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  • v350 ある日、森の中

    ■ある日、森の中

    320kmをのんびりドライブ。多分清里町。

    9月29日(土)。この日はまた衝撃でありましたが、ゆるゆるのスタートでした。

    毎年恒例のコープのイベント「たべるたいせつ」の、1店か2店のフリーマーケットのテントで100円の服でも買おうと思っていました。

    さらにこの日は、湧き水を汲むために、100km近く離れた斜里町の「来運」まで行く予定でした。そして斜里岳の撮影もできればいいなと思っていました。走るコースは気分で適当に。

    その前に、以前から予定していた猫のワクチンのため動物病院へ。土曜日は混むのに少し遅れてしまい、待ち時間が少し長くなりました。無事ワクチンを打ち、「ちゃめくん」は家に帰れてひと安心。

    猫
    病院は苦手だにゃ

    車のガソリンが少なめで、この日はは300kmほど乗ることになるので、いつも利用のスタンドへ行きました。ガゾリンを入れていると、店員からいろいろと聞かれるのでした。

    「洗車はどうですか」
    「(確かに汚れているが)うーん、今日は急いでいるので次の機会に」
    「タイヤ、空気圧見ておきましょうか」
    「あ、お願いします」(無料だし、必要だ)

    「あー、だいぶ減ってますね」
    「助かります」

    「あのー、前のタイヤの減り方が激しいので、後ろと前を交換した方がいいですよ」
    「えっ・・・でもちょっと急いでるので」(フリマの欲しいものがなくなっちゃうよ)
    「タイヤの寿命的にもやっておいた方がいいですよ」
    「今日は長距離走るから、その方がいいかな・・・」

    車から降りてタイヤを見ると、明らかに前タイヤが磨耗していました。
    これはまずいな、というほど。

    「見ての通り、早くやっておいた方がいいです。タイヤの寿命を早めます」
    「いくらですか」
    「タイヤ外して入れ替えるだけなので1600円だけですね」(だけっていうけどたけーわ)
    「うーーーーん」(父のカード決済なので、実は自分の懐は痛まない)
    「10分くらいですよ」
    「これ見ちゃうと確かにやっといた方がいいねぇ・・・。お、お、お願いします」

    待合室で待っていると店員が来ました。

    「あのー、オイルが大変なことになっていまして」
    「えっ」
    「オイル交換、1万km以上してないですよね」(一般的に5000kmで交換)
    「あ、そうかも」
    「脅すわけじゃないんですが、車が壊れちゃうこともあるので、これは必須ですね」
    「あー、そうだな、オイル交換はしないとやばいわ」(フリマがぁ!!)
    「これはしないとまずいです」
    「うーーーーーーん、いくらかかりますか」
    「最低限やって7000円くらいですね」
    「しょーがないなー、・・・お、お、お願いします」
    「できるだけ早くやりますので」

    ひと通り終わり、サインをします。
    「あのー、会員割引で、このくらい引いてですね、こんな感じで」
    「あ、はい」
    「今回点検したものをここに記しましたので、これどうぞ」
    「あ、はい」(うわー、細かい)
    「で、これがこうでこれがこうで、これとこれとこれにサインをお願いします・・・
    ・・・あ、これはいいや、これとこれに・・・」
    「あ、はい」(早くしないと100円の服が売れちゃうだろーがー)

    とズルズルと時間が過ぎていきました。
    そしてどうにかフリマの出店へ行き、服は4着買い400円、それとこんなものをゲット。

    JAバンクの「CHORIS PEN」(ボールペン)をゲット。50円。使える。
    バナナの形の消しゴム、10円。猫も喜んで寄ってきました。

    これから走る300kmの撮影ドライブのため、おにぎり5個を手に入れ、いよいよ出発です。11時10分。
    思った以上に時間を食ってしまいました。1時間の遅れは、日の入りが早いこの頃には、写真の関係で大きいのです。早朝5時くらいに出発することもありますから。

    今年はずっと警察の道交法違反摘発意欲が満々で、やたらとパトカーがいますし、路肩にコソコソ隠れています。国のお金が足りないのでしょうか、知りませんが。
    知りませんよ、知りませんが、今年はずーっと、やたらと目につくし厳しいのです。

    なのできっちりスピードも守り、一旦停止もして、安全運転を心がけました。
    さて、地図上で見ますと。

    地図

    北見(地図の左)から来運の水(地図の右)へ行く前に、神の子池(赤い矢印のあたり)方向へ行きながら、斜里岳(右の赤い丸)を見ながら車を走らせていました。天気が良く、とても気持ちの良い秋の北海道です。

