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  • 研究所通信v483 菊芋収穫2 & 宣伝

    菊芋の森は枯れてみんな倒れています。(12/4)

    11月14日に最初の菊芋を収穫。その後は雪や雨がちょろちょろ降り、畑へ行くタイミングがありませんでした。雪は積もる気配もありませんが、氷点下10度近くの日もあり、そろそろ地面もカチカチに凍りつくので、もう収穫は無理かなと思っていました。

    気温は「しばれない気温」で、10度近くまで上がる日もあり、なんとなくまだ収穫できるのかなと、12月4日に畑へ行ったのです。これを書いている12月13日になっても大した寒さではありませんが、そろそろ冬将軍が到来するとのことです。

    12月4日は土はまだ凍ってはいない状況で、水分が多いのでした。

    この土が、水でびしょびしょなんです。そうは見えにくいですが。

    土が濡れているので引っこ抜きやすく、収穫はしやすい状況でした。

    ナオヒロくんと共に果敢に森を攻めます

    数本を束ねて引っ張ればごそっと抜けます。その土の下あたりにでかい菊芋が残っていたりします。スコップで慎重に掘ります。

    こんな感じで収穫していきました。気温も全然寒くなく、作業をしても汗もかかず、適温でした。

    採りきれないほどあるので、無理なく加工できる量を収穫しました。

    収穫して土落としをします。チップスにする分だけ洗浄、スライス 、乾燥10時間以上、密封、ラベル貼りという工程で、1日3〜4袋(80g)作れます。

    こんな感じです。空気を抜く際に圧力で多少は割れます。

    作る過程で、クズや細かいチップスなどは捨てるのがもったいないので、つまみ食いをします。そのせいでこの製造期間は腸の働きが活発になるようで、歯が出る、じゃない、火が出る、じゃない、屁がよく出るので、腸への働きかけがすごいなと思います。毎年実感します。(屁がよく出るとか書いたら、売れなくなるじゃん)

    めっちゃ屁が出ます。(だから売れなくなるってば)
    すげー臭いです。(アウトっ)
    きっと悪いものが排出されているんですよ。(おっ)

    1袋80グラム1000円(税込・送料別)で販売してます。購入数が多くなるとおまけや割引をしますのでご相談ください。
    目安として、10袋以上なら半額で考えています。
    効能はいろいろあるようです。健康な方でも是非お試しを。(もう無理か)

    カードでポチっと購入できるシステムが作れない私なので、メールで受け付けています。
    上の「菊芋販売」のページをご覧ください。


  • 研究所通信v482 菊芋収穫

    11月17日(水)の朝、ついに雪が降ったのです。すぐ消えましたが。

    まだ雪が降っていない11月14日(日)に菊芋の収穫に行きました。

    なんかずっと天気が悪いんですよね。晴れたと思ったらすぐパラパラ降ってくるし。出かけるのが億劫で、今年は運動不足になりがちでした。コロナもあるし、ひきこもり。でもそろそろ動かないと、すぐ地面も凍ってしまうし、この短期間に菊芋はきちんと処理しないといけません。ということで14日に朝から収穫したのです。

    畑の北西。あまり成長していない菊芋の列。

    前日も雨がぱらつき、湿気はあります。菊芋は立ち枯れて茶色くなっています。とりあえず、今年改めて植えたこの成長の遅かった菊芋の列を、手前から掘っていきます。

    ぐっ(スコップを菊芋のそばに刺す)、回るように、ぐっ、ぐっ、ガツッ(茎を掴む)、めりめりめりめり(茎を引っ張る)、ぐいぐい(スコップをテコの原理で起こす)、めりめり、ぐいぐい、めりめり、どーーん。(引き抜いた)

    おやおや、小振りながらもまあまあじゃないですか。お次。

    いいね。次、奥から掘ろう。

    奥の方はさらに土に栄養がないのか、ポヨポヨです。
    やっぱり小振り。
    こんなに小さい茎でも掘ってみる。
    小さいなー。

    地味だなー。

    そうして1列やっつけました。一方、ナオヒロくんは、比較的元気な菊芋を掘っていました。

    プロの味を醸し出しています

    ひとまわり大きいです。
    これは負けてはいられないぞ、と、私も元気なやつを狙って掘りました。

    このへんかな。
    おおー
    わっさわっさ
    これ1本というか、数本集まったひとかたまりの菊芋。結構ある。

    まあまあかな。よし、次は「菊芋の森」を調べてみよう。

    菊芋の森に入っていきます。
    ナオヒロくんが入っていき、このへんどうですか、と。

    よーし、じゃあ、この辺は茎が細いから、数本束ねたら手で引っこ抜けるぞ、と、スコップは使わないで力づくで引き抜きました。
    引き抜いていくと、時々大きめの菊芋があります。細かいものが多いのですが、それはもうポイッチョとぶん投げます。

