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  • 研究所通信v509 今年の菊芋

    線で挟まれた所には菊芋が(11/16)

    何もしなくても菊芋だけは毎年スクスク育ち、増殖中です。
    掘ると菊芋が何かに食べられてる跡を発見することが増えました。そして以前はほとんど「いなかった」ミミズくんが、菊芋に巻きつくように「いる」ので、こいつが食べたんだろうとは思います。ミミズが増殖しているということは、なかなか良い傾向で、良い土が作られている最中なのではと思われます。

    とにかくすごい菊芋の森となっていまして、この写真の左にも手前にも生い茂っています。全部掘るのはもう体力的にも不可能で、ピンポイントで掘ります。

    1か所の根にすごい菊芋の量がっ。でもなんとなく今年のは小粒でした。(11/12)
    一度天日干しをして、土を落としてコンテナに(いやというほど手間がかかる)

    この日はこの倍ほど採れました。その後、収穫に行こうと思うとその前日に雨が降るなど、何度も見送り、今年は2回しか掘ることができませんでした。

    用途としては、糖尿病のペットにも効果がそこそこあることがわかったため、ほぼパウダーにすることにしています。

    とりあえず今は真空パック作業を、毎晩少しずつやっています。(まずはスライスして、高温で10時間以上乾燥機にかけて、シーラー で真空パックにします。2日かけて80gが2袋しかできません)
    こうしておけば長期保存できます。

    数か月はパリパリしているはずですが、真空パックを開けた時に「しなしな」しているようなら、改めて乾燥機にかけてカラカラにしてからパウダーを作ります。北海道、特にここ北見などは年中乾燥していた記憶なんですが、雨も多いし随分気候が変わったなと思います。

    パウダーは特に味がなく何にでも振りかけて食べれば良く、人間の糖尿の改善・予防のみならず、多分全ての臓器に良い影響を与えると思っています。老化の進行を抑え、頭の回転も良くなるかもしれません。(何かの如何わしい広告のようだねww)

    半分マジです。食べ過ぎはダメです。


  • 研究所通信v508 今年のじゃがいも

    今年はなかなかの自然農法でした。5月か6月に、土に軽く穴ほって、前の年に掘ったじゃがいもをぶっ込んで行きました。そのじゃがいもは芽が出まくって化け物のようになっていたのですが、それが100個くらいありました。土に埋めてから約2か月でこうなりました。

    この写真の手前10m四方の範囲にじゃがいもを埋めてあります。(7/19)
    ほぼ雑草にしか見えない原っぱに、よく見るとじゃがいもがあるんです。

    そしてこのまま手を付けずに10月となり、そろそろ掘らないとまずいのではないかと思うようになり、疲れるけど掘ってみるかとスコップを手に取るのでした。

    説明しないとわからない写真となっていますね。これは、雑草が腰の辺りまで伸びていて、じゃがいもは葉っぱが落ちてどこにあるのかわからない状態になり、まず、雑草を抜いていって、土を掘ると時々じゃがいもが出てきました。どこにじゃがいもがあるかわからないため、このエリアを全部掘ることになります。1日では掘りきれず、3日かかりました。写真は3日目のものです。土を掘ってじゃがいもを取り出したところに、次掘るところの抜いた雑草を置いていったらこういう風景になりました。

    「支柱とか何か目印を立てておけばよかった!」と思いました。
    1面全部掘るという無駄、もう懲り懲りです。

    全部でこの4倍くらい採れました。

    小さいし少ないのですが、全く何もしない割には採れたかなと思います。種芋の量よりはあったと思います。そう思うようにしています。

    かたや、ナオヒロくんの作った畑は素晴らしく、ビニールハウス内にもいろんな野菜ができていました。農薬は一切使わず、大変安全な野菜が多種採れていました。

    とうきびとオクラ。周りには勝手に生えるヨモギ。(7/19)
    玉ネギとなんだろう、ナスかな。
    こっちにも玉ねぎ
    ハウス内にはゴーヤ、大根、トマト、キュウリなど

    広々とした畑は数年間あまり肥料もあげなかったためか、野菜が元気にならない感じで、新たに開拓した部分を使っていました。この開拓っていうのもなかなか大変で、手伝わなかったのは「わりーわりー」って感じですが、畑大好きナオヒロくんの本領が発揮されておりました。

    今年は特に暑かったこともあるのですが、ダメだったものと良かったものの差は大きいと思いました。いろいろお裾分けしてもらって食べたところ、大根とカブはとても美味しかった。豆・ニンジン・カボチャ・じゃがいもは今ひとつだったようで、今年は失敗したものの新たにサツマイモにもトライしていて、来年に期待というところです。

