• v060 植物園と北海道マラソン/猫看護

    ■植物園と北海道マラソン

    北海道マラソン
    これはこれは千葉真子さん、どちらへ。

    昨日、正式名称“北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園”へ行くことにしました。ウチからそれほど遠くなく、ずっと気になっていたところでした。

    歩いていると、何と、千葉真子さんがマラソンをしているではありませんか。いやー奇遇ですなー。確か去年は中島公園で会いましたね。

    なーんて思いつつ、これは北海道マラソン。全国中継ですがなっ。はいはい、知ってました。引退レースだってことも。はいはい、路上で30分くらい待ってカメラ構えていましたよ。奇遇でも何でもないです。しかしワンチャンスですからね、シャッター切るの。緊張の30分でした。

    で、瞬時に通り過ぎる千葉選手に拍手を送り、最初の目的である植物園へ行きました。しっかし北海道はどの施設の敷地も広いです。東京だって明治神宮や新宿御苑など、結構敷地面積が広いんですが、何が一番違うのかというと、多分、体感的には“人口密度”ではないかと思うのでした。

    植物園の中は、もちろんいろんな植物がもっさりと生えまくっておりますが、芝生の面積も多くて、基本的に芝生は人間のくつろぐスペースであり、寝転ぶところであります。東京で芝生がある場合、高い確率でそこに入ることを躊躇していました。立ち入らないでください、という看板を多く目にしました。いつの間にかその感覚に慣れていたせいもあって、『入っていいんだよね』と思ってしまいます。

    そしてこちらの場合、その芝生は大抵、人間がまばらか誰もいないんです。大通公園はやや例外ですが、それでも芝生で寝転ぶ人の数はそう多くはありません。200万都市『札幌』と言えども、人口密度に関してはスカスカであります。いや、東京が異常なくらい密度が高いのだと思います。札幌に来て最初の頃は、このスッカスカな感じが妙に寂しかったんです。ホントですよ。今も「今日もスカスカだな」なんて思いますが、寂しい感じは薄れてきました。

    植物園は400円の入場料がかかるためか、より人は少なく、芝生は上等で、そして人はその広い芝生に2人とか3人。もしくは誰もいませんでした。400円は安いと感じました。

    ところで、印象に残った植物がありました。エゾトリカブト。これがあっちこっちに咲き乱れております。毒性の強さは某事件でご存知ですね。多分、根も葉も花もとても危険です。

    「北大め、こんなに栽培して何を考えていやがる」

    と思いつつ、無気味なエゾトリカブトの青い花に魅入られ、

    「自分、何を考えていやがる」

    また落語みたいなオチ。

    エゾトリカブトの花
    エゾトリカブトの花

     

    ■その後の猫看護報告

    預かってから3週間経過、劇的な変化がありました。 先週頭に「みゅう」の食が細くなったので、抜糸を兼ねて医者に相談することにし、木曜日に「飼い主」が連れて行って検査しました。
    すると、腸に感染虫と回虫がいることが判明。感染虫は人間にも移ります。きゃーっ!! 2種類の薬で撃退しました。

    目は、腫れの引いた右目の方を抜糸。目を覆っているしゅん幕が生きているため、乾燥は防ぐことができ、うまくいけば失明は免れるということでした。ただ、縫合の際にしゅん幕の上部が切れてしまったようで、下の写真(左)のようにしゅん幕が下にだぶついた形になってしまいました。実に痛々しく、困ったものだと感じました。

    しかしその後、赤い色が抜けてきて、幕がやや広く目を覆うようになってきました。なぜか抜糸していない方の目も似たような色になって、抜糸後2日目にして、何と、動くものを目で追うようになったのです。まったく見えていなかった目がちょっと見えるようになったわけです。

    やった。

    少しでも見えれば、エサやトイレの場所へ移動できるため、会社勤めの人でもどうにか飼うことが可能です。ポイントでかいです。あとは左目の腫れを引かせることができれば、眼球の摘出をしなくて済みそうです。

    今月いっぱい預かる予定ですが、左目の状況次第ではもう少し長くなるかも知れません。

    もうひとつ、あばらのふくらみが少なく胸が平らな感じになっている奇形の問題については、呼吸が正常であるため大きな支障はないとのことで、手術などの必要はなさそうです。
    油断はできませんが、おおむね良い方向に向かっております。ネコ、一生懸命生きてます。

    猫のミュウ
    点眼がイヤでしょうがないようで、がっちり押さえないといけません。
    その際、体を持ち上げるようにする「ネコ懸垂」が見物です。

  • v059 高校野球とまゆげ情報/猫看護

    ■高校野球とまゆげ情報

    甲子園のテレビ画面
    民放では駒苫の試合を完全放送。CMも画面の一角で流し、常に甲子園の様子を映し出しています。

    最近よく「ミラクル」とか「奇跡」という言葉が、マスコミなどでは随分安っぽく使われております。おかげでこの言葉が使いにくいです。口にすると恥ずかしいというか。

    今年の高校野球南北海道代表の駒澤苫小牧高校は、昨年、絶対あり得ないと思っていた夏の大会2連覇を果たしてしまいました。それはもう私としては住民票も移し、もはや完全に地元となった「南北海道」がいきなりの快挙を成し遂げてしまって、思わず、うっかり、ついつい、テレビの前で万歳しながらくるくる回り続けるなど、大興奮してしまったわけです。

    およそ半年は土のグランドで練習も出来ず、寒さが厳しいためトレーニングでもケガをしやすい環境は、大きなハンデであるとずっと思っていました。いや、今でもこれはハンデだと思います。過去85大会で優勝経験のなかった北海道が、それを克服して優勝し、翌年もまたあり得ない連覇達成で「もうおなかいっぱい」でした。
    口にしていいんですよ、ミラクルです。あーっ、やっぱ恥ずかしいな。 陳腐だなぁ。(泣)