    引き抜いた茎を重ねるようにして、奥へと進む。

    ただ、しかし、このやり方は普段使わない筋肉を使うようで、この後5日経ってもよくわからない全身の筋肉痛で苦しみました。で、はい、2時間程度でこのくらい採れました。

    ここからが大変なんす。

    写真を撮った時は晴れていましたが、このあと曇ります。

    このように天日干しして、菊芋についた泥や土を乾かして(数度間ほったらかし)、ひとつひとつ、ブラシでシャッシャッシャッと、土を落としていきます。これが1時間経ち2時間経ち3時間経っても終わらないんですね。

    結局半分くらい落としたところで暗く寒くなってきたので、全部は諦めて車に積んで帰りました。

    その後も、雨がパラパラと降ったり雪が降ったり、作業は遅れ、これを書いている19日現在、約20kgは処理しましたが、残り半分はまだ土がついている状態です。


  • 研究所通信v479 いよいよ菊芋販売しますっ

    動きまくるクリームマロン。やっぱ猫の写真は動きでブレブレでねぇと(笑)

    今年は本当にだるいというか、やる気がゼロというか、気持ちが入りませんでした。来年は頑張らないとな、とは思っています。その前に、まだ今年が残っていますね。

    そういえば去年、今の時期に小腸炎で2週間ばかり入院していたのでした。まだなんとなく復調していない感じで、これが原因でやる気が出なかったのかもしれません。

    雑草の手入れなどは、ほぼナオヒロくんがやってくれて、菊芋の成長は鈍いながらも、おそらく地中には菊芋がゴロゴロとできていると思われます。

    去年の記録では、菊芋掘りは、12月に入ってもギリギリ可能でした。11月に入ったあたりからチマチマと試しに掘ってみようと思っています。

    10月24日(日)の朝、気温1度(早朝は氷点下1度でした)、畑はこんな感じです。

    霜が降りていて寒いです。菊芋はなんというか、まだまだ倒れない感じです。

    花はちらほら咲いています。

    ↑ この今年植えた菊芋は、非常に成長が遅く、元気がありません。

    うーんやっぱり背が低い。北西の角は特に土が痩せているようで、こんなもんです。

    小さっ!!

    てな感じなわけですが、はいっ、今年も販売しようと思います。(掘っても無かったらヤバい)

    ご希望の方は、菊芋販売のコーナーを見てください。

    今年、畑はほぼ全滅状態でした。この日、ナオヒロくんが頑張って立てたハウスの中で、少しだけ野菜が残っていました。

    ミニトマト。(10/24)
    これは9日前(10/15)のハウス内です。

    これがすごく甘くて実に美味しいトマトでした。そしてこれ。

    とったどー!! 寒いから手袋。

    大根をもらいました。全部大根おろしにして食ってやろうと思います。(笑)

    それから次の写真は10月15日に撮ったものですが、ナオヒロくんが手掛けたサトウキビです。

    北海道でできるとは思わないですが、作っている人はいるようです。もちろん今年は天候が無茶苦茶でしたので、こんな感じに終わってしまいましたが、ナオヒロくんはやたらと「パパイヤ作りたい」とか「マンゴー作りたい」とか、南国のものを作りたがっています。生暖かい目で見守ってあげようと思っています。


  • 研究所通信v477 山ぶどう

    まるでジャングル。我が家の庭は山ぶどうでいっぱい

    この庭には2羽ニワトリ・・・いや、カラスがよく来ます。スズメもハトもシジュウカラもヒヨドリもワケのわからない鳥もエゾリスもキツネも、まれにアカゲラも来ます。

    この庭には2羽ニワ、あっ、
    この庭には2羽・・・(条件反射なんでしょうね)

    この庭にはあまり陽が差しません。昔は見晴らしもよく、陽が当たって開放感があったのですが、隣にほら、暗黙のルール(大抵、日陰にならないように互い違いに建築するものらしいです)を破って、15年くらい前なのかな、よりによって3階の家が建っちゃったもんで、我が家は日陰の暮らしとなっていましたとさ。

    左が隣の家、右が我が家。
    この木の根本から山ぶどうは生えています。

    10年以上前からこの山ぶどうの実生がありました。伸びてきては家主に切られ、伸びては切られ、バサバサ切られ続けていました。と言うのもこのあたりにはクロッカスが咲き乱れ、ワケのわからない花もいろいろ咲いて、山ぶどうなんてものは邪魔者だったからです。ところが隣に壁ができて、花は咲いてもいつも日陰で、なんだか台無しでした。

    そんな中、山ぶどうが差別待遇を受けていることが可哀想な気がして、8年くらい前、山ぶどうを伸ばしてみようと思い、支柱を組んで誘引した結果、この隙間の手前と奥にどんどん伸びてこうなりました。

    きちんと剪定できればひょっとしたらぶどうの実はもっと大きくなるのかもしれませんが、なんだか無理に剪定しない方が自然でもあるし、山の中では剪定などされていないのだから、これでいいのだ、と思います。

