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  • v307 大規模「家庭菜園」 名札

    ■大規模「家庭菜園」 名札

    チンダル現象
    畑で見たチンダル現象(6/10)

    ちょっと息抜きに、くだらない話をひとつ。
    種にはF1種という、1代限りで根絶やしになるくだらない種と、固定種という昔から代々続く、普通の種があります。
    畑にいろいろな種を撒きましたが、どこに何を植えたか分からなくなっては困るので、名札を書いて土に刺します。

    100均などで20本とか30本セットのプラスチック板に書きました。その時に実に困ったことが起きたのです。

    パクチーには「パ」と書きました。そうしたら後から「パセリだったかな」と一瞬分からなくなりました。ディルは「デ」と書きました。

    固定種で手に入れた鷹の爪には「固タカ」としました。
    それからとても困ったものが出てきてしまったのです。それはチンゲンサイ。

    「固チ」
    コレじゃ分からんな。
    「固チン」
    コレはヤバい。固定の固も誤解する。
    仕方ないな、
    「固チンゲ」
    ああっ、もっとヤバいぞこれはっ!!
    仕方ない、
    「固チンゲン」
    ここまで書いちゃったら「固チンゲンサイ」でいいよなっ。

    で、冷や汗をかきながら結局は「固チンゲン」にしたのです。

    チンゲンサイの札
    刺し過ぎ(5/30)

    「これは問題だろっ」

    カイワレスタンプ
    クリックでショップに

    どうもすみませんでした。


  • v306 大規模「家庭菜園」 アリ地獄

    ■大規模「家庭菜園」 アリ地獄

    テントウムシ
    生き物いっぱい。テントウムシ(7/5)

    前回の続きです。キツネと並んでアリもヤバい存在になっています。

    アリ
    アリの巣と化し、完全に消えたズッキーニ(7/1)

    どうもマルチの下にはアリが集まる、ような感じです。そしてここのアリはとても元気で、噛み付き攻撃、噛み付き攻撃、噛み付き攻撃、もうやめてっ、なのであります。
    最近、外来の毒のある「ヒアリ」が上陸、のニュースがあった中で、「ヒアリだったらどうしよう」とチラッと頭をよぎったりもします。

    私のズッキーニちゃんは20株ほど、種から芽を出し、ゆっくり育っていたのですが、そのうち2つはアリにやられ、あといくつかが死にかけています。写真のように、多分かき出した土がどんどん積もっていき、無惨な姿となります。カボチャも7株のうち2~3株がアリにやられそうになっています。

    当初はこう思っていました。
    「アリが野菜に悪さをするとは思えない、共存可能だろう」と。

    イモ虫がアリに…
    うんしょうんしょ アリは肉食(7/1)

    ただ、アリの数がとにかく膨大で、あちこちに密集している(アリ塚があちこちに)。でもアリが増えれば、天敵が出現しその数を調整していくはず。天敵ってなんだ、アリの天敵、ということで調べたら…せいぜいこの4つ程度でした。

    アリ地獄(ウスバカゲロウの幼虫)
    徘徊性のクモ
    アリクイ
    人間(理不尽なまでに凶暴)

    じゃあ人間以外で、一番アリを減らしてくれそうなアリクイを調達してみますか。んー・・・様々な角度から、無理。ペットショップで販売してるみたいですが。(驚)

    アリ地獄はここでは発見できていないし、1匹ずつ食べてたんじゃ追いつかない。
    徘徊性のクモは確かにすごくたくさんいる。なるほど。まあ選りに選って、一番期待できるのが私の苦手なクモとは…。 ○| ̄|_

    鵜だじゃれスタンプ
    クリックで店に飛ぶ

    クモもいっぱいいる割にはアリだらけ。とはいえクモだらけになってもイヤだし困ったな。困ったよ。

    ナオヒロくんはというと、苗を自宅で育ててから、満を持して植えたカボチャのいくつかがアリにやられて死んでいました。
    「あーーっ、ダメだー、やられたー、アリめー!!」
    「この…」

