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  • v084 記念切手とコレクター魂/愉快な札幌15:可哀想

    ■記念切手とコレクター魂

    雪まつり記念切手
    昨年の雪まつり記念切手

    カレーを食べようと外に出た土曜日。天気が良いこともあって、カレーついでに雪まつりの会場へ足を運びました。観光客でいっぱいでした。台湾や韓国からの観光客が意外に多いため、逆に日本人が日本人に見えず、ほとんどが外国人ではないかと思えてしまうのでした。

    前を歩いていた小さな女の子が、父親と思われる男性に手を引かれ、大きな声で泣きながら歩いていました。
    「うわぁああああん!!!! ◎×★※◎×★※っ!!!!!」
    何を叫んでいるのかが聞き取りにくかったので、外国の人かなと思ったら
    「おがぁちゃあああんっ。ひーんっ!! うう、おがぁちゃぁあああん!!!」
    日本人でした。

    子どもの目から涙がしたたり、日向の雪像からは解けた水がポタポタとしたたっていました。(何大喜利みたいなこと書いてるんだか…)

    会場には例年、郵便局が出店し、「雪まつり記念切手」を売り出しています。昨年、80円切手が5枚で1セットのものがあったので、1セットは「使う」ために、さらに2セットをまさに記念に買いました。(写真)
    ところが今年は1000円前後するセットが3種類という過酷さ。

    『買うなら各2セットは必要だな、3種類か…』
    『うげげ、6000円じゃーーーんっ!!』
    『全部はダメだ。どれかひとつにしよう。んーと…』
    『いやーそれはいかん、中途半端だ。安易な妥協だ』
    『こういうものは全部揃ってこそ真の価値が…よーし…』
    『あ、カネ足りないじゃーんっ!!』

    で、結局、今年は買いませんでした。

    記念切手と言えば、昨年、封書に使う目的で数種類買いました。ところが記念切手ってぇやつは「使う」段になると、躊躇してしまうんです。

    『ああああ、やっぱり使うのはもったいねぇぇぇ』と。

    使えないなら集める、となれば、記念切手はとても集め切れないほど頻繁に発行されていて、地域限定の切手もあり、チェックが面倒な上に生活を圧迫するので趣味としては精神衛生上とても悪いです。ましてやコレクター魂というのはやっかいで、切手なら「シート」が完璧な形となるわけで、2シートずつ欲しくなったりします。小さな傷がついたら、一級品が二級品以下に落ちて価値が下がるから神経まですり減らします。

    ある私の知り合いが時々手紙をくれるのですが、いつもその封書に貼ってある切手は1970年前後の記念切手ばかりで、その思い切った使いっぷりに驚いています。ほとんどが10円か15円切手。大変貴重な切手に見えます。私なら貼る度にクラクラして倒れてしまいそうです。10円切手なら、1回に8枚貼ることになるので、一度の手紙で8回倒れることになるわけです。
    いや、切手に水を付けては倒れ、貼っては倒れるので16回倒れると思われます。(この1文いらんかも)

    物理的精神的に疲弊する切手の収集はできそうもありません。
    雪まつり記念切手から、思ったこと、でした。

     

    ■第15回 愉快な札幌大発見:ちょっと可哀想に見えた

    カー用品キャラ

    カー用品屋さんのキャラクターが、路肩で雪に浸かっていました。心無しか表情がさえない気がしました。これでも今年の雪は少なく、ビリビリと冷え込む日はほとんどありません。ひょっとすると温暖化で喜んでいる顔なのかも…。そういえば綿に包まれて暖かそうに見えなくもないし、顔色は良い。
    ダジャレではないですが、少し気になったので。


  • v083 雪まつり直前情報/猫看護その後/メタボ実験その後

    ■雪まつり直前情報

    雪まつり
    市民の雪像。雪まつりは6日から12日まで開催です。

    毎年開催される「さっぽろ雪まつり」ですが、58回目の今年は雪不足で苦労したようです。温暖化のせいか、雪が降ってもすぐに解けて行くのがわかりました。何日か前には雪ではなく「雨」が降って、作りかけの雪像が一部解けてしまったとニュースが報じていました。将来、開催できなくなる日が来るのかも知れない、と思うほど暖かいこの頃です。

    本当にビリビリするような寒い日が少なく、このままいくと札幌は超快適な気候になってしまうに違いありません。温暖化万歳。(またバチ当たりな発言)
    でも暖かくなりすぎてゴキブリが生息するのはやめてほしいから、寒さとゴキブリどっちをとると言われたら「寒さ」であります。ストップ・温暖化。もっと寒さをっ!!

