見駅から西へ40km。置戸と言えば自分の出生地であります。
    勝山は置戸の町からさらに7~8kmあり、人口220人だとか。
    自然しか無い贅沢なところだけど、いい店ができたのなら頑張ってもらいたいなぁ、ということで出かけました。

    置戸勝山間
    置戸から勝山まで、こんな風景の中を進むのだっ

    特に何もないので、いよいよ勝山の町に入ります。

    置戸町勝山
    少し家がある
    置戸町勝山
    ちょっと町っぽい

    特に店らしい店もなく、人の気配もなし。
    蕎麦屋らしからぬコンクリート壁の建物がその蕎麦屋さんでした。最初の写真がその外観です。では入ってみましょう。ガラガラ・・・。
    ガラガラではありませんでした。カウンターにお客さんが3人ほどいました。それより広さにちょっと驚きました。

    置戸町勝山の手打ち蕎麦屋ほたる
    ひっ、ひろいっ!! 右にカウンターがある

    こんなに広ければ100人入っても大丈夫っ!!(この町の人口の半分かよっ)
    ていうか詰めれば全員入れるかも。
    店主のオヤジさんがこだわりの職人風でありながら、人の良さがにじみ出ている。(おべんちゃらではない)。とても気さくな感じ。接しやすい。

    真中の座敷に座り、メニューを見て少し悩んでいたら、店主が
    「悩むほどないっしょ」と言いかけて、あ、どぞどぞ、とちょっと引く。

    確かに盛り、かけ、かしわ、カレーくらい。
    で、盛りそばを注文。
    「海苔は邪魔だから乗せてませんのでっ」
    「あ、はい」
    海苔はモサモサして食べにくいだろうということで乗せないそうです。
    そしてそれは「板」に乗って出てきました。

    盛りそば(板そば)
    じゃーん。おーっ

    これがですねっ、すごい細麺なんですよ。自分が好みの細麺。ラーメンも細麺が好きなのです。繊細な感じがいいです。アップ。

    盛りそば(板そば)

    「あ、写真撮っていいですか」と聞きました。
    「どうぞどうぞ。なんぼでもっ」
    ま、しかしシャッター音は結構気になりますから、数枚でやめときました。(笑)
    メニューすら撮ってないのでした。リポーター失格。ていうかそもそも知らない人と話すのは苦手で積極的に聞かないので、最初からリポーターとしては失格です。

    で、店主が他のお客さんと話をしていて、丸聞こえだったので、それを書きます。(笑)
    ある時、わざわざ函館から10時間かけてきてくれたお客さんがいたんだそうです。それで店主が言いました。
    「なんだか悪くてさぁ」
    「なんでさ」と客。
    「だって、10時間かけて食べにくるほどのものかい?」
    「うまいよ」
    「あ、いやいや、自分では美味いと思っているんだよ。でもさ、10時間だよ」
    「自分では美味いと思っているんだよ。でも10時間だよ」
    2回言いました。(笑)

    美味いと思いますよ。10割蕎麦。手打ち。細麺。文句無いです。
    三国峠のぶっとい蕎麦も美味かったけど、この細い麺も美味い。
    10時間かけて来てもらっていいと思います。

    それから東京からも客が来たことがあるらしく、あらかじめ蕎麦は食べるところを決めて旅をする人で、最初からここに来るつもりで来てくれたんだとか。
    「3杯食ってくれた。はははは」

    さりげに自慢になってますが(笑)、なかなかやるじゃありませんか。こんなに何もないところに、蕎麦目的で来てくれるなんて。
    「温泉(ゆうゆ)がさ、やっと来春から再開するんだよ」と店主。
    「そうらしいな」と客。
    「風呂代はは100円でも200円でも良いからさ、そしたら」
    「いっぱい来てくれたらさ、いろいろさ」
    「蕎麦食べてもらうとか」と客。
    なんか活気づけることを考えた方がいいな、という話。
    「(温泉は)誰が管理するか知らんけど、大丈夫かなぁ」と店主が案じていました。
    頑張ってほしいなと。

    そうだよなと思いました。以上、私から聞いてはいませんが、リポートとします。(笑)
    盛りそばは750円でした。定休:月曜・火曜。11時30分~14時30分とピンポイントの営業時間です。

    置戸町勝山
    外に出てカシャっ

    小さい町です。
    すぐに畑と山。そこにまたあのチンダル現象が出没。光芒とも言う。

    置戸町勝山
    店からちょっと歩くと畑。そして、わかりますかね。放射状の太陽光

    しばらく待っていたら、さらに素晴らしいチンダル現象がっ。

    置戸町勝山
    おーっ、美しい

    他にはなにもない。・・・こともない。
    実は、すぐ近くに「鹿の子沢」(かのこざわ)いうのがありまして・・・

    置戸町勝山
    鹿の子沢入り口にある案内板(クリックで拡大)

    虹の滝、三本桂(全国巨木100選のひとつ)、忍び岩、こうもり岩、飛竜の滝、雲突岩、糸ひき滝、屏風岩、不動岩、展望台と、みどころいっぱいですよ。
    来年春に再オープンする温泉「ゆうゆ」に入って、「ほたる」で蕎麦を食べて、鹿の子沢で雲突岩などを見る勝山の旅を、誰か自費でどうぞ。
    おしまい。