    「この、クソアリどもがーーっ!!」

    ナオヒロくんはついに怒りMAXとなり、数日後ピンク色の得体の知れない小さなケースをカボチャの周辺に置きました。

    そこに置くだけで、ピンクのケースに詰まったエサをアリが巣に持ち帰り、仕込まれた毒が働きアリも幼虫も、女王アリも根こそぎ殺害するというヤツ。人間おそるべし。

    可哀想だなー、でも、この状況では仕方ないのか。うーん。
    でも確かにアリの数が多過ぎるのです。そしてどんどん増えてしまう。

    カボチャ
    6月21日のナオヒロカボチャ。キレイですね

    どうも黒マルチの中にアリが巣を作りやすいのではないかと推測し、ナオヒロくんはマルチを外したのです。

    カボチャ
    写真奥のカボチャが数株やられています(7/5)
    カボチャ
    周辺がアリの巣だらけ。カボチャは死にかけている(7/5)

    しかしまあ、全部はやられないとは思うのです。やられてしまったのは10分の1くらいです。これをどう解釈するか。放っておけば被害がどのくらい拡大するのか(←ここが心配)、翌年はどうなるのか、難しいところです。自然淘汰するのかどうか。

    しかし、人間は自然淘汰を待ってられないのです。人間の欲望は10%の損失もしたくないのです。私は今回、カボチャは固定種のちょっと変わったヤツをネットで購入しました。種をとり、また来年その種からカボチャを作りたい。できれば放っといて、勝手に生えてくれれば、老化して寝たきりになっても、カボチャがゴロゴロできている、なんて夢のようなことになるわけです。寝たきりなら収穫に行けないけど。(笑)

    ていうか、アリを根絶すればそれはまさしく不自然農法であるし、農薬散布と変わらんのです。やっちゃいかんような気がする。それはやっちゃいかん。

    アリの巣退治
    いかんいかん、やったらいかん(7/9)

    説明書きを読むとそれは残酷そのものです。人で言えば、無人の屋台にケーキを並べて、「ご自由にお持ち帰りください」と書く。それを子どもが喜んで家に持ち帰り、家族団らんでケーキを食し、「美味しかったね」と語らう中で、じわじわと体調が悪くなり、七転八倒の末、おじいちゃんが死に、おばあちゃんが死に、家政婦が死に、お父さんが死に、長男が死に、四男が死に、次女が死に、孫が死に、七男が死に(何人家族なんだろ)、そして一家全滅、大惨劇。と同じですから。(ちょっと違う? いや同じだな)

    いや確かに、作物をやられるとアリ憎しの感情も起きますよ。全部ぶっ殺したる、と思いますよ。正直。で・・・

    ついに薬殺
    置いてみた(7/9)
    根元がアリの巣になってしまったカボチャは救われるのか
    これで人類は滅ぶのか・・・

    置いたらイカン。この殺虫成分がカボチャに吸収され、実に移る。それが人を殺すほどのものではないとは思うものの、学者を買収して「影響はない」って言ってもらえば問題ないか。カネは厳しいからカボチャの現物で。(笑)
    「美味いから安全だ」って政治家にでも言ってもらうか。誰も責任なんて取らない世界で、自分が責められることはないにしても、自分の良心が許すのか。
    それでいいのか。それでいいのか。

    答えは風の中、風が知っているだけさ。(すっごいウヤムヤに)

    帰宅してからちょっと凹んだ。やっぱマズかったかな。


  • v305 大規模「家庭菜園」 キツネの事件3

    ■大規模「家庭菜園」 キツネの事件3

    カエル
    生き物いっぱい(7/1) 素晴らしい表情

    キツネが、オオカミの小便(ウルフピー)を全く怖がらず、さらにはマルチの上にウンコを置いていったり、人間をあざ笑うがごとく振舞っている中で、ついに恐ろしい事件が発生しました。
    7月1日(土)、早朝に畑へ出かけました。

    畑
    いったいどこから畑なのかも分かりにくい

    育っている植物は主にヨモギです。この広い畑のほぼ全面に生えています。普通の人であれば、これは「雑草」と呼び、刈ってしまいます。ヨモギなんてモチに混ぜるくらいしか使い道もなかろうと、刈ってしまいます。もったいないですね。
    ここでは仮に刈ろうとしても物理的に手が足りないので刈り切れないというのはあります。また、あえて残しているとも言えますし、もったいなくて刈れない気持ちもあります。

    例えば、私の植えたジャガイモはかろうじて芽を出して、ちょこっと育っていますが、その周辺はというと…

    ジャガイモ
    いろいろ育っています

    これはジャガイモですが、手前には枝豆が伸びていて、周辺にはヨモギやらカヤやら、名前も知らない草がちょこちょこ育っています。少なくとも枝豆とジャガイモはコンパニオンプランツの関係が分かっていて、共生できるというので同居させています。

