• v115 安さ爆発を考える/愉快な札幌45:社名

    ■安さ爆発を考える

    ある飲み屋のメニュー
    ある飲み屋のメニュー

    近所に愉快な飲み屋があります。ただ、なぜかそこへ行こうと思うと、雨が降ったり、体調が崩れたり、たまに行くと休みだったり、いっぱいで入れなかったりします。キャパが10人ちょいなのです。

    先週の金曜日、世間では3連休の前日。人々は明日から旅行や遠出をするに違いない。そしておそらく、25日とか月末が給料日の人々には財布が厳しい状況で、飲んでもいられないに違いない。さらにとどめの雨が降ってきました。

    「すいているに違いない」 ( ̄∇ ̄)ニヤリッ

    行ってみると何とカウンターはほぼいっぱいでした。かろうじて2人が座れました。ガラガラの店も多い中、この状況で大したもんだと思いました。

    北海道なのに九州の芋の地焼酎のボトルを1本入れて、あれこれ頼んで飲んでいました。
    そのうち、客が帰り始めます。

    「ごちそうさんっ」
    「はーい、えーとね1080円です。ハイどーもー」
    『うわっ安っ』 ←私の心の声
    「こっちもっ」
    「はーい、ちょっと待ってね、えーと1880円です。どーもー」
    『うわっ安っ』 ←私の心の声
    「オレも勘定して」
    「はいよー、900円ねー」
    『うわっ安っ』 ←私の心の声

    ウチはボトルを入れたのと、2人なので少々高くつきましたが3700円でした。でも一人当たりは1850円です。金額の話でちょっとえげつなくて申し訳ないです。東京にいた時には考えられない安さなので、一応メモ代わりに書いておこうかなと…。ネタもないし…。

    他の店でのことですが、一番驚いたのは、ワインを飲んでいた女性が「お勘定お願いします」と言って、店のマスターが「500円です」と言った時でした。

    ちょいとばかり安さが爆発してますが、これらの飲み屋が特別と言うわけでもないんです。安い飲み屋は何軒もあります。

    どうでしょう。東京のみなみな様。安いでしょう?  というか、安く済ませているというのもありますけど…。

    安いのはすごく助かります。ウチとしては、これでもそうそう飲めない状況なわけですが、それより、あの値段で経営が成り立つのか心配になってしまいます。
    もっと大きな目で見れば、札幌が、北海道が、さらなる不況に落ち込んでいくような気がしてなりません。お金は使わなければ循環しません。

    だからと言って循環させるモノはないし、値上げされたら困るし…。行かなきゃ潰れるし。

    最近では家で「ビッグマン」とか「大五郎」とか、ほぼ頭痛になる4リットル1500円程度の焼酎を、グレープフルーツなどのジュースやお茶類で割ったりして飲んでおります。つまり“もっと安い方”へ向かっています。

    何とか北海道には活性化して欲しいのですが、そのためにどうしていいのか全然分かりません。ただ、経済が活性化すれば、環境が確実に破壊されます。経済的に豊かになれば、不必要なものが溢れてくるのは間違いないからです。

    環境のために節約していると思えば、まあ、いいのかな。
    多分最後は飲まなくなり、健康にもなってしまいます。

    メタボリックも解消ですね。(何だこのふがいない結論はっ)

    ■メタボリック報告
    そういえば、というくらい自分でも忘れているのが、北大のメタボリック人体実験。私は自由気ままに放置される「B群」に振り分けられたため、生活習慣はほとんど変わっていません。

    「おいしい日本酒」が「ビッグマン」になって、体には厳しくなっているので、このままでは何かが発症して、やはりB群で生活習慣病が発生する確率は高くなる、という結論が出そうで、とってもマズいです。

    マズいということは、この通信を書いているから気付くのであって、食べ過ぎ飲み過ぎ運動不足には、普段注意を払っていません。せっかく気付いたのだから、何とかしなければならないなと、今、思っています。

    でもすぐ忘れます。

     

    ■第45回 愉快な札幌大発見:近所の会社

    アベシン

    2007年9月25日、第1次安倍改造内閣は31日の短命に終わった。
    「年金問題」の早期解決を約束し、「政策実行内閣」「職責を全うする」とかなんとか。
    そんな中…うーん…いやこの会社は少しも悪くはないんすが、てへ。


