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  • v098 リペアムゲルは微妙/愉快な札幌28:ベア-3

    ■リペアムゲルは微妙

    リペアムゲルタイヤにした自転車

    以前、自転車のタイヤに画鋲が刺されていたことがありました。写真の左の折りたたみ自転車の前タイヤの左側斜め45度くらいの角度で、キレイに深く刺され、タイヤはペッチャンコになっていました。

    走行中にその角度で画鋲を拾うのは不自然で、多分、これは普段からストレスがたまっている生き物が、「むしゃくしゃしてやった」か「パンクして困る持ち主のことを想像すると愉快でたまらなくなってやった」んだと思います。

    犯人に対しては、多分同じようなことが、その身に降り掛かるように世の中はできているので(バチが当たると言いますね)、逆に可哀想な生き物だなと思っていました。

    ただ、その生き物に対して、できればパンクの修理屋で一生働かせられ、給料の半分をサイクリングロードなどの整備などに寄付をさせられる、というような厳罰を科してもらいたい、と、厳罰主義的なあまり良くない考えも浮かんだのは事実です。反省です。

    その事件から程なく、テレビで「パンクをしない自転車にしてくれる自転車屋」の情報をたまたま見ることができました。それによると温めたドロドロしたゲル状のものを自転車のチューブに入れ、固まると出来上がり、というものでした。

    リペアムというゲルを注入するので、リペアムゲル自転車というらしいです。
    タイヤ1本3500円。我が家の自転車は実は3台。2万1000円もかかってしまいます。

    悩みました。

    今まで、自転車のパンクは、何者かの腹いせで刺されたパンクを含め、すでに6~7回もあって、修理費も意外に高く、時間も無駄に費やすので悩みの種でありました。
    リペアムゲル自転車にしてしまいたいが高い。高いけど長い目で見ると安いのかも知れない。

    「絶対にパンクしない」(テレビではタイヤに木ねじをを貫通させてました)
    「空気をパンパンに入れた状態と同じなので、接地面が小さく、抵抗が少なく軽く漕げる」
    「固まった固体は収縮しないからずっと何もしなくてい」

    実に魅力的です。

    その乗り心地については
    「空気のタイヤと変わらないし、重さも感じない」
    と、テレビのレポーターも喜んでいました。

    ネットを見ると、どこかの主婦なども美辞麗句の嵐で、以前作ったことのあるヤラセの広告みたいなことを言っていましたが、まんざらウソでもないと判断してしまいました。やはりテレビの映像で見て悪くなさそうだったからです。

    というわけでついに決心し、このたび3台ともそのリペアムゲル自転車に仕立ててきました。パチパチパチパチ。(散財で泣きながら拍手)

    乗り心地について、感想を述べさせて頂きますので、みなさんも参考にしてください。

    多分、1年と経たずにスポークが折れると思います。(爆笑)
    衝撃を拾うのでスピードは出せません。(汗)
    ペダルは重くなったと思います。(悲)
    乗り心地悪いです。(怒)

    しかし、満足しています。本当です。

    第一に、パンクの愉快犯が、悔しがる。今度画鋲が刺さっていても、「ちみー、五寸釘打ち込んでもパンクしないんだぜっ」なんて言っちゃったりして。
    あ、とにかく、パンクしないっていうのはメリットとして大きいです。それから、実際に路上を乗ってみて思ったのは、スピードが出せないので、安全性が高まるのです。
    青信号の点滅などで急ぐと、車道と歩道の段差での衝撃が激しく伝わるため、急いで渡ることに諦めがつくのです。

    でもそうも言ってられない時や、不意の凸凹では確実に自転車にダメージがあるため、多分、そのうちスポークが折れると思うのです。

    長い目で見て、はたしてトクだったのだろうか…。

     

    ■第28回 愉快な札幌大発見:近所の看板「ベアのマーク」3

    株式会社ベアのロゴ

    この株式会社ベアのマークは、アンケートの結果、圧倒的な得票率により
    「パンダ」に決定 致しました。
    パチパチパチパチ(泣)

    内訳は次の通り。
    1 パンダである……………………………………67%
    2 タヌキである……………………………………11%
    3 アライグマである………………………………22%
    4 別の生物、もしくは架空の生物である ………0%

    全国9000万人(1000万で割って下さい)の回答で、3分の2を獲得。完璧なパンダということになりました。

    最初に答えありきのタウンミーティングよりは、民主的に決定できて良かったと思っております。

    とか言いながら、同じネタ、3週連続の珍記録。
    (まさかネタ切れ?)
    (そんなことないですよ)

    タヌキアライグマパンダ

    タヌキ(左)とアライグマ(中)とパンダ(左)