    道
    上の地図の「ここらへん」です。ガードレールのないところ。

    それは突然の出来事でした。

    なんて事のない道路です。60kmくらいで走っていました。森の中ですね。
    左にカーブすると、20mほど先の左の路肩にヤバイものが目に入り咄嗟に叫んでしまいました。

    「クマだ!!」

    道路に出ています。近いです。一瞬どうしようか迷い、スピード減速。クマはとても毛艶が良く、丸っとしていて、多分子グマで、太り気味の中学2年生くらいと思います。クマはすぐに気づいて、くるっと向きを変え、素早く山の方へと逃げました。5mくらいまで接近していました。

    「・・・」

    助手席のカミさんが感激しています。

    「かわいいっ!!」

    動物園じゃねーし、かわいいって何? とか思いながら、私がの口から出た言葉はこれ。

    「写真撮れなかったー!!」

    いやそれこそ動物園じゃねーし。
    そして私は
    「これ通報したらクマちゃん撃ち殺されちゃうな、言わんとこ」と。

    「市街地じゃないから殺されないよ」
    「そうかな。・・・まあ、人里から遠いか」
    「山の中だから通報する必要ないよ」
    「しかし、初めて見た。一生「ナマのクマ」には出会わないと思っていたからテンション上がってる。ちょっとパニックかも」

    などと話していると、また左にカーブした時、車の先すぐ右に、でかい鹿が立っていて、それが急に車の前に飛び出してきました。2メートルもない至近距離。ブレーキは踏みましたが車は止まれません。幸運にも鹿は通過。やっべー、と冷や汗をかく間もなく、

    「ぎゃぁああああああああ」

    と叫ぶカミさんの声にびっくりして心臓が止まりました。0.1秒くらい。
    人間に殺されるわ。

    「クマ、鹿とくれば、トドか」(北海道の缶詰のラインナップ)
    「トドは出ないよ」
    「トドが出ればジャックポットだ。ジャックポットチャーンス」

    北海道のドライバーにしかわからないギャグです。多分。
    まさにその「HBCバンバンレディオ サタデー」の日じゃありませんか。(ますますわかりにくい)

    まあとにかく、このクマちゃんとの遭遇は、動物病院やガソリンスタンドでの、出遅れがなければなかったわけです。
    猫のちゃめくんはワクチンで病気の予防になって良かったし、車は快調になって良かったし、フリマでリスのボールペン50円で買えて良かったし、10円のバナナの消しゴムキレイだったし、クマと鹿に至近距離で遭遇してテンション上がって良かった。誰も死ななくて良かった。

    少し前の「虹と野ウサギ」のファンタジーに続いて、「クマと鹿のサブライズ」。
    次はトドかUFOではないかと思います。お楽しみに。


  • v344 陸別足寄オンネトー津別

    ■陸別足寄オンネトー津別

    牧場
    雌阿寒岳と阿寒富士を背景に(陸別トマム)

    2018年9月2日(日)。

    馬ちゃんたち(陸別トマム)
    味のある牛注意の標識(オンネトー近辺)(足寄)
    自生のヤマユリ(オンネトー近辺)(足寄)
    固まる鹿ちゃん(津別)
    興味津々、子狐(津別)
    別のキツネ。スタスタ

    さようなら。

     


  • v342 天からのプレゼント

    ■天からのプレゼント

    丸瀬布

    「天からのプレゼント?」何言うとんの、もう。特に偉いこと何もしとらんし、茹でたトウキビを半分に割って相手に少ない方を渡すなどという極悪なことをしてて何で神様的な人がプレゼントくれるんですか。ねぇ。

    それは、その日、しばらく行ってなかった丸瀬布(まるせっぷ)の高原へ、気まぐれで行った時のことです。8月26日の日曜日。天気は曇りがちな適温。コンビニのセイコーマートで弁当を買って、途中の生田原(いくたはら)の誰もいない寂びれた公園で早めの昼ご飯を食べました。たまたま陽がさしてのどかな気分。

    生田原の公園
    11時07分

    ここのところの悪天候で、公園の地面はびしょびしょでした。

    さて、目的地の大平高原(たいへいこうげん)は、我が家から約100km。車でのんびり2時間です。以前鹿の群れに会った道から行きました。

    今年の4月20日に見た鹿の群れ

    この日は何も出てきませんでした。先週は畑の作物を食い荒らす鹿ちゃんにハラハラしましたが、まあ、そうそう出くわすものではありません。
    昼に温泉「山彦の湯」でひとっ風呂(2時間!!)浴びて、いよいよ高原へ向かいます。360度何もないただただ広大な風景(牧場です)が広がっています。(最初の写真がその途中の風景。一部に陽が差して美しい)
    そして霧のような雨が降り、晴れたり曇ったりで不思議な色になっていました。

