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  • v290 北海道の風景―生田原

    ■北海道の風景―生田原(いくたはら)

    生田原のあたり
    9/22 生田原、何かおかしな写真が撮れました(クリックで拡大)

    なんていうんでしょうかねぇ。どこへ行っても濃霧や後光のような神秘的な風景をよく見ます。ここは北見からは西北へ50kmほどのところで、早朝の霧の風景ですが、「これぞ田舎の風景」と思いました。

    生田原のあたり
    こんな感じです。朝の6時半ころです。

    この日はここから峠的なところを越えて、瀬戸瀬のセトセ温泉の偵察に行ったのです。その温泉へ向かう峠的な道の入り口にこんな看板がありました。

    恐怖の看板
    さりげに恐怖な看板

    通行される方へ
    この先8km区間通行には特に注意してください
    ●落石が頻繁に発生しています。
    ●未舗装であり路肩も弱くなっています。
    ●熊が出没しています。
    ●異常気象時は大変危険です。

    やや新しいけれど、臨時に立てた感じはなく、ずっとこういう状況が続くのでしょう。
    台風の連続攻撃の後だっただけに恐怖は倍増でしたが、幸い、事故もなく、熊に遭遇することもなく、この区間の終わりにセトセ温泉を発見しました。

    とりあえず、その場所とたたずまいをチェック。情報では露天がないらしいのですが、雰囲気がもう秘湯でした。早く入らないと経営破綻してしまうんじゃないかと思いましたが、まだ早朝7時。後日また来ることにして、丸瀬布(まるせっぷ)へ向かいました。
    その後もこんな感じでした。

    ヒグマ生息地

    そして丸瀬布では、また素晴らしい風景と出会うのでありました。
    多分そのうち続き書きます。
    おしまい。


  • v286 トムラウシ(前回の続き)

    ■トムラウシ(前回の続き)

    トムラウシ
    わずかな晴れ間で虹がかかったのですっ

    フロントのお姉さんが言いました。
    「12時からでございます」

    ガーン。ガーンガーン。

    10時から入れると思っていた温泉が、なんと12時からでした。
    この日は長距離運転で疲れそうだし、夜は自宅で日本シリーズ第2戦の北海道日本ハムファイターズを応援したいし、できれば午後3時4時には帰宅したかったわけですが、早速予定が狂いました。
    しかも9時半に到着したので、2時間半もボケッとするのは時間がもったいない。このあたりの風景をゆっくり見ようとドライブすることにしました。しかし天気が悪い。

    トムラウシ
    引き返しつつ写真を撮る。なんかポツンと家はありますが…

    トムラウシ

    トムラウシ
    川が氾濫した痕跡がある(下は部分拡大)

    今年の台風の大雨で、道路が冠水したり崩れたり、橋が落ちたりしたようです。ここに限らず全道的にですが。

    トムラウシ
    あちこち工事してました
    トムラウシ
    川の周りは倒木だらけ
    トムラウシ
    いまひとつ

    天気が悪い、
    ところどころ橋の上から見える風景が恐怖でした。
    せっかくだからその恐怖を味わうことに。

    トムラウシ

    トムラウシ

    橋の手前の駐車できるスペースに車を止めて、橋の上へと走りました。車が来ると橋の端に寄らないといけませんからとにかくセンター寄りを走りました。撮ってすぐ走って戻るつもりでした。
    20~30mほど走って、橋の端に近づきます。そろーりそろーり・・・
    橋の欄干から50cmくらいのところで足が動かなくなり、そこでちょっと背伸びして欄干が写らないようにシャッターを切りました。背中ゾクゾク、尻ビリビリ、足ガクガク。

    すると、車が5台ほど連なってやってきました。
    「ぎゃー、道路の真中に引けないぞ」
    ちょっと固まっていました。

    するとその車が次々に自分を挟むようにして止まりました。なんだなんだ、なんだ一体。まさかっ。橋の下に落とされるのかっ!!(笑)
    すると車の中から三脚と一眼レフカメラを持った人が続々と出てきたのです。橋の上に停車してですよっ。
    とにかくそれを尻目に走って逃げました。(笑)
    まー、結局、写真を撮っていたポイントがベストポジションだったということでしょうか。

