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  • v390 チミケップ・イベント 後編

    15年ぶりに開通したチミケップ湖の「西湖畔コース4km」の遊歩道を2時間近くかけて歩き、クマちゃんに会うこともなく、みんな無事に完歩しました。こんなめでたいことはない、というので、50人(正確には45人くらいか)ひとりひとりにいろんなものを手渡されました。

    まずは完歩証明書。名前は自分で書き入れるっていうことでOK?
    それはちょっとイヤげな気もしつつ、自分で自分に証明書に名前を書きました。
    そうしたらちゃんと歩いたのに偽造感がっ。
    そしてこれ!

    木製のしおりです。これさえあれば、読書の途中で休んでも大丈夫ですね。便利なものができたものです。日本人すごい。(笑)

    そしてこの受付周辺にはテーブルを集合させて、「木育体験イベント」というのをやっていました。津別町は木材の町なので、アピールを兼ねてでしょう。

    加工された綺麗な木の板に、紐を通す穴が2か所に空けられていて、この板に木工ボンドで、色とりどりの用意された小さい木のブロックを並べて、文字を書いたり絵も描けたりする「ネームプレート作成コーナー」。

    私も挑戦しました。それはそれは複雑な漢字3文字で、木のブロックをちょっと多く使いました、タダなもんで。完成品はタダでもらえちゃうのです。完歩したご褒美ですね。

    多分子供が喜んでやるものなのでしょうが、ここには子供はいない。

    地方には子供がいない。

    『できたらみなさん3人くらい作ってもらえたら』とは言わない。

    この木のブロック貼りは大人も楽しめる遊びですね。
    私のツレが「しごと中」その裏面に「OFF」というのを作りました。

    「と」がなぜか奇跡的に読めますが、さて、ドアに掛けるべきか迷います。ていうか人が来ないので意味ないか。

    「OFF」すなわち「留守」と解釈すれば、どうぞ泥棒さんお入りなさい、だし、困りました。あ、人来ないからやっぱり意味ないか。

    この他に、自然の葉っぱを取って来て、インクをつけて葉っぱ拓を作るやつもやってましたが、しばらく閑古鳥が鳴き、主催者も泣いていました。見本を見ると結構綺麗な芸術でした。

    この葉っぱの芸術は、そもそもここは道有林なので、葉っぱ1枚といえども破損させたり持って行ったりすると犯罪になるわけで、今回は特別に許すと、笑いながら説明しておりました。(実際に北海道から許可が出たのだそうです、今回のみ)
    そういえばコゴミが美味そうとか書いて、実際に採っていったら厳密にはドロボーなんですね。

    気をつけましょう。

    そんなわけでチミケップのイベントは無事終わりまして、帰宅して、寝て、起きたら、案の定私の筋肉先生が言うことを聞かず、湿布を貼りまくり。

    あの程度のウォーキングでこの筋肉痛はだらしないわ、とか、細胞系の衰えをひしひしと感じている時に、こんなものがっ!!

    北海道新聞の記事になっとるやないかーーい。

    この記事には知りたかったことがちょっと書かれていました。

    ネットで寄付を募るクラウドファウンディング で集まった金額は163万円だそうです。これに事業費を乗せて200万円を遊歩道の整備に使った、とありました。自治体としては100万円すら出せなくて15年間整備できなかったんです。偉い人らの1回の食事代じゃないですか。密会とか、えらい高額な店で、税金で食べてるじゃないですか。なんで?

    税金の吸い上げ方や使い道、おかしいなぁ、と思いますよ。外遊とか億だし。プンスカ。

    あ、それはそれとして、記事によると、
    参加者が「コースはなだらかで歩きやすく・・・」
    ウンウン、歩きやすかったです。
    「シャクナゲの群生が綺麗だった」と語っていたのこと。

    目を皿にして写真撮ってたのに、シャクナゲが目に入ってなかったー。
    もっと小さな小さな白系の花に目を取られていました。

    季節が変われば風景も変わります。チミケップ湖周辺を歩きに、たくさんの人が来るといいですね。店とか何もないですが、それがいいところですから。あ、遊歩道にはトイレもないや。クマちゃんが来るので、道ではしないで、キャンプ場で済ませてね。

    おしまい。


  • v389 チミケップ・イベント 中編

    チミケップ湖周辺の遊歩道は、4コースあります。「1kmの野鳥コース」「1.2kmの見晴台コース」「1.1kmの樹木園コース」そして「4kmの西湖畔コース」、このうち15年間にわたって閉鎖されていた「西湖畔コース」を行きます。

