• カテゴリー別アーカイブ 愉快・ダジャレ
  • v082 エンジェル再び/愉快な札幌14:いいとも

    ■エンジェル再び

    ティッシュ
    昨年ゲットした「ネピア賞」ティッシュ1年分

    新雪の上に仰向けで大の字になり、両手両足をバタバタと動かして作る「スノーエンジェル」。北欧からやってきた一種の遊びなんだそうですが、大の大人は酒を飲んだ時くらいしかこんなバカな事はしません。
    しかし、コンテストとなれば話は別、ということで昨年、シラフで雪の上でバタバタして撮影、フォトコンテストに応募して、見事、賞をゲットしたのでした。(賞品写真:ティッシュ1年分)
    おそらく応募者は「子ども」をネタにしたものが大半であろうと思われ、私が賞をとったことで、子どもの笑顔がひとつかき消されてしまったに違いありません。

    去年のエンジェルの出来は全然良くなかったのですが、ビルの屋上で札幌の風景をバックに、日本ハムファイターズ・小笠原選手の口ひげをあしらいバットを持たせ、札幌や地元球団を強調するという姑息な手で 栄光をつかみました。(栄光かよっ)

    子どもの笑顔と引き換えに、あれがどれだけ昨年ウチの生活をラクにしたことか…。

    だから今年も大人げなくトライします。「第二回「北海道Snow Angelキャンペーン・フォトコンテスト」。

    しかし今年は雪が少なく、さっぱりチャンスがありません。なにせ「雪まつり」の雪が足りないために、5トントラック6000台分の雪を郊外から運び入れているくらいですから…。

    しかしそこはさすがに私、生活物資がかかると勘も良く働きます。昨年の12月25日(月)、一度だけ“どか雪”が降ったことがありました。平日でしたが、『しめしめどっさり降りおったな』と思いつつ朝の7時に家を出発。バスで町外れの、夏場はまるごと公園になっている山のふもとへと出かけました。

    実は、今年のスノーエンジェルをどうするかということを、去年の4月頃から考えていまして、ひとつの絵を思い描いていたのです。広大なスペースの真ん中に小さくポツンとスノーエンジェルを作るのですが、歩いて行く時に足跡がつきますね。その跡が、天使がふわふわっと舞い上がって行くようなイメージにしたかったのです。それを撮るためには山の斜面を利用するしかありませんでした。

    広く白い雪のキャンバスに一度しかトライできない中で、それはまずまず悪くない出来でした。爽やかな朝日が、エンジェルの跡に陰影をつけてくれました。しかし、計算違いがありました。かなり離れた位置から撮ると、斜面の角度が浅すぎて(可能なら真上から撮りたいくらい)、何だか分からないものになってしまったのです。木に登って撮るにしてもかなり上まで上がらないと見えません。
    それであれば…、と考えて、ある意味とってもヤケクソな反則技を繰り出してみたのです。

    「んっ、いいぞこれはっ!! 完全に反則だが面白い。これは1等(ビール72缶)は無理だが、ちょうど特別賞に値する賞が狙えそうだ。しめしめ」

    ということで、今年の賞を確認したところ、「ペアグラス」、「絵本」、「サイバー鳴子〈踊りで使う〉」、「グラスセット」と、生活の足しになるものが全然ないのでした。テンション下がるわー。それでも子どもの笑顔をかき消しに行きます。ふははははは。
    (それにしても去年の賞品は豪華だった。1等のビールも240缶だったのに…)

    というわけで、その反則写真をここに掲載します。

    雪山

    大の字で手足をバタバタ、なんてルールは無視です。雪をこいで巨大な人型を作りました。うーん、やっぱりダメかな…。

     

    ■第14回 愉快な札幌大発見:飲み屋さん

    笑っていいかな?

