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  • v325 ヨモギの収穫 その1

    ■ヨモギの収穫 その1

    とったどー 2018.5.22(火)、早朝

    いやぁもう収穫の時期ですね。今年はよく頑張りました。しみじみ。(なんもしてねぇ)
    今回、記録の意味合いが強く、退屈な内容かもしれませんが、ヨモギに興味のある方には為になる情報をお届けしたいと思います。(思う、だからね)

    5月6日にひもで囲った部分を畑としてから2週間ちょいで、ヨモギはそこそこ育っていました。植物は成長が早いです。あと2週間もすれば育ちすぎになってしまうような気がして、まだ若いヨモギを事務用のカッターで1本1本、スパスパと切って集めました。収穫です。(ヨモギは若葉を食す)

    5月22日、ヨモギ畑のヨモギ。取りきれなかったタンポポも写っていますね。

    収穫してすぐに山から帰宅し、台所へ直行。
    ジャブジャブと水洗いしました。シンクはヨモギの山。とにかくさっさと洗い、天気も良かったので速攻で庭に広げて天日干しをはじめました。

    ヨモギを天日干し

    これと同じレジャーシートで、2か所で干しました。そうしたら、見ていて気になることが出てきました。

    「クキはどうなんだ」と。「クキも癌に効くのか」と。
    えーと・・・

    「ある研究論文によれば、ヨモギから抽出されるアルテミシニンという成分が、健康的な細胞1つに対して、1万2000個もの癌細胞を死滅させた」

    か。わからんなこれでは。クキもヨモギじゃからな。困ったな。しかし、なんとなく「葉だけ」じゃないだろうか、と思いました。よーし、分けよう。

    うーん、これはめんどくさい。

    ヨモギ

    全部分けるのに3時間くらいかかってしまいました。
    そして、しばらく干してから、

    ヨモギ
    これはまだ緑ですが、干していたらみるみる黒っぽくなっていきました。グレーというか。

    葉っぱは干しカゴに入れて、移動できるようにしました。
    クキは別の網の袋に入れて、室内の窓際にに吊るしました。

    ヨモギの茎

    不気味ですね。怖いですね。

    ひと段落し、机に座り、何気なくプリントを整理していたら「ヨモギ粉末の作り方」と書いた紙を発見しました。自分が作っておいた文書です。
    あ、やべぇ。

    「葉っぱだけを摘んで水にしばらくつけてアク抜きする」
    —葉っぱだけか!! クキは意味なしか? しばらく水につけてアク抜き? なんだとーっ!!

    しっかし、自分で書いて忘れてた。まあ葉とクキに分けておいてよかった。
    しばらく水につけるって、そんな場所もないし。うーん。

    「お湯で湯がいたら」
    —お湯で湯がくんだっけ? 大変じゃん。

    自分で書いて忘れてた。

    「その後しばらく水につけ」
    —マジですかっ? だから場所がないし、それは厳しい。

    「それを絞ってザルにあげ天日でカラカラになるまで干す」
    「それをミルかすり鉢で細かく粉末にする」

    ということだけど、もう干してるし。やってしまったことはしょうがない。今回のものはこのまま作るとして、これとは別に、ちゃんとやってみた方がいいだろうか。

    「そもそもなぜ湯通しするのだろうか」
    洗ってから「蒸す」製法もあり、量がある場合、一般家庭ではやってられないのであります。
    (そうそう、忘れてたというより、湯がく作業は無理だなと思っていた)

    湯通しにしても、蒸すにしても、熱を加える意味は…。そしてまた水で締めるという…。はっ!!

    人間でいえば熱い風呂に入ってから、水風呂に入って、これを繰り返すと体温のポカポカが持続するっていうことと一緒かもしれませんね。違うか。刀のように熱して冷やすと、鍛えられますしね。違うか。

    とにかく湯通しの目的は、緑の色や香りを残すため、のようです。それがガン細胞をアタックする「アルテミシニン」にどう影響するのか、しないのか、わかりません。なんせ今回の粉末は、食す前提ではありますが、不味くても癌に効けばまずまず成功ではないですか。マズい方が良薬ではないですか。お湯に通したら「アルテミシニン」は壊れてしまうのではないですか。いや、わからない。

    いやいや、やっぱりマズいのはだめだ。色と香りが損なわれたら、振りかけにできないもん。無味無臭ならできなくもないけど、色がグレーではなぁ。

    水につけておくというのは、台所じゃ狭い、タライとか部屋には置けない。風呂場も広くない。外は虫が入る、ということで不可能に近く、困りました。

    ところがある情報を耳にします。ナオヒロくんを操る闇の大王が、ヨモギの知識が深く、ヒントをくれました。水洗いは虫の発見・駆除であり、お湯はほんの数秒サッと湯がくだけで良く、量がありすぎて湯がくのが物理的に難しいなら「重曹」を使えばいいということなのでした。

    うーんうーん。
    ヨモギはいくらでもある。本当に無限にある。隣の山にも、あっちにもこっちにも、ひもで囲った畑とした部分だけでも取りきれないほどある。素材はあるのだっ!!

