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  • v321 鳥の日/やっぱりトリの日

    ■鳥の日

    「至近距離のオオワシの写真が撮れなかった」
    「至近距離をトンビが飛び立ったその迫力を写真に撮れなかった」
    目には焼き付いている。

    それらのリベンジに、5月4日に猛禽類(特にオオワシ)を狙ってサロマ湖へ行きました。
    網走周辺にはいるのです、オオワシが。
    GW後半。雨が続く予報の中で、一番マシな日に、あまり期待はせずに出かけました。

    湖の近くまで行った時、100mくらい先の電柱にいきなりオオワシ風味のヤツが止まっていました。(上の写真)
    「おー、でかいぞこれは、オオワシじゃんっ」(あとで写真見たらトンビっぽい)
    「ウォッホホーーーィ!!」(オオワシじゃなかったのに大喜び)

    それから湖が見えた時に、風景写真を撮っていたらトンビかワシが、風景に飛び込んできました。
    「きゃっほーーっ!! 美しい〜っ!!」

    手前の緑は山の芝生、その上の雲の下に湖、つまり湖は写っていません。青から上は空。そして断じてカラスではない。

    それから湖畔の方へ行くと湿地帯があり、網走国定公園の鳥獣保護区の看板があり、何気なく風景を眺めたら、ツルような形の大型の鳥がたくさん立っています。よく見るとアオサギ。あっちこっちにいるのです。

    アオサギくんたち。みんなぼーっと何かを考えている。
    何も考えていないアオサギくん。

    そしてカモやらカモメからカラスやら、鳥の楽園のようなエリアになっていたのでした。そしてすぐにオオワシ発見。
    ん、オジロワシ? 細かいことは気にするな。

    オオワシ
    クチバシが黄色い。オオワシでしょう。違うかな。50mほど離れたところから撮影。

    今回は「オオワシが出てこないかな」と言って出かけてオオワシに接触できて(ということにして)満足でした。

    しかし鳥は少し近づくだけで逃げてしまうし、あまりストレスをかけてもいけないので、遠くから望遠でしか捉えることしかできません。三脚はないので手ブレもするし、解像度も足りない。
    しかしまあ大型の鳥は見ていて飽きません。飛んだらでかくて「すげーなー」と心を鷲掴みにされます。ワシなだけに。

    ★プチ情報 ここは佐呂間町のキムアネップ岬というところで、遊歩道があり、しかもキャンプ場(6〜9月)もあります。

    てなワケでいろいろな鳥の写真はどれもバチッとは撮れませんでしたが、楽しい時間でした。
    (返す返すも、オオワシの至近距離通過は確率が超低い)

    1000羽はいそうな湖面に浮かぶ謎の鳥の群れ。ネットて調べても鳥の名前がわかりませんでした。誰も興味を持っていない鳥のようです。カモの一種かな。

    それから調子に乗って

    「鹿の写真が撮りたい」

    と、以前鹿の群れに出会った興部(おこっぺ)方面へ向かいました。北へ100km。雄武町のあたりで山道へ入ったのです。放牧地の脇の砂利道でした。黒毛牛がいました。仔牛もいて、広い空間でのびのびと生きています。

    先があるのか不安な林道のような砂利道に入り、車で5分くらい走った頃に、平坦な牧場が広がり、いきなり2頭の鹿を発見しました。こちらに気づいて広い牧草地を走っていました。
    「こりゃえーわっ!!」 カシャ!!

    鹿が走る
    こちらをチラチラ見ながら止まっては走っていく

    距離にして100〜150mくらいか。
    砂利道を車でソロリソロリとゆっくり威嚇しないように車を進めていくと、10頭くらいの群れが見えました。

    「やったー」

    鹿の群れゲット。何かのワンシーンみたい。クリックで拡大。

    実は5〜6回はこの辺りに行ってますが、短時間のピンポイントではなかなか鹿に出会うことはありません。過去に1回だけです。
    しかしま、この日は、ちょ、ヤバイくらい、鷲も鹿も、想念で出てきたようなもんです。いやー、願いを言葉にすると、実現しちゃう、これヤバすぎますね。次こそUFOですかね。

