• v008 甲子園で南北海道代表が連覇

    ■甲子園で南北海道代表が連覇

    高校野球放送

    いやぁしびれました、高校野球。駒大苫小牧、本当にいいチームでした。高校野球でしびれたのは初めてです。
    昔は北海道の代表が決勝戦に勝ち進むことすら夢のような話でした。1年のうちまともにボールを使った練習が出来るのは6月から9月。
    寒いのでヘタをするとすぐ怪我をしてしまいます。夏以外はとにかく走り込みと筋力トレーニングです。

    しかし駒大苫小牧は冬でもボールを使って練習していたようです。
    ちらっとテレビで言っていたのを聞いてびっくりしました。氷の上でノックをしているのだそうです。
    また、夏はビニールハウスを利用することで、甲子園の暑さの中でも戦えるのだと…。「自分たちの環境が不利だと思ったことはない」と、選手はカッコイイことを言ってくれちゃっていました。うーんカッコイイ。

    今年ここに住んで、北海道中がしびれていると実感しました。

    ただでさえ優勝するのは難しく、ましてや連覇するなんて思いもよらぬことです。おそらく、もう二度とこんなことはないでしょう。あと100年経って高校野球大会が続いていたとしても、北海道代表高校の連覇はほとんど不可能だと思います。
    この限りなく不可能に近いことを、この夏は全試合、ほとんど全部をテレビで見ることができました。この目に焼き付けましたよっ。

    この興奮を少し再現します。決勝、土曜日の3時過ぎ。最後の一人。カウント2-2。あと1球。
    「よーし、ここは外に逃げるスライダーで空振りをとれっ、振っても当たらないボール球でっっ」
    空振りをとれる確率がもっとも高かったボールになるスライダーを投げて欲しいと思いました。
    そして予想通り投球は外角ギリギリのコースへ…
    「あっ」
    スピードのある球がキャッチャーミットに吸い込まれていく…。
    「空振りさんしーーんっ!!」
    「ぎゃああああ、ストレートかよストレートかよーっ!! すっすす、すすす、ストレートだよぉぉ、☆×▽※◎&%…」(異様な盛り上がり)(やや強調)
    凄すぎるぞ北海道っ。酒だ、酒持ってこーーいっ!!(逸脱)
    野球と酒嫌いの方、どうもすいません。

    最後に民放の応援放送で気になったこと。
    「この美しい青空は北海道まで続いている…」
    みたいなことを言っておりましたが、当日、当地は雨で青空出てませんでした。残念至極。


  • v007 騒音もまた楽し

    ■騒音もまた楽し

    騒音

    わがマンションの窓から、近所の公園が見えます。

    7月のある日、そこに深夜になると高校生らしき15人くらいの集団がやってきて、男女きゃーきゃー騒ぎながら、ロケット花火や地をはうような花火をつけては盛り上がっていました。そのロケット花火がマンションとマンションのすき間などに飛んでいき、バーンとなると、確実に寝ていたと思われる部屋の窓に明かりが灯ったりします。

     

    最初は警察に通報しようかとも思いましたが、その学生と思われる集団がやたらと楽しそうなので、それを楽しむことにしました。

    バーン、バーン、パパパパバーン、キャーキャー

    パパバーン、オー、キャーキャー、ワッハッハッハッ

    パパバーン、キャーキャー、シュルシュルシュル、オー、ヘラヘラケラケラ、

    ババババババババーン、ウォー、キャー…

    そこには誰も注意をする人などは来ません。どうしたらいいでしょうか。(って悩み相談かよっ)

     

    と、悩むまでもなく深夜の花火大会は3日くらいでもう開催されなくなりました。やっぱ誰かが通報したんでしょうかね。

     

    エアコンがない(不必要)というのもありますが、夏場は窓を開けていますので、特に深夜の時間帯はいろいろな騒音が気になります。

    近くの公園では、花火で楽しむクソガキ君たちに加え、親子と思われる家族花火大会も頻繁に行われます。するんですよ、それなりの破裂音が。そのたび、我が家のネコがビクッと反応し、緊張感に包まれます。

    さらには、6車線の大通りに面しているので、消防車やパトカーのサイレンもよく響きます。特に夜は。さらにはグォングォンブァブァブァブァーキキキキーなんて音をたてるバイクや車が結構多く、鉄パイプなどをひょっと投げなくなったりまではしませんが(汗)、とてもうるさいのです。

    酔っぱらいのクダ巻きも聞こえます。何を言ってるのかわかりませんが騒いでます。下が飲み屋で向かいがパチンコ屋という楽しい環境なので…。

     

    まあ、北海道の夏は短いですし、この時期にしっかり楽しんでいるのだと思えば、許せてしまうものです。今は音を楽しむ季節なのです。

    え、注意しろって? 殺されますやーん。


  • v006 ラベンダーの花束 その2/市電その後(回答)