  • v097 コンビニ強盗/愉快な札幌27:ベア-2

    ■コンビニ強盗

    スミレ
    花の季節に世知辛い話で…

    日曜日の夜のニュースで、札幌で起きたコンビニ強盗の事件を報じていました。
    犯人はまだ逃走中で、40歳代後半、身長165センチくらい、黒いズボンに茶色のジャケット…。

    下がジャージで、上Tシャツ…うーん微妙に自分ではないので安心しました。じゃなくて…。

    現金3万円を強盗したということでした。コンビニ強盗はしばしば起きていますが、その被害額が大抵一ケタ万円なんです。つい水曜日にもコンビニ強盗未遂がありました。本当に多いんです。

    そして、頻発しているコンビニ強盗の動機は、もちろんカネが欲しかったっていうことではありますが、その理由がとっても切ないことが多いのです。

    メシが食えなかったとか、家賃が払えない、保険料が払えない、社員の給料が払えない…。

    それで3万円とか5万円強奪という、とても割に合わない犯罪に手を染めるわけです。いいオッサンがですよ。たとえ100万円強奪したって1年暮らせないですよ。

    もちろん最初から3万円や5万円を強盗するつもりじゃないんでしょうけど、現在の空前の大不況下で、コンビニと言えども大した売上は無いように見えます。だってコンビニのレジを見てたら、みんな必要最小限の買い物しかしてませんから。

    盗んだ額の問題ではないと言えばその通りなんですが、やっぱりそういうニュースが流れると、苦しい思いをしたあげくのことなんだなと感じます。でも「犯人」なんです。「この悪い野郎は」になっちゃうんです。

    いやしかし、それは誰もがそうなってしまうかも知れないことなんですよ。

    銃を乱射したり、首を切り落としたり、子どもを殺して投げ捨てたりする「凶悪犯罪」も多発してますが、どの事件も、実は誰でもがそうなり得るものだと私は思っています。

    「犯人」を糾弾するのはそこそこにして、原因を徹底的に探ることで、いろんな類いの犯罪は減らせると思うのですが、マスコミにしても、あえてその大元の原因から目を背けているような気がします。最近ではすぐに「死刑」だという空気もあります。

    今起きている犯罪は、そうなる「原因」がこの社会に確実に潜んでいるのに、やはりマスコミがはぐらかし続けているから、いつまでも凄惨な、そしてとっても悲しい犯罪が止まらないのだと思います。

    いろんなことでこの国は、原因に目を向けないクセがついて、表面的で、対処療法的で、厳罰主義的で、いろんなことが悪化し劣化していってるような気がします。
    それはともかく、北海道に来てから、コンビニ強盗やタクシー強盗などの、その低い金額の犯罪報道の多さには驚いています。最初は驚きの中にも「可愛気」とか「ほのぼの感」すら感じていたのですが、最近では深刻さを感じます。

    ◎余談1
    本筋とは関係ないですが、北大のメタボリック症候群の人体実験について、ついに郵便が送られてきました。

    プログラムの開発が大幅に遅れ、
    皆様には大変ご迷惑をおかけいたしております。
    サーバーの入れかえによる各種のプログラム開発全体の遅れにより、
    いまだ完成しておりません。(中略)
    しかしながらすでに検診後5か月を過ぎようとしていますので、
    今月末から News Letter の配布を開始いたします。

    そうなんです。検診から5か月を過ぎているわけで、いずれ指導が入ると思って安心して、今までダラーンと暮らしていたため2~3キロ太ってしまいました。確実に初期の数値は狂ったと考えられます。

    どうなるんでありましょうか。

    ■第27回 愉快な札幌大発見:近所の看板「ベアのマーク」2

    株式会社ベアのロゴ

    ベアなのにマークがタヌキかアライグマ。
    いやそうではない、と異論が数々噴出しています。

    パンダではないのか、と。

    タヌキは明らかに熊ではない。アライグマはクマと言いながら熊科ではない。明らかな熊で似ているのはパンダだけだから、やはりこれはパンダではないか、という論法であります。

    しかも、ある意見ではこれはダジャレにもなっているというのです。微妙に見えている尻尾が白いですね。これは昔のダジャレにあった「尾も白い=面白い」で、しかも「ベア」が北海道弁の「~だべや」にかかっていて、「尾も白いベア」となり、「面白いべや」という北海道語になるわけです。なかなか深い。

    しかし私にはどう見てもタヌキにしか見えず、タヌキ説を譲ることはできそうもありません。これは近年まれに見る重大事項ではないかと思いますので、この際、アンケートをとってこれが何であるかを決めようと思います。