    テンションは上がりまくり、よーしもうちょっと何かいないかなーと、移動しました。

    ■やっぱりトリの日

    一旦、幹線道路である国道に出ました。街があり小学校があるため、道路は40km/h制限です。

    道路標識は目に入ってます。ただ、少々上り坂で、50km/hくらいのスピードで走りました。そして下り坂になり、山へ入る道を探しながら走らせていました。ノロノロ運転になりそうなので、特に後続車がいないことを確認しつつ、おしゃべりしつつ、脇道を探しました。

    40km/hて、マジ止まってるようなスピードですから、小学校近いって言ってもGW休みで子供一人もいませんし、道路脇に人もいませんし、そんなに狭い道でもない北海道の幹線の舗装道路ですから、スピードメーター見てないと60km/hくらい出てしまいますよ。(そもそも40km/hで走ってる車なんて見たことないよ、ぶっちゃけ)

    でも脇道を探していたこともあり、スピード出している感覚もないワケですよ。
    ただ「あ、あっちか」と目指す脇道を発見して、5,6秒アクセルは踏んだと思いますよ。その10秒くらい。

    道を前方に探してる時に、後ろに付かれたんですね、ほんの200mの間に、フラッシャー付きの白黒の車に。全く気づかなかった。
    思わず聞いてしまいましたから。「なんかあったんですか?」と。 スピードオーバーした感覚がないので。
    そしたら、「上り坂では50km/hくらいだったね、下りで63出てたからさ、それはもうダメさ」・・・・と言う。

    て言うか、「付いてきてたんなら50km/h超えた時に止めろよ、捕まえるなら」と思うのです。罰金の額が違いますからね。罰金上がるの待って捕まえたのかな違うかな。優秀ですな。
    て言うか、暴走してるワケじゃなし、もっと悪質なヤツを捕まえなさいよー!! その5分くらい前には後ろにピッタリ付いて、ガンガン抜いてった車がいたよ。「なんだよもう、どんだけ急いでるんだよ。たまごのセールに間に合わんのかな」なんて言ってたくらい、こちらは速度を守ってたんすよ。

    道に立って「スピート制限守ってねー」とか注意をしてくだせーぇよ。
    交通安全を願うなら未然に防ぎなさいよ。こっそり測るなんて、ポリシー悪質ですからーーーっ!! ポリなだけに。

    我慢を重ねて節約した努力がぶっ飛び、ゴールド免許も解消、何より捕まってしまったという、「トリ」プルショックで抜け殻のようになって帰路に着きました。

    ということで、最後は「トリしまられてしまった」という、トリの日でした。

    この画像は今回の納付書。23kmオーバーで1万5000円。500円の食事30食分。(泣)   過去に1回、2011年7月にスピード違反で捕まった時も40km/h制限のところでした。片道3車線、両側6車線の広々とした直線の下り坂(なぜ40km/h制限?)。 交通量も少なく、スピード感ゼロ。18キロオーバーで1万2000円の反則金でした。高速代を浮かせるために遠回りして捕まった。まるでトラップ。やり場のない怒りに震えた。今回もまた理不尽さに、力が抜けました。何を言っても負け犬の遠吠えですしね。でも根本的に何かが間違ってるなぁ、と思います。未然に防ぐ気がないもん。ノルマなの? みんなが交通ルール守ったら「売上」減って困るの。高額化してるのに劣化した道路は直せないの?  これは法律の問題ではなく、基本理念欠落の問題かな。

  • v320 近くを通過する

    ■近くを通過する

    今年の1月20日(土)。オホーツク海へ車を走らせていました。
    山中のかなり高所の長い陸橋の上、前には大型トラック。前方が見えにくい、高所、雪道の怖い道路です。
    スピードは出せません。時速40kmほど。ゆっくりと流れる景色。

    そこに、前のトラックの陰から、橋の左の欄干に何か大きな塊が見えました。距離にして20mくらい。人間の子供くらいの茶色の塊。下は谷底であり、それが何か生き物であるように思え、頭の中は一瞬真っ白になりました。茶色の巨大な物体が橋の欄干に乗っかっている。バランスを崩せば落ちる。いや、彫像かもしれない。オブジェか。一体なんだろう。