    冒頭の写真は、さすが15年間閉鎖されていた西湖畔コースだけあって、コケがすごい。いや、そんな気持ち悪くはない。美しい。豊かな自然であります。

    さあ、進みますよ。

    ズンズン

    ズンズン

    まあ、人によっては「別に」っていう感じの小さい花も咲いていますし、青い花も、ピンクのクリンソウもあちこちに咲いています。自分で目を皿のようにして見つけるなら、いろんな自然がいっぱいあります。この遊歩道に限りませんが。

    おおー、これは私が昔嫌いだったシダ類ではないですか。これが「コゴミ」と言って美味しい山菜のひとつでありまして、8年ほど前に最初に食べた時は、シダ植物が食えることに驚きました。美味いです。でもこの時期は育ちすぎ。

    ていうかこのコゴミがものすごく生えていて、こりゃあ食い切れないなと思ったのでした。宝の山ですよ。

    UFOが突き刺さっていました。

    うわーきもいよー。こういうのって毒でもあり薬でもあるのでしょうね。

    ズンズン

    さて遊歩道はというと、やはり倒木があちこちにあり、チェーンソーでぶった切られていたり、ものすごく苦労して開通させた痕跡がたくさんありました。この倒木は、遊び心からなのか、うまいことカットされていました。

    キツツキ系のアカゲラやクマゲラの仕業か、木には深い穴がいくつも。

    湖には倒木が刺さり、コケが。

    倒木はこんな感じでぶつ切りに

    遊歩道の左側が湖で、この日は晴れたり曇ったり雨が降ったり晴れたりと、訳のわからない天候でした。

    エゾ松か赤松か赤エゾ松か、よくわからんとです。

    ただの松の葉っぱですけど、先端の色が鮮やかです。

    ズンズン ヨロヨロ

    先頭の女性の保安要員が、時々立ち止まっては、自然現象やら何やら色々と説明してくれました。エゾモモンガがいる形跡とか、氷点下30度くらいで木の幹が割れることがあるとか、なかなか為になります。ヤマブドウかと思ったら「ツルアジサイ」であったり、まったく知らないことを知ると得した気分に。

    ヨロヨロ

    特に何もない道ですが、何でもある道でもあります。土も石も草も花もキノコもある、虫もいる、人によっては「別にどうってことのない見所」ですが。途中、シマリスがちょろちょろっと出てきたり、うまくいけばクマちゃんにも・・・。

    特に地元の人、北海道人には、何の感動もないかもしれません。私は長いこと東京にリタイヤしていたためか、戻ってきて10年が過ぎても、目に入る自然はとても美しいものばかりです。

    どうですかこのコゴミ。

    フラフラ

    コゴミ、どんだけーっ!!

    フラフラ

    倒木のトンネルです

    いやー、半端ない。やはりこの倒木、ひとつひとつがかなり重いですし、遊歩道を整備していくには、倒木は撤去したいのでしょうが、重機も入れにくく、自分がやると考えたら、ここを整備するのは嫌だなー無理だなーと思いました。

    歩いているだけで、筋肉痛が襲ってきて、最後の方はフラフラでした。たった1時間半歩いただけで。(前日の畑の作業の影響も)

    大人数で歩いたので、クマちゃんの心配はほとんどありませんでした。個人で来た時に、1人・2人で静かに歩いたら、出てくるかもしれませんね。

    無事、歩き切り、車に乗って最初の集合場所へ戻りました。そして何かをもらっています。

    一体何を・・・。

    続く。


  • v364 げーじつ

    ナオヒロくんが人形になりました。(笑)
    売り物ではありません。ナオヒロくんの心の師匠である人形作家の作品です。

    超絶な貧困状態にあるナオヒロくんですが(笑)、粘土のようなものや、セメントのようなもの、ゴムのようなもの、金属の粉のようなもの、絵の具のようなものを格安か無料で手に入れては、立体げーじつ作品を作っては、5京円や10阿僧祇円で販売しております。
    だから時々、電話も電気もガスも水道も止められていたりします。(マジですが、笑)

    今なら格安の数1000円から数万円となっております。それはもちろん大変時間をかけて、独特の感性で作れているため、値段はつけられないのですが、あえてつければ2恒河沙(ごうがしゃ)円のところ、あえて5000円、などとしています。

    今流行りの、「今ならもうひとつ」とか、「下取りで1万円引き」とか、唯一無二のものであるため、適用できません。

    どうせバレるので、ナオヒロくんのげーじつネームが「ちょくだい」であることを付け加えておきます。

    そんなナオヒロくんの作品が、北見市のママハウスの向かいの喫茶店「シンチャオ!」で、コーヒー(飲み物)必須で鑑賞でき、購入することもできます。北海道新聞も後押ししてくれています。