  • v114 セカンドライフ/愉快な札幌44:バンザイ

    ■セカンドライフ

    セカンドライフ画面
    私の分身が大きなおでんを持ち、自分が作ったTシャツを着て
    空を飛びながら、天王洲アイルの街をうろついているところです。

    老後は退職金と年金で第二の人生・セカンドライフを送る。
    住んでみたい場所の1位は暖かい沖縄、そして2位が大自然のでっかいどー北海道だそうです。うまい食事と、趣味に明け暮れる豊かなセカンドライフ。

    なんて、そんな優雅な未来を想像できたのはもう昔のこと。今はむしろ、病院にすらかかれるかどうかが心配な将来であります。というか老人になるまで生きていられるのか心配です。随分劣化しましたね、日本の社会。

    おっと違う違う。そんな夢のない人生の話じゃありません。
    ネット(通信)で、今、セカンドライフ(SL)という、バーチャルな空間が出来上がっております。

    まず自分の分身“アバター”の体つきや顔を自分好みに作り、その世界で歩き回ります。出会った他のアバターにはチャット(文字での会話)という形で声をかけたり、かけられたりして友達を作ったり、自分でモノを作って売ったり、買ったり、家を建てたり、土地を買って転がしたりします。(笑)

    SLで流通している通貨は「リンデンドル」と呼ばれ、アルバイトやいくつかの方法で稼がなくてはなりません。バイトと言っても、掃除の仕事やラーメン屋の仕事をアバターにさせて、それを見てるだけですし、「キャンプ」と言ってただベンチに長時間座るだけで稼げたり、マネーツリーというお金がなる木を見つけて取ったりするわけですが、実に無駄な時間を延々と過ごさなければなりません。

    「時間を返せ」

    と言いたくなりますが、短気で裕福な人は実際のお金を振り込み、リンデンドルに換算して所持することもできます。逆に稼いだリンデンドルを現実のお金に引き出すこともできます。世界には億金を稼いだ人もいるそうですが、ただ、99%の人はこれで儲けようとしても失敗するのがオチだそうです。

    セカンドライフ画面
    バターは飲み食いできないのに飲み物の自販機があることが理解できない
    それ言ったら家も必要ないけど…。
    あと「これオマエじゃない」って言うのは我慢してね。
    向かって左の円柱形のものは、自作のくるくる回る広告塔です。

    私の目的は極めてシンプルなものでした。自分のホームページを宣伝する看板を作り、SL内のどこかに立て、それを見て気になった人をホームページへ誘導し、自分で作ったものをいっぱい売ってやろうという野望でありました。
    それは、私の実際のセカンドライフで、せめて病院にはかかれるようにしようと思ってのことであります。

    始めてみると、奥が深すぎて途方に暮れてしまいました。

    SLを始めてから約3週間。最初の写真のように大きなおでんを持って、あちこちをふらついているような状況ながら、やるべきことをほんの少しずつクリアしているところです。(もう説明もできません)

    空を飛べたり瞬間移動できたり、疲れもしないのにベンチがあったり、食べられないのにおでんを買ったり、海に潜っても窒息しなかったり、いろんなことが理解の範囲を越えていて、正直、面白いんだか何だかわかりません。
    いや、少し面白さは感じているのですが、肝心の目的(看板を作って立てる)が遅々として進まないので、イライラしています。

    逆に言えば、つまらなくていいのに、面白みがあるので、目的達成までストレートに行かないのです。

    このソフトは無料でダウンロードでき、無料で入ることができます。最近日本語版が出たということで、まだ日本人は数千名程度だそうですが、世界で900万人が登録し、ワラワラとうごめいています。時々、何語だか分からない言語で話しかけられたりして、なかなかエキサイティングな世界ではあります。

    どなたか、SLやるなら、アバターの名前を教えてくださいね。SLで会いましょう。

    あ、そうそう。
    SLの世界は暴力行為、嫌がらせ行為、わいせつ行為、ギャンブルなど下品な行為が禁止されています。平和を妨げてはいけないルールになっているのです。アメリカの会社が運営しているとは思えないような平和的ルールであり(笑)、それはとっても評価できます。

    札幌や北海道の話とはちょっとズレてしまいましたが、セカンドライフは北海道で、どすか。

     

