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  • v212 スギナ/宝ダニ/山菜だより/花だより

    ■大自然考察:スギナ

    スギナ
    みんなの嫌われ者スギナ

    どこにでも生えてきて、引っこ抜いても根が残り、深く広く進出していくスギナ。家庭菜園を楽しむ「サイエナー」(菜園er)にとってはにっくき存在だと思います。
    スギナについては昨年こう書きました。

    生命力が強過ぎて、野菜の養分を奪うだろうと思われ、
    とにかく見つけるたびに深く掘って引っこ抜いています。

    この考えは間違いだったかも知れないと思うようになりました。根拠は薄いのですが、「作物に大きな影響はなく、共存可能である」というどこかの知らない人のブログを見たからです。
    だからと言って、放っておくとスギナが大きく成長して、ろくでもない感じの畑になりそうですから、こまめに引っこ抜いてはいます。

    でも「闘ってはいけないのではないか」という思いが芽生え、逆にその強さを利用できないだろうか、と思ったのです。ちょぴっと調べると気になる事実がありました。

    ヤツらは腐葉土に混ぜると良い肥料が出来る。

    つまり、枯れて土に混ざれば、自らの多量のカルシウムで、多くの野菜が喜ぶアルカリ性の土になる。酸性土壌なら中性にしてしまう。てことは、畑にスギナの死体を混ぜたら、土壌改良(アルカリ土壌に)できるということでしょう。土壌改良のために、わざわざ石灰を混ぜなくても良いのです。

    そして、スギナには不思議と虫がつかないので、虫除け効果もあるかも知れない。そしてあの形状は、集めたら編み込んだワラのようになる。つまり、保温と保湿効果が望めるので、自然のマルチになるかも知れないのです。
    防虫、保温、保湿の効果があり、翌年には土壌改良剤となる、かも知れない。
    「かも知れない」ばっかりですが。

    そこで思いついたのが、
    「スギナを、野菜の種を撒いたところに乗せていく実験」でした。

    これはスゴいぞ。無駄がひとつもない。エコ過ぎる。(ドヤ顔)
    しかし誰もやってないのではないかと思えるし、何か落とし穴があるかも知れません。でも実験する価値はありそうなのでやってしまいました。

    隣の敷地が空き地になっていて、去年もタンポポがごっそり群生していましたが、そこにはスギナも群生しているのです。隣の人に「雑草は勝手に抜いて良い」と了解をもらい(隣も助かるし)、実験のためにスギナだけを抜きまくりました。6月1日。

    そして畝に乗せていったのです。こんな感じに。

    畑にスギナ
    畑にスギナを

    種を撒いて、まだ芽が出ていない畝です。いったいどうなるの。わくわく。わくわく。

    ところが、なかなか発芽しないのです。ちょっぴり芽が出るものの、なかなか成長しない。ちょっとイライラしました。
    多分それは「低温な気温」の方に原因があって、なんせ最低気温1度とか2度で、肌寒い日が続きましたので、スギナの効果が分からないのでした。(その割にはタンポポやスギナはワサワサ育っています。いわゆる「雑草」は本当に強いです)

    そうこうしているうちに、スギナが枯れてワラのようになりました。「敷きワラ」っぽくなって、天然のマルチになったわけですが、あまりにも作物の成長が遅いので、「失敗だなっ」と、イラッとしてスギナを通路に払い落としてしまいました。
    土に日光が当たらず、良くないのではないかと言うのもあり。(短気はいけませんね)

    そうしたらアレですよ。(泣)
    大粒のヒョウと猛烈な雷雨で壊滅っすよ。(泣)
    パルプンテみたいな呪文が炸裂してしまいました。種、撒き直しです。 (痛)

    枯れたスギナは通路に放ったらかしにして、そのまま秋には鋤き込む予定です。しかし自然が畑に与える影響というのは多種多様で、複雑で、スギナを鋤き込んだから上手く行ったとも言えませんし、失敗したとも言えないのです。
    ひとつひとつ検証していくしかないようです。

