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  • v097 コンビニ強盗/愉快な札幌27:ベア-2

    ■コンビニ強盗

    スミレ
    花の季節に世知辛い話で…

    日曜日の夜のニュースで、札幌で起きたコンビニ強盗の事件を報じていました。
    犯人はまだ逃走中で、40歳代後半、身長165センチくらい、黒いズボンに茶色のジャケット…。

    下がジャージで、上Tシャツ…うーん微妙に自分ではないので安心しました。じゃなくて…。

    現金3万円を強盗したということでした。コンビニ強盗はしばしば起きていますが、その被害額が大抵一ケタ万円なんです。つい水曜日にもコンビニ強盗未遂がありました。本当に多いんです。

    そして、頻発しているコンビニ強盗の動機は、もちろんカネが欲しかったっていうことではありますが、その理由がとっても切ないことが多いのです。

    メシが食えなかったとか、家賃が払えない、保険料が払えない、社員の給料が払えない…。

    それで3万円とか5万円強奪という、とても割に合わない犯罪に手を染めるわけです。いいオッサンがですよ。たとえ100万円強奪したって1年暮らせないですよ。

    もちろん最初から3万円や5万円を強盗するつもりじゃないんでしょうけど、現在の空前の大不況下で、コンビニと言えども大した売上は無いように見えます。だってコンビニのレジを見てたら、みんな必要最小限の買い物しかしてませんから。

    盗んだ額の問題ではないと言えばその通りなんですが、やっぱりそういうニュースが流れると、苦しい思いをしたあげくのことなんだなと感じます。でも「犯人」なんです。「この悪い野郎は」になっちゃうんです。

    いやしかし、それは誰もがそうなってしまうかも知れないことなんですよ。

    銃を乱射したり、首を切り落としたり、子どもを殺して投げ捨てたりする「凶悪犯罪」も多発してますが、どの事件も、実は誰でもがそうなり得るものだと私は思っています。

    「犯人」を糾弾するのはそこそこにして、原因を徹底的に探ることで、いろんな類いの犯罪は減らせると思うのですが、マスコミにしても、あえてその大元の原因から目を背けているような気がします。最近ではすぐに「死刑」だという空気もあります。

    今起きている犯罪は、そうなる「原因」がこの社会に確実に潜んでいるのに、やはりマスコミがはぐらかし続けているから、いつまでも凄惨な、そしてとっても悲しい犯罪が止まらないのだと思います。

    いろんなことでこの国は、原因に目を向けないクセがついて、表面的で、対処療法的で、厳罰主義的で、いろんなことが悪化し劣化していってるような気がします。
    それはともかく、北海道に来てから、コンビニ強盗やタクシー強盗などの、その低い金額の犯罪報道の多さには驚いています。最初は驚きの中にも「可愛気」とか「ほのぼの感」すら感じていたのですが、最近では深刻さを感じます。

    ◎余談1
    本筋とは関係ないですが、北大のメタボリック症候群の人体実験について、ついに郵便が送られてきました。

    プログラムの開発が大幅に遅れ、
    皆様には大変ご迷惑をおかけいたしております。
    サーバーの入れかえによる各種のプログラム開発全体の遅れにより、
    いまだ完成しておりません。(中略)
    しかしながらすでに検診後5か月を過ぎようとしていますので、
    今月末から News Letter の配布を開始いたします。

    そうなんです。検診から5か月を過ぎているわけで、いずれ指導が入ると思って安心して、今までダラーンと暮らしていたため2~3キロ太ってしまいました。確実に初期の数値は狂ったと考えられます。

    どうなるんでありましょうか。

    ■第27回 愉快な札幌大発見:近所の看板「ベアのマーク」2

    株式会社ベアのロゴ

    ベアなのにマークがタヌキかアライグマ。
    いやそうではない、と異論が数々噴出しています。

    パンダではないのか、と。

    タヌキは明らかに熊ではない。アライグマはクマと言いながら熊科ではない。明らかな熊で似ているのはパンダだけだから、やはりこれはパンダではないか、という論法であります。

    しかも、ある意見ではこれはダジャレにもなっているというのです。微妙に見えている尻尾が白いですね。これは昔のダジャレにあった「尾も白い=面白い」で、しかも「ベア」が北海道弁の「~だべや」にかかっていて、「尾も白いベア」となり、「面白いべや」という北海道語になるわけです。なかなか深い。