    1 パンダである
    2 タヌキである
    3 アライグマである
    4 別の生物、もしくは架空の生物である

    これは多数決で決まります。何にももらえませんがどしどし応募下さい。
    締切は今週の土曜日中。(現在は募集しておりません)

    タヌキアライグマパンダ

    タヌキ(左)とアライグマ(中)とパンダ(左)


  • v096 飲食店のテレビ/愉快な札幌26:ベア

    ■飲食店のテレビ

    猫

    札幌に限らないことかも知れませんが、札幌の飲食店に入ると、多くの店にテレビが設置してあり、非常に高い確率で何かしらの番組が流れています。そりゃそうですね、置いてあればテレビはつけますね。

    私はこれにはどうしても違和感があります。特に飲み屋さんではテレビだけはつけて欲しくないと思っています。

    酒も食事も、私の場合はほとんど1人では行きません。 必ず2人以上で行きます。食事は一人では美味しくないから、飲み屋さんへは話がしたいから行きます。飲み屋さんの場合、後日すべて忘れている場合も多々ありますが…。

    飲み屋さんでは、テレビがあることによって話題が逸れたり、途切れたりします。下手をすると自分がテレビに見入ったりもします。こんなに悔しいことはありません。何のために飲みに行ったのか分かったもんじゃありません。

    番組次第では、入れてはいけない自分のスイッチが入って、熱さがMAXになったりします。だから私はできるだけテレビのない店を選んでいました。というか、テレビのある店の方が少なかったので、そういう店は避けていました。

    しかし札幌ではテレビのない飲み屋さんの方が少ないので、やむを得ず飲みながらテレビの音を聞くことになります。

    テレビの話題に引きずられて、他のお客さんがその話題を始めた日にゃー、誘導尋問に引っ掛かった的な、ピザを10回言って「ヒザ」って言わされたようなガッカリ感に襲われて、もう酒の味どころじゃありません。

    その客だって本当はそんな話をしに来たのではないはずなのに、と思ってしまいます。

    私のよく行く安くておいしい飲み屋さんにもテレビがいつもついてます。もう諦めてます。そしてできるだけテレビの音は聞かないように、話題が引きずられないように、頑張っている次第であります。

    でも気になって気になってチラチラ見てしまうものなんです。本当にテレビがなければいいのにって思うことが多いです。

    割とどうでもいい、日常のお話でした。(まさかネタ切れ?)

    ◎余談1
    前回、花見の様子を少し書きました。みなマナーを守っていて、気分良く帰ってきたわけですが、翌日のテレビのニュース番組を見てガッカリしてしまいました。

    同じ場所での話です。昼間は確かに良かったのです。夜になって、特に若年層が暴れ始めます。騒いだり木に登るのはまあ普通といえば普通なので驚きはしません。ゴミを持って帰らないってのもまあよくある話です。ゴミを分別しないなんてことじゃ驚きません。びっくりしたことは2つ。

    ひとつはバーベキューをするためのコンロや、ゴザやビニールシートごと、ゴミだけじゃなく、そういう一式をまるごとそのまんまにして帰っているのです。夜逃げ同然に。しかもそれが1組じゃないってんですから、コラーと叫んじゃいます。テレビに。

    もうひとつは、ジンギスカンの肉をですよ、封を開けない状態で何キロも捨ててあるってことです。不況じゃないのかっ、地方は経済的に疲弊してるんじゃないのか、このドアホどもがっ、て叫んじゃいます。テレビに。

    食べ放題ではごっそり残していくし、食べ物の有難みがわからないんでしょうか。そのうち食糧危機がやってきますよ。そうなってから、あの肉捨てるんじゃなかったーって、言うわけないか。言わないですね。悲しいな。

    ◎余談2
    本筋とは関係ないですが、北大のメタボリック症候群の人体実験については、まだ連絡がありませんっ。まだまだ、いつになるんだか。でもすごいでしょ。でっかいどー、北海道、大らかであります。

     

    ■第26回 愉快な札幌大発見:近所の看板「ベアのマーク」

    株式会社ベアのロゴ

    近所の空き地の前に立っている看板なので多分不動産関係の会社と思われます。どこかがヘンなのですが、わかりますか。

    それはですね、株式会社ベアって言うのに、マークがタヌキかアライグマです。7、80歩譲ってアライグマだとしても、アライグマはラクーンでベアではないし、せっかく北海道でベアなんだったらヒグマでいいんじゃないのかな、と思った次第です。

    きっとヒグマにしたら恐くなっちゃって、かわいいクマにしようって考えたらアライグマが浮かんで、そのまま決まった、と考えられますね。(推理)