    それにしても生命力半端なす。

    この通路にもワサワサ伸びてきます。郵便配達の人もここを通るので、通路に伸ばされたその触手は毎年チョキチョキ切ってしまうか、通路に沿って重ねて誘引していました。この誘引が限界に達してきたのもありますが、今年は屋根に上げてみようと思いました。屋根を覆ってくれたら夏場は涼しくなるかもしれないし。

    今年の夏は局所的に40度を超える灼熱地獄で、特に屋根はアツアツで、ジンギスカンもできると思いました。そんな時に誘引したこともあり、当初は葉っぱが焦げて、死にそうになっていました。でもその後気温がじわじわ下がり、しばらくすると伸び始めてきました。

    9/12 屋根に定着か。問題は冬の雪下ろし。

    去年はこの山ぶどうで「100%山ぶどうジュース」と「ジャム」を作りました。ジュースは足が早いので(足はないやろ)一週間以内に飲み干しました。ジャムは保存食ですので、1年は持ちます。「煮詰める作業」はひどく暑く、汗ダラダラになりながら5瓶作り、今までに3瓶は食べました。美味しいというか、甘いです。グラニュー糖どっさりですから。どっさり入れないと保存食にならないので仕方ないです。(それでも砂糖的なものはレシピの6割程度で抑えました)
    甘いけどぶどうの酸味があってまあまあ美味いと思います。

    え、ワイン?
    んなもん作ったら、網走刑務所にぶち込まれるじゃないですか。
    奴隷労働で殺されまんがな。

    ガタガタ、ブルブル・・・

    作物は全般に不作なのに、山ぶどうは今年も豊作

    おしまい。

    ていうかひとつ蛇足で。

    山ぶどうが実を付けているということは、メスの株なんですね。(オスが急にメスになることもあるらしいですが)
    実は事務所のプレハブの入り口の反対側にさくらんぼの大木があり、その根本に自然に生えたのか、山ぶどうが生えています。かなり前からあり、伸びるたびにザクザクと切られまくっていました。この株には実を付けないのでオスの株と思いますが、おそらくこのオスとメスがバランスよく身近にいることで、実がわっさわっさと付いているのかもしれません。

    こちらの山ぶどうも暴れん坊になりかけています。隣の敷地へ侵略しそうになるので大変です。


  • 研究所通信v476 キトピロ

    ウドの種

    これはウドだけど、キトピロって何だか知ってる?

    ウド(5/21)

    これはウドだけど、春先の5月に、ナオヒロくんは秘密のエリアにキトピロを仕込みました。キトピロって何かというと、行者ニンニクのことです。アイヌネギとも言います。ヒトビロとも言います。

    キトビロ、ヤマビル、ヤマニンニクともいうらしいです。なんでこんなにたくさん言い方があるのかは知りません。

    開拓を続けるナオヒロくん(5/21)

    人知れず山奥へ入り、自分で仕込んだキトピロを根から掘り出し、そのまま死なないうちに畑の周辺の誰もわからないような場所に移植していました。

    「来年、春になったらここでどっさりアイヌネギが採れますよ」
    「山奥まで行かなくてもいいからラクですね」と言いました。

    それを私がこうして記事にしたことで、第三者に場所がバレて、来年春に泥棒さんがきれいに引っこ抜いていくのかも知れません。

    やめてくださいね。わが実験研究畑の周辺は探さないでくださいよ、泥棒さん。ブルーベリーを根っこから持ってく泥棒さん、頼みますよ。

    山ニンニクっていうくらいですから、これを食べるとパワーがつきます。

    ゆくゆくはこの辺り一帯がアイヌネギ畑になることを夢見ているようです。

    ここにはもともとウドがガッツリ根をおろしていました。それを大地からひっぺがして、その一部は私の庭に植えました。来年は苦労せずにウドとキトピロを食べられるかも知れません。

    この秘密のアイヌネギ移植場所は、ウドをひっぺがしたのに、2か月後そこにはウドがありました。

    7/22 力強くウドが生えていて、その周りにヒトビロも共生しています

    ウドの根はものすごく太くて、マルタのようでしたから、取りきれなかったのですね。そこからまた芽が出て、ウーー、ドーーんと生い茂ったのですね。ウドなだけに。

    失格。

    という具合に、今年はほとんどの作物は壊滅しましたが、楽しみもまた増えています。
    天候不順、気象変動など、今後収まる気配はありませんけれども、
    「明かりははっきりと見え始めています」(スガ風)

    いや、見えてないから。気候の極端化は避けられないから。何言ってんの自分。

    見えていない中ではありますが、アイヌネギが身近な場所でたっぷり採れるかもしれないというのは、ひとつの希望ではありますね。
    いわゆる山菜は足が早いですので(足は無いやろー)、どうにか保存食を作って、来年以降、長期に楽しみたいものです。

    今年、私は結局ほとんど何もせず、菊芋が勝手に伸びるのを待っているところです。菊芋だけはやってくれるでしょう。大豊作で「やってくれたな」と言いながら、水道工事のような肉体労働で疲弊している自分が見え始めています。