    それは異様に大きなワシでした。おそらくオオワシ。

    まるでトトロのように丸々としていていました。それにゆっくりと近づき、車の横まで来て、私は横目でチラチラ見ながら「うわーうわー」と叫びまくるのでした。それはスローモーションのように至近距離を通り過ぎて行きました。

    前方のでかいトラックが通り過ぎても、そのでかい猛禽類は悠々と橋の欄干で休んでいたのです。

    そして数秒後に、「しまったーーっ!! 」と思いました。
    「撮れなかったーっ!!」と叫んでいました。

    カメラは常にハンドルの前のスペースに、滑り止めシートの上に置いてあり、いつでも瞬時にシャッターが切れるように準備してあるのです。ちょっと危ないようですが、もう何度も何度もシャッターを切って慣れているので、車の走行がヨレヨレになることはありません。

    でも瞬時に判断してシャッターに手を伸ばすことはできなかったと思います。衝撃が大き過ぎた。状況を認識した時にはすでに遅かった。この2度とないチャンスを逃した悔しさは、何日経ってもずっと続いていました。

    3月31日、遠軽から安国に向かう裏道を通っていた時、あれから2か月も経っているのに、
    「オオワシの件は悔しかったなぁ、なんか出てこないかな」とつぶやいて運転していました。
    「キツネでも鹿でも、リスでもハクビシンでもなんでもいいからさー」
    なんて言っていた直後、視界の右、何かでかいものが地面から飛び立ち、車の前を横切りました。トンビでした。

    トンビはどこにでもいて珍しくもないですが、車のフロントガラスから2メートルくらいの至近距離を、1メートルくらいのものがバッサバッサと通過するその姿は迫力いっぱいで、「うわー、すげー、うわー、かっこええー」と叫んでしまうのでした。

    そして数秒後に、「しまったーーっ!! 」と思いました。
    「撮れなかったーっ!!」と叫んでいました。

    デジャヴ。

    4月21日、阿寒国立公園の山の道、「何か飛び出して来たら大変だからゆっくり走る」とか言ってた時に、道の右脇からふさふさの綺麗なキツネが現れ、トコトコトコと車の前を横切りました。近かったので、もちろんブレーキをかけます。その時、後ろに車が接近していて、イヤな感じだったのです。シャッターに手を伸ばしたくても後続車が気になって出来ませんでした。

    「撮れなかったーっ!!」と叫んでいました。

    撮れなかったデジャヴ。

    でもキツネは頻繁に出てくるため価値は暴落しており、ショックはありませんでした。

    同日。「もうこうなったら鹿とかリスとかエゾモモンガとかクマゲラとか出てこないかなー」と言ってしばらくすると、今度は左脇から鹿が現れました。

    飛び出す前に目があって、ピョンと出てきました。レンズの関係で遠くに見えますが相当近いです。

    「おー、本当に出てくるか。すごいなシカし、鹿だけに」
    とか言いつつ、なんか言ったら出てくるなぁ、と思い、「願えば叶う宗教」のような気分になったのでした。そして、期待を込めてこう言いました。

    「UFOとか出てこないかなー」

    続く。


  • v286 トムラウシ(前回の続き)

    ■トムラウシ(前回の続き)

    トムラウシ
    わずかな晴れ間で虹がかかったのですっ

    フロントのお姉さんが言いました。
    「12時からでございます」

    ガーン。ガーンガーン。

    10時から入れると思っていた温泉が、なんと12時からでした。
    この日は長距離運転で疲れそうだし、夜は自宅で日本シリーズ第2戦の北海道日本ハムファイターズを応援したいし、できれば午後3時4時には帰宅したかったわけですが、早速予定が狂いました。
    しかも9時半に到着したので、2時間半もボケッとするのは時間がもったいない。このあたりの風景をゆっくり見ようとドライブすることにしました。しかし天気が悪い。

    トムラウシ
    引き返しつつ写真を撮る。なんかポツンと家はありますが…

    トムラウシ

    トムラウシ
    川が氾濫した痕跡がある(下は部分拡大)