    彼らは欄干に足をかけたりして写真を撮っていました。高所恐怖症にはできんっ!! うらやましいぞ。天気悪いけど。
    しかし、どこの撮影隊なのかなんなのか、まあ紅葉の季節ですし、写真目的の人は結構いるのでしょう。しかし、車5台で集団撮影隊ってのはは初めて見ました。プロなのか素人なのか分かりませんでした。

    それから11時半に温泉の施設に戻り、レストランで新得町の名物・蕎麦を食べて、温泉に入ったのでした。(今年は蕎麦も台風で大変な被害が出たようです)

    露天風呂がいいっ!! 露天に広い浴槽が2つ、ダブルダブルな広さ。
    山肌に面し、5メートルほど下方に川があり、何か動物が出てきそうな雰囲気です。ずっと入っていたら空にUFOのひとつやふたつも出てきそうです。
    やや温めのお湯で、フィトンチッドとマイナスイオンのようなものに包まれてすっかり癒されたのでした。
    いまひとつの天気でしたが、逆に雪が降ってきたりして、しかもほぼ貸し切りのような状態で、疲れが吹っ飛びリフレッシュできました。

    このへんは温泉だらけで、近所(といっても46km)の強アルカリのオソウシ温泉や、そこから10kmほどの屈足(くったり)温泉もかなり良さそうです。くったりくつろげそうです。(読者もくったり)

    さて帰り道、足寄のあたりで、前方の道端にでっかい人のような黒い影が見えました。少し気になってスピードを落として注意していたら、のそっと道路にせり出してきて、それがでかい雄鹿だということに気づいたのは40~50メートル前でした。
    後続車がピッタリ(マジで北海道のドライバーは車間距離詰め過ぎ)来ていたので、急ブレーキも危険、鹿が飛び出してきても危険っていう状況です。
    (見ての通り高速道路というよりは滑走路ですから、みんなスピード出すんですよ)

    幸い、鹿は反転して逃げてくれましたが、飛び出してきたらもう大変。
    とか言いながら、よくシャッター切ったな自分。

    足寄のあたり

    エゾシカ

    トータル500kmの運転で、せっかくリフレッシュした体はバリバリになって、温泉効果は薄れました。ファイターズは連敗し疲れが倍増。でも死んだように眠ったので次の日はリフレッシュしていましたとさ。
    おしまい。

    余談
    これを書きながらトムラウシ温泉の画像を紹介できないか探していました。そうしたら、トムラウシ温泉は自分が入らなかったサウナに特徴があったようです。スチームサウナで、硫黄のニオイでスゴいんだそうです。こりゃあまた行かねばならないなと思ったのでした。


  • v270 大雪高原温泉と三国峠

    ■大雪高原温泉と三国峠

    山火事注意々
    しぶい風化の仕方

    8月16日(日)、津別峠で雲海を見て感動したあと、時間もたっぷりあるし、石北峠へ向かいました。高原温泉という夏の間しか入れない温泉があるらしく、行ってみることにしました。津別峠から石北峠まで120km。

    天気は曇り。

    「ねむれー、ねむれー、わっはっはっ」
    前日の寝不足から睡魔が襲ってきました。
    「これはいかん・・・」
    途中で休みをとり、後部座席で横になったら、夢を見るほどにグーグー寝て、ハッと起きたら10分程度でした。これですっかり目も覚めて、ひたすら運転。

    これ以外に、ここに書くほどの話は何もありません。
    やがて石北峠に到達。さらに進み、帯広方面へ向かう道へ曲がります。

    三国峠へ
    風景は良いんですよねぇ。ここに来ると圧倒されます。これは7/11に撮影

    この道の左側にダムがあり、でかいダム湖があります。この道を進み、トンネルを抜け、まっすく行くと三国峠があり、その100km先が帯広。
    目的地へは三国峠の手前、「高原温泉」と書かれた標識があり、右に入る細い砂利道を進みます。

    高原温泉へ
    こんな道ばっかりですねー

    いつものことながらクマちゃんが出そうなとっても不安な道路。

    高原温泉へ
    川と平行

    時々「路肩弱し」と書かれた標識と、土嚢が積まれた路肩。

    高原温泉へ
    細い砂利道5~6km来たかなぁ。ふたまた。

    左の林道は「おなじみの閉鎖」。(「層雲峡本流林道」と書かれている)

