• v014 自転車道路がすごい

    ■自転車道路がすごい

    サイクリングロード

    さて、前回の「切れやすい性格の豊平川」の脇にある素晴らしいものとは、サイクリングロードのことです。

    「豊平川サイクリング園路」というのが正式名称で、全長なんと11キロ。芝生が気持ち良く、いつも小さな花がいろいろ咲いていて、とてもリラックスできます。無料貸し出しの自転車も発見しました。(わかりにくい場所にあった)
    テニスコートや公園の中を、鋪装された自転車専用の道路が縫うように走り、川の水と町並みも見えて、そして風も乾いてとても気持ちがいいのです。
    と、まあサイクリングロードの話なんて、普通この程度のものですよね。ここからがすごいんです。

    札幌には全部で12のサイクリングロードがあることがわかりました。
    短いところでは1.3キロ、600メートル、2.5キロ、2.8キロ、2.4キロ、900メートル、2.6キロという距離です。なんだかんだ都市なので切れ切れになるのも仕方がないのでしょう。

    それはともかく、なんじゃそりゃあというロードがいくつかあるのです。
    まず、札幌の南部からさらに南の支笏湖というところまでの伸びている「札幌支笏湖自転車道路」。これが全長が25.7キロ。
    25.7キロですよ。(渋谷から横浜くらいの距離)
    起伏があり、渓流、紅葉、湖が楽しめる、ちょっと厳しいコースとなっているようです。しかし湖が見えて来たら感動的でしょうね。

    それから、一部分断されているのですが、「滝野上野幌自転車道路」というコースがあります。これも南の方。「森」とか「公園」「豊平川緑地」といった名前のところを走っています。気持ちいいに違いありません。ここはさっきのコースを遥かに越える全長40.4キロです。往復すると1日かかります。
    さすがに北海道は規模がでかいと実感できます。20キロだ40キロだの距離で、とにかく車と遭遇しないのですから。
    まったく感動ですよ・・・。いつかし走破してみたいものです。

    と、これでおしまいと思わせつつ、実はまだあるんです。
    まだところどころ未舗装なのですが、将来すべてが舗装の自転車専用道路となる、なんと全長55.8キロのハンカクサイ(アホみたいな)コースが・・・。
    「真駒内茨戸東雁来自転車道路」といいまして、これ読めません。札幌の西側半分をぐるっと囲むようなコースで、北海道新聞が発行している情報紙「札歩路」によると次のように書かれています。
    「自然を満喫できるコース。ドッグランやダチョウの放牧場、パークゴルフ場、水辺のふれあい広場などがあり、動物たちを見学したり、ちょっと自転車を止めて遊びたくなるスポットが満載です」

    まあ、それ以前に長距離過ぎて、遊ぶ気力が残ってるかどうかが問題かも知れません。私は。

    ということで、札幌の自転車道路の総距離は、ざっと180キロ近くにもなるんです。最初は走りたいと思いました。しかし走れないと思います。折りたたみ小型自転車じゃね…。


  • v013 大洪水の歴史

    ■大洪水の歴史

    豊平川

    我が家から1キロちょっと東に豊平川が南北に流れています。石狩川の支流になります。
    支流のくせに大きな川でして、100年から150年ごとに、大雨による大洪水が起こるのだそうです。
    防災と、その意識を高める意味で、それぞれの地域に会わせた「洪水ハザードマップ」が市によって各家庭に配られています。
    それよると、我が家は50センチくらいの水位になると予測されています。50センチならなんとかコンビニまでは行ける…。(コンビニが営業不能か)

    最近の被害は1981年(24年前)、台風12号と15号が続けざまにひょっこり訪問してきたために大洪水となり、札幌では死者1名、交通網はズタズタ、広範囲に被害を出したそうです。
    なんの準備もしていない時にお客さんがひょっこり現れて、やり過ごしたと思ったら、またひょっこりお客さんが来てパニクってお茶こぼした、みたいな状況だったわけです。
    その時の洪水は、川の水位は9メートル23センチに達したそうです。地域によっては5メートルの浸水!!