    で、アライグマはクマ科ではなく、アライグマ科で、クマとは完全に別もので、イヌ科とかイタチ科とかと並列なので、これは犬のマークにしているのと同じことですね。

    まあ小さな話なんですが、曲がりなりにも、会社のマークですので、ね。

    いや、しかし、何か深い理由があるのかも知れません、というフォローを入れて、今回はこんなところで。

    タヌキアライグマ

    タヌキ(左)とアライグマ(左)


  • v095 人見/愉快な札幌25:オーケストラ

    ■人見

    梅の花
    これは梅の花

    春が普通にやってきました。冬が長い分、春のありがたみは格別です。

    サクラが今満開です。春のありがたみを堪能すべく、日曜日に北海道神宮へ「花見をする人を見に」行ってまいりました。「人見」ですね。とてもいい天気でした。

    春に限ったことではありませんが、大勢の人が外で集まると、北海道の場合、100%の確率でジンギスカンをする人々が出没します。ここで火を使ってもいいの? っていうところでも構わず焼いているのをよく目にしますが、もちろん花見会場では、特別にこの期間の火の使用は認められています。
    人々はあちこちで記念撮影をしていました。かなり高い割合の人がピースをしますが、今回の「人見」では20人くらいの集団が、人間の塊となって押し合いへし合いの状態で、全員がピースしていたのを見ました。全員ピースは圧巻です。春はこうでなければいけませんね。

    高齢者が多いなとも思いました。みんなちゃんと花を見ていました。そして派手なドンチャン騒ぎもなく、みんな必死に肉を焼いておりました。
    で、やっぱり気候が素晴らしく良かった。風が涼しくて、陽の光が強過ぎず、空気はジンギスカンの匂い…。いや、フィトンチッドに溢れていました。

    ところで、札幌での花見は、東京とはちょっと趣が違っています。同時に梅が咲いているんです。ついでにチューリップもスミレも咲いています。それにタンポポがどこにでも咲きます。何かよく分からない小さい青い花とか白い花とか、とにかくいろんな花が一斉に咲くので、どんな花でだって花見が成立です。私はタンポポだけを見ながら酒を飲んでみたいと思っているくらいです。(すぐできるけど)

    花に囲まれていれば幸せな気分になり、とりあえず生きているだけでご褒美がもらえるんだな、と思うのでした。

    北海道神宮には梅の木もありまして、上の(芸術的な)写真のように、ちょっとしか咲いていませんでした。それは散ったのか、これから満開となるのか、戸惑いました。頭の中ではやはり梅は先に咲くもので、サクラはそれよりずっと後だという先入観からまずは「散った」と考えてしまったのですが、枝を見るとつぼみがあります。どうなんだ、と思っていたら、カップルが横を通りかかり「梅の方が遅い時も結構あるんだよな」なーんて言ってたので、やっぱり梅はこれから咲き乱れる予感です…。

    サクラに劣らずキレイですからね、梅の花。

    北海道神宮の花見
    花見会場はジンギスカンのケムリでモウモウですっ

    この日、街の某所にある「不快指数」の表示を見たら、「約70」になっていました。26度で湿度40%です。これは「最高に快適」な数値でした。家に帰ってから計算方法を調べてみると…。

    気温に0.81を掛けて、相対湿度に0.01を掛けたものに、気温に0.99を掛けたものから14.3を引いた数値を足して、それに46.3を足したものが不快指数でした。
    なんじゃそりゃぁあああ。と思いましたが、この数式のことを考えるのは、優先順位では1000番目くらいだから、とりあえずもう放っておきます。なんかあまり科学的根拠がなさそうな感じで気持悪いんですけど、不快指数の計算がなんだか不快ということでおしまい。

    ◎余談
    本筋とは関係ないですが、北大のメタボリック症候群の人体実験については、まだ連絡がありませんっ。当初3月開始だったと記憶しているのですが、もう2か月以上が…。おっと、2か月なんて細かい話をしてしまいました。まだまだ、2か月遅れなんて序の口でした。600人くらいの被験者がいると思うのですが、誰もせっつく人もいないってことですよね。でっかいどー、北海道、大らかであります。

     

    ■第25回 愉快な札幌大発見:「ひとりOKストラ」

    オーケストラ

    花見会場(北海道神宮)でやっていた「ひとりOKストラ」です。ダジャレですよ。にこにこにこ。
    中央の丸の中の人がギターとハーモニカで演奏していました。ちょっと演歌系でした。ま、確かに「OKストラ」であって「オーケストラ」ではないですから、クラシック系じゃなくてもいいのです。