    高原温泉へ
    閉鎖

    右へ行く・・・

    高原温泉へ
    さらに狭くなるのか。がってんでー

    何か出そうだな・・・

    高原温泉へ
    はい、わかりましたぁ。気をつけます。

    路肩弱し。30km/h制限。

    高原温泉へ
    どんどん進みます

    急にすごい雨が降ってきました。

    高原温泉へ
    山の天気なのかなぁ

    何か見えた。

    高原温泉へ
    車がいっぱい見える

    確かに対向車は2台ほど来ました。こんな山奥に来る物好きがいるんだろうかと思いましたが、なんと・・・

    大雪高原温泉
    車は約30台。予想以上に人が来ていました。

    なんだかんだ幹線道路から10kmくらいありますし、冬季閉鎖はうなずけます。
    夏だけの短い営業期間で、お盆の時期だから人も多く来るようです。本州ナンバーも多く、秘境の温泉的な存在になっているのかも知れませんね。

    建物は思っていたよりも大きくキレイでした。掘っ建て小屋のようなイメージでいたので、自分的には秘境感は薄れたのでした。

    肝心の温泉はと言うと、コレが意外に良くて、多分お湯の白い濁りのせいか、なんとなく効用がありそうな気分になり、風景も良く、温度も低めで非常に気に入りました。露天風呂では雨に降られましたが、止むまで入ってました。
    内風呂にはマーライオンのようにクマの口からお湯をゲロゲロしてました。(笑)

    風呂場の写真はないので、廊下にあったクマちゃんの写真を載せます。

    大雪高原温泉
    がおー。入湯料は700円だよ。

    さて、なんか山奥の温泉に入ったっていうだけなので、メシも食ったという話も付け加えましょう。実は、7月11日に三国峠に来たのです。その時に「高原温泉」の標識を見たのがきっかけでこの日ここまで来たワケですが、その三国峠での食事が良かったのです。

    三国峠
    三国峠からの眺め。樹海がスゴい。(2015.7.11撮影)

    ここに「三国峠Cafe」という食事処があります。

    三国峠Cafe
    店はこれ1軒です。

    店はこれ1軒なのに、競争しなくても売れるのに、私の味覚によるとここの食べ物がハンパなく美味かったんです。前回食べたのはソバ。

    ぶっかけそば
    これね、値段忘れた。800円だったかなぁ。(7/11)

    このソバね、蕎麦粉は地元(ここらへん)、ソバなのにコシがあって、いやすごく太いんですよ、うどんの細いヤツっていうか。あ、太いんだか細いんだか分からないですね。
    太いんですよ。ガッツリ。他でこんな太いソバは「手打ちで太くなっちゃった」っていう1~2本すげー太いのがあるその1~2本ぐらいのもので、ここのは「全部太くなっちゃったわー」っていう、違う、太く作ったソバなのですよ。こりゃ峠の食事処のレベルじゃねーわっ、ていう美味さ。ここは蕎麦屋かっ、みたいに本格的。
    新蕎麦の時期は狙い目ですよ。
    で、今回はカレー。

    三国峠のカレー
    フライドポテトがカリッカリしてて、サラダもハーブ使ってる…(1100円)

    このウインナー5種のカレーは子供心をくすぐりますよね。たまたま近くに子連れ客が来て、子ども「コレ食べたーい」みたいにじーーっと見られて、もじもじしてました。こっちももじもじしながら食べました。
    しかしまー、カイエンペッパーで辛さを自分で上げられるし、こりゃ峠のカレーじゃねーわ。種類もあってカレー専門店かっ、みたいな。
    この周辺30kmは山と森で、他に店がないのに、ここまでやりますか。

    普段小食なので、コレ食べたら腹がパンパンになりました。
    ブログ発見。三国峠Cafe

    三国峠のコーヒー
    器も凝ってますよ

    そして自家焙煎のハンドドリップコーヒーですよ。コーヒー専門店かっ、みたいな。
    エチオピア・モカとグァテマラをチョイス。各500円。
    500円のコーヒーなんて贅沢は何年ぶりだろう。