    次の写真はズッキーニですが…

    ズッキーニ
    いろいろ育ってます

    赤い矢印の先がズッキーニです。黄色い矢印の先はギシギシという植物で、勝手に生えてきたヤツです。人は雑草と呼びます。若芽は食えます。育ったらマズそうです。タデ科っていうくらいなので、タデ食う虫もなんちゃら、のそのタデの一種です。マズいけどマニアはいるかも知れません。
    ギシギシの根は畑を良く耕し、良い土を作るとどこで聞きました。だから抜きませんが、成長の早いこと早いこと。ズッキーニが困っていますね。

    ヨモギの成長もかなり早く、緑肥用に撒いたライ麦の成長よりも数倍早いのです。逆に、作物系はホントに成長が遅いというか、手間ひまかけないと死にますからね。弱いなーと思います。

    で、ズッキーニ周辺にもヨモギやら知らない草がいっぱい育っています。養分を取られないのでしょうか。摂取する養分の種類が違うかも知れないし、根の深さが違うかも知れないし、互いに成長させているかも知れない。やってみて、うまくいけば儲けもんです。雑草取りが不要になるのだから。

    あ、ていうか、ヨモギとかの話になってんじゃん。(長ーいボケでした)
    今回もまた、キツネ事件でしたね。これを見てください。
    (やっと本題)

    落とされたウルピー
    小さな支柱の上の方に、ビニールタイでウルフピーを吊るしていました。
    それがこんなことに。

    これはセミプロのナオヒロくんが植えた「黒豆」のエリアにあったウルフピーです。
    「ああ、なんだコレはっ!!」
    「あっ、まさか、キツネかっ、キツネがやったのかっ」
    「キツネだー、キツネにやられたーっ!!」
    「マジかー」
    「自然にこうなるはずがないっ!!」

    「あっやっぱり。コレ見てださいよ」

    引き抜かれた黒豆
    黒豆の葉がかじられ、引っこ抜かれていた

    ウルフピーのすぐそばの芽が出た黒豆が、3本ほど引き抜かれていました。ナオヒロくんがワナワナして言いました。

    「わざとだな・・・」
    「・・・だってこれ、こっちの変な草食べた跡があるでしょう。豆は引っこ抜いて」
    「・・・そしてウルフピーの容器はこれ見よがしに落としてある」
    「この・・・」

    「このクソギツネめーーーーっ!!」

    確かにクソも落としていくクソギツネです。陰で「フンフン」と鼻で笑っているかも知れません。

    いや、ナオヒロくんが怒るのも無理はないのです。ナオヒロくんの畑は手間ひまかけて、血と汗を流し、苦労して作っているのです。私ならいるだけで熱中症になるような中、手足がもげるくらい、彼はよく働いています。

    しかしキツネ対策はほぼ出来ないと思われ、この先どんな被害に遭うか、予測がつきません。・・・と書いた後、畑に行ってみると大変なことに。
    「ぁああぁ、ひでぇことしやがる・・・」

    引き抜かれた黒豆
    ナオヒロくんの黒豆が(7/9)

    黄色いところはセーフ、赤いところはおそらくキツネに食われています。新芽から出た2段目の柔らかい葉っぱを食べていると思われます。茎だけ残っているので。葉っぱを食われた黒豆ちゃん、死んでなければ良いのですが・・・。

    実害と言えば、アリもヤバい存在になっています。

    アリ
    完全に消えたズッキーニと、でかいアリの巣と大量のアリ(7/1)

    ズッキーニのマルチは完全にアリの巣と化しました。いったいどうなるっ。
    続く。

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    絵をクリックすると売店に行きます。毎度毎度。(笑)

    スタンプ
    この「哲学者シュナウザー」を使いこなせたら、あなたは天才

  • v304 大規模「家庭菜園」 キツネの事件2

    ■大規模「家庭菜園」 キツネの事件2

    キツネ
    多分メスの方のキツネ、子どものキツネも時々見かけます(6/7)

    5月21日、透明や黒のビニールで「マルチ」を張って、カボチャやズッキーニの種を仕込んでいました。保温と保湿効果が見込めます。腐葉土を混ぜ込み、ビニールで覆うという、手間のかかることをやりました。

    それがいわゆる常識でありまして、作物として確実に収穫したいなら、これをしなければおそらく失敗したり、しょぼいものが出来たりすると思われるのです。

    「いかんな、いかんいかん」

    やっぱり「収穫したい」っていう欲が勝ってしまっているんですね。自分。
    別に失敗しても良いのだから。耕しもせず、肥料も入れず、放ったらかしでいいものを。

    カボチャのライン
    このラインに約7メートルずつ離して9か所作りました。
    ビニールの真中あたりに穴をあけて種を入れます。 (5/21)