    わかりました。

    わかりました。にやり。

    やります。やり方は何が正しいのかはわかりませんが、やってみましょう。

    続く。

    猫
    「やれるもんならやってみにゃ」(ワイルドになったうるちゃくん)

  • v324 畑の完成

    ■畑の完成

    2018年5月6日(日)の様子

    右端にナオヒロくんが一生懸命土を耕し、肥料を入れています。その肥料は鶏糞で、ネコ(一輪車)を使ってあの位置まで運ぶだけでも疲れます。片道50mあります。何度も何度も運び、土と混ぜ合わせています。とにかくよく働きます。

    さて、私はというと、この写真をよく見てください。私はどこにもいません。千の風になって地球を呪っています。うそうそ。真ん中あたりに白い線がかすかに見えますね。ナイロンひもです。適当に支柱を立てて囲んだスペースに、ナイロンひもを張りました。

    「よーし、行くぞー、畑を作りマッスルーっ」
    「おらおらおらおら、ぐるぐるぐるぐるー」(歩いて行って支柱にひもをぐるぐる巻く)
    「おりゃーっ、とりゃーっ、ぐるぐるぐるー」(同上)
    「きゅっ、きゅっ」(ナイロンひもを縛る音)
    終わり。

    ということで、2〜3分で私の畑が完成しました。(笑) 疲れました。(バチ当たり)
    2018年5月6日(日)に、ズバリっ、ヨモギ畑の完成ですっ。
    (いや、囲ったとこ以外もヨモギだらけですから・・・)

    つまり、究極の自然農法であります。そこにヨモギが繁栄していた。ならこのままでいいじゃないか。黙ってたって生い茂るのだから。

    ただ、放っておくと共生しているタンポポが咲き乱れ、花があっという間に綿帽子となり、タンポポが無限に増殖していきます。それは少しでもくい止めたいと、畑として囲った範囲で、数時間タンポポを引っこ抜き続けました。めちゃくちゃ疲れました。腰にきました。

    ・・・とまたひとつ、人間の役に立たないタンポポ野郎は撲滅する、などという不自然な行動をしてしまいました。いけませんね。

    ちょっと悪かったなと思ったので、タンポポの葉っぱのアクを抜いて、炒めて食べてみました。

    タンポポは食えます。結構美味いです。ほうれん草かっ、ていうくらい。
    アクさえ抜けば、美味いです。ていうか付けた味の味になります。これは、オリーブオイルと唐辛子とニンニクのペペロンチーノ風味で炒めて、さらにバターで炒めて、タンポポの味を消すかのようにしました。美味いことは美味い。 2018.5.15

    タンポポはこれで成仏しました。許してください。

    それはともかく、実はこの1〜2年、「ヨモギは癌に効果がある」との情報を何度も何度も目にしたのです。
    2次3次情報なので、本当かどうかは知りません。

    でもそれなりに衝撃であります。
    外国の、ある研究論文によれば、ヨモギから抽出されるアルテミシニンという成分が、健康的な細胞1つに対して、1万2000個もの癌細胞を死滅させたと報告。

    ワシントン大学のヘンリー・ライ博士とやらのお言葉。(?)
    「アルテミシニンは、健康的な細胞の約100倍もの癌細胞を選択的に死滅させることができるだけでなく、抗がん剤よりも3万4000倍も正確に癌細胞だけを死滅させることができる」

    これ、すごいんじゃないんですかっ? ヨモギは人類の宝じゃないんですかっ?
    それとも抗がん剤がヨモギの3万4000分の1しか効果がないっていうことですかね。

    がしかし、そもそもヨモギは漢方薬でも知られており、何かに効くわけでありますよ。ということで、このヨモギは採取して、粉にして長期保存できるようにして、ふりかけで食べましょう。(笑)
    とりあえず採って洗って干して砕いて粉にしてみます。
    次回をお楽しみにっ。

    片やナオヒロくん。

    うんしょうんしょ、と、えらい頑張っています。こうでなくちゃね。耕す向こう側にはニンニクがどんどん育っています。これも昨年から仕込んでいた成果です。有機肥料に無農薬っ、失敗しない野菜づくり。素晴らしいっ。秋が楽しみです。クマだけが心配。