    ■ラベンダーの花束 その2(富良野まで行かずとも札幌にミニ富良野あり。ミニでもないけど)

    ラベンダー

    ラベンダーと言えば富良野が有名です。過去に一度、稚内から2日かけて自転車で行ったことがありました。
    そこは想像以上に美しく、広く、居心地のいい場所でした。美しい風景の中にいる自分は、自分で自分が見えないのをいいことに、美しい風景の一部として容認するのですが、一緒に行った筋骨隆々のオヤジがその場にそぐわなかったのがちょっとした汚点ではありました。

    その富良野は、札幌から高速バスで2時間半。微妙に遠く、ホイホイ行く気持ちにはなれません。ところが、札幌市内に「ミニ富良野」とも言うべき場所があるのです。ラベンダーを観賞できるのはもちろんのこと、色とりどりの季節の草花が観賞できます。さらには無料でラベンダー摘み体験ができる(今年は7月23日、年に1度だけ)というのです。
    それは市内バスで1時間程度のところにある「国営滝野すずらん丘陵公園」というところです。(車なら30分)

    行きました。総面積は約400ヘクタール。ピンとこない? 1ヘクタールは100×100メートル。それが400個。20個×20個だから、2キロ四方の面積ですね。実際に行ってみると本当に広い。全体の約半分の面積に草花が植えられているそうで、月ごとにいろんな花が咲くようです。(冬はスキーができます)

    さて、目的のラベンダー摘みへ行くと、そこには長い行列が。年に1度だから仕方ないのか。200人、300人、もっとか…。しかし、とても広いので人間でいっぱいだという感じはしませんでした。案の定というか、摘むためのはさみが少ないため、なかなか前に進めません。摘んでもいいラベンダー畑の半分以上はガラ空きなのに、はさみがないばっかりにずーっと待たされます。

    はっ、この非効率的な景色は、…路面電車のデジャブ!! ああ、とことん非効率、とことんノンビリ。数少ない帰りのバスの時間が迫る中、行列はなかなか前に進まないのでした。でも広い大地はイライラをなくしてくれるのです。

    摘んだラベンダーの花束はドライフラワーにして、今も部屋でさわやかな香りを放っています。

     

    ■市電のその後…言い訳と真の理由

    8月2日。市電の後払い制が非効率なので、前乗り・前払いにした方がいいのではないかと、札幌市のホームページから出したメールの返事が来ました。

    「…中乗り・前降り、料金後払いとしておりますが、この方式は、冬季間に特に厳しい寒さが続くことや、風雨が強いときなどの悪天候をふまえ、停留所のお客様にできるだけ早くご乗車いただけるよう考慮したものであります。」
    ああ、そうなのか、と一瞬うなずいてしまいました。いやいや違うやろ。待ち時間でお金を用意する分サクサク乗れますって。トータル、ドアが開いている時間が減りまんがな。それに屋根だけの始発駅で、降りる客をずーっと待ってる方がサムイやろっ(つっこみは関西弁に限りますな)。

    「現在の停留所の形状ではお客様の動線確保が難しく…」
    ああ、そうなのか、と一瞬うなずいてしまいました。いやいや違うやろ。むしろ真ん中のドアから乗る場合、どっち側に列を作っていいのか迷いますやろ。実際、わては困ったで。みんな並んでるようで並んでへんし、真ん中あたりに散ってるだけや。(つっこみは関西弁に限りますな)

    「…料金箱等の改修費用も多額となるため、導入することが困難な状況です。」
    これですがなこれ。財政危機。コレなら納得。なるほど市電が存在しているだけありがたいことでございます。
    降り口で人が詰まる市電は、ひとつの風物詩として捉えるしかなさそうです。

    「この度は、市営交通に関心を寄せられ、ご意見を賜りましたことを感謝申し上げます。」
    いえいえどういたしまして。返事が来ただけでも十分でございます。


  • v005 ラベンダーの花束 その1(謎かけで賞品ゲット)

    ■ラベンダーの花束 その1(謎かけで賞品ゲット)

    暑中見舞い

    私には似合わないメルヘンなタイトルつけて喜んでおりますが、我慢してくだされ。

    7月13日、午前中のテレビ番組(フジ系)で、そろそろ富良野のラベンダーが見頃ということで特集を組んでいました。
    そしてフジTVらしく「富良野」と「ラベンダー」という言葉を使った“謎かけ”を電話とFAXで募集し始めました。

    まあ駄洒落みたいなものなので、ふと思いついた謎かけを紙に書いて、「カレーキャット」というペンネームを付けてFAXしました。
    15分も経ったころ、電話でどこかのおばさんが謎かけを披露。