    最後に、まだ復活していない山ぶどうはと言うと、我が家の庭に落ちた落ち葉をかき集めて、根のあたりに山積みにしておきました。このまま腐葉土となり、栄養いっぱいの土となって元気に復活してくれることでしょう。

    荒っぽいのぉ、自分

  • 研究所通信v502 山ぶどう

    畑のアイドル ポンコ(8/3)

    ナオヒロくんが「畑にポンコが来てます」って言うからタヌキかと思ってたらキツネでした。

    それはともかく、今回は山ぶどうのお話。
    去年の10月に山ぶどうの実生(みしょう)を2株、畑に移植しましたが、今年の6月になっても葉っぱが出て来ず、これは死んでしまったな、と思いました。

    私の妄想では、この広い畑の、耕作が難しくなった低木だらけのエリアで、低木から低木へと蔓が伸びて、山ぶどうだらけとなり、低木が自然のぶどう棚となり、秋には実が付きまくって、くまちゃんがハイテンションで山ぶどうをむさぼり食っていたわけで、とても残念でした。

    そんなある日、知らない女性(Fさん)から電話がかかってきました。自然農のことで話が聞きたいとのこと。こちらとしては、じゃがいもを畝も立てずにただ土の中にぶっ込んで、雑草も抜かずに放置しているだけであって、しかも失敗しているという、ただそれだけのものなのでとても恐縮でした。むしろナオヒロくんの方が畑には詳しいため連絡を取れるようにしました。

    ただ、この電話での話が面白くそのうち会いましょうということになりました。その後ナオヒロくんがフリーな状態なので会って話をしたとのこと。お互いの畑にも行ったそうです。その中で、山ぶどうについて、なかなか衝撃的な知識を得ました。実際にその死んだと思われる山ぶどうを見て、こう言ったらしいのです。

    「生きてますよ」

    こんな時は「皮を剥いでやるのが良い」と言うので、ナオヒロくんが山ぶどうの皮をペリペリ剥がしたとのこと。ペリペリ剥がした時の蔓の色を見てFさんは、いい色だ、死んでないと言い放ったのだそうです。

    様々な資格を持っていて知識が豊富で、法律や東洋医学にも詳しく、興味深い人だそうです。それは電話で私も思ったことでした。

    これが死んだと思われた山ぶどうの表面
    これを
    こうして
    つるつるにして
    矢印は剥がした皮

    という具合に、山ぶどうの皮をペリペリ剥がしまくりました。さて、本当に復活するのでしょうか。もしかしたら来年に復活なのか、そのままお亡くなりになられるのか、興味深いところです。

    8/3 2か所あるうちの1か所。皮を剥いで低木に引っ掛けてあります。わかりにくいですが、2方向に伸ばしています。

    山ぶどうチャレンジは続きます。


  • 研究所通信v501 今年の畑

    最近よく来るミケ。必ずシャーしますが、なんか食べていきます。ミケは99%がメスなので、「チ“ミケ”ップ子」(チミケップ湖が元)などと呼んでいますが、この呼び名は定着しないでしょう。

    さて今回は畑のこと。しかし今年はほとんど足を運んでいません。6月初旬にじゃがいもを100個くらい土を軽く掘って埋めました。去年採れたじゃがいもが部屋で芽を出して妖怪のようになっていたものです。

    8/1 いったいどこにじゃがいもがっ

    いつの間にか8月になっていて、そこは雑草だらけでしたが、一応じゃがいもも生きていました。ただ、肥料もあげてないし、もちろん虫除けなどの農薬も使っていません。

    その時に1か所だけじゃがいものまわりの草を抜いてわかるようにして、次来た時にどうなっているかを見ることにしました。多分だめかな。

    一方、畑大好きナオヒロくんは雑草と共に生きる枝豆を作っていました。

    いったいどこに

    ああ、ありますねぇ。それもなかなかしっかり育っています。ここも無肥料無農薬無手間の何にもしてないところです。

    ここに生えているのが枝豆。

    去年もこのようにして大成功していたわけですが、収穫する前日にエゾシカちゃんたちが「全部」食べていったと言うことで、1歩遅かったと嘆いていました。

    こんな畑ばっかりかいっ。と思うかもしれませんが、畑大好きナオヒロくんはしっかりいろんなものを作っています。今年も実験的なことが多く、大量には作れてないです。と言うか大量生産はほぼ不可能です。なんだかんだ言って、少しは肥料も必要で、雑草取りも必要です。