    いい友


  • v081 メタボリックな人々/愉快な札幌13:コーヒーに

    ■メタボリックな人々

    北海道大学
    北海道大学内 学術交流会館2F大講堂にて撮影

    昨年の秋、新聞の折り込みでちょっと変わったチラシがありました。

    「札幌ライフスタイルスタディ(第二期)参加者募集」

    B4の両面(カラー)で、“15級・行間25歯送りの中明朝体”の文字で埋め尽くされ(要は文字だらけの新聞みたいなチラシ)、最後に目立たない形で“北海道大学・大学院教育研究科・健康科学”とありました。

    読んでみると、日本人の死因のトップは生活習慣病で、症状が出た時にはすでに手遅れであり、そういう人間が増えているとか書かれています。そして、健康づくりを支援します、参加費は無料です、ということで裏面へ…。
    裏面には「研究の方法」「研究の計画」「第一期の報告」があって、「連絡先」となっていました。

    簡単に言えば、メタボリックな人々を集めて、生活指導をしないA群、するB群に振り分け、2年かけて発病などの確率や健康状態をチェックし、将来の人類の健康に役立てるというものでした。

    曲解すると、人体実験に参加することで、無料で健康診断が2年間定期的に受けられ、うまくすると生活指導・運動指導まで受けられる、ってものでした。(苦笑)
    これはおいしい企画だ。

    参加資格は
    ●35歳以上~70歳未満(クリア)
    ●BMI25以上(やや肥満以上であること)(クリア)(泣)
    もしくは腹囲が男85cm・女80cm以上であること(クリア)(泣)
    ●除外規定:すでに狭心症など生活習慣病が発症している人など(問題なし)

    面白そうなのでさっそく夫婦でメールで応募(11/29)。すると数日後に、その説明会への招待状が送られてきました。
    説明会は12月2日(土)AM10:30~11:30。(上の写真)

    教授が出てきて、マイクでゴニョゴニョとしゃべり出しました。この実験が必ず将来の役に立つということを強調していました。超高齢化社会で医療費負担が高額化していく中、病気にならなければいいのだという意識もあるようでした。説明文書やチラシをよく見ると、文部科学省が研究費を補助しているようで、ひとつの疑問が湧いてきました。

    「文部科学省ってことは、これは札幌以外でもやっているのだろうか」と。

    質問タイムに入り、どうしても確認したくなり、普段では絶対手を挙げることがない私が質問をしていました。300名を越える人前で…。

    「これは札幌以外でもやっているのですか」
    「すいませんね、札幌近辺の人しか参加できないですね。
    上川とか名寄とかちょっと遠いと参加は難しいですね」
    「(何小さいこと言ってんだ)いやそうじゃなくて…
    札幌以外の自治体とか、他の大学でも同時に行われているのですか」
    「いや、それは、どうなんだろ、えーと」
    「(なんなんだよもう~)北大の独自の企画なんですか」
    「あ、そうですそうです。日本でここだけだと思います。ここだけです」

    教授、私は人前が苦手なんだから、切れる頭で素早く意図を汲み取ってくださいよぉ。なんて思いつつ、これは北海道独自の人体実験いや研究であることが確認できました。

    その後、参加資格確認のための健康診断に参加(12/17)。無事、自分が肥満であることが確認されました(泣)。そして、私はいったい「A群」なのか「B群」なのかは、現在返事待ちというところです。大学側が任意に決めることになっています。

    いずれまたこの続きをお知らせします。
    お楽しみにっ。

    札幌のダジャレ的世界の発見 改め、回数は引き継いで
    ■第13回 愉快な札幌大発見

    喫茶店

    さてさて、この喫茶店名どうでしょう。「珈琲 マリーム」。マリームってあのコーヒーに入れる粉状のミルクのことでは…。そんなことないか、喫茶店ですもんね。
    入る勇気はまだありません。近所です。