    今年の台風の大雨で、道路が冠水したり崩れたり、橋が落ちたりしたようです。ここに限らず全道的にですが。

    トムラウシ
    あちこち工事してました
    トムラウシ
    川の周りは倒木だらけ
    トムラウシ
    いまひとつ

    天気が悪い、
    ところどころ橋の上から見える風景が恐怖でした。
    せっかくだからその恐怖を味わうことに。

    トムラウシ

    トムラウシ

    橋の手前の駐車できるスペースに車を止めて、橋の上へと走りました。車が来ると橋の端に寄らないといけませんからとにかくセンター寄りを走りました。撮ってすぐ走って戻るつもりでした。
    20~30mほど走って、橋の端に近づきます。そろーりそろーり・・・
    橋の欄干から50cmくらいのところで足が動かなくなり、そこでちょっと背伸びして欄干が写らないようにシャッターを切りました。背中ゾクゾク、尻ビリビリ、足ガクガク。

    すると、車が5台ほど連なってやってきました。
    「ぎゃー、道路の真中に引けないぞ」
    ちょっと固まっていました。

    するとその車が次々に自分を挟むようにして止まりました。なんだなんだ、なんだ一体。まさかっ。橋の下に落とされるのかっ!!(笑)
    すると車の中から三脚と一眼レフカメラを持った人が続々と出てきたのです。橋の上に停車してですよっ。
    とにかくそれを尻目に走って逃げました。(笑)
    まー、結局、写真を撮っていたポイントがベストポジションだったということでしょうか。

    彼らは欄干に足をかけたりして写真を撮っていました。高所恐怖症にはできんっ!! うらやましいぞ。天気悪いけど。
    しかし、どこの撮影隊なのかなんなのか、まあ紅葉の季節ですし、写真目的の人は結構いるのでしょう。しかし、車5台で集団撮影隊ってのはは初めて見ました。プロなのか素人なのか分かりませんでした。

    それから11時半に温泉の施設に戻り、レストランで新得町の名物・蕎麦を食べて、温泉に入ったのでした。(今年は蕎麦も台風で大変な被害が出たようです)

    露天風呂がいいっ!! 露天に広い浴槽が2つ、ダブルダブルな広さ。
    山肌に面し、5メートルほど下方に川があり、何か動物が出てきそうな雰囲気です。ずっと入っていたら空にUFOのひとつやふたつも出てきそうです。
    やや温めのお湯で、フィトンチッドとマイナスイオンのようなものに包まれてすっかり癒されたのでした。
    いまひとつの天気でしたが、逆に雪が降ってきたりして、しかもほぼ貸し切りのような状態で、疲れが吹っ飛びリフレッシュできました。

    このへんは温泉だらけで、近所(といっても46km)の強アルカリのオソウシ温泉や、そこから10kmほどの屈足(くったり)温泉もかなり良さそうです。くったりくつろげそうです。(読者もくったり)

    さて帰り道、足寄のあたりで、前方の道端にでっかい人のような黒い影が見えました。少し気になってスピードを落として注意していたら、のそっと道路にせり出してきて、それがでかい雄鹿だということに気づいたのは40~50メートル前でした。
    後続車がピッタリ(マジで北海道のドライバーは車間距離詰め過ぎ)来ていたので、急ブレーキも危険、鹿が飛び出してきても危険っていう状況です。
    (見ての通り高速道路というよりは滑走路ですから、みんなスピード出すんですよ)

    幸い、鹿は反転して逃げてくれましたが、飛び出してきたらもう大変。
    とか言いながら、よくシャッター切ったな自分。

    足寄のあたり

    エゾシカ

    トータル500kmの運転で、せっかくリフレッシュした体はバリバリになって、温泉効果は薄れました。ファイターズは連敗し疲れが倍増。でも死んだように眠ったので次の日はリフレッシュしていましたとさ。
    おしまい。

    余談
    これを書きながらトムラウシ温泉の画像を紹介できないか探していました。そうしたら、トムラウシ温泉は自分が入らなかったサウナに特徴があったようです。スチームサウナで、硫黄のニオイでスゴいんだそうです。こりゃあまた行かねばならないなと思ったのでした。