    真ん中の列がじゃがいも

    いつも何か作っている畑は、年々発育が悪くなっていて、少し寝かせるか、何かしらの施肥をしなければ難しくなっています。施肥と言っても、そこらへんの草を刈ってここにばら撒いておけば草の養分かなんか知らんけど、草が育つエネルギーは土に戻ります。ただここ数年気候がおかしく、下手すると全部やられてしまうので結構滅入ります。

    ニンジン 、大根、なんだろう、オクラだったかな
    手前はワサビ、イチゴ、奥は玉ねぎ
    とうきび

    新たに開拓した場所では野菜はスクスク育つことから、土の持つポテンシャルは野菜を収穫するごとに失っていくのかもしれません。どうやってその分を補っていくかが課題です。
    他にもビニールハウスを利用して、トマト・きゅうり・ナス・ズッキーニ・なども作っていますが、スペースに限りがあり、売るほどの量はありません。

    それにしても菊芋ってやつは・・・

    何にもしなくても森になっています。そして放置すればどんどん広がっていきます。切ったら増える妖怪のように増殖しています。収穫するときは下水管工事のような力仕事となり、高齢化と共に掘れる量が減り、そうするとますます増えていくと言う「好循環」で、食糧危機解決の糸口がここにあるのかもしれません。ないのかもしれません。
    仮に体力バリバリの若い人が採り尽くしても、わずかに残ったカケラから芽が出てくるため、菊芋が滅ぶことはないです。ほぼ同程度には回復するでしょう。さすが「雑草」と言われるだけのことはあります。

    畑の途中経過でした。


  • 研究所通信v490 山ぶどう

    スマホだから手振れでボケボケのクリームマロン(もっといい写真使えよ)

    近所の土地が売られてしまうとの話が舞い込みました。その土地には山ぶどうが数株生えていて、実がなるメスの株が2株ありました。そもそも山ぶどうはそこらへんの山のどこにもたくさん見られるわけですが、勝手に持ってくるわけにもいかないし、根っこごと掘り起こすなんてことはまるで泥棒の所業であるし、難しいのです。

    たまたまその土地のオーナーとは知り合いで、山ぶどうの株をもらえることになりました。ある意味、山ぶどうの株を増殖させて好き放題収穫することは念願でもありましたので、久々にワクワクしました。

    その山ぶどうは今使っている山の畑に植えることにして、それがいつか30メートル、50メートル、100メートルと伸びていってくれて、山ぶどうがどっさり採れるという未来を想像しました。

    通常、しっかりした「葡萄棚」を作るものですが、そこそこお金はかかるし、労力が半端ないので、100円均一の棒(支柱)をサクサク立てて、伸ばしていくつもりです。

    ナオヒロくんに手伝ってもらいました。重労働で凹むナオヒロくん。

    山ぶどうの1本は、直径1.5メートル深さ30センチほどの穴を作り根を埋めて、5メートルほど伸びたツルを斜面の上の方へ誘引しました。そしてとりあえず適当に支柱をさして軽く引っ掛けるようにしました。

    とりあえず来年の春に確認するまで、この山ぶどうが生きているのかどうかわかりません。生きていたら支柱はもう少し補強して、菊芋の森方向へ誘引していきます。

    もう1本は別のエリアに仕込みました。

    ここなんですが、訳わかりませんよね、こんな写真では。
    東側の雑草や木だらけの、去年少しだけ開拓した部分を利用します。ここも斜面の下になるのですが、上は幼木の林のような状態になっていて、この際だからこの低木に巻き付かせ、北(斜面の上)へ向かって伸ばす計画です。この密林のようなところをグングン上っていただき、そのツルに沿って脇の木を切っていって道を作ると、山ぶどうの実が取りやすくなり、迷路のようになって楽しいと思われます。

    ひとつ心配なのは、少なくともヒグマのうんこが落ちていたりするので、ヒグマはちょいちょい来ているのではないかと思われ、山ぶどうはクマの大好物であり、いつ喉笛をかき切られるかわからないスリルを味わわされるのではないかというところです。

    ここが根の部分で、

    このように上へ誘引しまして、

    まあ、こんな感じのツルを細かい木の林の中へと向かわせました。これも来年の春にこの山ぶどうが生きていてくれたら、どんなに楽しいことか。恐ろしいスピードで成長し、クマちゃんの胃袋を満たすことでしょう。

    鹿もたくさん来ているようですが、山ぶどうは食べないのではないかと思います。
    知らんけど。