  • v080 セントラルヒーティングの正体/札幌ダジャレ12:ホルモン

    ■セントラルヒーティングの正体

    管理人のおじさん
    管理人のおじさんがビルの暖房を入れる瞬間

    私の住むマンションの暖房システムはセントラルヒーティングです。セントラルヒーティングと言うと、かつて石炭ストーブで過ごしていた私には、とてつもなくカッコイイイメージがありました。

    黙っていても暖かい空気が勝手に部屋を暖めてくれて、まるで召使いが「旦那様、温度はいかがでやんしょ?」と、手揉みしながらボイラー技士が働いてくれているような、「いやー、何か悪いねいつも」なんて思っちゃったりなんかしたりしなかったり…。

    それはただの妄想であるわけですが、引越してきた初日に、そのセントラルヒーティングというシステムの過酷さに気付かされたのです。いや、このビルに限ったものなのかも知れませんが、とっても過酷なのです。

    ★過酷その1
    わがセントラルヒーティングは、朝6時に開始されます。それはまるで工事現場のようなガッチャーン!! ガッチャーン!! ドカーン!! ドカーン!! という大きな金属音で始まるのです。部屋中に響くので本当にびっくりします。ボイラー室で何かをやっている音が、ダクトを通して反響しながらビル中を駆け回っているようなイメージです。
    うちは最上階の10階なので、きっとボイラー室は、音の大きさから考えて、すぐ近くの屋上なんだろうと思っていました。
    『いったいどんな作業をしているのであろうか』
    とずっと不思議に思っていました。

    ★過酷その2
    暖かい空気が常時出てくるわけではないこともちょっと不思議でした。冷えてくると、ガッチャーン!! ガッチャーン!! ドカーン!! ドカーン!! という音がして、暖房が開始されるのです。つまり一度暖かい空気を循環させて、しばらく余熱で過ごしたあと、再びあの爆音が響くのです。1日に5回ほどこの音を聞くことになります。24時間常に暖かい空気が出てくるものとばかり思っていましたが、間違いでした。
    暖かい空気はバルブの開閉によって流量を調節できます。基本的には、建物が古いとはいえしっかり寒冷地仕様なので、日中は寒いと感じることはあまりありません。

    ★過酷その3
    逆に暑い時があります。バルブを閉めても熱が伝わってくるので、窓を開けて自然の冷たい空気を混ぜて冷やすしかありません。(大して過酷ではないな)

    ★過酷その4
    セントラルヒーティングは夜10時前後で終了します。そうです。最高気温がマイナスの日が連日続く北海道の冬で、暖房は12時前には完全に終わり、深夜はじわじわと寒くなってきます。いくら寒冷地仕様でも、「愉快なまでに寒い夜」に、暖房なしでは寒いに決まってます。これはつまり、12時を過ぎたら寝ろ、というメッセージが込められているに違いありません。

    そんなわけで、一度、このセントラルヒーティングの仕組みがどうなっているのかを知りたいと思っていました。それでこの土曜日に、管理室のおじさんに思い切って声をかけてみました。

    「すいません、ちょっとまた変な相談があるんですが」
    「な、なに」
    「暖房の仕組みを知りたいので暖めるところを見せてもらえませんか」
    「えっ…」
    「いやあの、スゴい音がするので、どんな作業をしているのか見てみたくてですね」
    「えっ、そんな音してるの? そりゃ、まあ、…いいよ」
    「無理言ってすいません、興味がありまして」

    そして、それからいよいよ2時間後にボイラー室へ連れていってもらったのです。そこは屋上ではなく、何と地下でした。関係者以外立入禁止のボイラー室へと足を踏み入れます。管理人のおじさんがボイラーの火を強め、確かめながら、簡単な説明をしました。

    「これさ、こことここのバルブを開けて…」
    「水蒸気が回っていくのさ、これでね」
    「ハイこれだけさ」

    暖かい空気が循環しているのではなくて、熱い水蒸気を循環させているのでした。
    何か重たい切り替えスイッチをギギギと押したり引いたり、ポンプを何人かで奴隷のように動かしたり、熱いボイラーの重たい蓋を開けたり閉めたりする光景は、そこにはありませんでした。(どんなマンションだ)