    ひょっとしたら人間は何にも分かっていないのかも知れません。

    農薬だって遺伝子組み換えだって、単一大量栽培だって、その影響がどのくらい先にどうなってしまうのか分からないのです。その時になって「想定外」の出来事が起こるわけですし、やはり、できるだけ自然に逆らわない方法を選択していくのが、未来の人のためには良かろうな、と思うのでした。スギナのことを考えていたら。

     

    ■大自然考察:宝ダニ

    5月25日、もう霜は降りないだろうと(2週間後にヒョウが降りましたけど)、ビニールのマルチを剥がした際、土の中に1mmくらいの真っ赤な虫が4匹いました。そのうちの1匹がこれ。

    タカラダニ
    赤い虫を、近くにあった木の板の上に移して撮影。

    もしこいつが繁殖すると気味が悪いので調べてみました。こいつは「ダニ」の一種で、少なくとも人間や植物には一切害がないとされる「タカラダニ」でした。

    害がないのであれば、殺す必要はありません。

    最初は、タカラをカラダと見間違えて、カラダに付くダニかと思い焦りました。この赤さが「子どもにとっては宝物」のように感じることから、「タカラダニ」とされたそうです。

    こいつはバッタやクモなどの節足動物に寄生するらしく、メスしか発見されておらず、単為生殖の生物らしいです。そして、主に土やコンクリート壁などに見られることから、苔を食べているの「かも」知れないそうです。

    「かも」て・・・。

    それで思ったのは、「人間ってこんな虫のことも良く分かっていない」ということでした。土の中のバクテリアなどに関しても、分かっているのは1%程度で、全然分かっちゃいないそうです。

    それより少し怒りを覚えたのは、この虫が「害虫扱い」されていることでした。その理由が「潰れると赤い液が洋服に付いたり、干している洗濯物が赤く汚れるから」だと。
    服が汚れるから薬で殺すってかっ。もう、バカバカバカ。

    私は単に、この赤さ、生き物の精巧さから、大自然のスゴさを感じます。

     

    ■山菜だより

    最近の山菜の記録です。

    フキ
    フキ。赤いフキより青いフキが美味いです。5/25
    コゴミ
    コゴミ。そろそろ終わり。5/25
    ワラビ
    ワラビ。まだまだこれからです。6/1
    ミツバ
    我が家の野良ミツバ。家の周りにいっぱい生えてます。美味いですよ。
    やちぶき
    やちぶき(エゾノリュウキンカ)。フキではない。ちょいニガ。おひたしで。6/3

     

    ■花だより

    我が家の庭の花を再び掲載します。

    たんぽぽ畑
    隣の敷地のたんぽぽ。キレイですね。5/24
    チューリップ
    チューリップ 5/24
    桜かな
    なんだろう 5/26
    なんだろう
    なんだろう 5/26
    なんだろう。バラかな
    なんだろう 5/26
    サクランボの花とクマンバチ
    サクランボの花。クマンバチがいっぱい来ます 5/26
    イチゴ
    イチゴですよ 5/26
    たんぽぽ
    たんぽぽって花も綿帽子も美しいのですよ 5/28
    白いチューリップ
    白いチューリップ。キレイですね 6/3
    なんだろう
    なんだろうか 6/3
    なんだろう
    なんでしょう 6/3
    スミレ
    大好きなスミレ。美しいです。 6/3
    なんだろう
    なんだろう 6/3
    クロユリかな
    クロユリかな 6/3
    ツツジ
    ツツジだね 6/3
    なんだろう
    なんだろう 6/3
    チューリップ
    チューリップの花が落ちた状態です。 6/3

  • v210 ひょ~!!/北見発見伝-バカにする木

    ■ひょ~!!