  • v323 獣害対策の秘密兵器

    ■獣害対策の秘密兵器

    動物撃退器
    これが秘密兵器

    去年はキツネ・鹿対策として、野生の動物が怖がって近づかないと評判の「ウルフピー(狼の小便)」を配置しました。ところが、そのウルフピーを吊るしたそのすぐ横で、まったりしていたキツネを目撃。

    「何にも効いてねぇ!!」

    そうして、畑のあちこちにキツネのうんこが散在しているありさまでした。しかし、鹿には効果があったのかも知れず、なんとも言えない結果となりました。

    今年は、キツネと鹿だけでなく、クマの足跡がついていて、獣害対策は去年よりは深刻です。しかしあまりにも経済力がないのです。
    あのナオヒロくんが「秘密兵器を投入した」ということで、見せてもらいました。すでに数日前には設置してあったようで、それは畑にありました。上の写真がそれです。

    商品名は「アニマルバリア 動物撃退器 超音波 ソーラー式2500円」。
    簡単に説明すると、超音波によって動物がイヤがり、近づかない機能。近づいてもセンサーが働き、音と光で威嚇する優れもの。防水機能で太陽光パネルから電源供給するので電池切れの心配もなし。完璧。
    柵で囲うことを考えれば、効率もいい。

    んー、どれどれ、これかい?

    ナオヒロくんは、一旦設置したそれを抜いて、上の写真のように別のところに差していました。私は写真を撮ってから、何となくその近くの、ナオヒロくんが数日前に立てていたウネを見ていました。そうするとそこにキツネのうんこを発見。

    「これ、キツネのうんこじゃね?」
    「えぇぇっ!!」
    「キツネだねこれは」
    「うっそーっ!! ああっ、やられたーっ。えええっ?」

    ナオヒロくんは焦りまくっていました。

    「オレここに機械挿しておいたんすよー」と言いました。

    赤い丸で囲ったところが、機械を挿した跡。青い丸で囲ったところにキツネのうんこ。

    てことは・・・

    「何にも効いてねぇ!!」

    うん、この感じ。(笑)
    去年のデジャヴか。

    そして、あとでネットで調べるとこの秘密兵器に対するコメントがとっても気になるのでした。
    「数ヶ月もしないうちに、壊れました」(笑)
    「10日くらいで壊れました。。。」(笑)
    「2か月で充電が、その後1か月にフラッシュライトが壊れ・・」(笑)

    大丈夫やろか?(笑)

    もちろん、効果がありましたと喜んでいるコメントもあり、ナオヒロくんは「大丈夫」と元気に答えるのでした。

    「そもそもここのキツネが最強なんすよ、ありえないキツネなんすよ」
    「そう・・、・・かも、な・・・」
    「ここのキツネにだけ効果がないんすよ、大丈夫大丈夫」

    じゃあそういうことにして、まあ、確かに、被害といってもうんこをしていくだけなので、無視して良いということになりそうです。

     

    去年のウルフピーの横でまったりするキツネを思い出しながら、今回はおしまい。

    キツネ
    よりによってウルフピーの真横でまったりするキツネ(2017/6/7)

  • v322 クマ出没の気配

    ■クマ出没の気配

    この写真は、今年の4月22日の、ナオヒロくんが昨秋に仕込んだピンクニンニクがすくすく育っている様子ですが、足跡がありますね。
    これ人の足跡ではないのです。過去記事316号(の下の方)で、去年の秋に鶏糞を盛ったところにあった足跡がクマではないかと疑っていたのですが、この今年の足跡、他の農家さんも

    「クマっぽい、それも若いまだ小さめのクマ」

    だと言っているのだそうです。それで、じーーっと周りを見回したところ、うんこを発見したのです。人のだったらえらいことですが、多分違います。

    私は、車で山道に入っていって、時々クマのうんこはよく見ているのです。特徴はとにかく黒いこと、そして大抵はこんもり大量にしてること。見るからにクマちゃんの容量というか、色も含めて、クマのうんこだっ、とわかるのです。なぜか直感的にわかるんです。

    で、その発見したうんこは量的には少なすぎるのですが、これ。

    まさにこの色、うん、この色、うんこの色、ってダジャレ言ってる場合じゃない。
    うん、この味っ!! 食べ物じゃないんだから…じゃなくて。
    うん、この香り。うんこの香り。(嗅いでないよ)
    うん、この固さ。うんこの固さ。(触ってないよ、ただのダジャレです)
    うん、この輝き・・・・
    うん、この◯◯って、なんぼでもダジャレが製造できる・・・。子供かっ。それはともかく。