    ■第44回 愉快な札幌大発見:株式会社バンザイ

    バンザイ

    特別愉快ってもんじゃないんですが、どんないいバンザイを作っているのかな、とか考えると、ちょっとだけ愉快かなと。ちょっとしたバンザイのことならここでご相談ください。


  • v113 本領発揮/愉快な札幌43:シュリー

    ■本領発揮

    札幌競馬場
    札幌競馬場にて

    札幌競馬場が今年、100周年を迎えるということで、9日(日)、入場料無料で、しかも先着1万名に「記念品」をプレゼントするというので行ってきました。
    頂けるもんは頂きやす。

    私は競馬もパチンコもやりません。

    いや、その昔、どちらもちょっとやってました。特に競馬に関しては、必勝法を編み出そうと出目を研究し、1年間競馬場に通い続けたことがありました。馬に愛着などなく、数字のみを研究しました。課題は1番人気をいかに外して高倍率を当てるか、でした。

    屈辱の60連敗、屈辱の60点買いで外すなど、屈辱に屈辱を重ね、結局、自分が予想した買い目はことごとく外れることが分かり、やめようと思いました。

    しかしその後、万馬券をズバズバ当てる個人サイトを発見し、たまらず会員登録をしてしまいました。自分がダメならスゴいヤツに乗っかれば良い、と。会費は確か3か月1万円だったかと記憶しています。そこは本当にまさかの万馬券を次々と的中させたので、あっという間に60万円くらいプラスになりました。(予想点数は1レースに10点ほどで、5千円~1万円使いました。予想は1日2~3レース)
    こんな人がいるんだなぁと本当に驚いたものです。

    ところが、私が会員になってから月を追うごとに的中率が下がってきました。その人はそれまでほとんど同じような確率で的中させてきた実績があったのですが、どんどん調子が悪くなっていきました。

    そして私のプラスだった分はやがてトントンになり、ついにはマイナスになってしまいました。わずか半年で。
    どんな名人が予想しても、私の買った馬券は、私が買ったというだけで外れていくことが分かりました。

    そんな暗い競馬歴を持つ私が、「記念品」をもらうために競馬場に入りしたわけです。その記念品は、北海道神宮でお祓いを受けた「開運」と書かれたお守りでした。
    『おー、これはこれは、運が開けるってわけだ』
    というわけで、せっかく競馬場に来たのだからと、第1レースを千円で7点購入。久々の勝負です。

    ついでに妙に気になる馬名を探しました。そういう馬は意外と勝つことがあるんです。それは第4レースにいました。

    ミンナナカヨシ(みんな仲良し)

    という馬です。これは楽しくて来そうな名前じゃないですか。人気は薄く、もし勝てば90倍はつきます。単勝100円を買いました。もう9000円をゲットした気分に包まれておりました。

    馬券と無料配布のお守り

    さて第1レース。来ては行けない1番人気の馬が、最後の直線でものすごい勢いで先行馬を抜き去り、ダメだと言ってるのに勝ってしまいました。みなさんの期待通り、馬連・枠連・3連複、合わせて7点全部見事に外れました。

    やっぱり当たりゃせんのですね。

    場内で安いコロッケなどを食べ、無料のお茶を飲み、パドックへ向かいました。そこにはちょうど「ミンナナカヨシ」が歩いていました。勝ってくださいよ、と念じて撮影。しかし4レースまで間が持たないので帰りました。

    いや、レースなんて見ない方が良いのです。あとで見たら当たってるなんてパターンがありますから。
    帰宅し、やはり気になる結果をインターネットで見てみました。

    「札幌…」
    「4レース…」
    「お、これこれ。あれ? いないぞ…。えーっ?! マジですか?!」

    ミンナナカヨシは、一番最後におりました。13頭立ての13位。ガッカリのシンガリ(ビリ)です。よりによってシンガリですよ。まさに私の本領発揮。

    ミンナナカヨシの馬主さん、すいません。私が買いました。
    もうやめますから許してください。

     

    ■第43回 愉快な札幌大発見:シュリーの店

    シュリーの店

    ダジャレです。シュリーの店は、靴・傘・鞄などの「修理」の店です。合鍵作成、刃物研ぎもやってくれます。札幌市内16か所にあるそうです。
    札幌に来て靴が壊れたら、是非ご利用下さい。「クツ、シュリーしてください」と必ず言ってください。それではまた。