    近所の風景
    6月10日の風景とは思えない

    6月10日、外はヒョウで真っ白になりました。北の果て北見から涙の菜園だよりです。

    その日、朝は晴れておりました。テレビの天気予報では「大雨注意報」と「カミナリ警報」、「タツマキ注意報」が出ておりました。
    「こんなに天気が良いのにアホかっ」と思った予報でした。

    午後になって空が明るいのに暗いような変な感じになり、入道雲が出てきました。それがまた光が当たって美しいので、わざわざ写真を撮ったのでした。

    入道雲

    そして、晴れているのにカミナリが鳴り始めました。しばらくすると。晴れ間を残しながら激しいカミナリと共に大粒の雨が落ちてきました。
    「うんげろ~!! こりゃヤバいかも知れない。コンピュータを落とそう」
    急遽、仕事関係の方々に1時間の作業休止の連絡を入れ、コンピュータの電源を落とし、コンセントも抜いたのでした。

    ところがカミナリはすんなりと通り過ぎていき、1時間後には元通りの日常になりましたとさ。めでたしめでたし。コンピュータスイッチオンっ!!
    と思ったら、またまたカミナリがピカピカ光り、大粒の雨がドシャドシャと落ちてきました。
    「くっそー、フェイントかっ!!」
    そして激しい雨は目の前の畑を激しく痛めつけているのでした。

    「ちょっとトイレ」
    まずはトイレを済ませてから考えよう、てなわけでトイレに入ると、雨の音はさらに激しくなって、あまり聞いたことのないようなスゴい音が聞こえてきたのでした。

    『雨が強烈になったな。畑に新聞紙でもかけて野菜を守らねばっ』

    なーんて思いつつトイレを出て、窓から外を見ると、見たこともないような白い大きな粒が、バラバラドカドカと隙間が無いくらい降っていたのです。

    畑にヒョウが降る
    うわーっ、オラの畑に何するだー
    屋根にヒョウが当たりうるさい
    屋根にヒョウが当たりスゴい音が…

    畑に新聞紙とか、何をやってもダメそうでした。
    そもそもヒョウが当たると痛いので外にも出られません。ただ、10分くらいでヒョウはおさまり、雨も小降りになりました。とりあえず畑の様子を見に外へ。

    畑は水浸し
    うぎゃー、ヒョウだらけ & 水浸し
    隣の畑
    お隣の畑も結構やられている
    やられたキュウリ
    丸い粒がヒョウ。約1cm。キュウリも急死? 葉っぱがちぎれている。
    やられたカラーピーマン
    カラーピーマンも折れていた
    水浸しの畑
    もう洪水っす
    畑
    これは1週間ほど前の状態。マルチを外したらヒョウが降るって、天の嫌がらせ?

    結局、カミナリは断続的に翌朝の4時くらいまで続いていました。
    そして朝の7時ころには素晴らしく良い天気になりました。鳥がさえずり、ヒンヤリとした風が心地良いのでした。

    豪雨・カミナリ・ヒョウ、確かにひどかった。でもそれと同等の快適な朝。
    「これでトントンだぜ」
    とカミサマが言いました。ニヤニヤしながら。

    で、畑の様子はと言うと・・・

    やられたエンドウ
    まるで粉々、生えてきたばかりのエンドウ豆。 多分死んではいないはずだが…。
    やられたズッキーニ
    いよいよこれから、という感じのズッキーニも泥だらけ。 でも死んではいないはず。
    やられたダイコン
    芽が出たばかりのダイコンもボロボロ。頼む、死なないでくれ。
    やられたシュンギク
    順調に育っていたシュンギク。死んだかも。結構たくさん。
    やられたホウレンソウ
    一番良いペースで育っていたホウレンソウもこの通り。頑張れ。

     

    ■北見発見伝:人をバカにする木

    先日、道を歩いていましたら、低い変な松の木のような木々が、人間をバカにしていました。いけませんね。

    人をバカにする木
    どうですこの人をバカにした雰囲気

    分かりませんか。ひとつひとつが、こんなことしてるじゃないですか。

    FUCK'N
    ほらね。このファッキン野郎どもめっ!! ってさ

    地元「愉快な北見」ネタはなかなかありません…。


  • v209 菜園だより/山菜だより/花だより

    ■菜園だより

    花と猫
    すいせんの花とノラネコ

    5月でも雪が降る北の果て北見から菜園だよりです。晴れた日は風がひんやりして爽やかっぽい感じがします。どうか、この爽やかな風にセシウム137やストロンチウム90が混ざっていませんように。 |||(-_-;)||||||