    「あのー、ドカンドカンっていうのは」
    「そんな音するのかい。住んだことないから分かんないわ」
    「スゴいですよ、ドッカンドッカンと」
    「多分それは…」

    多分それは水蒸気が、ダクトのコーナーに当たって出る音だろうということでした。何となく納得できないけど、特別何もしてないのだからきっとそうなんでしょう。
    そしてただ計器を見ている管理人のおじさんを見て、あの凄まじい音のことを知らないってことには納得するのでした。

    わがセントラルヒーティングの謎は解けたような、解けてないような…。

     

    ■札幌のダジャレ的世界の発見 第12回・歩留門(ホルモン)

    焼肉屋

    公的機関をはじめとして、やたらとダジャレが目につく札幌。いろいろと発見し次第、報告いたします。

    さて、上の写真。札幌駅から西へ歩いて10分くらいのところで発見した飲食店です。
    「サッポロ・歩留門」と書かれているのでホルモンだから焼き肉屋さんかなんかだと思われます。これはダジャレなのかなぁ、ちょっと違うかなあ。どうでもいいか。
    この「夜露死苦」的なノリの店名はたまに見かけるような気がします。

    面白いのはその下にも「昼飯屋・どんドン丼」とありまして、安田大サーカスみたいなオチで~す。で、このすぐ近くに中華料理屋さんがありまして、店名は「口福」(こうふく)。「幸福」にかけたダジャレになってます。

    まるでダジャレストリートでした。
    困ったものです。


  • v079 木の水を飲む/札幌ダジャレ11:いえやす

    ■木の水を飲む

    白樺樹液ドリンク
    植えたら生えてきたアボカド(左)と白樺樹液ドリンク“森の雫”(右)

    昨年、「森の雫(しずく)」という“白樺の樹液100%”のドリンクを発見しました。100%って言ったって少しくらい何か入れてるのではないかと、ラベルを見ると確かに白樺樹液のみの表示でした。ホントに樹液だけのようです。

    体に良いとか、何か効能があるとか、そういうことも書かれていません。要は木から出た水を飲むというだけのことなんだなと理解しました。

    それだけなのに、これはもう話のタネに飲むしかないと思いました。でも180mlで300円もします。2本買うとフルボトルのワイン1本とちょっとしたつまみも買えるほどの額になります。(ワインもつまみも安すぎるやろっ)
    札幌のテレビ塔から飛び降りるつもりで2本えいやっと買おうとしましたが、やっぱりもったいないので1本にしました。

    ラベルに書かれている栄養成分表示(180mlあたり)はこうなっています。

    ・熱量    4kcal
    ・たん白質  0.1g
    ・脂質    0g
    ・炭水化物  0.8g
    ・ナトリウム 0g
    ・カルシウム 5mg
    ・カリウム  4mg
    ・リン    2mg
    ・亜鉛    0.2mg

    たん白質って微生物とかじゃないよなぁ、脂質とナトリウムは0なら書かなくてもいいのに、ヘルシーって言いたいのかな、カリウムってことは利尿作用があるなぁ、まあ水だから別に利尿作用はどうでもいいか、などなど思うところはいろいろありましたが、多分人体に影響する量ではなさそうです。

    それで、さっそく飲もうと思ったのですが、これが何だかもったいなくてなかなか飲めずに年を越してしまいました。この際だから飲む前にネットで効能を調べてみました。とりあえず300円分の価値を求めて。

    まず、白樺の樹液が採れるのは残雪が残る4月に限定されるらしく、しかも腐敗しやすいため冷えた容器で集めるのだそうで、非常に稀少価値が高い、とありました。うーん。そんなに無理せんでもいいのに…。
    で、やはりというか、もっともらしい“効能”を発見しました。これが意外にすごい。