    えー、雪まつりについては、4日前に当たる2月3日に、雪像作りの様子をカメラに収めてきました。祭りのにぎわいよりも、そういう地味な様子が伝わると良いかなと思います。

    というわけで、こちらで画像をお楽しみください。→ 雪まつり4日前

     

    ■猫のみゅうのその後

    以前、ひどい体調の仔猫を預かったことがありました。(以前の記事は右上の検索窓から「猫看護」で検索を)
    飼い主さんからその後の話を聞きました。左目は放っておくと腫れによって脳を圧迫するため、薬で収縮させるしかなかったようです。右目の方は最近になって出血するなど、腫れが引かず、結局両目失明の可能性が高いようです。

    ただ、一緒に暮らす猫とうまくやっているようで、それなりにいろいろと学習しているそうです。パンチの手加減の仕方とか、まあ、猫社会の付き合いというか…。そして目が見えない分、聴覚が発達しているとのことで、動き回って遊んでいるようです。

    体もだいぶ大きくなり、体調自体は良いとのことでした。

    預かっていた時から、猫にしては珍しく目薬で暴れたりせず、腹いせにあちこちにおしっこをするようなこともしない猫でした。その性格はそのままのようで、とってもいい性格の猫だと、飼い主さんも喜んで可愛がっています。病院でも猫の性格が良い(おとなしくて手がかからない)と評判のようです。頑張って長く生きてもらいたいもんです。

     

    ■メタボリック人体実験のその後

    受けた検診の結果がやっと北大から郵送されてきました。コレステロール値と中性脂肪と尿酸と肝機能(GPT)以外は正常でした。ははは。(ダメじゃん)
    筋肉量は標準の範囲でしたが両足がやや弱いとか、体成分は体脂肪以外のタンパク質・水分量・ミネラル量は正常値とか(ダメじゃん)、骨密度は同年齢の平均の98%でスティフネス値は84%とか、スティフネス値って何、て思いつつも何となく大学の人体実験っぽい感じが醸し出されていました。

    で、A群かB群かについてはまだ決められていません。3月からスタートする実験の直前に連絡が来ると思われます。

    というわけで、今後この人体実験をみんなで楽しみましょう。また報告いたします。

    メタボ実験


  • v068 紅葉の季節/札幌ダジャレ3:全力投球

    ■紅葉の季節

    猫とガスストーブ
    いよいよストーブの季節。気温7度。
    セントラルヒーティングはまだ入らないので、ガスファンヒーターを稼働させました。まずはネコが暖をとりました。

    昔、東京へ出た年に、1年間「冬」が来なかったことで調子が狂ったことを覚えています。一番ヤバいと思ったのは精神状態でした。春から夏、夏から秋、秋から秋、秋から春という流れになりますので、夏以外はすべて季節の変わり目なわけです。

    北海道の場合、明確に「結構暑い夏」と「全生物を死滅させるような極寒の冬」があり、春と秋はそれをつなぐとても短い季節なわけです。それはとても過ごしやすく、しかし少なくとも私にとっては情緒的に不安定になる時期でありました。(昔から、人間はみな春と秋は情緒不安定になるものと思っていましたが、どうなんでしょうね実際のところ)

    東京の場合、「妙に暑くて蒸し風呂のような春」と「地獄の釜茹での夏」と「さわやかにならない秋」と「季節感の無い冬」が循環しておりました。久々に北海道に住んで2年目にして“きちんとした四季”を感じています。

    先日、秋の紅葉を見に、バスで1時間あまりの「定山渓」(じょうざんけい)というところへ行きました。何と100円で観光バスに乗れるのです。その100円は地域振興のための募金という形。まあ安上がりとは言え、そこへ行くまでに路線バス代で720円かかるのですが…。(細かい…)