    今朝は雪が混じっていましたが…。

    さて、家庭菜園的なことを始めて2年目に入りました。我流ながら、土の雑味(草の根や石やゴミ)を取ったり、畑部分を広げて行く過程で、すっかりスコップや軍手や長靴に慣れてしまっていて、土作りのプロみたいな気分になってきました。

    そして、どうですかこの畝(うね)のレイアウト。
    手で丹念に土のかたまりを適度に潰して、細やかに仕上げてみました。(笑)

    畑2011

    畑の設計図というか全体図はこれ。写真は図の右上部分になります。

    畑の全体図
    全体図。上が南。太陽は左から昇り、右に沈みます。(画像をクリックすると別窓で拡大) 南(図の上)側に大きな家と塀と高い木があり、日陰部分が刻々と変わります。

    昨年同様、互いの成長を助け合う「コンパニオンプランツ」を考慮し、さらには陽当たり具合を観察し、半日陰部分にはそれに適した作物を配置。
    そして、近所の畑を観察して「マルチ」(注1)なるものを見よう見まねで作成。

    さらに、元を取るために、買うと高いホウレンソウやルッコラを増量。
    何かと便利なネギ、ニラ、ニンニクなどを増量。

    畑の暴れん坊将軍「夕顔」には、暴れさせない棚を作成。アスパラは6株植え足し、来年から年々収穫が増えて行く算段です。
    去年、失敗した「ポットで苗を作る」作業も着々と進行中。

    失敗から学び実践する私。
    むふふ。パーペキ。(ふるっ!!)

    そしてもちろん昨年同様、完全無農薬。そして低肥料。自然の食物連鎖的な力によって、健全な食べ物を作り、頂こうというタクラミなのです。
    将来的にはさらに自然力を高めて、必殺の自然農法(注2)へと向かいたい。理念、理想を追えば、多分そこへ行き着くのであります。

    先日、我が家の庭にいつもやってくる、花粉を運んでくれるでっかいクマンバチが、プレハブの中に入ってきて、仕事をする私の足元でスヤスヤ寝ていきました。(10分くらい動かなかった)
    それから顔の周りをブンブン飛ぶなど、集中力を削ぎまくってくれました。

    でも蜂は花粉を運び、植物に実をつける重要な役割がありますから、集中力を削がれたくらいで殺してはいけません。
    本当に、生き物の役割を実感することが多い日々を送っています。

     

    ■山菜だより

    今年もふきのとうや、フキ、コゴミを採ってきて食べました。コゴミはシダ植物で、葉っぱが開く前の、クルクル巻いた状態のものを食べるのですが、これがおひたしでも天ぷらでも、何とも良い食感で美味いのです。

    コゴミ
    コゴミ

    それから「よぶすまそう (夜衾草)」という、カラシ風味の独特の風味の草も食べてみました。飲酒歴の長い私には、つまみとして美味しかったです。
    それからツクシも食べました。そしてタンポポも食べてみました。タンポポは葉っぱをパスタに混ぜてみました。ちょいニガでした。でも食えますよ。

    それから、庭のあちこちに、野良アスパラが散在していまして、4本ばかりカットしました。

    アスパラ
    我が家の野良アスパラ

    カット面がみずみずしく、そのままかじると甘くて最高でした。茹でてマヨで食いました。アスパラは近くの公園の脇などにも、ニョキニョキ出ていたりします。最初に野良アスパラを見た時には笑ってしまいました。

     

    ■花だより

    我が家の庭にはワケの分からない花も結構咲いています。
    癒しになるか分かりませんが、ビジュアルをお裾分けします。

    ヒヤシンス
    多分ヒヤシンス
    花
    なんだろう
    スイセン
    スイセン
    千島桜
    千島桜
    千島桜
    これも千島桜かな
    花
    なんだろう
    ムスカリ
    ムスカリ
    白いムスカリ
    白いムスカリかな
    花
    なんだろな
    花
    なんじゃらほい
    花
    なんでしょう
    タイム
    去年、種をばらまいておいたタイム。やった!!
    芝桜
    芝ザクラ(サクラソウ)
    花
    なんやろ
    チューリップ
    チューリップ。寒いのでキュッと閉じている。
    花
    分からない
    猫
    9年前にゴミ箱から救出したトラッシュちゃんです。