  • v266 いきもの万歳(留辺蘂-丸瀬布、丸立峠)

    ■いきもの万歳(笑)

    モンキチョウ
    昆虫がいて人もいる…

    6月21日(土)、久々に丸瀬布のマウレ温泉へ行きました。お湯に入った瞬間に体がヌルヌルになる脅威のヌルヌル温泉。
    今回は、じわじわとヌルヌルになりました。(笑)

    この日はたまたま客が少なく、1時間半もの間貸し切り状態で、広い広い露天風呂で、ずーーーーっとぼーーーーーっとする贅沢な時間が持てました。しかもこのマウレ山荘は高級な感じがあって、贅沢感倍増でした。

    で、今回の目的は、実は写真だったのです。
    北見から丸瀬布に向かう場合、ルートは2つあるのですが、マウレの温泉は丸瀬布から12kmほど南下するので、第3のルートが出現するのです。

    マップ
    Cルートは林道

    グーグルの「北見-マウレ間」 のルート検索では、ABの2ルートしか出てきません。
    でも距離的にはかなり短縮できるCルートがあるのです。山深く人気(ひとけ)のまったくないこのルートは。写真撮影のことを考えても魅力いっぱいなのです。

    ただし、Cルートは冬季閉鎖されるような林道なので、軽自動車でひょこひょこ行って大丈夫なのか、という不安はありました。

    国道から林道へ入る入り口にはこんな看板があります。

    看板
    立派な看板ではないですか

    ここには「3km先 冬季通行止」と書かれています。6月20日は冬季ではないはずですよね。それにこんなに立派な看板が「いらっしゃいませ」的に誘導しているのですから、大丈夫でしょう。
    で、すぐ近くに、こんな標識があります。

    道路標識
    ん、何だって・・・

    「この先の 1070 道道 上武利丸瀬布線(かみむりいまるせっぷせん)は 通行できません。」と書かれています。簡単に見逃してしまいそうなこの標識。言ってることの重大性と薄い存在感のハーモニーが、心を揺さぶります。

    「なんじゃろ? このプチ通行できない感は」

    まあ、まかり間違って閉鎖されているとしても、写真を撮りに来たと思えば良いのだし、開通していればラッキーなのです。この段階では五分五分。

    マウレへの道
    道路脇には紫の花が、歓迎してくれています

    良い道路ではないですか。ずんずん進んでみよう。

    マウレへの道
    ちょっと怖い感じになってくる

    道路は林道にしてはしっかりしています。ていうか普通の道路より状態がいい。

    マウレへの道
    何と晴れ間が出てきました

    こりゃあクマもいると思いますよ。それにしても道路が素晴らしい。晴れ間も出てきてなかなか快適なのです。しかも1台、対向車が来たのです。白い乗用車なのでした。
    やっぱり閉鎖されてはいないと思うのでした。

    マウレへの道
    どんどん進む

    もちろんこの写真も目的の一つであり、何と言うこともない風景かも知れませんが、結構いい感じじゃないかと思うのでした。

    マウレへの道
    フィトンチットで溢れています

    道路の状態も文句なし、残雪ももちろんなく、土砂崩れもなく、何の問題もありません。閉鎖する理由がない。閉鎖する方がどうかしてい・・・・・あっ!

    マウレへの道
    こっ、これはっ!!
    道路閉鎖
    出ました、毎度おなじみの風景

    道路が二手に分かれていることにも驚きましたが、両方ともガッツリゲートで閉鎖されていました。

    「6月は冬季かよっ!!」

    仕方なく、ここでモンキチョウの写真(冒頭の写真)を撮ったりして、くつろぎました。あの白い対向車は、多分引き返したのでしょうね。

    ここからマウレまではこの道路なら目と鼻の先、25kmほどなのですが、いったん留辺蘂(るべしべ)まで引き返して、丸瀬布経由で行くと80kmほどになります。
    とにかくもうあわてても仕方がないので、この道路を自転車並みのスピードで、ゆっくりゆっくり自然を堪能しながら車を走らせていました。