    で、その100円の観光バスは補助席を全部使っても乗り切れないほどの大盛況。そのほとんどは“おばちゃん”で(私もおじちゃんなんでしょうけど)、高齢化社会を肌で感じるのでした。「あらーきれいー」とか「まーきれいー」とか、「あら」と「まー」があちこちで飛び交い、途中で売っていたりんごやなしを食べる音やフルーツの匂いがバスを包むのでした。

    バスガイドさんもしっかりと土地の名前の由来やら、様々なうんちく話を織り交ぜ、おばちゃんたちを頷かせていました。複数の温泉の入口、複数のダムの入口、公園や散策路、宿泊所などに止まり、好きなところで勝手に離脱してよいことになっています。

    私はほぼ最後に近い散策路入口で降りて、紅葉の山道を歩きました。程なくして恐怖の看板が目に飛び込んできました。

    「熊出没注意」(クリックで別窓で見れます)

    ○○の沢沿いに熊の目撃あり。鉄塔付近に熊のフン有り。などと書かれています。あれほどたくさん居たおばちゃんはほとんど別のところで降りたため、人気もありません。何だかちょっとイヤな感じを受けつつ、山道へ入っていきました。ハルニレという高木の林を抜け、杉林、松林を抜け、見事な白樺の林に差し掛かったところで、これ以上はさすがに怖くなって引き返しました。
    白樺のところにはこんな看板があって、不思議な感覚になりました。

    「シラカンバ遺伝子保存林」(クリックで別窓で見れます)

    散策というよりは、探検に近いものがあり、規模の違いというか、質の違いというか、 あり得ない風景だと思いながら、しかしここも札幌市の一部であることにその広さを感じたわけです。

     

    ↓ 写真をクリックすると拡大します。(別窓で開きます)

     

    ■札幌のダジャレ的世界の発見 第3回・全力東急

    今回はチラシです。天下の東急さんも札幌の手にかかっちゃひとたまりもありませんね。というか、これ全国展開でしょうか? 急の字の点のひとつが野球のボールになっているところがミソですね。

    ダジャレチラシ
    う、うーん

    ところで前々回の「トドック」がテレビのCMになっていました。かろうじてギリギリ「犬」かも知れないと思いました。ご報告まで。

     


  • v061 オホーツクで海釣り/猫看護

    ■オホーツクで海釣り

    海釣り用のリール

    7月のイベントで、クイズに答えてしまったばっかりに、オホーツク海沿岸の紋別市から「ペアで行く流氷砕氷船“ガリンコ号”無料乗車券」が大当たりした話を以前書きました。流氷がない時期は、カレイ釣りの観光船として利用されています。私は泳げないので海が嫌いで、しかものんびりとした釣りは苦手。交通費自前となると、行く気も半々というところでした。

    しかし何と言う偶然。この研究所通信を見た札幌の数少ない知人の一人からこんな話がありました。
    「同じイベントで、うちの母が紋別市までのペアの往復航空券を当てたので良かったら使ってください」と。
    これは凄いことです。札幌市民180万人中数人程度の知り合いが、たまたまイベントに居合わせ、クイズで手を挙げ、たまたま指名され、見事に正解し、10人のうち1人に当たる航空券を当てているわけです。ウチにしても同じくたまたま10分の2の確率で釣り船が当たったわけで、これはざっと計算すると795億分の1の偶然であります。(数字はややウソ)

    それならば行かねばなりません。
    さて、何よりもびっくりしたのは航空機のことなのですが、それは次回に持ち越して、今回は釣りのことを書きます。

    紋別の天気は晴れ(前日まで雨でした)、23度前後の涼しい気候。
    現地の受付へ行くとこんなことを言われました。
    「乗り物酔いする方ですか。実は今日は少しうねりがありまして…」
    「酒で鍛えてますから…」
    「こーんな感じで結構凄いですよ。本当に大丈夫ですか」
    「酔い止めの薬って酒(アルコール)じゃないんですか」と私。
    「それはもっとひどいことになりますよ」
    「ゲロっ。薬ください」(300円の液体飲み薬を服用)

    釣り船客は12名くらいいました。外海に出るとうねりで船が上下します。ザッパーンと波しぶきがかかります。でも、すごく心地よく、薬のおかげなのかまったく酔うことはありませんでした。1人気持ち悪いと言ってぐったりしている以外はみな大丈夫そうでした。