    ところでストラって何か意味があるのか調べてみると、司祭がミサなどの祭儀を行う場合に使用する、首から掛ける帯のことでした。「ひとりでミサに使用する帯を首から掛けてもOK」ってことになります。てきとーです。無理にダジャレにするとこういうことになります。


  • v094 札幌のイメージと実際/愉快な札幌24:あじと

    ■札幌のイメージと実際

    大通公園

    札幌という街は、住んでみたい街No.1なんだそうです。ところが、国保料、市民税、交通の便、自然環境など、現実の住みやすさを数値化すると、ベスト100にも入らないんだそうです。

    イメージは良くても、住みやすいわけではないという結果。確かに山道をうろついたらクマに食い殺されたり、冬の夜中に酔いつぶれたら凍死したりするので、そりゃあ実際に住むとなれば敬遠するかも知れませんね。

    あ、違う違う。いや、クマとか凍死ってのはめったにないことでして、私、個人的には夏は涼しいし、自転車の移動は気持いいし、たくさんの花が道路脇に咲いていたり、緑が多かったり、空間が広く感じたり、物価もやや安いし、うまいもんいっぱいあるし、そこそこ何でもあるし、冬は冬で雪はキレイだし、ナベはうまいし、UFOも出るし、これといった不満はありません…。

    ただ札幌は“中途半端に交通の便が悪い”んです。どこに行くにも「歩き」ではしんどい。健康のことを考えたら、1時間や2時間歩いた方がいいんですが、ヒザや腰が痛くなって、ぶっ倒れてしまったら、凍死するかクマに食われてしまいます。

    地下鉄の路線は3本と意外に少なく、市電もまた中途半端な感じで、バスは便利な方ですが、路線を覚えるとか、慣れるまでには時間がかかります。便利と言ってもなかなか来ないです。結局はマイカーということになってしまいます。車がないと不便だというのは確かに思います。でもネコも杓子も車に乗れば、地球環境は悪化の一途。電気をコマメに消してみたところで、ガソリンを消費すれば帳消しですよっ。人をはねても人生終了ですし。
    そういうわけで自転車が一番良いのですが、この前、ちょっと店に入って出てくるまでに、タイヤに画ビヨ(画鋲)を打たれてパンクさせられましたよっ。画ビヨを刺した者は怒らないから出てきなさい。画ビヨの刑で許してあげます。(怒ってるじゃん)

    交通の便の悪さの話に戻ります。自転車はパンクさせられるので不便です(怒ってる)。

    札幌の地下鉄は1本のレールをゴムタイヤで挟む、モノレールのような構造で、昔、これが世界でも珍しい地下鉄ということで、かっちょええなぁー、とか思っていたものですが、実はこのゴムタイヤ方式が発展を阻害しているようなのです。

    規格が合わないためにJRとの乗り入れができず、空港からダイレクトに繁華街に入れないのです。乗り換えでもまた結構歩かされてしまいます。

    当初、画期的と言われたゴムタイヤの地下鉄は静かで快適と言われていましたが、例えば、夏場は札幌と言えどもそこそこ暑いわけで、暑いのに冷房車両がないから窓を開けることになり、全然静かじゃないんです。むしろうるさい。
    ゴムタイヤは摩耗が早く、保守の費用もかさみ、今やデメリットだらけ。路線の延長も通常の地下鉄よりも費用がかかるらしく、なかなか手をつけにくいようです。地下鉄をほんの少し延ばすだけで、便利になる場所は結構あると聞きいてますが、その財源が「地方の自治体」にあるわけがない、そういう国なんですねぇ。国会議員宿舎には何千億円もかけられるというのに。1本5000円の水も税金でゴクゴク飲めるというのに。

    先進的なゴムタイヤの地下鉄は、かっちょえかったのに、先々を見通すことができないかっちょ悪さで締めくくられようとしております。

    我が家の場合、最寄りの地下鉄までは北に徒歩10分(東西線)、東に15分(東豊線)、北東に15分(南北線)、路面電車には北に10分、西に10分、北東方向の繁華街まで歩いて10分、札幌駅までは40分、長距離バス乗り場まで35分、と、すべてにおいて中途半端な位置にあり「不便極まりない」のですが、この話をすると妻がこう言います。

    「バカモン、10分くらい歩け」と。

    無精すぎる、と。

     

    ■第24回 愉快な札幌大発見:公開秘密結社「あじと」

    あじと

    民家改造シリーズです。この何の変哲もない家が「あじと」という飲食店です。2階は屋根裏部屋のようになっていて、斜めの少し圧迫した空間がまた、アジトっぽさを演出しているようでした。これも我が家から歩いてすぐのところにあります。