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  • v056 屋上からの花火大会鑑賞

    ■屋上からの花火大会鑑賞

    屋上から見える花火
    屋上から見る花火。花火の左の光はパチンコ屋の看板。

    昨年も毎週のように、金曜日になると花火が打ち上がっていました。昨年は、花火を見るために、自転車で20分かけて、公園になっている山に登ったのですが、蚊などの小さな虫が大量発生していて花火どころではありませんでした。

    実は、昨年は、東京から引越してすぐだったので、札幌にしては異常に暑い日が続いていたことに気付きませんでした。確かに暑過ぎたのです。それは2年目の今年にわかりました。こんなに涼しいとは…。夜は寒いくらいで、なるほどこのくらいの気候であれば、虫もそんなには気にならなかったはずです。

    ただ今年は、マンションの管理人さんにいろいろと相談もしやすくなったので、おそらく地方特有の“かなり大雑把なセキュリティ管理体制”に付け入る隙があると見て、屋上で花火を見たいとお願いしてみました。即答一発。

    「じゃあ屋上のカギあけとくから適当に見て適当に帰ってね」
    『わっはっは』(心の声)

    そんなわけで、ビール片手にマンションの屋上から花火を鑑賞したのです。というか5~6人来ていました。幸い花火が打ち上がる方向には、邪魔なビルはほとんどないのですが、たったひとつ、パチンコ屋のえげつない看板が手前に見えるのがちょっと悲し気であります。

    それでも、こうなったらってんで「枝豆を茹でたり、フライを揚げたりして」屋上へ持っていき、灯りのないビアガーデンのようにして楽しみました。

    花火はみんなが楽しみにしています。あの真下あたりで見ている人たちの歓喜の声が聞こえてきそうです。

    屋上から見える花火

    さて、その花火がやや低い位置で大量に打ち上がっている時の様子は、言っちゃ不謹慎ですが、まるで“空爆”のようでした。

    どこかの国が、火薬を人命を奪うことに必死になって使い続けております。あれが爆弾だったらどうなるかってことくらい想像がつきますよね。その使い道はどんな大義名分があっても、人を殺すために使ってはいけない、と、ちゃんと声に出せる人でありたいと思ったのでした。(こんなこと書かなくてもいい世の中であってほしい)


  • v055 カルチャーナイト ― 夜の円山動物園

    ■カルチャーナイト ―夜の円山動物園

    円山動物園

    北海道では、ここ数年、何となく全容のつかめない「カルチャーナイト」とかいうものを開催しています。「ナイト」というくらいですから夜だけです。今年は、札幌では7月21日(金)の夜5時半から10時まで。札幌以外では、函館、白老、下川、西興部(にしおこっぺ)など、何となくマイナーな町で夏休みの1~2日間ほどやっているようです。

    それは公共機関、公共施設を夜間に限り無料開放する、というものです。例えば、動物園、気象台、テレビ局、美術館、ジャンプ場、知事公館などなど。そんな大層なものがない町では、例えば西興部では、西興部小学校が札幌の小学校とインターネットで交信する、という内容になっています。カルチャーやねぇ…。…えっ、でもこれ、昼間でもいいやん…。ま、いいか…。

    そんなわけで、21日の夜に札幌円山動物園へ行ってきました。もちろん入場料はタダ。(普段は大人600円)
    動物園は普段は午後5時前に営業が終わるため、通常とは様相の違う動物の姿が見られる「らしい」というこで、この機に乗じて動物園を選んだわけです。
    実はこの日、花火大会もあり、花火がよく見える「ジャンプ場」の方が気分は良かったかもなんて思ったりもしました。

    さて、「ナイト」とはいうものの、北海道の夏は7時を過ぎてもまだ明るいので、動物園の目玉である「ホッキョクグマの赤ちゃん」を写真に撮ってきました。昨年の12月15日に生まれた「ピリカ君」です。ピリカってのはアイヌ語で「美しい」とか「可愛い」とか「良い」とか「元気だ」とかいう意味があります。

    シロクマ
    これでも小熊です。

    動物園は久々でした。北海道では全国的に有名になった「旭川の旭山動物園」があり、円山動物園としては、きっと必ず比較されたりするのでちょっと気の毒だなと思いつつ、とりあえず90分ほどかけて一周しました。

    つまらない感想をひと言述べさせて頂くと、すべての動物の施設の「床」がコンクリートだったこと(猿山でさえも)と、各動物の「檻が狭く」感じたので、動物が可哀想で仕方がありませんでした。動物園だけに子ども連れの家族が多く、少子化だというのにやたらと子どもが多く、様々な動物たちが子どものキャーキャーはしゃぐ声に辟易していたようにも思いました。動物園―なんていう人間のエゴ。解放すべきは施設ではなく、動物そのものではないのだろうか、なんて落語家みたいな落ちでどうでしょう。