    豊平川が洪水となる雨量の目安は、3日間で300ミリだそうです。九州や四国などに来る最近の台風がもたらす雨量を見ていると、500ミリとか1000ミリとか、そら恐ろしいものがあります。豊平川なら簡単に溢れてしまうのですから。

    毎年春先は雪解け水によって増水するので、今年はこの目で見ましたが、流れが速くてゾッとしました。
    普段とても優しくていい人なのに、切れると半端じゃなく怖いって感じですね。(違う)

    その時々切れて暴れる豊平川沿いに、とても素晴らしいものがあるのです。次回はその話を。


  • v012 放置自転車の話/前回の北海道弁の答え

    ■自転車放置の話

    放置自転車

    札幌は放置自転車が少ないという印象がありました。こちらは道そのものが広いので、私は今でもあまり気にはなりませんが、実際には市は放置自転車対策に力を入れざるを得ない状況のようです。
    随分前の話になります。6月10日、ちょっとした用事で自転車で町へ出ました。私は自転車が1台も止められていない広い歩道に自転車を止めて、あるビルに入って用事を済ませました。
    15分くらいで戻ってくると、何やらハンドルに、ホッチキスで止められた紙がヒラヒラしてます。

    「自転車利用者の皆様へ 北海道開発局札幌開発建設部 札幌道路事務所管理課」

    自転車を移動するようにと書かれています。さらに「1台自転車を置きますと次から次へと増え、歩道の通行が困難になりますので、置かないでください」と。
    うーんリアルな文章だ。納得だ、素晴らしい。しかも早い。わずか15分でこんな紙が貼られるとは。
    「いったい市の職員はどこに潜んでいるのだろうか」
    思わず辺りを見回してみるのですがその姿はどこにもありません。しかし必ず近くにいなくてはできないこと…。物陰から高速で近寄り、瞬時にホッチキスを打ち、高速で去っていくに違いない。素晴らしい。素晴らしすぎる。(でも自転車止めたときに注意して欲しい…)

    こうしている今にも放置自転車に素早く紙が貼られているのです。
    まだ私はその姿を見たことがありませんが。

     

    ■前回の北海道弁の答え

    1 ゲッパになる:これは「ビリになる」の意味です。ゲレともいいます。
    運動会のあとよく親に言われたものです。
    「またゲッパかい」と。

        面白かった回答 ★下痢してトイレにかけこむ
    ★ハゲになる

    2 ジョッピンをかる:これは「カギをかける」の意味です。
    ジョッピンはともかく、カギを「かる」という言い方がミソでして、
    北海道人は「カギかる」が通じないとは思いもよらないのです。
    昔は昼も夜も玄関にジョッピンをかるなんてことはなかったのですがね。

    面白かった回答 ★いい女をナンパする

    3 ツッペンをする:これは「栓をする」の意味です。
    鼻血を止めるのにティッシュで鼻の穴にツッペンをしたり、
    水や空気がもれる穴を塞ぐ時にツッペンをすると言います。
    うんこたれのガキは、ケツの穴をツッペンしたろか、と脅されます。

       これは「小便をする」と思われた方が複数いました。

    ということで、独断で埼玉のXさんに「しょぼくて涙が出るような使えない景品」を無理矢理送りつけますので、泣くか笑うかしてください。

    他の地方で、絶対通じないけど共通語だと思っていた言葉などがあったら、ちょっと知りたいような…。


  • v011 北海道弁シリーズ その1

    ■北海道弁シリーズ その1

    札幌

    北海道人というのは、自分の話している言葉は「ほとんどが標準語」であると思っています。さすがに「しばれる」とか「めんこい」は北海道弁のような気がするのですが、そういうの以外、私が24年前東京へ出た時、自分が話す言葉は間違いなく標準語だと思っていました。
    それは間違いであった、と分かったのは北海道を離れて数年たってからです。訛りもないと思っていましたが、やはり独特のイントネーションがあったようです。

    最もショックを受けたのは「BAKURU」という言葉が通じなかったことでした。
    「これとバクッテくれない?」
    この返事が
    「おまえ何言ってんの」
    でした。

    「何言ってんの」って言ってることが、何言ってんのって感じだったので、
    『えっっ、この人こんな言葉も知らないんだ…』としか思えませんでした。

    「何? パクル? バクル? バクルって何だよ?」
    「えっ本気で言ってんの。標準語なのに」みたいなことを言ったと思います。3才児でも知ってるような言葉を知らないとはどういうことなんだろうとか、自分を騙そうとして知らないふりをしているのだろうかとか疑ったくらいです。そのくらいバクルは全ての日本人が知っている言葉だと思いこんでいました。
    バクルとは交換するという意味です。こんな便利な言葉が“内地”にはないのですね。とにかく驚きでした。
    よく考えてみると、バクルという漢字がありませんし、辞書にも載っていません。これに気付いたのは最近です。