    ・身体や内蔵の活性化
    ・抗ストレス
    ・利尿
    ・便秘
    ・痛風
    ・リューマチ
    ・関節炎

    などに効くそうです。人差し指に少しツバをつけて、まゆげに塗ってみたくなる効能ですが、まあこんなに良いものなら300円も出して買って良かったと思いました。

    そして、ある二日酔いの朝、ただの水のようにゴクゴクと飲んでしまいましたとさ。何かちょっと“味”がしました。

     

    ■札幌のダジャレ的世界の発見 第11回・家安(いえやす)

    不動産屋

    これは不動産屋の名前で、家を安く売るので「家安」なんでしょうね。なんでかは知りませんが、徳川家康にかけたダジャレではないでしょうか。

    「鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ほととぎす」の徳川家康。客が来なくても、来るまでじっと待ちますよっていう、気の長い不動産屋さんと見受けられます。

    また1600年の関ヶ原の戦いでは、家康(東軍)の、戦闘前の“根回し”と“人心掌握”が功を奏し、石田三成(豊臣軍=西軍)の人望のなさも手伝って、西軍は結束できず、東軍へ寝返る者が続出。あっちゅう間に家康が勝利したとか言われております。
    「家安」には人の心を掴む、説得力のようなものがある、ということなのでしょうか。

    1603年、家康は“征夷大将軍”となります。
    やはり「家安」にも誠意がある、ということなんでしょうか。営業マンが羽賀研二に似ているとでも言いたいのでしょうか。

    困ったものです。


  • v076 運転免許証更新/札幌ダジャレ10:鳥羽一郎

    ■運転免許更新

    雪の札幌

    車の運転をすると、人を轢き殺して一生を棒に振る妄想にかられるので、出来る限り運転をしない私ですが、さすがに北海道という土地では車が必要だと感じることは多いです。

    東京の地下鉄に慣れてしまうと札幌と言えども不便に感じます。目的地に対し、駅まで歩く距離、駅から歩く距離が長く感じ、地下鉄に積極的に乗る気になれません。待ち時間も微妙に長く、いろんな面で時間的なロスを感じます。
    バス停はあちこちにありますので、主要な交通機関はバスということになりますが、バスはよほど土地に慣れないとわからないものです。しかもバスは大抵1路線1時間に2本程度で、待っている間にカップヌードルが10個くらいできあがります(同時に作れば3分か…)。
    どっちにしてもタイムロスは避けられません。どうせタイムロスが大きいのならと、結局は私の場合は自転車をフル活用するわけです。

    その自転車も冬になると使えません。今年、街で初の積雪が記録された日に、たまたま自転車に乗っていたのですが、チェーンが固まってしまいました。よしもと新喜劇の内場勝則の「いーーーーっ!!」みたくなりました。松尾伴内の「ええっ!!!!」みたくなりました。

    バスについては、冬場に長時間突っ立っていると凍死してしまうので、気ままな「ぶらり散歩」もままなりません。バスに乗ればメガネが曇って、カップヌードルの湯気かっ、みたいな状態がこれまた長く続きますし(曇ったままずっと付けていると結構恥ずかしい)、メガネを拭くにも手袋を脱いで(こちらでは「脱ぐ」と言います)、重装備の中、拭くものを取り出して、揺れているバスで拭くのはなかなかに面倒な作業です。仕方なしにメガネは外して手に持っていたりします。

    市町村間の移動となると、もともと採算が合わない路線が多かった北海道は、国鉄民営化によって、鉄道網がズタズタになりました。バスも本数が少ない。自転車ではほぼ無理。となれば車しかないのです。

    運転はしたくなくても免許の必要性は感じます。そんなわけで先月、行ってきました、5年ぶりの免許更新。(やっと本題に)

    さて、免許更新の際、講習を受けさせられたり、ビデオを見せられたりします。それがこの札幌では、やはりこの地方特有の「雪道に関するお話」が中心となっていて、これはこれでなかなか面白いものでした。
    昔小学校の時に無理矢理見せられた「飛び出してきた子どもを跳ねて生涯を棒に振るという精神的恐怖を植え付ける情緒的なストーリー」とは違い、統計や科学的な実験映像に終始していて、面白いくらいでした。