    この色、クマっぽいのですよ。そして、この量から「親離れして間もない子グマだろう」と推測できるのです。知らんけど。

    さてさて、このクマ対策、どうなるのでしょうか。秘密兵器炸裂かっ!! 続く。

     

    こんなスタンプもあるでよ。ステンドグラスタイプ。今回の記事は短いので、宣伝宣伝。

  • v316 大規模「家庭菜園」 来期の仕込み

    ■大規模「家庭菜園」 来期の仕込み

    エゾリス
    近所の牡丹園のエゾリス。赤いのは何だろう、ナナカマドの実? (10/7)

    山をもらってから(もらってはいない)、今年1年、ナオヒロくんの頑張りにより、何となく土地をうまく使えた感じになりました。自分一人だったら、荒れ地の中にマメやイモが、出来ているんだか出来ていないんだか、ワケの分からない世界になるところでした。

    ナオヒロくんはすでに来期に向けて肥料を入れ、ニンニクを700株ほど仕込んでいるのでした。さらにもっと増やして、来年は毎日ニンニクを食べるそうです。(ウソ)

    ナオヒロくんの場合、農家さんや漁師さんや林業関係者や米屋さんや大工さんなど、幅広く付き合いがあり、いろんなものをタダか格安でゲットしてきます。
    ナオヒロくんはニンニクのための肥料に「鶏糞」を無料で4トンばかり入手していました。トラックで運ばれてきたわけですが、ここから20~30kmほどの遠くの農家さんに頼んだとのことでした。

    なぜ無料なのか。しかも喜んで運んできてくれるんだそうです。
    それは、鶏糞に限らず、農家さんが家畜の糞を処理しきれないために、困っているからだと思われるのです。これに関してはタダでもらってくれるならあげます、ということらしい。

    「え、どこどこ、ここに置けばいいの? あざーす!! ドバーっ!!」
    てな具合に置いていってくれるわけですね。もちろん糞尿なのでくっさ~いわけで、まあ、住宅街では無理ですね。

    くっさ~いけど肥料としては極上なわけです。私、個人的にはちょっとそれは無理と言うか、やめておきたいというか、断じて断るってほどでもないですが、やはり、自然農法的には植物由来の肥料にこだわりたいわけです。

    もちろん、例えば、カボチャは動物性の肥料をあげた方が元気に育つというのがアリアリとわかったわけで、あるんだったらそれ使った方が良いのですが、私は「腐葉土」でいこうと思います。

    ということで、この写真、向こう向きに立っているのはナオヒロくんですが、大きさの比較対象として立ってもらいました。

    腐葉土作り
    2か月ほど前に刈った植物の葉っぱ類を山積みした(10/28)
    数日前に降った雪が融けずに残っている。

    このかなり茶色になった葉っぱに「米ぬか」と「水」を混ぜこんでいきます。

    腐葉土作り
    私が、フォークで混ぜ混ぜしています(10/28)
    最後に上からブルーシートをかぶせます。

    このあと11月4日には、落ち葉を大量に加えて、米ぬかと水を混ぜ込みました。本来その場で熱が上がって腐葉土化していくらしいのですが、いまひとつの反応でした。「土」も混ぜ込む必要があるのかも知れません。
    来年の春に腐葉土になっているのかどうかはわかりませんが、できていたらこれを肥料に使います。出来ていなかったら反則をしようと思っています。

    さて、ナオヒロくんの方の肥料を見てみましょう。鶏糞の山があります。
    「あっ」
    「どうした」
    「クマです」
    「なにぃ!!」
    「足跡がついてます」

    腐葉土作り
    手前に大きな丸いボコボコがっ。(10/28)

    正直臭いです。糞ですから。(ゴホゴホ)
    ブルーシートをかけていても、何度もめくられていたそうで、クマがいたずらしているんだと言っています。まあ、確かに、シカでもキツネでもない、何か大きな丸い足跡の動物が来ているようには見えます。

    クマちゃんかー、クマったなー。
    まあ、しょうがないか。
    で、よく分からないけれど、ここに落ち葉も入れようということになり、ついでに米ぬかもガッツリ混ぜ混ぜしました。

    腐葉土作り
    臭いのが少し緩和(10/28)

    来年の肥料の準備が出来ました。
    ナオヒロくんが言いました。
    「あと4トンもらおうかなぁ」
    「えー!」
    「いや8トン」
    「ええー!!」
    「いや4トンかな」

    ヤル気満々なのでした。