    そんな言葉が、年を追うごとに増えていきました。「まさかこれも」という思いでした。
    ということで、今回はクイズにしてみたいと思います。次の言葉の意味は何だと思いますか。一番「面白い(私の独断)回答者」1名に、「しょぼくて涙が出るような使えない景品」を差し上げます。
    ではクイズです。次の3つの言葉の意味をそれぞれ想像してみてください。ノーヒントです。

    ●ゲッパになる
    ●ジョッピンをかる
    ●ツッペンをする

    おそらく北海道人は、このれらの言葉は標準語だと思っている可能性が高いと思われます。
    「こういう意味じゃないかな」と思われた方はメールをください。
    答えは次回。


  • v010 ジンギスカン その2(衝撃)

    ■ジンギスカン その2(衝撃)

    警報機のランプ

    前回からの続きです。
    後日、また激安のジンギスカンを提供する店「モンゴル一丁目」へ行った時にちょっとした異変が起きていました。
    食べ放題が1380円と、600円も値下げされていたのです。しかし、食べ放題の対象は肉だけとなり、サラダやフルーツなどは別料金になっていました。その理由を聞いてみてびっくり。

    「実は1980円では高過ぎるというお客さんが多くてですね…」
    「えっっっ」
    「サラダやフルーツやアイスはいらないから安くしてほしいとの要望が多く…」
    「えーーーーーっっ!! なんで…」(おーい北海道、ずいぶん厳しいなー)
    「いいサービスだと思っていたんですが…」

    つまり、店のお客のアンケート結果を重視したというのです。
    サラダやフルーツがあるから良かったのに、と言ったら、あのサービスには自信はあったんですよ、という。本当にあれ以上は無理というほど努力はしたつもりだったのですが、と、さすがに残念そうでした。
    「まあでもいろいろ試しているところでして、来月は1580円にしてサラダバー付きにする予定です。フルーツをつけると経営が成り立ちませんのでそこはご理解いただいて、また来て下さい」
    ということだった。ご理解しますよ、そりゃあ。フルーツ高かろうが。野菜も高かろうが。ここのサラダって記憶では「レタス」「プチトマト」「ブロッコリー」「キュウリ」「ダイコン」「ベビーコーン」「ポテトサラダ」など、買って食べたらそこそこかかりますって。
    ミントのアイスで締めると後味サッパリでとても良かったのに、本当に残念。

    つまり、たまの外食でも1回の食事に2000円はかけられないよ、という道民のサインなのです。
    この景気の悪さですから、外食産業がバッタバッタとつぶれているのは事実です。
    やはり「超不況」の文字が頭に浮かぶのでした。
    ならばどのくらい安上がりか、自宅でジンギスカンをやってみました。確かに羊肉は豚や牛に比べて安く、野菜もモヤシかタマネギでいいのでこれまた経済的です。ラム肉は軟らかくて本当においしい。2人で野菜を含め1200円あれば腹一杯になります。そうしてみると「モンゴル一丁目」は「おトク感覚」より「贅沢感覚」になるのです。うーん…。(汗)

    とは言っても、自宅ジンギスカンは専用ナベが必要な上、煙も上がって、うちのように換気扇が壊れているとそれなりに悲惨なことになります。火災報知器が作動しないように気をつけて食べねばなりません。
    「窓開けろ、窓ーっ!!」
    「あーヤバいヤバい、警報機鳴っちゃう!!」
    「あおげあおげ!!」
    「あー、ネコが邪魔…」
    「肉焦げるぞー!!」
    結局ジンギスカンは店で食べるのがよさそうです。
    羊肉を自宅で食べる良い方法があります。ズバリ、煙の出ない「ラム肉のしゃぶしゃぶ」。
    野菜がやや高くつくのですが、水菜、春菊、ほうれん草などが合います。最高においしいです。本当です。

    食べれば食べるほど脂肪が燃え、ゲッソリとやせていく羊肉。
    あまりにうまいので思わず食べ過ぎてやせてしまいました。またさらにやせようと思います。