    2019年4月10日付、16面「地域の話題」、北海道新聞

    今月29日まで開催。あと5日。

    暮らしに潤いを与える「げーじつ」の力。この世のものとは思えない奇妙な生物、全国の作家から集めた80点を展示しているそうです。

    お近くにお越しの際は、ぜひ立ち寄って、頭の中を空白にしてみてください。

    さてそれはさておき、これが研究所通信の平成最後の記事になってしまうのでしょうか・・・。


  • v122 食べる大切/愉快な札幌51:また来る

    ■食べる大切

    食べる大切フェア
    ここはまだすいている場所、開場は人でぎゅうぎゅう。

    ちょっと前、耐震偽装が発覚しましたね。結局はホイホイと建てにくくなっただけで、悪代官は逃げ切り、おそらく何も解決していません。日本中に強度不足の建物がゴロゴロしていることでしょう。
    法改正後のついこの前も、高層ビル上部の鉄筋が意図的に抜かれていたとのニュースを見て、「どうせ分からない」と思えば、儲け優先で、現場でいくらでもちょろまかしをやらせる経営者がいるのだな、と結局のところ思うわけです。しかもそれもまた氷山の一角かも知れない。

    最近、食品の偽装表示が、北海道のみならず、全国規模で大流行しております。産地偽装、賞味期限の偽装、中味の偽装、つまりは全部、何もかも信用ならない状況になっています。

    (今回のはカタイ話だなー)

    ウチはコープをよく利用します。食の安全という点では、まだ信用できるのかなと思っていました。でもあのミートホープの商品をコープも扱っていたわけで、さらにもし大手食品メーカーが恒常的にデタラメをやっていたら、どこが扱おうが信用なんてできるわけもありません。「もし」じゃなくなってますし。

    遺伝子組み換え食品だって平気で流通しています。何の検証もされていないはずです。

    「うまみ成分」とだけ書かれていて、その中に脳みそがスポンジになる牛さんのエキスでも入っていようものなら、これは完全に詐欺・ペテン表示ですし、何だかもう、信用できるものがなくて餓死してしまいそうです。

    そんな餓死してしまいそうな中、コープさっぽろが、「今年も」あるイベントを開催しました。大義名分はこんな感じ。

    食のたいせつさをテーマに、生産者・お取引先・行政などの参加により、さまざまな食についての活動を行い、交流を深めるとともに、コープさっぽろの食の取り組みを社会的に発信することをめざす。

    (カタイなー)

    チラシでは、楽しく学んで、おいしく食べて、「食」について考える、と書かれています。イベント名は「食べる・たいせつフェスティバル2007」。

    生産者(食品メーカー、農協や漁協、産直など)諸団体、行政、合わせて77団体が出展。信用の獲得の意味もあるでしょうから、確かに美味くて安全っぽいものが集まりそうなのでした。
    ということで、日曜日は朝からお出かけしました。二日酔いなのに。

    「アクセス札幌」という異様にアクセスが悪い会場へ向かいました。
    とてもアクセスが悪いので、このイベントのためのシャトルバスが最寄りの駅から出ていました。

    そこは朝から大変なことになっていました。何せ、いろんなイベントを詰め込んでいるので、先を争ってやってくるのです。

    「マイ・カレー粉作り」を体験しようと申し込もうとしたら、開場前なのに定員いっぱい。
    「プロののり巻き作り」、「スープカレー作り」、「殻付き貝の剥き方」など7イベント、「お楽しみ抽選会」、それに「アンパンマンショー」や「よさこいの踊り」、「パパイヤ鈴木振り付けのトドックダンスを踊ろう」、「生産者にインタビュー」など、いろんなことをやるんです。

    でもそんなイベントはむしろ付け足しでした。

    各ブースでは、試食品を用意していて、ちょっと歩くといろんな食べ物を無理矢理に近い形で「どうぞどうぞ」と勧めてくれ、食べることができるのです。
    最初にガムをもらいました。それからキッコーマンの白だしをビンごとくれました。紙パックの野菜ジュースをくれました。紙パックの黒酢をくれました。全部ちゃんとした商品です。

    ツブの塩辛食べました(コリコリしてめちゃ美味しかった)。高原牛のステーキ食べました。鮭のたたき食べました。とうきびの正油焼き、玄米、牛乳、ラーメン、大根、赤い果物のジュース、鶏の唐揚げとステーキ、柿、みかんジュース、チーズ、クラッカー、イクラ、コーヒー、かぼちゃ、たまねぎ、焼き鮭、などなど、試食だけで腹が一杯になり、まだまだカレーライスやチャーハン、お菓子など、食べられなくなってしまいました。

    こんなに脈絡なく食べたら、腹壊しそうですよね。食の危険ですよね。まあでも美味しく頂きましたし、腹も壊れなかったし、安い値段でいろんなものが買えました。

    ただ、美味いから安全なわけはなく、産直と言われても違うかも知れないし、良いことばっかり説明されるとどこかにウソがあるんじゃないかと思ったり、何度も何度も失った食への信用は、なかなか回復できないような気もしました。