    丸瀬布
    14時32分

    しばらく走ると広い空間に出ました。
    「あれ? 虹? 角度的に、随分低いな」
    「虹っぽいが、えーと、あれが右端とすると・・・」

    虹

    低い角度で左方向に伸びてます。
    「するってぇと、左の方にあるんじゃないか」

    虹

    ほーらあったあった、薄いなぁ。

    虹
    14時37分

    わかりますかね、虹が低くかかっています。
    「薄いなぁ、濃くなるのを待とう」
    別になんの用事もないし、ボケッと待つことにしました。贅沢な時間です。

    丸瀬布大平高原
    虹の反対側の風景。こっち側は雨模様。

    「ちょっと濃くなったかも」(たった1分ほど)

    虹
    14時38分
    虹
    14時38分

    でも繋がってないのです。もうちょっと待とう。
    しかし10分ほどで薄くなり、このまま消えそうなので、帰ることにしました。虹を背に車を10メートルほど走らせつつ、ただ、こんな機会があるだろうか? いや、あるはずがない、と・・・
    未練がましく振り返ると、またなんとなく濃くなって来た感じがして引き返し、もう少し待つことにしました。それから少しずつ濃くなって来たのです。約30分後・・・

    虹
    15時06分

    おー、来たんじゃないのー!! これー、いいんじゃないのー!!

    虹
    15時07分

    来たーーーーっ!! 繋がったしーっ!! なんか手前に来てるしーっ!!
    「すげーわ」

    この時、背中の方で野生の何かがギャーと叫ぶ声がし、思わず振り向きました。遠くからの声で、どこに何がいるのかわかりません。なんだろうと思う間も無く、手前に目に飛び込んできた黒い塊に気づき、思わず「あっ」と叫んでしまいました。

    そいつは私が生まれて初めて見る野生のヤツでした。冬にはやたらと足跡はあるのに姿を見せないヤツです。
    ヤツらは警戒心が強く、ほんっとに姿を見ることができないのです。そいつが目の前にいるではありませんか。

    野ウサギ
    15時09分。一度どうしても見てみたかった野生のウサギがっ。

    おー、野ウサギじゃー、初めて見たー、ウヒョーッ!!
    虹が満開です。虹も撮らなきゃ消えちゃうよ、いや、ウサギを撮らなきゃ逃げちゃうよ、きゃー、困ったぞこりゃー。

    距離にして30メートルほどのところで、車で待っていたカミさんが、「やったー」みたいな叫び声をあげています。虹を見てのことかと思ったら、なんと、ラジオで14時開始のファイターズの試合を中継していて、2回の裏に鶴岡選手が先制の2点タイムリーを放ち(15時10分)、やったーやったー、と叫んでいたのです。

    高原での美しい虹、野ウサギ登場、ファイターズ先制タイムリーのトリプル。
    なんか倍率的には1000倍、1万倍、2倍くらいで、2000万点ゲットです。1日で2000万点はないわー。(笑)
    いや、もっとかなー。1億点かなー。(笑)

    それはともかく。
    「ウサギー、ウサギがいるー!!」と私が叫びましたが、全く伝わらず、とにかくもうシャッター切りまくり体制に入りました。虹とウサギ。ウサギは逃げませんでした。動くと目立つからなのかもしれません。5メートルくらいまでじわじわ近づき、それ以上は強いストレスをかけてしまうと思って離れました。

    野ウサギ
    15時17分。最接近。じっと動かない。

    何か良い行いでもしたのかな自分。良いプレゼントをもらいました。
    この広い空間を独占させてもらいました。

    楽しい。(笑)


  • v341 鹿の現行犯

    ■鹿の現行犯

    鹿

    8月19日(日)、斜里へ向かいました。
    斜里岳はいつ来ても見事です。

    斜里岳

    ついでだから斜里岳に近づいてみようと思いました。カーナビによれば行き止まりになっている細い山道を進みました。途中少し開けてはいましたが、なんか怖い感じでした。道にはキツネのうんこがっ!!

    斜里岳

    いやー、この先は怖いですよね。引き返しました。

    ついでにしばらく閉鎖されていた津別峠に寄り、美しい屈斜路湖を眺めて清々しい気分になり、その足で以前見た「トンビの群れ」を期待して、津別の裏道へ向かいました。

    なんか道の真ん中に茶色の塊が見えました。こんな感じ。

    鹿

    車の中から慌てて写真を撮りました。うーん。この状況、どうなっちゃうの。

    鹿はトコトコっと道路脇の鹿よけの柵のある畑の中へ入って行きました。柵の途切れているところから簡単に入っていきましたが、ここ以外からは出られないような気がしました。

    鹿

    あららら、畑入ったよ。

    鹿

    おやおやこれは、鹿にしてみればテンション上がりまくりなのか?