    あ、私は利用したことがありません。


  • v112 少し寂しい感じ/愉快な札幌42:安い

    ■少し寂しい感じ

    空き地に咲く花
    空き地に咲く花

    我が家の移動手段であるパンクしない自転車は、冬は雪で使えないため、この季節、乗れなくなる前に乗りまくっております。

    札幌に移転して間もない頃、2000人を収容できるジンギスカンの店「宮の森ガーデン」へ30分かけて行き、ダイエット効果のあるジンギスカンを「食べ放題」で食べ、ダイエット効果を無力化しておりましたが、後悔しないほどの味と安さに大満足で、その後も何度か足を運びました。

    約50年の歴史があったのだそうです。それが…閉店ですよ閉店っ。

    大型店でしたが、血の通った雰囲気があって好きな店でした。でも行った時はいつもお客さんはまばらか、ウチだけということもありました。やはり限界だったようです。美味いのに、安いのに、いや安いからか、大きな図体ではこらえ切れなかったのでしょう。

    ただ、閉店と言っても、「北海道料理・宮之森」と店名を変え。移転したようでした。7月1日にオープンしていたようです。

    移転先はウチからの距離はほとんど同じくらいだったため、また食べに行こうと、自転車で向かいました。それはすぐに発見できました。そこそこ大きな建物でしたが、ひろーい庭などがなくなった分、かなり縮小した感じを受けました。

    入口にあるメニューの看板にはランチメニューはあるものの、肝心のジンギスカンの文字は見当たりません。しかも、妙にさびれた感じが滲んでいて、とっても入りにくいのでした。

    その建物の周りを歩くと、窓は白いカーテンで遮られていて中は見えにくく、人のいる気配がありません。まるで定休日の様相です。入口奥にはクマの剥製が適当に置かれていて、敷地が狭くなった分、置く場所に困っている感じが漂い、しかも処分するにももったいないって雰囲気が出ていました。(私はそう思った)

    「ジンギスカンがないなら仕方ない」と、入りませんでした。それはともかく、老舗の大型店が崩れて行く様が妙に寂しく感じました。

    帰り道、ところどころにある草がボウボウに生えた空き地に、いろんな花が咲いていて、きれいなのにこれまた妙に寂しい感じがしました。でも空き地に家が建つと、緑が減ってそれもまたちょっと寂しい。(できたら花畑にしてほしい。笑)

    さて、家に戻り、これを書くために宮の森のことを調べていたら、写真入りでこんなコメントがありました。

    7月15日
    宮の森ガーデンが移転したんです。
    もやしたっぷり♪
    北海道の形のジンギスカン鍋☆
    家にも欲しいわ。。。^^
    お店もきれいだし、雰囲気もいいし、また来たいです。

    やってんのかよっ!! ジンギスカンやってるって書いてくださいよっ、宮の森っ!! その商売っ気がないのが問題なんじゃないのかい。…人のこと言えないけどさ。(入っときゃ良かった。また行かなくちゃならないよ。プンスカ!!)

     

    ■第42回 愉快な札幌大発見:安いマンション

    安いマンション

    素晴らしいネーミング。マンションというよりアパートっぽかったけど…。そのへんもまた…。


  • v111 印と和と馬の融合/愉快な札幌41:カラス

    ■印と和と馬の融合

    デリー
    狸小路一丁目

    ちょっとした用事で出かけた土曜日の昼食にカレーを食べました。この「デリー」というカレー屋さんは、24年前、とても気に入っていた銀座のカレー屋さんと同じ名前で、前から気になっていました。

    銀座のデリーの店内はインド人だらけで、妙な高揚感に包まれたものです。
    今もあるはずです。多分知っている人も多いと思います。超辛口のカシミールカレーは有名ですよね。レトルトの具なしのルーが販売されています。

    今スープカレーが流行っていますが、本場のカレーはそもそもスープ状でバシャバシャです。カレーはごはんに全部かけ、ぐちゃぐちゃと混ぜてから食べるのがひとつの作法らしく、昔、別のインド人経営のカレー屋さんで、「こうやって食えっ」と指導されながら食べたことがあります。