    それにしても人の数がすごくて、時間を追うごとに身動きがとれなくなって、朝の渋谷駅みたいになってました。久々に人口密度の高い空間に、げんなりして痩せてしまいそうでした、とさ。

     

    ■第51回 愉快な札幌大発見:又来るベアー

    又来るベアー

    もうネタがないっス。


  • v095 人見/愉快な札幌25:オーケストラ

    ■人見

    梅の花
    これは梅の花

    春が普通にやってきました。冬が長い分、春のありがたみは格別です。

    サクラが今満開です。春のありがたみを堪能すべく、日曜日に北海道神宮へ「花見をする人を見に」行ってまいりました。「人見」ですね。とてもいい天気でした。

    春に限ったことではありませんが、大勢の人が外で集まると、北海道の場合、100%の確率でジンギスカンをする人々が出没します。ここで火を使ってもいいの? っていうところでも構わず焼いているのをよく目にしますが、もちろん花見会場では、特別にこの期間の火の使用は認められています。
    人々はあちこちで記念撮影をしていました。かなり高い割合の人がピースをしますが、今回の「人見」では20人くらいの集団が、人間の塊となって押し合いへし合いの状態で、全員がピースしていたのを見ました。全員ピースは圧巻です。春はこうでなければいけませんね。

    高齢者が多いなとも思いました。みんなちゃんと花を見ていました。そして派手なドンチャン騒ぎもなく、みんな必死に肉を焼いておりました。
    で、やっぱり気候が素晴らしく良かった。風が涼しくて、陽の光が強過ぎず、空気はジンギスカンの匂い…。いや、フィトンチッドに溢れていました。

    ところで、札幌での花見は、東京とはちょっと趣が違っています。同時に梅が咲いているんです。ついでにチューリップもスミレも咲いています。それにタンポポがどこにでも咲きます。何かよく分からない小さい青い花とか白い花とか、とにかくいろんな花が一斉に咲くので、どんな花でだって花見が成立です。私はタンポポだけを見ながら酒を飲んでみたいと思っているくらいです。(すぐできるけど)

    花に囲まれていれば幸せな気分になり、とりあえず生きているだけでご褒美がもらえるんだな、と思うのでした。

    北海道神宮には梅の木もありまして、上の(芸術的な)写真のように、ちょっとしか咲いていませんでした。それは散ったのか、これから満開となるのか、戸惑いました。頭の中ではやはり梅は先に咲くもので、サクラはそれよりずっと後だという先入観からまずは「散った」と考えてしまったのですが、枝を見るとつぼみがあります。どうなんだ、と思っていたら、カップルが横を通りかかり「梅の方が遅い時も結構あるんだよな」なーんて言ってたので、やっぱり梅はこれから咲き乱れる予感です…。

    サクラに劣らずキレイですからね、梅の花。

    北海道神宮の花見
    花見会場はジンギスカンのケムリでモウモウですっ

    この日、街の某所にある「不快指数」の表示を見たら、「約70」になっていました。26度で湿度40%です。これは「最高に快適」な数値でした。家に帰ってから計算方法を調べてみると…。

    気温に0.81を掛けて、相対湿度に0.01を掛けたものに、気温に0.99を掛けたものから14.3を引いた数値を足して、それに46.3を足したものが不快指数でした。
    なんじゃそりゃぁあああ。と思いましたが、この数式のことを考えるのは、優先順位では1000番目くらいだから、とりあえずもう放っておきます。なんかあまり科学的根拠がなさそうな感じで気持悪いんですけど、不快指数の計算がなんだか不快ということでおしまい。

    ◎余談
    本筋とは関係ないですが、北大のメタボリック症候群の人体実験については、まだ連絡がありませんっ。当初3月開始だったと記憶しているのですが、もう2か月以上が…。おっと、2か月なんて細かい話をしてしまいました。まだまだ、2か月遅れなんて序の口でした。600人くらいの被験者がいると思うのですが、誰もせっつく人もいないってことですよね。でっかいどー、北海道、大らかであります。

     

    ■第25回 愉快な札幌大発見:「ひとりOKストラ」

    オーケストラ

    花見会場(北海道神宮)でやっていた「ひとりOKストラ」です。ダジャレですよ。にこにこにこ。
    中央の丸の中の人がギターとハーモニカで演奏していました。ちょっと演歌系でした。ま、確かに「OKストラ」であって「オーケストラ」ではないですから、クラシック系じゃなくてもいいのです。

    ところでストラって何か意味があるのか調べてみると、司祭がミサなどの祭儀を行う場合に使用する、首から掛ける帯のことでした。「ひとりでミサに使用する帯を首から掛けてもOK」ってことになります。てきとーです。無理にダジャレにするとこういうことになります。