    皆さん気合いの入った格好でした。私は初めての海釣りで、おおよそ釣りに来た格好とはかけ離れ、片手にはカメラ、船の手すりにがっちり捕まり素人丸出しです。リールも初めて使います。私の連れも同様海釣りは初めてです。

    船は水深41メートルのところに停泊。いよいよ釣り開始です。釣り糸には40グラムのおもりと、針が2つ付いていました。エサは気持ちわるっぽい長い虫で、塩づけのような形で冷凍されてシャリシャリしていました。
    カレイは海底を這うように生息しているのでしょう、釣り糸を海に入れ、リールを解放しておもりが海底に届くまで待ちます。41メートルは深いです。一番心配だったのは釣り竿を落としたらどうしようということで、とにかく竿は必要以上に力を入れて持っていました。素人ですねー。

    で、釣れたのかどうか全然感覚がわからず、時々重くなるので引き上げてみました。リールを巻き上げます。41メートル分。結構大変。いない。また41メートル落とす。41メートル巻き上げる。いない。41メートル落とす、41メートル巻き上げ…あーもうめんどくさいっ。

    そんな時に、隣で連れが大きめのカレイと小さいカジカをいっぺんに釣り上げました。
    「釣れると楽しいね」と、うきうきしています。
    「そうやね。釣れればね」(どんより)と私。

    見かねた漁師風の添乗員が、私のところに来てマンツーマン指導をしてくれました。その15分後くらいに、急に糸が重たくなりました。
    「あれっ、何かに引っ掛かったのかな、重いっ」
    でもリールは巻き上がるので、何かが釣れたようでした。力の強いカレイかも知れない。ナメタカレイ、というカレイなので、釣り上がったら
    「人をなめたカレイだ」と言おうと思っていたら、やけに立派な太い魚が2匹もぶら下がってきました。添乗員が叫びました。

    「フグだ。2本もついてるぞ。いやー、こりゃ、マフグだな」

    そりゃーもう、結構立派なフグを一度に2匹ですから、UFOキャッチャーでアンパンマンとショクパンマンを同時に取った時より嬉しいと思いました。

    ところがです。あちこちでフグが上がり始めました。
    「フグだ。フグだ」
    「こっちもフグだ」
    「フグの大群が来てる」
    「ありゃー、またフグだ、こりゃひどい」

    そう、「ひどい」状況でした。カレイを釣りに来て違うものが釣れるのは「外道」というらしく、いいことではないらしいのです。しかもフグは免許がなければ調理できないため、個人が持ち帰れるものではないのです。 下手すると毒で死にます。

    結局、約1時間強の釣りでの戦利品はカレイ2匹、小さいカジカ4匹のみでした。他の客も全体としてはフグばかり釣れて、肝心のカレイは少なかったようでした。
    しかしフグが釣れるのはめったにないようで、女性添乗員に聞いてみたところ「私は初めてです。こんなことはありません」と言っていました。

    私としては、あの手応えはなかなか気分が良く、釣りにはこうやってハマっていくんだろうなと思うのでした。

    ガリンコ号で釣り
    流氷を砕いて進むガリンコ号。夏場はカレイ釣りの観光船(左上)
    釣り糸をたれる連れ(右上)
    戦利品(左下)、釣れた2匹のフグ(右下)

     

    ■その後の猫看護報告

    猫のミュウ
    右目は良くなってきています。ボールなどのおもちゃで遊ぶようになりました。

    預かってから1か月経過、また劇的な変化がありました。 部屋の中を走るようになりました。はっきりと目は見えていないようですが、光を感知しているので、動いているものがわかる状態。右目はだんだん澄んできました。

    ただ左目の腫れが引かず、眼圧が高い。場合によっては破裂することもあり、脳もやられる場合もあるとのこと。一応「みゅう」に関してはまだその心配はないとのことですが、場合によっては眼球を萎縮させるとのこと。それは完全に左目をあきらめることを意味します。そうならないように、薬を飲ませ、点眼を続けています。

    紋別へ行った土日は飼い主さんへ戻しました。まだ平日手をかけられないので、もうしばらく預かることになりました。


  • v060 植物園と北海道マラソン/猫看護

    ■植物園と北海道マラソン

    北海道マラソン
    これはこれは千葉真子さん、どちらへ。

    昨日、正式名称“北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園”へ行くことにしました。ウチからそれほど遠くなく、ずっと気になっていたところでした。