    あるカーブを回ったところに何かが突っ立っていました。

    シカとばったり
    いわゆるばったり鉢合わせ

    「うわー、なんだ」
    何かの妖精のような雰囲気でした。メスの子鹿のようです。とてもゆっくり車を走らせていたので、ゆっくり止まり、シカも「ありゃ、何だこれ」みたいな顔をして動きませんでした。

    シカとばったり
    多分、驚いている

    そりゃこの道路人がほとんどこないのですから、動物にとっては楽園かも知れません。
    少しすると、シカは慌てたように逃げていきました。
    あまりにも間近で、ちょっと感動。

    そしてまたゆっくり車を走らせていたら・・・

    リス
    車の前をちょろちょろと横切る小動物

    ちょろちょろと走って、その位置で止まりました。

    リス
    「歩行者優先だかんな」と言っているリス

    シマがあるからシマリス? よく分かりませんがとても小さいリスでした。それから少しすると、前で何か動いています。

    キタキツネ
    画面の真中
    キタキツネ
    キタキツネじゃないですか

    キツネが近づいてきました。きっと誰かがエサをやったのでしょうね。人に寄ってくる動物はある意味可哀想です。何か問題が起きれば、人間は「駆除」に動きますから。人に近づくな、と思いました。でも、何ていうか・・・

    キタキツネ

    完全に犬ですよね、こうなると。
    仮になついていても、エキノコックスという恐ろしい寄生虫がいるので決して触ってはいけません。

    こんな感じで、シカ2頭、キツネ3匹、リス2匹に遭遇。道路閉鎖はこんな楽しい時間をくれました。クマちゃんだけは勘弁ですが、でもまあ、クマちゃんが人間を寄せ付けない役割を果たしているとすれば、自然にとっては絶対必要な存在なのかもですね。

    風景も美しいのでした。

    山の風景
    山の風景

    何気なくそこにある風景が、何だかすごい。

    まだ、終わりませんよ。
    このあとマウレの温泉に入り、帰りにもうひとつ気になっている峠へ向かいました。一度、閉鎖されていることを知らずに行った「丸立(まるたつ)峠」。→以前書いた記事

    もしかして、ここもまだ閉鎖されているのか、それを確かめに。

    道路閉鎖
    閉鎖されていました

    6月は冬季なんですかね。そういえば前回も6月だったようです。
    せっかくここまで来たので、左の「十三の滝登口」へ向かいました。

    十三の滝への道
    ある意味ここもまた怖い空間ではあります

    8kmほど進んだところでギブアップしました。延々こんな感じの道が続いていて、途中二股があり、看板もなく、勘で右へと進みました。車は草に埋もれていくような感じになっていきました。Uターンも難しく、ここで車が故障したらオシマイだと思いました。

    Uターンできるスペースを見つけて引き返しました。その帰り道に突然現れた「なんじゃこりゃ」な風景・・・

    引き返した道からの風景
    身震いするような風景

    「なんじゃこりゃ」
    秘境感がスゴい。実際に見ると圧倒されます。車から降りたら、すぐ車に戻りたくなりました。威圧感がスゴい。
    えらいもんを見てしまった。
    後で調べたら「奇城岩」と言うそうです。知名度ゼロかも。

    さらに、リス2匹、シカ2匹が現れて、「ちきゅう万歳」的な1日になりました。
    走行距離310km。
    この日の熟睡ぶりといったら、不眠症の人に分けてあげたいくらい深い眠りでした。


  • v234 鹿を喰らう

    ■鹿を喰らう

    鹿肉パーティ
    この怪しげな集会はいったい

    北海道に住むと、「鹿を撃つ人の知り合い」から鹿肉をもらったからあげるよ、とか、一緒に食べよう、なんてことはよくある話です。
    それが来ました。小学校時代の友達から、一緒に食べようというお誘いが。
    しかも今回は「刺身も食える」という話でした。

    「鹿の刺身とは、さすがに珍しい。初めて聞いたかも。刺身となると酒を飲まないわけにはいかないなぁ。しかし、酒を飲むとなると車では行けないなぁ。次の日仕事もあるから、泊まるわけにもいかないなぁ」