    それではまた。

    (注1)マルチとは、土にビニールなどを掛けて、作物を寒さや虫から守る方法です。
    (注2)自然農法とは、耕さず、除草もせず、肥料を与えず、農薬を使わない農法。徹底した観察により「適所に種を撒き、放置プレー」が基本。


  • v208 鹿の心臓/畑仕事、始動

    ■鹿の心臓

    鹿の心臓串
    鹿のハツの串

    写真は鹿の心臓の串です。結論から言うと、これ、コクがあってラム肉のような味がしました。とっても美味しかったです。おしまい。

    なんちゃって。

    北海道なので、たまぁにですが、鹿の肉や内蔵が手に入ることがあります。4月17日の土曜日に、親戚が「食べろ」と、冷凍された鹿の心臓を丸ごと一個くれました。

    それはそれはごっつい心臓で、見慣れている鳥のハツ(心臓)の巨大版という感じです。人間の心臓はこぶし大と言われていますので、これは鹿のにぎりこぶし大ですかね。(笑)

    そのカチカチに凍った心臓君を冷蔵庫で一晩、自然解凍。翌日の朝にはぐったりとした心臓君になり、それを赤ワインに漬けて冷蔵庫でまた半日ほど寝かせました。

    臭みを取り、肉を柔らかくするための赤ワインです。この処置が正しいのかどうか知りませんが、食べた感想から言えば大成功でした。

    しかし、赤ワインに浸かるぐったりした心臓はグロさが増量。人間ってヤツは何でも食ってしまうケダモノですな、という感じでありました。

    グロいので最初の写真に載せるのはどうかと思って、スクロールをすると見えてくるように、こうやって文章をダラリダラリと長くしているわけですが、そろそろ良いですかね。鹿の心臓先生の姿を公開してしまいましょう。

    はい、ドーーン!!

    鹿の心臓
    鹿の心臓

    比較するものを置かなかったのはミスでしたが、さっき書いた大きさです。これを切り刻んで串に刺します。スプラッター映画のように心臓をガツッとつかみ、狂気の笑みを浮かべながら切れ味の良い包丁でザクザクとバラし、先端の尖った木の棒でこれでもかこれでもかと串刺しに…。

    そして塩と胡椒とタイムパウダーを傷口に刷り込むように刷り込んで…。
    で、こういう感じになります。

    鹿の心臓の串
    鹿のハツ串

    あら不思議、急に美味そうになってしまいました。
    できれば炭火で焼きたかったのですが、ガスコンロで焼きました。(最初の写真)
    鹿の「心臓」は、鹿の「ハツ」という美味しい食べ物に生まれ変わりましたとさ。
    めでたしめでたし。

    ■畑仕事、始動

    昨年から始めた家庭菜園的「畑」。 今年2年目となり、少しつかんだコツを活かして、より楽しい畑仕事をしようと意欲満々です。

    まず、本業の事務所であるプレハブにグリーンカーテンを作るために、蔓が伸びるコーヤと豆類を植え、さらに昨年大豊作だったキュウリも植えます。
    そして、放っておくとガンガン伸びるトマトも、やってはいけないと言われる放ったらかし農法で、伸び放題にさせます。

    トマトは芽かきをしないと失敗すると言われていますが、私の感覚では「そんなはずはない」のです。
    トマトに関しては、ちゃんと「芽かき」をして育てるヤツを畑に作り、それとは別にグリーンカーテンという大義名分で「放ったらかしトマトは成功するか実験」をするのです。

    楽しい。

    グリーンカーテン仕込み
    伸び過ぎていた庭のサクランボの木(写真左)の枝を切って、支柱として立てかけました。

    高所恐怖症で上れなかったプレハブの屋根に、冬のうちから上る練習をして、やっと上れるようになりなりまして、こうやって組み上げたのです。

    そして去年より1か月も早く、畑を起こして、準備に入りました。まだ雪も降りますし、霜も降りるので、種まきはまだ先になります。

    庭の畑
    これはまだ半分耕したところ

    重労働ですので、もちろん筋肉痛で苦しんでおりますが、去年よりも倍くらいの効率で掘り起こし作業が出来ています。
    昨年、唯一イヤだった「ヨトウムシ」との闘いを有利にするため、ブロッコリーは手入れしやすい場所に変え、クモの巣に引っかからないように、支柱と支柱の距離を離し、「ウリハムシモドキ」にはマリーゴールドを与え、アゲハチョウのために山椒の木の苗を8株ほどすでに仕込んであります。