    歩いていると、何と、千葉真子さんがマラソンをしているではありませんか。いやー奇遇ですなー。確か去年は中島公園で会いましたね。

    なーんて思いつつ、これは北海道マラソン。全国中継ですがなっ。はいはい、知ってました。引退レースだってことも。はいはい、路上で30分くらい待ってカメラ構えていましたよ。奇遇でも何でもないです。しかしワンチャンスですからね、シャッター切るの。緊張の30分でした。

    で、瞬時に通り過ぎる千葉選手に拍手を送り、最初の目的である植物園へ行きました。しっかし北海道はどの施設の敷地も広いです。東京だって明治神宮や新宿御苑など、結構敷地面積が広いんですが、何が一番違うのかというと、多分、体感的には“人口密度”ではないかと思うのでした。

    植物園の中は、もちろんいろんな植物がもっさりと生えまくっておりますが、芝生の面積も多くて、基本的に芝生は人間のくつろぐスペースであり、寝転ぶところであります。東京で芝生がある場合、高い確率でそこに入ることを躊躇していました。立ち入らないでください、という看板を多く目にしました。いつの間にかその感覚に慣れていたせいもあって、『入っていいんだよね』と思ってしまいます。

    そしてこちらの場合、その芝生は大抵、人間がまばらか誰もいないんです。大通公園はやや例外ですが、それでも芝生で寝転ぶ人の数はそう多くはありません。200万都市『札幌』と言えども、人口密度に関してはスカスカであります。いや、東京が異常なくらい密度が高いのだと思います。札幌に来て最初の頃は、このスッカスカな感じが妙に寂しかったんです。ホントですよ。今も「今日もスカスカだな」なんて思いますが、寂しい感じは薄れてきました。

    植物園は400円の入場料がかかるためか、より人は少なく、芝生は上等で、そして人はその広い芝生に2人とか3人。もしくは誰もいませんでした。400円は安いと感じました。

    ところで、印象に残った植物がありました。エゾトリカブト。これがあっちこっちに咲き乱れております。毒性の強さは某事件でご存知ですね。多分、根も葉も花もとても危険です。

    「北大め、こんなに栽培して何を考えていやがる」

    と思いつつ、無気味なエゾトリカブトの青い花に魅入られ、

    「自分、何を考えていやがる」

    また落語みたいなオチ。

    エゾトリカブトの花
    エゾトリカブトの花

     

    ■その後の猫看護報告

    預かってから3週間経過、劇的な変化がありました。 先週頭に「みゅう」の食が細くなったので、抜糸を兼ねて医者に相談することにし、木曜日に「飼い主」が連れて行って検査しました。
    すると、腸に感染虫と回虫がいることが判明。感染虫は人間にも移ります。きゃーっ!! 2種類の薬で撃退しました。

    目は、腫れの引いた右目の方を抜糸。目を覆っているしゅん幕が生きているため、乾燥は防ぐことができ、うまくいけば失明は免れるということでした。ただ、縫合の際にしゅん幕の上部が切れてしまったようで、下の写真(左)のようにしゅん幕が下にだぶついた形になってしまいました。実に痛々しく、困ったものだと感じました。

    しかしその後、赤い色が抜けてきて、幕がやや広く目を覆うようになってきました。なぜか抜糸していない方の目も似たような色になって、抜糸後2日目にして、何と、動くものを目で追うようになったのです。まったく見えていなかった目がちょっと見えるようになったわけです。

    やった。

    少しでも見えれば、エサやトイレの場所へ移動できるため、会社勤めの人でもどうにか飼うことが可能です。ポイントでかいです。あとは左目の腫れを引かせることができれば、眼球の摘出をしなくて済みそうです。

    今月いっぱい預かる予定ですが、左目の状況次第ではもう少し長くなるかも知れません。

    もうひとつ、あばらのふくらみが少なく胸が平らな感じになっている奇形の問題については、呼吸が正常であるため大きな支障はないとのことで、手術などの必要はなさそうです。
    油断はできませんが、おおむね良い方向に向かっております。ネコ、一生懸命生きてます。

    猫のミュウ
    点眼がイヤでしょうがないようで、がっちり押さえないといけません。
    その際、体を持ち上げるようにする「ネコ懸垂」が見物です。