    そして帰りの石北峠は、土砂崩れ・崖崩れが心配になるほどのスコールのような雨で、家に着いたらヘトヘトで、2日間死んだように寝てました。(2日間はウソ)


  • v250 北見の森林公園で

    ■北見の森林公園で

    深い森林
    公園の風景の一角

    9月6日の土曜日のことなので、もう3週間も経ってしまいましたが、その時の感動を伝えたいと思います。
    まず、北見には3つの森林公園があります。この数年で、3つとも行きましたが、それぞれ全部を回り切れてはいないと思います。どこまでが公園なのか分からないし、熊ちゃんが居ても全然おかしくない環境ばかりですし、夏はやたらと蚊が居て、全然落ち着けなかったりして、逃げ帰るような始末で…。

    その日行ったのは南丘森林公園といい、後で調べたところ、40.88ヘクタールありました。1ヘクタールが100メートル四方なので、それが40個分以上の広さがあるようです。1メートル四方に6人を詰め込むと、245万2800人にもなりますね。(笑)
    林間歩道が2439メートルだそうです。

    山なので平地などはありません。そこそこ年齢を積み重ねた者が、のこのこと行けるような「公園」ではありません。おじいちゃんは行ってはいけません、熊に喉笛を掻き切られますよ。私は後日、ヒザにきて、病院へ行くハメに。(原因は不明)

    そんな危険なところに何をしに行ったのか、といえば、そこに公園があるからだ、と言いたいし、それはまんざら間違いでもないのですが、あえて言えば、クルミの実などの山の幸があるかどうかを見たかったからです。

    結論から書けば、クルミはありました。そして拾っても良いことになっています。ただ、時期的には少し早かったようで、拾えたのは数粒でした。

    人は誰もいません。そして結構怖いです。

    山道
    階段はありますけどね。

    何と路上にクモの巣がババーンと張っているところもありました。道歩いていたら人が引っ掛かるって、そりゃ恐怖ですよ。

    山道
    写真にするといい風景ですけどね。

    一応案内板がところどころにあって、展望台を目指しました。
    3メートルくらい高床の展望台がありました。階段を上がると、椅子とテーブルのある、くつろげるスペースになっていました。

    展望台
    ただ…、何と言いますか…
    展望台
    木の葉っぱがよく見えます

    展望台からの展望がイチジルシク悪いのでした。このわずかな隙間からしか町が展望できません。これは本当に展望台なのかっ、とちょっとイラッときてしまいましたが、まあ、このために木を切ったら自然破壊で本末転倒ですね。難しいなぁ。

    そして、林道をひたすら歩きました。健康に良さげなマイナスイオン的なフィトンチッドを大量に浴びながら。

    山道
    山道

    山道
    人っ子一人居ませんから

    山道

    山道
    光が当たって輝いているのは山ぶどう

    熊、いるでしょうね。これは。

    さて、最初に書いた「感動」とは何なのか。このあとすぐ。

     

     

     

     

    CM

     

     

     

     

    すぐ、と言いながら、すぐに始まらないテレビのアレ。

     

     

     

     

    CM

     

     

     

     

    なんか腹立ちますよねテレビのアレ。
    真似てもどうということもないし、どうでもいいのですが、試しにやってみました。

    さて、
    公園の一角に水場がありました。そこにはあまり見たことのない青いでかいトンボが飛んでいました。なかなか止まらないし、飛ぶスピードが速くて写真に撮ることはできませんでした。
    「あー、撮れないな、くそっ」
    でかいトンボを追っかけていると、小さいトンボが目に入ってきました。良く見ると青くてキレイなイトトンボでした。そして、たくさん飛んでいるのです。
    「おー、イトトンボだらけじゃー!!」

    イトトンボ自体がキレイな環境でしか生きられないと記憶していましたので、なるほどこれはなかなか見られないすごい風景かも知れない、と思ったのでした。
    しかも青い。美しい。

    イトトンボ
    イトトンボ
    イトトンボ
    イトトンボ

    奇跡のハート形。

    イトトンボがたくさん飛んでいて、美しくて感動したっ。
    そういうお話でした。
    おしまい。