    ドーンと来い、虫。(役割のない生物は存在せず、決して殺さない)

    あのダンゴムシですら、土を改善してくれるというので、ガマンしております。幸い北海道東部にはゴキブリがおりませんので、その点は快適です。あれは意味が分からない存在ですが、お願いだからいなくなるか、形や動きを変えてもらいたい、
    蚊もちょっと勘弁してもらいたい。(蚊は増え過ぎる人間を淘汰する役目かな)

    さてさて、まだ寒い北見ですが、ちらほらと我が家の庭にも花が咲き始めています。
    冬が長いと春は特別良いものですね。

    クロッカス
    黄色のクロッカス
    クロッカス
    紫のクロッカス
    クロッカス
    白いクロッカス

    最後にひとこと。今年は放射能だけが気がかりです。
    すべてが台無しになりませんように。


  • v207 何の罰ゲーム?/網走流氷祭り

    ■何の罰ゲーム?

    雪中焼肉
    雪中焼肉

    ここのところ、土日の天気が良くありません。

    ウチの近所に、いい肉屋さんを発見しました。融通がきいて、値段も良心的で、買って食べてみたら、肉もスーパーのものより美味しく感じました。(気のせい?)
    店に入って最初に目についたのは新鮮なホルモンでした。ホルモンはやはり炭で焼いて食べたいもの。室内では煙が充満して焼けない。外で焼くには冬なので寒過ぎる。
    しかし・・・
    北見には寒い中、焼肉を楽しむ「焼肉祭り」なるものがあります。なるほど、寒い寒いと言って食べるのもまたオツなものかも知れません。なんせ半端じゃない寒さですから。ならばウチでやっても良いではないかと、庭で焼肉をすることにしたのです。

    今年は氷点下20度なんてものありました。何だか良くないことも続きました。そんなものは焼肉パワーで粉砕です。

    先週土曜日のことです。曇り空でしたが天気予報ではそれほど悪くないみたいでしたので決行することにしました。

    庭の除雪をし、炭と七輪を物置きから引っ張り出し、いろいろなホルモンを少しずつ、それと近所のスーパーに一尾50円のエビがあったのでそれを4尾買って、いよいよ焼肉のスタートです。

    おいしい焼肉
    焼肉と言いながら、エビが中心になってますが(笑)

    コブクロにナンコツ、白ホルモン(腸)、上ミノ、そしてハラミ、それとエリンギとタマネギ、焼酎も用意して、腰を落ち着けてじっくり飲み食いしようと思ったのです。

    焼き始めて間もなく雪が降ってきました。雪見酒もこれまたオツなものです。
    ところが、雪がだんだん大粒になってきました。心なしか気温も下がってきたようで寒くなってきました。

    「何だこの雪。天気予報、大胆に外したな」

    想定外の雪でした。それよりも風が出てきたのが最悪で、体感温度が下がり、そして足の指先が寒さで痛くなってきました。設営に時間がかかりすでに冷えていたのです。

    「足の指、もげるかも」

    とかなんとか言いつつも、飲み食いを続けていましたが、雪も激しくなり、タレに雪が積もり、酒が雪割りになり、耳も痛くなってきました。

    一緒に食べていたツレが言いました。
    「これ何の罰ゲーム?」

    ホルモンに雪
    ホルモンに雪が積もる(笑)

    そしてついに、足の指が麻痺してギブアップです。寒さに粉砕されました。

    片付けが終わって家でホッとした頃、雪は止み、ちょっと晴れ間すらあるような明るさになった時、こう思ったのでした。

    「いい天気だ。天気予報、はずれてないわ」

    その一週間後、つまり一昨日(2月12日)のことです。たまには娯楽も必要だと、網走の流氷祭りへ行くことにしました。あと2日で開催も終わるので、行くなら土曜日が良いと思ったのです。