    なーんて可哀想とかいいつつも、可愛い羊の姿を見た後に、帰路の途中とってもおいしいジンギスカンを堪能したのでした。


  • v054 北海道遺産クイズに正解、賞品ゲット(泣)

    ■北海道遺産クイズに正解、賞品ゲット(泣)

    大通公園ステージ

    つい最近、52の「北海道遺産」なるものがあることを知りました。それは次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産(宝物)として選んだものなんだそうです。
    5年前に25件、2年前に27件、計52件が指定されています。知らない人は知らない、知ってる人は知っている、みたいな情報です。

    面白いところでは
    「雪合戦」(昭和新山国際雪合戦大会)
    「スキー」(ニセコ連峰)
    「石狩川」(大雑把なっ)
    「ラーメン」(遺産かよっ)
    などなど。ほか、建物や地形・自然、町並みなどが選ばれています。

    6月の末に大通公園で「花フェスティバル」というイベントがありました。イベント会場の舞台では、紋別という市の観光PRのための「クイズ」が始まっていました。そのクイズ。

    「北海道遺産をひとつ答えてください。誰か分かりますか…」
    「えー、いませんか。あ、そちらのボク」
    「知床っ」
    「ブー。それは世界遺産ですね」
    「他にはいませんか。はい、そちらのおかあさん」

    「ジンギスカン」
    と答えたのは、私のとなりにいた妻でした。
    「正解です」 と司会者。
    「何で知ってるの。ていうか何で答えるの…」と私。
    「何でおかあさんやねん」とお怒りの妻。

    「正解者の方、どうぞこちらへ」
    の声とともに妻は舞台へ誘導されていきました。

    クイズは続き、正解者10名が選出されました。それから紋別市の「クリオネと牛を合体させたキャラクター」の「クリモー」と、プレゼント品を巡ってのじゃんけん大会となり、その人は、あるチケットをゲットしたのです。

    流氷砕氷船・ガリンコ号のペアチケットでした。流氷の時期は砕氷船なのですが、夏場は観光で釣り船として利用されていまして、紋別カレイを釣る目的で沖へ出るのです。

    「やったー」
    「おいおい、釣り船かよっ」

    しかも、交通費自前。
    しかも私はせっかちなところがあって、のんびりとした釣りは苦手。
    しかも 泳げないので海は嫌い。
    しかも札幌からオホーツク沿岸へはなかなかの距離があります。遠いんです。

    えらいもんを当ててくれました。
    ガリンコ号はもちろん「北海道遺産」に指定されています。


  • v047 人はなぜ踊り、踊らされるのか…

    ■人はなぜ踊り、踊らされるのか…

    YOSAKOIソーラン祭り
    おばさんの群れ。
    あ、いや、昨年の「YOSAKOIソーラン祭り」のユニークな出場チームのひとつ。

    札幌で最大のお祭り「YOSAKOIソーラン祭り」が6月7日から4日間開催されます。昨年の引越して間もない今頃、「ヨサコイ」など何のことやらさっぱりわかりませんでした。

    あの「雪まつり」よりも大規模だという話を聞いた時は正直驚いたものです。私が北海道を離れてから10年近く経った時に、それは細々と開始されたようです。今年で15回目を迎えます。

    とにかくド派手に行われているのですが、札幌に来るまでまったく知りませんでした。(ま、私は踊りが苦手ですから、興味もなく、東京では知る機会に恵まれなかったのでしょう)

    この祭りは、 何と言いますか、50人とか100人のチームが、ソーラン節のフレーズを織り込んだ曲に合わせて踊りまくるわけです。大通公園や広場、路上など市内20か所以上で。そして審査によって優秀なチームが表彰されるのです。

    人間が大集団で踊りまくるってこと自体が活気を感じるので、やはりなかなか見応えがあります。昨年は、道内の老若男女のほか、道外や台湾チームも含め、計334チームが参加し、観客動員は約214万人にも達した(過去最高)とのことでした。とにかく大勢が踊り、見物者がどっさりやってくるわけです。

    盆踊りを彷彿とさせる“やぐら”で、ロックなお兄ちゃんたちがギャンギャンドンドンとソーラン節を演奏し、そのやぐらのまわりを市民が飛び込みで踊る、踊り(祭り)好きにはたまらないコーナーもありました。

    チーム参加者の意気込みには凄いものがあります。テレビでもあちこちで放送されますし、優勝したり賞をもらうと翌年まで、いろんなイベントに引っ張りだことなり、とても充実した年が送れるのだそうです。賞をもらわなくても、次の祭りを楽しみにずっと練習を重ねるわけですから、みなさん踊りが好きなんですね…。というか仲間ができたり、絆が深まったりするのもイイのでありましょう。村おこしにも一役かっているらしいです。