    しかし私にはどう見てもタヌキにしか見えず、タヌキ説を譲ることはできそうもありません。これは近年まれに見る重大事項ではないかと思いますので、この際、アンケートをとってこれが何であるかを決めようと思います。

    1 パンダである
    2 タヌキである
    3 アライグマである
    4 別の生物、もしくは架空の生物である

    これは多数決で決まります。何にももらえませんがどしどし応募下さい。
    締切は今週の土曜日中。(現在は募集しておりません)

    タヌキアライグマパンダ

    タヌキ(左)とアライグマ(中)とパンダ(左)


  • v092 なかなか始まらない人体実験/愉快な札幌22:サクラダ

    ■なかなか始まらない人体実験

    健康手帳と猫
    健康手帳は届きましたが…

    北海道大学・大学院教育研究科・健康科学が企画する「札幌ライフスタイルスタディ」がなかなか始まりません。

    これはメタボリックシンドロームなおじさんおばさんを集め、運動や生活指導をするグループとしないグループに分けて、2年かけて観察し、その結果を人類の未来のため活かそうという壮大な企画です。

    私は人類の未来のため、というよりは、無料で指導を受けられるメリットを重視し参加しました。幸い私はメタボリック・シンドロームと認められました。(幸いかっ)
    ただ、指導を受けるグループに入れるかどうかは北大側が任意に振り分けるため、その確率は50%です。

    実は、2月上旬に北大から再検査のために私にお呼びがかかりました。一緒に受けた妻の方は呼ばれませんでした。

    何で自分だけなのか。 再検査ってことは何か特別に悪いところがあったのかも知れないとも思いましたが、北大で理由を聞いてホッとしました。

    初期データ用に測定したさまざまな検査のうち、血管弾性・自律神経機能の検査で、そのデータが消えたというのです。
    それは私が測定した日の分で、同じ2台の計器のうちの1台で消失し、私はたまたま消えた方の計器に当たっていたわけです。これは運が悪いってだけのことで、別にいつもことなので全然平気です。怒りもありません。こんなの普通です。
    で、同じようにツキのない人が、たまたま60人ほどもいたために、数名なら無視できるサンプル数ですが、ちょっと多すぎるというので、その60人ほどが再検査となったわけです。

    「実は計器を扱った者が不慣れで、間違えて消しちゃったんです」

    人為ミスかぁー。うーん、言わなきゃ分からないのに言っちゃったか。まあ隠蔽するよりはずっと良いか。原発のトラブルは数百万人の命にかかわるのに、昔120%安全と言ってたことは「大ウソ」でなおかつ「大インペイ」していたわけで、そんな恥知らずな社会人なんかより、北大の学生は正直でよろしい。

    とまあここまではお愛嬌です。ミスは誰にでもある。仕方ないよ、仕方ない。
    で、測定を始めた途端、計器がフリーズ。こちらでどうぞ、ともう1台の計器で測定しました。デジャブ?

    その後、また封書が届きました。“適格性が確認された”ということで、健康手帳が入っていました。これは正式に被験者となったことを意味しているようです。ただ、指導を受けるグループであるかどうかはまだ決まっていません。
    そしてまた、段取りが悪いとしか思えない内容が書かれておりました。再検査で時期がずれ込んだのが原因と思われるのですが、こんな内容でした。

    プログラムの作成を依頼している大学病院の
    サーバーの更新時期と重なってしまい、
    開発が遅れ、4月にずれ込むとの連絡がありました。
    今しばらくお待ちください。

    当初、確か企画の開始は3月と記憶しているのですが、1か月や2か月の遅れなんて、もう気にしません。ここは北海道なんですから。スケールがでっかいどーということで、もう4月も半ばに近いですが、いつまでも待ちます。そのうち始まると思います。

     

    ■第22回 愉快な札幌大発見:サクラ・ダ・ファミリア

    サクラダ・ファミリア
    これはサクラ・ダ・ファミリア

    サクラの季節にピッタリのネタ。これは我が家のすぐそばにあります。看板には「シニアサポートセンター、高齢者共同住宅、デイサービスセンター、訪問介護事務所」とありました。現代には欠かせない、高齢者を支える施設であります。そんな施設の名称が「サクラ・ダ・ファミリア」。
    桜田さんの家族なのか、とも思ったりしてしまいそうですが、うーん、これは、スペインが生んだ天才建築家・ガウディの建築物「サグラダ・ファミリア」のダジャレに違いないですね。