  • v222 温泉「ゆぅゆ」/みきハウス

    ■温泉「ゆぅゆ」

    「ゆぅゆ」への道
    「ゆぅゆ」への道

    日曜日の朝、温泉に入ってきました。というつまらない話です。

    置戸町勝山(おけとちょうかつやま)という秘境にある温泉へ行ってきました。秘境っぽくない名前の「ゆぅゆ」という温泉施設です。(「ぅ」は小文字)
    ひょっとしたら秘境じゃないかも知れません。

    あの「うまいもーん」のゆうゆとは関係ないです。多分。
    (古過ぎて何言ってるか分からない人続出?)←続出するほど読まれてはいない。

    「ゆぅゆ」は我が家のある北見から、前回の「つるつる温泉」とほぼ同じ、西へ約40kmの地点にあります。

    地図
    青丸が北見市(我が家)、緑がつるつる温泉、赤が「ゆぅゆ」。

    最初の写真のように、道々、とにかくほとんど何にもありません。

    ゆうゆへの道

    ゆうゆへの道

    何もないです。雪がちょっと残ってます。

    そして朝10時の開店時間を少し過ぎた頃、「ゆうゆ」に到着しました。

    ゆうゆ
    ロゴも看板もちゃんとしています。

    施設の前にはなかなかカッコいいこんな鳥のオブジェが。

    ゆうゆ
    しいたけ嫌いな私にアピールするのぼり

    タカかワシかトンビかハトか、何だろう、と近づくと説明書きがありました。
    シロハヤブサだそうです。(その名前パッと出ないよね)
    ニューヨークから移住した彫刻家ロベルト・ベッシンさんの作品で、平成だから、まあ割と最近ですね。

    説明
    入浴施設にニューヨークの彫刻家がかかわった

    道々、何もない中に、唯一「ある」的なこのシロハヤブサの像の陰に、やはり何もない自動販売機がありました。

    何もない自販機
    やっぱり何もないです。

    何もないようでいて、この日、落語会があることが分かりました。

    玄関に落語のお知らせ

    いよいよ「ゆぅゆ」に足を踏み入れます。
    野菜や珍味やハンバーグのおみやげの陳列にキョロキョロしながら入って行くと、靴を脱ぐべきところに気づかず、土足で上がり注意されてしまいました。秘境だというのにキョロキョロしてる田舎者になってしまいますた。

    券売機で入浴券を買い、450円という料金に喜び、受け付けでニコニコと挨拶をして、着替え室へと進みました。
    ロッカーが縦型の細いヤツで、こればかりは何とも風情のない感じでした。置き引きとか心配なのでしょう。今風と言えば今風、安心は安心ですが。

    風呂場などはホームページがありますので、参考までにホイッと。
    http://www1.ocn.ne.jp/~youyu/

    ホームページではよく分からないのですが、ここは源泉100%掛け流しっぽいです。
    (それとっても大事なことだと思うのに載ってない)

    この日、朝ということもあってか、大浴場にお客さんは2~3人でした。広い空間をほぼ独占です。ゆったりのんびりしてから、サウナに行くとそこには2人いました。すくにゾロ、ゾロ、と人が入ってきて、室内は5人になりました。

    「めちゃすいてるのに、なんでこの狭い空間にギュウギュウなんだ」

    と、理不尽さを感じて露天の浴槽へ向かいました。そこには3人ほど散在していました。それからほどなく、何人も入ってきて、露天スペースに8人くらいになりました。子ガモがゾロゾロついてくるイメージ。

    「わしゃ親ガモかっ!! 室内に人いないやんっ!!」

    研究所通信の神様が「ネタ」を降臨させているとしか思えませんね。
    ただ、その子ガモはおじいさんなので「子」じゃないですけどね。

    露天スペースは、一方の壁を取り払ってあり、広い庭に面していました。そのままトコトコ歩いて外へ行こうと思えば行けるのですが、そんなことをしたらストリーキングみたいになりそうでした。
    多分、女湯から見えるし。
    風景は、山です。とにかく山。気持ちの良い景色です。空気も最高でした。

    ということで、こんな秘境でよく頑張っている「ゆぅゆ」を後にしたのでした。

    あ、その前に、ここのおみやげに面白いものがありました。「地元のヤーコンで作った発泡酒」です。399円と高いものの、かなり気になる一品なのでした。
    調べたら、置戸町のホームページで販売しているようです。
    こちら(クリックで別窓が開きます)のヤーコンドラフト(発泡酒)の文字をクリックすると何か書いてあります。えーと、どひゃーっ、480円もします。裕福な方、ぜひおねげーしますだ。飲んでみて下さい。きっと身体にも良いと思います。(適当)
    というのも、「置戸」は、私の出生地なので、応援の意味でちょっと宣伝してみました。

    さて、帰り道。何もない道路の道端に、緑色の点々が見えていました。
    つまり、何もない、というのは間違いでした。
    車を止めてその緑色のものを採取させてもらいました。

     

    ふきのとう
    ふきのとう
    ふきのとう
    あちこちにあるので採取。

    この日の夜は、しっかり「ふきのとうの天ぷら」をたらふく食べたのでした。
    ほんの少し摘み取ったふきのとうで、たらふくですよ。自然は素晴らしい。

     

    ■北見発見伝:みきハウス

    ベビー服・子供服メーカーのミキハウスがアパート経営?

    みきハウス

    やるな、北見。