    YOSAKOIソーラン祭り

    YOSAKOIソーラン祭り
    これも昨年撮った写真です。いろんな場所で、大舞台で、昼も夜も踊ります。 おばさんよりは若い人が多いです。 

    ところで なぜヨサコイなのかというと、それは北海道大学のある学生(愛知出身らしい)が、在学中に高知のよさこい祭りを見て感動し、北海道にもこんな祭りができないかというところからスタートしたからだそうです。

    踊りのルールは「鳴子を持って踊る」「ソーラン節のフレーズを入れる」の2つ。高知のヨサコイ祭りに、北海道の「ソーラン節」を曲に織り込むことで独自のカラーとなったわけです。この、曲に織り込むって作業がまたひと苦労すると思われ、つまり、曲のアレンジや作曲ができる人が必要になります。中途半端な気持ちではできそうもないですよね。

    曲も振り付けもオリジナルで競います。振り付けはパレード用とステージ用、静止型パレード用の3種類を用意せねばならず、1演舞4分30秒以内、パレードは100メートル前進する、というなかなか厳格なルールが定められています。大変なエネルギーです。

    札幌に住んでいたら、下手をするとどこぞのチームに誘われる可能性があります。
    「きみーっ、運動神経良さそうだねっ。どう、踊ってみない?」と。

    こんな言葉に踊らされてはいけません。(座布団取れっ)


  • v031 おもてなしグランプリ(雪まつり)

    ■おもてなしグランプリ(雪まつり)

    おもてなしパンフ

    北海道に生まれながら、今年、初めて雪まつりを体験(体感)できました。
    精巧で巨大で芸術的な雪像も見事でいいのですが、市民参加の決して上手いとは言えない雪像にほのぼのしてしまいました。市民参加作品は、希望者を抽選で選ぶため上手い下手は関係がないみたいです。自分にも作れそうでした。例年、雪像約150基に対し大体4~5倍の応募があるのだそうです。

    大通公園をめいっぱい使ったメインの「大通り会場」とは別に、すすきのの繁華街の道路に100基の氷像を展示する「すすきの会場」があります。氷で作った飲み屋やカラオケハウスもあって、楽しい雰囲気でした。個人的には雪像よりも氷像の方が美しく感じ、見応えがありました。
    そのほか雪の迷路や滑り台などで楽しめる「さとらんど会場」というのもあり、全部合わせて雪まつりなのだと知りました。思った以上の規模なのです。そのさとらんど会場でも、雪像作りで市民参加ができ、こちらは無抽選だったそうです。来年、やろうと思えば私も雪像を作ることができそうです。

    雪像作りは外国人も参加しています。また、雪まつりは国際的にも有名なこともあって、外国からの観光客がかなり多いです。日本人に見える人も韓国や台湾の人だったりするので、半分以上が外国人ではないかと思うほどでした。

    ところで、札幌では去年の10月から11月末にかけて、「おもてなしグランプリ」というコンテストをしていました。「札幌に遊びにきた人をもてなすアイディア」を募集し、市民投票でグランプリを決めるというものです。グランプリと準グランプリ2作を紹介しましょう。

    ■グランプリ受賞作品
    ★道をたずねられ、案内したあと、「どうぞよい旅を」と必ず声をかけています。
    (26才・女性・会社員)
    ■準グランプリ受賞作品
    ★「とおくからきてくれて、ありがとう」って言います。
    (4才・園児・女の子)
    ★話しかけやすい雰囲気の優しい人になることが私のもてなしです。
    (19才・学生・女性)

    ま、何と言いますか、観光客のリピーターが欲しいわけでして、これも元をたどれば財政難からきているわけですが、面白いこといろいろやってるなと思います。これはテレビでも取り上げ、地下鉄コンコースにはポスターを貼り、市が作った冊子も無料で手に入るので、グランプリ作品はアタマに入っていました。
    特にテレビの影響は大きく、「よい旅を」と言われて気を悪くする人はいないとか、言われたら嬉しいですよね、とか、機会があれば言ってみましょう、とかいうコメントを聞いて生活するわけです。

    一度、雪まつりの大通り会場で、写真を撮ってほしいというゼスチュアで学生風の男性(韓国の人かなぁ)に頼まれました。カメラを受け取り写真を撮ったあと、おもてなしグランプリのことを急に思い出し、とっさに
    「よい旅を」
    と言ってしまったのですが、言葉が通じたかどうかはわかりませんでした。(泣)

    でも気持ちは通じたでしょう。
    だからきっとまた来てくれるに違いありません。

    札幌市民としてはまずまず優秀な仕事をこなした私でした。
    ※雪まつりの様子はこちらです。