    何といいますか、本場モンは「カリー」と言って区別したりしてる世の中でございますが、「おーい、カリー食べにいこうぜ」とは口にし難く、私はすべて「カレー」で統一しています。これはどうでもいい話ですね。

    さて、札幌のデリーの中へ入って驚いたのは、メニューにカシミールカレーがあり、まさにあのデリーの札幌店だったのです。よく見ると店内にあのレトルト商品が山と積まれていました。

    店自体は小さくて4人がけのテーブルが3つだけでした。 インド人の姿はなく、やや高齢の夫婦と思える二人で経営しているようで、雰囲気はあのデリーとは全然違います。
    でもちょっと感激しながらカシミールカレーを頼みました。

    昔、初めてこのカシミールカレーを食べた時は、辛すぎて3口目で舌がしびれて、全部食べるのに苦労したものです。前日摂取したアルコールは一気に汗とともに消えてくれました。(以後、二日酔い対策カレーとなりました)
    そのくらい強烈に辛かったのです。その時、店員のインド人は、私達はこれは辛いとも思いません、とスパイシーなことを言い放っていたのを思い出します。まさに人種が違うと思ったものです。

    さて、久々にカシミールカレーを注文して待っている間、私は店内をキョロキョロ見回しておりました。木彫りの象のガネーシャがあったり、ヒンズー文字が書かれていたり、それなりにインド風の飾り付けがしてあります。その中にポツリポツリと2か所に中央競馬のカレンダーがありました。それは過去の悪夢を呼び起こすアイテムでありました。

    「あ、ここの人競馬好きなんだな。必ず負けるのに…」

    それに加えて、実は店に入った時から気になっていたことがありました。BGMです。細川たかしが“矢切の渡し” を小節をきかせ熱唱しまくっていました。その後も細川たかしが三味線とコロッコロの小節をきかせた歌声で、和のテイストを振りまきまくっておりました。

    ガネーシャにまとわりつくド演歌のスパイス。印と和と馬の融合。(苦笑)

    細川たかしは北海道人だから、店の人がファンなのかな、と思っていたらそれは誤解でした。なんとAMラジオでした。4~5曲、コマーシャルも無しに流れ続けていたため、CDだと思ってしまったのです。ド演歌はたまたまかかっていただけでした。

    流れ続けたド演歌に、食べる前から汗が出てしまいましたが、汗が出ていた理由はそれだけじゃありませんでした。この日は30度近く(29.7度)まで上がり、店の冷房は扇風機だったので暑かったのです。ただ、耐えられないほどではなく、クーラーよりは体調は崩れにくいので、扇風機もオツなものでした。むしろクーラーなんかに頼っていたら、温暖化が進み、北海道も灼熱地獄になってしまいます。扇風機も厳密には電気を使うので、いっそのこと冷房機器は“風鈴のみ”でいいよ、とさえ思います。

    ま、それはともかく、待ちに待ったカシミールカレーが出てきました。それは確かにあの味でした。しかし当時と違ったのは、私の舌の感覚でした。全然辛くなかったんです。

    札幌に来てからはスープカレーを食べる機会が多く、ついつい激辛を頼んでしまいます。これがどの店も半端じゃなく辛いんです。こんなこともありました。

    実際に体調が崩れた辛いスープカレーを食べた時、それは「100番中60番」という辛さであったのですが、店の人が私にこうささやきました。

    「昨日、2008番を食べた方がいましたよ」
    「100以上あるんですか。というか4ケタって…。大丈夫なんですか」
    「味を損ねてませんので、美味しいと言って食されてました」
    「ぎゃふん」

    というわけで、カシミールカレーがまるで「甘口」に感じて、少しインド人に近づいた気分になった私でした。

    PS
    北海道人って、妙に忍耐強いというか、挑戦的というか、体を大事にしないというか、負けず嫌いが多いようで、多分みんなインド人化していると思われます。

     

    ■第41回 愉快な札幌大発見:頭上に注意・カラス子育て中

    カラス子育て中

    8月6日撮影。カラスが子育てしている時は、時々人間を襲います。そこで市民の皆さんへ「注意」を促していました。今まで見たことがなかったので新鮮でした。

    ウチのすぐ近くです 。