    サグラダ・ファミリア
    これですよ。サグラダ・ファミリア

    ぜんぜん迫力が違いますけれども、こんな高齢者サポートセンターがあったら、迷子になってミイラになっちゃいそうですね。まだこれが完成するのは20年後とか何100年後とか言われてますから、それまでにはすっかり高齢者がいなくなってしまいますね。(んなこたーない)

    かましてくれますね、札幌。


  • v081 メタボリックな人々/愉快な札幌13:コーヒーに

    ■メタボリックな人々

    北海道大学
    北海道大学内 学術交流会館2F大講堂にて撮影

    昨年の秋、新聞の折り込みでちょっと変わったチラシがありました。

    「札幌ライフスタイルスタディ(第二期)参加者募集」

    B4の両面(カラー)で、“15級・行間25歯送りの中明朝体”の文字で埋め尽くされ(要は文字だらけの新聞みたいなチラシ)、最後に目立たない形で“北海道大学・大学院教育研究科・健康科学”とありました。

    読んでみると、日本人の死因のトップは生活習慣病で、症状が出た時にはすでに手遅れであり、そういう人間が増えているとか書かれています。そして、健康づくりを支援します、参加費は無料です、ということで裏面へ…。
    裏面には「研究の方法」「研究の計画」「第一期の報告」があって、「連絡先」となっていました。

    簡単に言えば、メタボリックな人々を集めて、生活指導をしないA群、するB群に振り分け、2年かけて発病などの確率や健康状態をチェックし、将来の人類の健康に役立てるというものでした。

    曲解すると、人体実験に参加することで、無料で健康診断が2年間定期的に受けられ、うまくすると生活指導・運動指導まで受けられる、ってものでした。(苦笑)
    これはおいしい企画だ。

    参加資格は
    ●35歳以上~70歳未満(クリア)
    ●BMI25以上(やや肥満以上であること)(クリア)(泣)
    もしくは腹囲が男85cm・女80cm以上であること(クリア)(泣)
    ●除外規定:すでに狭心症など生活習慣病が発症している人など(問題なし)

    面白そうなのでさっそく夫婦でメールで応募(11/29)。すると数日後に、その説明会への招待状が送られてきました。
    説明会は12月2日(土)AM10:30~11:30。(上の写真)

    教授が出てきて、マイクでゴニョゴニョとしゃべり出しました。この実験が必ず将来の役に立つということを強調していました。超高齢化社会で医療費負担が高額化していく中、病気にならなければいいのだという意識もあるようでした。説明文書やチラシをよく見ると、文部科学省が研究費を補助しているようで、ひとつの疑問が湧いてきました。

    「文部科学省ってことは、これは札幌以外でもやっているのだろうか」と。

    質問タイムに入り、どうしても確認したくなり、普段では絶対手を挙げることがない私が質問をしていました。300名を越える人前で…。

    「これは札幌以外でもやっているのですか」
    「すいませんね、札幌近辺の人しか参加できないですね。
    上川とか名寄とかちょっと遠いと参加は難しいですね」
    「(何小さいこと言ってんだ)いやそうじゃなくて…
    札幌以外の自治体とか、他の大学でも同時に行われているのですか」
    「いや、それは、どうなんだろ、えーと」
    「(なんなんだよもう~)北大の独自の企画なんですか」
    「あ、そうですそうです。日本でここだけだと思います。ここだけです」

    教授、私は人前が苦手なんだから、切れる頭で素早く意図を汲み取ってくださいよぉ。なんて思いつつ、これは北海道独自の人体実験いや研究であることが確認できました。

    その後、参加資格確認のための健康診断に参加(12/17)。無事、自分が肥満であることが確認されました(泣)。そして、私はいったい「A群」なのか「B群」なのかは、現在返事待ちというところです。大学側が任意に決めることになっています。

    いずれまたこの続きをお知らせします。
    お楽しみにっ。

    札幌のダジャレ的世界の発見 改め、回数は引き継いで
    ■第13回 愉快な札幌大発見

    喫茶店

    さてさて、この喫茶店名どうでしょう。「珈琲 マリーム」。マリームってあのコーヒーに入れる粉状のミルクのことでは…。そんなことないか、喫茶店ですもんね。
    入る勇気はまだありません。近所です。