    夜のライトアップが奇麗だと聞き、夕方から車で1時間かけて網走へ行きました。天気はというと、天気予報お墨付きの悪天候です。

    天気図
    網走の真上に990hPaの弱い台風並みの低気圧。等圧線も細かく、風が心配。

    道路は雪と寒さででガタガタのツルツル、風も強く、雪も降っていましたが、こんな日にドライブしている人などほとんどなく、ほぼ貸し切りの道路をトラブルも無く、夕方4時半頃に網走に入りました。

    ところが会場までの案内がなく、人影もほとんどなく、祭りっぽい雰囲気がありません。車で海辺の寂しい寒々とした小道を探しまわり、20分ほどかかってやっと警備員を見つけ、祭りの駐車場にたどり着いたのでした。車は10台ほど止まっていました。

    そこは会場まで一番近い駐車場だったのですが、会場までのわずかな距離を歩くのがつらいほど、寒くて暗くて風が強くて、“祭り感”ゼロで、それが逆に面白いと感じました。

    2011流氷まつり
    あったあった。と、会場入り口から、最初に見た景色

    とにかく真っ暗で吹雪のような天気の中、雪像が見えてきました。この写真の右側がオホーツク海で、流氷が見えるのですが、何だか暗くてよく分かりませんでした。

    氷像や雪像は、クオリティが高く驚きました。どうですこれ。

    2011流氷まつり
    おおー!!
    2011流氷まつり
    ほほー!!
    2011流氷まつり
    結構でかい
    2011流氷まつり
    美しい!!
    2011流氷まつり
    素晴らしい!!
    2011流氷まつり
    これがメインの雪像なのにライトアップされていない
    2011流氷まつり
    こんなにでかいんです

    札幌ほどの規模はありませんが、なかなか見応えのある雪像でした。そして、人が少ないのを良いことに、極寒の中、子どものための「監獄滑り台」というスゴいネーミングの滑り台を2回も滑り、雪の迷路にも入り、祭りを堪能していたのです。

    2011流氷まつり・滑り台
    楽しかった滑り台。すごいスピード感。
    2011流氷まつり・迷路
    迷路の中から撮影(雪見えませんが降ってるんですよ)

    しかし、いくら堪能しているといっても、腹減ってます。何か食べようと思いましたが、辺りには何もありません。
    飲食の場と思われる長ーいテントは午後5時というのに閉め切られて入れず、物産展をやっていたらしき建物もちょうど電気が消され終了。入り口付近にあった屋台も「一店のたこ焼き屋」以外は終了していて、そのたこ焼き屋ももう終わり的なオーラを出していました。

    2011流氷まつり・出店
    右のあかりが唯一やっていたたこ焼き屋

    とにかくもうたこ焼きしかないのでたこ焼きを頼みました。
    屋台の人は「まだいいよ」と売ってくれたのでした。

    しかし、あまりの寒さと、防寒できる場所がなかったため、暗くてやや遠い駐車場の車まで戻ることにしました。
    それが前を向けないほど強風で、冷たい風にあおられながら、凍り付いた道の氷に滑りながら、もう車が数台しか残っていない駐車場にたどり着いて、車内でたこ焼きを食べたのです。

    「あれ?」
    「あれ?」
    「なまやけ?」
    「んー、なまやけ」
    「ぬるい」
    「いや冷えてる」
    「これ、何の罰ゲーム?」

    そーです。ここに来るまでに冷えてしまったのです。しかもちゃんと焼けてない感じ。
    ショボーンとしながら食べ、寒い中また会場へ行くと、たこ焼き屋ももう閉店。すべての売店は終了していました。見学客は数人。強い風と雪。

    そんな中、雪像を見ていると突然、すごくヤバい感覚に襲われました。
    耳が勝手に動くというか、冷凍した肉が溶けていくような感覚というか、痛いというよりは圧迫感のような、今までにない妙なヤバさです。

    「耳、もげるかも」

    怖くなって帰ったのでした。