    「富良野とかけて
    日本酒と解く
    そのこころは…
    クラモトが有名です」

    うまいっ。やーおばさんうまい。噺家のをパクッたんじゃないのっつーくらいうまい。
    案の定、よくできたというのでラベンダーの花束を3つもプレゼントされていました。

    さて、その直後のこと、
    「次は札幌市中央区にお住まいの、…カンナリさんから頂きました」
    「えっ、うそ、はやっ…」とあわてつつ同時に
    「げろっ、なんで本名が、カレーキャットはどうなった…」と選ばれたことより、本名が言われたことにうろたえてしまいました。しかもうまい作品の直後にアレかよっ、などという思いも錯綜。

    結果はというと、この後、富良野の畑からラベンダーの花束ひとつが直送されることとなりました。その8日後の7月21日、いい香りの花束(100本くらいの束)がひとつ届いたのです。花はいいですよ、みなさん。
    それでは、おそらく北海道全域に流れたと思われる、私の素晴らしい作品をお楽しみ下さい。

    「ラベンダーとかけて
    顔面にデッドボールを受けたバッターと解く
    そのこころは
    ハナがムラサキ」

    納涼…。


  • v004 夏はビールで暖まる

    ■夏はビールで暖まる

    大通公園 ビアガーデン

    私の場合、平日の昼間はずっと室内にいるため、直射日光を浴びることはほとんどなく、窓から吹き込んでくる涼しい風に吹かれているばかりです。あまりの心地よさに睡魔に襲われ、床で眠っていたりする今日この頃で。
    床に寝てしまう現象を「床睡(ゆかすい)」と名付けてみました。床睡のあとは首や背中が痛い「床睡痛(ゆかすいつう)」になります。ふふふ。

    さて、仕事のない夜は時々外へ出てみます。外に出ると「ビール冷えてます」ののぼりや貼り紙が目に付きます。真夏なんだなあ、とは思うものの、夕方からは涼しいを越えて肌寒いくらいになっています。7月末だというのに…。

    ところで、札幌には都心部に大通公園という、幅65メートル、長さ1.5キロの巨大な公園があります。ここはいろいろなイベントに活用されます。少なくともこちらに引っ越してきて4か月の間に、いくつものイベントがあり、その都度楽しんできました。
    「ライラック祭り」「よさこいソーラン祭り」「花フェスタ2005札幌」「札幌夏祭り」…。規模もかなり大きいものです。今回は始まったばかりの「札幌夏祭り」(8月10日までやっています)について書きます。

    祭りの本番はやっぱり夜。
    そのメインはサッポロ、キリン、アサヒ、サントリーの4大ビールメーカー、それと世界のビールという5つのブロックで、大通公園をめいっぱい使ったビアガーデンです。国内では多分最大でしょう。北海道はでっかいどう。(オヤジくさ)

    それぞれの会場では、歌や踊りやクイズなどで盛り上がります。
    夏祭り初日(7/21)、私はサッポロビールのブロックへ行きました。人だらけです。そこでは設営されたステージで多分地元のロックバンドが、ギラギラの衣装で主にビートルズのナンバーを演奏していました。

    演奏が終わるとすぐに次のイベントが始まります。「ファイターズクイズ」でした。
    本当にこのファイターズへの力の入れようはすさまじいものがあります。
    “北海道日本ハムファイターズ”の株主は現在、札幌ドーム、北海道新聞、サッポロビール、JR北海道、北洋銀行、北海道銀行、北ガス、北海道電力、札幌商工会議所、ホクレンなどとなっていて、これらの企業が総動員でファイターズを応援するのです。

    このサッポロビールのブロックでは、同じファイターズへの出資者である北海道放送(HBC)が会場中心のやぐらに陣取り、場を盛り上げていました。
    クイズの正解者には「発泡酒6本と試合のペアチケット」という豪華な景品(冷え切った北海道経済の中では豪華なんです)があるため、みな血眼になって獲得しようと(んなこたーない)盛り上がるのです。

    HBCの司会者が、やぐらの上からビールのお運びをしている女の子を無作為に選び、その子が運んだ先のお客さんが解答権を得られる、というルールなので、なるほど、カネ使わないと答えられません…。経済効果抜群です。
    クイズの問題はというと、さぞ簡単なものだろうと思っていたら、「ファイターズが今年最初に勝利した対戦球団はどこ?」というものと、「今年は最高何連勝したか」などという、本当にちゃんと見てないとわからない問題が出され、思わず『わかんねーよ』とつぶやいてしまいました。ところが解答者は、3択ながら2人続いて見事に正解しておりました。すごい。(多分カンでしょう)

    こうして市民は、すでに肌寒くなった夜に祭りのイベントで盛り上がり、体を暖めるのでした。ホントに暑くないです。