    鹿

    食ってるもん。

    これ、関係者に見つかったらぶっ殺されるんじゃね?

    やばいなー。早く逃げてくれよ。

    この日はまたやたらとキツネが出てきたのです。

    キタキツネ

    あー、犬っぽいヤツがいるなぁ。
    子どものキツネっぽい。

    キタキツネ

    まあまあの距離から、車の中から望遠で撮ってます。ゆっくりゆっくり進みながら。
    車はほとんど来ないので、ゆっくりゆっくり音も静かに近づいていけます。
    近寄ると逃げて行きます。

    そしてまた少し行くと・・・

    キタキツネ

    こいつもまた子狐っぽい。
    そしてまたしばらくすると別の3匹目・・・

    キタキツネ

    路肩へ逃げ込み、こちらを見ているところをゲット。

    やけに多いな。午後3時半頃です。

    あららまた出てきたよ、4匹目。

    キタキツネ

    しばらく走り、トンビがいないので同じ道を引き返しました。

    また行きで見たやつかな、キツネを発見、ゆーーっくり接近。1番の至近距離で写真が撮れました。

    キタキツネ

    しかしまぁなんですねぇ。これから氷点下20度の冬がやってくるわけですが、よく生きていけるなぁ。つらいなぁ、オイ。

    そして、さっきの現行犯の鹿が、鹿よけの柵を越えられず畑の中でオロオロしていないことを祈りました。その現場が近づいてきます。いませんように。いたらぶっ殺されちゃうかも。大丈夫かな。

    いませんように、いませんように。

     

     

     

    なんと、なんと・・・

     

     

     

    いませんでした。

    ほっ。

     

    おしまい。


  • v323 獣害対策の秘密兵器

    ■獣害対策の秘密兵器

    動物撃退器
    これが秘密兵器

    去年はキツネ・鹿対策として、野生の動物が怖がって近づかないと評判の「ウルフピー(狼の小便)」を配置しました。ところが、そのウルフピーを吊るしたそのすぐ横で、まったりしていたキツネを目撃。

    「何にも効いてねぇ!!」

    そうして、畑のあちこちにキツネのうんこが散在しているありさまでした。しかし、鹿には効果があったのかも知れず、なんとも言えない結果となりました。

    今年は、キツネと鹿だけでなく、クマの足跡がついていて、獣害対策は去年よりは深刻です。しかしあまりにも経済力がないのです。
    あのナオヒロくんが「秘密兵器を投入した」ということで、見せてもらいました。すでに数日前には設置してあったようで、それは畑にありました。上の写真がそれです。

    商品名は「アニマルバリア 動物撃退器 超音波 ソーラー式2500円」。
    簡単に説明すると、超音波によって動物がイヤがり、近づかない機能。近づいてもセンサーが働き、音と光で威嚇する優れもの。防水機能で太陽光パネルから電源供給するので電池切れの心配もなし。完璧。
    柵で囲うことを考えれば、効率もいい。

    んー、どれどれ、これかい?

    ナオヒロくんは、一旦設置したそれを抜いて、上の写真のように別のところに差していました。私は写真を撮ってから、何となくその近くの、ナオヒロくんが数日前に立てていたウネを見ていました。そうするとそこにキツネのうんこを発見。

    「これ、キツネのうんこじゃね?」
    「えぇぇっ!!」
    「キツネだねこれは」
    「うっそーっ!! ああっ、やられたーっ。えええっ?」

    ナオヒロくんは焦りまくっていました。

    「オレここに機械挿しておいたんすよー」と言いました。

    赤い丸で囲ったところが、機械を挿した跡。青い丸で囲ったところにキツネのうんこ。

    てことは・・・

    「何にも効いてねぇ!!」

    うん、この感じ。(笑)
    去年のデジャヴか。

    そして、あとでネットで調べるとこの秘密兵器に対するコメントがとっても気になるのでした。
    「数ヶ月もしないうちに、壊れました」(笑)
    「10日くらいで壊れました。。。」(笑)
    「2か月で充電が、その後1か月にフラッシュライトが壊れ・・」(笑)

    大丈夫やろか?(笑)

    もちろん、効果がありましたと喜んでいるコメントもあり、ナオヒロくんは「大丈夫」と元気に答えるのでした。

    「そもそもここのキツネが最強なんすよ、ありえないキツネなんすよ」
    「そう・・、・・かも、な・・・」
    「ここのキツネにだけ効果がないんすよ、大丈夫大丈夫」

    じゃあそういうことにして、まあ、確かに、被害といってもうんこをしていくだけなので、無視して良いということになりそうです。

     

    去年のウルフピーの横でまったりするキツネを思い出しながら、今回はおしまい。

    キツネ
    よりによってウルフピーの真横でまったりするキツネ(2017/6/7)