    そこで、車で迎えに来てもらって、帰りはJRの汽車(北海道では電車とは言いません)を利用することにしました。

    1月27日(日)、午後4時に友達が車で我が家に迎えに来ました。そして我が家から西へ25kmの隣町・留辺蘂(るべしべ)へと向かいました。

    最近、痛風のような手足の先の違和感があるため、酒は焼酎、それもお湯で割って体に負担をかけないようにしていました。芋焼酎はお湯で割るともったいないので、いつもの麦焼酎の「いいちこ」を持っていきました。

    鹿肉
    じゃじゃーん!! シカにしては脂が乗っています(これは刺身用の肉じゃありません)

    この「鹿肉バラ」は、あばらの周辺部位で、鹿肉の中ではかなり美味いところらしいです。赤身に脂身がもれなく付いてくる逸品であります。
    (鹿肉って脂身が少ないパサパサのイメージでしたが、これは違いました)
    細かくカットされていて、この切り方もコツがあるんだとか。

    そしてなにげにあと2人友達も来ていて、なにげに鹿児島の芋の地焼酎を持ってきていました。

    『ああ、めちゃくちゃ美味そうな酒』

    この心の声は見透かされてしまい、
    「美味いぞ、いいから飲め飲め。どんどん飲め」
    と言う言葉に抵抗する術もなく、痛風になってもいいじゃないか、的なノリでいただいてしまいました。普段酒をセーブしていたのでいきなり酔いが回ってきました。
    「あー、酒がうますぎるー!!」

    鹿肉
    じゅーじゅー

    そして肉をプレートに豆乳。いや投入。
    もう見るからに美味そうですね。美味いです。まるでラム肉のような味で、濃厚でいてしつこくもなく、大自然が育んだ・・・グルメ番組かっ!!
    こういう時の「ジューシー」とか「味に深み」とか、表現的にもう何かうんざりですよね。だからこうしましょう。

    食わなきゃ分からない味。いやー、美味かったわ。(なんじゃろ)

    さぁ、そして来ましたよ、鹿肉の刺身!!

    鹿肉
    背ロースです。“さし”が入ってます

    もう馬過ぎ。

     

    馬じゃねーし。

     

    シカ過ぎ。いや美味過ぎ。

     

    しょうが醤油で食べました。
    これ東京の良いとこで食べたら何万円もしそうです。
    部位は「背骨の脇あたり」とか言ってました。今度シカが倒れていたらその背骨沿いの肉を切り取って、て、できんわ。無理無理。

    そして酒がすすむのなんので、だんだん記憶が飛ぶエリアに入ってきました。

     

    NG写真
    なんかこんなピンボケの写真が
    NG写真
    何を撮ったのか
    NG写真
    なんだこれは
    NG写真
    駅か
    NG写真
    駅の中の横断歩道橋の上から
    NG写真
    汽車が来てます
    NG写真
    汽車のドアか?
    NG写真
    根性で写真撮ってます。温度差でレンズがあきらかに曇っている

    翌日、写真を見てびっくりでした。汽車に乗った記憶もなく。
    二日酔いながらも、良い酒だったので気分は悪くありませんでした。しかし異常に疲れていて、ぐったりとして、この通信を書くまでの気力が戻るまでに3日かかったのです。
    実は鹿肉を食べた日とその前日、雪かきに次ぐ雪かきでクタクタだったのでした。

    それはともかく、そのグッタリしていた月曜日の午前、駅から電話が来ました。
    「携帯電話を落としませんでしたか」
    「あっ」
    「どんなヤツか言ってもらえますか」
    「白い2つ折り、今時ピッチ使ってます」
    「携帯の番号は」
    「えー、070の・・・」
    「どうやらあなたのものですね」
    「はい、すいません」
    「一応、個人情報になりますが、拝見させてもらいました」
    「全然オーケーです」
    「それで“自宅”というリストに電話してみた次第です」
    「ああ、本当にすいません」
    「こちらこそ、リストを見てすいません」
    「いえいえ面倒かけてすいません」
    「ほんと、個人情報、すいません」
    「いえいえ面倒かけてすいません」
    「ほんと、個人情報、すいません」
    「すいません」
    「すいません」

    と最後は両者、すいませんの嵐となっていました。
    飲んだら忘れ物落とし物に注意しませう。