    荒れ地に機械を入れたものの耕しきれなかったこのラインは2本あり、1本は私が使い、1本はセミプロのナオヒロくんが使います。このスペースがカボチャにとって最強の条件を備えていると、ナオヒロくんは主張していました。

    「草が茂ってくると、その中にカボチャが実を付けた時に日焼けしないんすよ」
    「ほー」
    「だから草ボーボーは理想的です」
    「ほー」
    「それにカボチャはこのくらい荒れた感じでも問題ないんすよ」
    「ほー」
    「傾斜があるから上に伸びますしね」
    「ほー」
    「草ボーボーの中のカボチャを探すのもまた、醍醐味なんすよ」
    「ほー」
    「ここ、カボチャにとって最強の場所っス!!」
    「ほっほー!!」

    私は9か所にマルチを張り、奥の2か所に種を入れました。(5/21)
    時間差を作って徐々に全部に種を仕込むつもりです。ナオヒロくんは、さすが、まずは苗を作ってから移植する真っ当なやり方です。

    一度だけ、気温が30度まで上がり、程なくして、芽を出してくれたカボチャでしたが、何だかもうやたらと寒い日が続きました。6月に入ってからもほとんどが10度以下。

    6月11日のこと。翌朝は最低気温1度の予報が出ました。
    「いやいや、マジかー、1度はないわ、死ぬわ、0度と変わらんもん」
    ということで、何か保温対策グッズはないかと急きょ買い物に出かけます。

    透明のプラスチックのドームで、空気穴があいた保温用の容器を発見しました。それは5個で800円もして高いので10個買うのが財布の限界(どんだけ貧乏やねん)。しかし、ズッキーニが10か所以上目が出ていたので、カボチャと合わせて20個必要でした。

    帰宅して、たまたま集めていた「レタスや冷やし中華のプラスチックの容器」に空気穴をあけて全部で20個ほど用意しました。

    冷え込む予報の出た夜7時ころに畑へ行きました。細かく冷たい雨が降っていました。真っ暗です。寒いです。怖いです。車のライトを当てて、カボチャのラインを照らし、雨でぬかるむ地面を50メートル以上歩きます。
    暗闇の草の陰からキツネが襲ってくるかもしれません。そんな時に遠くで銃声が聞こえたりしてクマもいるのではないかと恐怖が倍増しました。(こんな夜になんで銃声がするのかな)

    一方、ナオヒロくんのカボチャは、部屋の中でポットから芽を出して、ぬくぬくと育って良質な苗となっていました。これが真っ当で、効率的なやり方なのでした。

    翌日、ナオヒロくんが早朝に畑へ行ったらしく、通信で画像が送られてきました。「ひどいですね」のひと言が添えられていました。

    キツネのうんこ
    自作の冷やし中華ケースの上にキツネのうんこが乗っている(6/12)

    浅草の金のうんこかっ」 ←知らない人はクリック

    これはもう「キツネがうんこで復讐事件」です。

    今まで自分のテリトリーだったところに人が来て、状況を一変させ、ウルフの小便を仕掛けたことに対する、キツネの嫌がらせだろう、とのこと。
    でもその前(わずか1年前)は畑だったのであり、キツネくん、なんてことしてくれるんだよ。笑っちゃったけど。

    その後もマルチの周辺にはキツネのうんこがちょいちょい落ちています。ウルフピーも効かず、うんこの雨あられ。キツネおそるべし。

    でもね、シカは来なくなったみたいです。
    ウルフピーが効いているのかも知れません。

    これを書いている間にも、第3のキツネ事件が起きました。だんだんエスカレートしてきています。次号、お楽しみに。

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    実は絵をクリックすると売店に行きます。毎度。(笑)

    青い猫スタンプ


  • v303 大規模「家庭菜園」 キツネの事件1

    ■大規模「家庭菜園」 キツネの事件1

    エゾエンゴサク
    もらった山で撮ったエゾエンゴサク(4/30)(山はもらってはいない)