    道路の半分を凍結させてブレーキを踏んだ時の車のスピンの様子とか、雪で視界がいかに悪くなるかといった映像など…。

    何よりも感心したのが教官の話術でした。警察特有の「威圧感のあるベテラン刑事風の顔」なのですが、とても丁寧で優しい口調で話し出します。

    「みなさんは優良ドライバー、素晴らしいことです」
    「事故起こしたらね、下手したら3日も4日もつらい講習を受けないといけんのです」
    「北海道の死亡事故の9割以上は、見通しの良い直線道路での正面衝突なんですよ」

    そして時々しゃべり方がマギー司郎になります。

    「こないだ事故のあったあそこね、うまい漬け物が売ってんですよ」
    「あ、親戚の店の宣伝じゃないからね」
    「そういや、みなさんの中にね、免許もらって住所確認するのはいいんだけど…」
    「確認しながら部屋から出て行く時にドアに頭ぶつける人いるんだよね」

    こんな話で油断をさせておいて、ラスト5分はみのもんた。

    「今まで話したことは全部忘れてもらって結構です。漬け物の話も」
    「今日はこれだけ覚えて帰ってちょーだい」
    「夜のコンビニ周辺の事故が多発してます。コンビニに来る人の動きはこう…」
    「ここが死角になって、ほとんどドライバーから見えません」
    「みなさんのような優良ドライバーの事故も多い、気をつけてくださいね」

    まあ、優良ドライバーというのは、暗に普段車に乗らない人が多く含まれるわけで、それには触れずに「優良」の心をくすぐり、仕舞いに釘を刺すところなんざ、憎い構成でありました。そして見事なエンディング。

    「ハイ、きっかり30分。ドアに気をつけて」

    ベテラン刑事風の人相と話の巧みさに、面白い映画を一本観てきたような、得した気分になった免許更新でした。

     

    ■札幌のダジャレ的世界の発見 第10回・鮭トバ・イチロー

    札幌にいると、小さな店から公共機関に至るまで、やけに“ダジャレもの”を目にすることが多いので始めたこの企画。もう10回目を迎えました。
    今回は札幌というわけでもないんですが、道東の白糠(しらぬか)町で製造している「鮭トバ」の商品ネーミング。「鮭トバ」とは、鮭の身を干した酒の肴に最適の食べ物です。

    「鮭とばイチロー」

    鳥羽一郎のダジャレと思われます。とは言っても、私は鳥羽一郎をよく知りません。それから何でカタカナでイチローなのか分かりません。あのイチローであるならば、なぜ野球?
    もしこの商品が全国展開されているとしたら、北海道のダジャレのセンスも輸出していることになり、身も凍る思いです。

    鮭トバの作り方を調べてみたら、1日濃いめの塩水につけて、日陰で干しただけの食べ物のようです。(こんなに簡単に作れるのだろうか…)

    ついでに「鳥羽一郎」も調べてみました。
    三重県鳥羽市、漁師の家に生まれる。荒波にもまれ潮風に鍛えられ育つ。歌手を夢見る。10代は心身を鍛えるため遠洋漁船の船員を5年間勤め、船上で船村徹氏の作品「なみだ船」などを愛唱。弟(演歌歌手の山川豊)は先に歌手を目指して上京。弟に触発され27歳の時にカツオを片手に上京。(マジか)
    船村徹氏の弟子となり、3年間修行。芸名は出身地に因む。「兄弟船」でデビュー。
    船村徹って誰? カツオは左手に持っていたのか? マイクが右か?

    鮭とばイチローと茶~ぶー
    寝起きの茶~ぶーです。「鮭という魚」だけに「酒の肴」に最適です。
    (座布団1000枚没収?)