    ナオヒロジャガイモの芽が出て来た6月の初め頃、キツネに関わる事件が2つ起こりました。畑にはいつもキツネの足跡がありました。そしてシカの足跡も。

    「このままでは、葉っぱとか食われて、作物がやられてしまう」
    と、農業セミプロのナオヒロくんが、現在の状況を危惧したのでありました。

    シカ除けの柵を作らなければみんなやられてしまうかもということで、柵を作る話になりました。一辺が50~60mもある広さの畑を仮に3方囲むとして、最低でも150mのネットが必要です。

    「そんなカネないし、無理じゃね?」
    「お金はかけないでやる方法があると思いますっ」

    とは言うものの、そんな方法はありませんでした。資材をクリアしたとしても、かける労力がハンパないのです。

    汗ダック
    汗ダックスタンプ。クリックでショップへ

    農家さんって大変なんだな、と素直に思いました。獣害対策もしなきゃならないのは、なるほど分かる。ついでにここ、アリがやたらと多く、虫も殺せない私はどうにか共存できないかを考えるのですが、アリも数が多いと「ぶっ殺してもやむを得ない感」が満ちてくるのです。すると薬殺するしかないのか、と、どんどん邪悪になっていくわけです。

    作物は全部やられるわけではない。ちょっとぐらい虫や動物に食べてもらってもいいんじゃないか、でもそれがどういう結末を生むのか、難しいところです。どこかで「ぶっ殺しライン」を設定しないといけなくなるかも・・・。

    でも、この考え方が動物の虐殺につながるのか。いかんいかん。
    それに虫や動物にしたことは将来、人にされるってことですから。世の中。

    虫や動物と仲良くやる方法はないものかのう。
    とか言いながら、シカやキツネが脅威に感じてしまう。
    (守るものが出来たからこうなっちゃうんだろうなぁ。そして欲望が歯止めを外す)

    そんな中、セミプロのナオヒロくんは言いました。
    「ウルフの小便という手がありますよっ」
    「何それ」
    「オオカミの尿が、獣害対策で売ってます」
    「効くの」
    「知りません。多分効くかも、程度ですけど、やってる農家はありますっ」
    「高いの?」
    「安くはないです。でも柵作ること考えたら格安です」

    悪い選択肢ではないなと思いました。それは100ccで2550円でした。
    ナオヒロ、グッジョブ!!

    ウルフピー
    こんなやつ

    試しに6月3日にこれを買いました。そして6日の朝に仕掛けに行くと、なんとこのタイミングでヤツは現れたのです。

    キツネ
    キツネが畑にいて、しばらく逃げもしなかった(6/6の朝)

    「おー、キツネくーん」、ヤッホー」
    「ワンワン」
    「ワンワンて、犬と同じ鳴き方かよっ」
    「ワンワン」
    「ごめんなー、ちょっと仕掛けさせてもらうよ」
    「ワンワン」
    「可哀想だが、ここには立ち入らないでくれよ」

    キツネはワンワンと吠えながら逃げていきました。
    しょうゆ差しのような容器の上の四つ角をカットして、短い棒にくくり付け、オオカミの尿をスポイトで投入。30メートル程離して、4か所に設置しました。
    尿を投入する際、自分の手にかかってしまいました。

    「あああああ、これって付いたらしばらく臭い取れないんだよなぁ」
    クンクンするのも怖いので、臭いを嗅ぐことはしませんでした。水道もなく放置するしかありませんでした。
    「あああ、ネコに嫌われるかも」
    みなさんもオオカミの尿を容器に投入する際は、手にかからないようにご注意下さい。

    さて、その日はとにかく手を洗ったのが良かったのか、ウチのネコたちに気づかれた様子はありませんでした。

    翌6月7日、日曜日の早朝、畑へ向かいました。いつものように畑に続く狭い坂道を上ると、開けた畑が見えてきました。と同時に2匹のキツネが畑のど真ん中で遊んでいる光景が目に入りました。

    「マジかーっ」
    「効いてないよ~!!」
    「なんにも効いてないよー!!」

    キツネ
    よりによってウルフピーの真横でまったりするキツネ(6/7)

    これが、「ウルフピーが笑えるほど全然効かない事件」です。
    (ウルフの個体差、動物の個体差があり、必ず効くとは限らないようです)
    (外れを引いたのは、私だ)w

    畑にはキツネの足跡だらけ。ただ、ジャガイモの葉っぱが荒らされた様子もなく、被害はゼロでした。このころはまだ気温が上がらず、いつも最低気温は10度以下で、1度2度の日もあり、作物の芽もなかなか出てこなかったり、出ていてもしょぼかった時です。

    キツネ対策は失敗だったのか。さらに事件は起こります。
    まだまだ続く。