    2連覇直後、過去に野球部長が部員を殴ったとかで優勝が取り消されそうになってミソがつき、今年は3年生の野球部員が卒業式の直後に飲酒でバカ騒ぎして通報され、「春の大会を辞退」することになりました。どちらも事実上現役で頑張っている選手に非はなく、気の毒な内容でした。監督も解任されました(後に復帰)。

    というか、この不祥事もある意味奇跡的な2連覇だったのかも…。話題性あり過ぎ。

    しかしこの精神的にマイナスとなったであろう事件で「しょんぼり」することもなく、あるいは乗り越えて、今年、奇跡的な大逆転を重ねて三たび決勝までやってきました。もう何回テレビの前でくるくる回ったことか。毎試合しびれまくっております。

    そして昨日、長年暮らした東京の代表「早稲田実業高校」との決勝。もし、北海道が勝って3連覇を達成したら、お祝いに「ジンギスカン」を食べようと決め、もし負けたら家でホルモンを焼こうと決めました。全然意味わからんのですが決めたのです。

    結果は、息詰まる投手戦で延長15回、規定により引き分け・再試合となりました。アドレナリンだかドーパミンだか何か快楽物質が出まくって、瞳孔が開き、しびれながら困ってしまいました。
    「引き分けって選択肢にないじゃんよー」
    じゃあジンギスカンとホルモンを半分ずつ食べようか、なんて思ったりしたものの、“表の攻撃”で、あの素晴らしい早実の投手相手に引き分けたのは、実質勝利に等しいと判断。(投手戦はやはり心理的に裏の攻撃有利です)
    人気のジンギスカン屋で「実質北海道勝利」の美酒に酔いしれたのでした。
    (鹿肉がまたうまいんですよ:余談)

    ところで、早実の凄いところに私は気付いてしまったのです。ここだから書ける特別な情報。いやいやもう格別の情報です。駒沢苫小牧高校の選手はゼロ、早稲田実業高校の選手は50パーセント以上というすごい特徴をお教えしましょう。

    なんと早実の9選手中5人に、まゆげがなかったのです。
    もう気になってしまって、打席に立つひとりひとりをチェックしてしまいました。これがまゆげ有り、まゆげ無しのジグザク打線になっており、なぜかひと時も気を抜く事ができません。
    とにかく過半数、まゆげ剃ってます。こんなチーム見たことないわっ。坊主ついでに剃ったか、罰ゲームか何かで剃ったのでしょう。(んなことあるかいっ)

    というわけで、本日の決勝戦はまゆげにも注目。

     

    ■その後の猫看護報告

    猫のミュウ
    やはり目は見えていないようです。
    700グラムに越えました。本当に成長が早いです。
    鼻腔が通って鳴き声も出るようになり、トイレも覚えました。素晴らしい。

    預かってから2週間経過しました。ケージを目の届くところに置いて、6~8時間おきに点眼、エサやりをしています。目やにがあまり出なくなってきました。目のしゅん幕があり眼球も動き、涙腺も生きていることからうまくいけば摘出は避けられるかも知れません。ただなかなか左目の腫れが引きません。
    ひとつ書き忘れてました。こやつはメスで「みゅう」という名前です。最善の結果にしたいものです。


  • v058 猫のホームステイ、猫看護始まる

    ■猫のホームステイ、猫看護始まる

    猫のミュウ

    いま、奇形があって病気の猫を預かっています。
    インターネットで猫のSOSの掲示板があって、札幌だというので引き受けたのです。その経緯。

    ある日、大型ホームセンターの脇で、そこいらの子どもたちが死にかけの猫を発見します。7月かと思いますが、北海道は夜はかなり冷え込むので、大抵の野良猫が風邪をひいてしまうのと同じく、その猫は風邪をひいていました。目も何かの病気で見た目はぐちゃぐちゃ。そこにたまたま通りかかったその人に子どもたちがつぶらな目で言いました。
    「これ飼ってください」
    無茶な話ですねー。
    眼球は動いている。触ってみると肋骨のふくらみがなく、奇形であると直感。ホームセンターはペットを扱っているので、まさか奇形を理由に捨てたんじゃないだろうな、と疑いのナマコ。その人はたまたま猫を何匹も飼っていて、見捨てることができずに、とりあえず病院へ連れて行くのでした。つぶらな目の圧力も多少はあったでしょう。(笑)
    種類はシャムのようで、純血か雑種かはわかりません。

    もう、病院へ連れて行った時点で捨てる事は不可能です。うちもそうでした。ゴミ箱から拾った我が家の猫も風邪と結膜炎で似たような状況でした。

    その人は、会社勤めをしていますので、日中は猫の看病ができません。困った事に3時間おきくらいに点眼をしなければ目が乾いて病気が悪化してしまいます。案の定、当初は動いていた眼球が光を追わなくなり、自分の手で引っ掻いてしまったりしてどんどん悪化していきます。

    にっちもさっちもいかず、インターネットの里親探しのホームページの管理人に相談して、1か月だけでも誰かに世話を頼む形で掲載をしたというわけです。それが、たまたま我が家がよく見ているホームページでした。住所は札幌…。あちゃー、実に近い。困るくらい近い。

    いくらなんでもハイハイウチで面倒見ますよっ、なんて人がそうそういるはずもなさそうで、それはもうこの距離と、ゴミ箱猫との境遇の類似、運命だなということで預かる事にしたのです。

    今日で8日目になります。鳴くのも苦しそうだったのが、ちゃんと鳴くようになりました。治ってくるとかわいいもんです。目は見えないようです。どこまで回復させることができるか、勝負どころなんです。

    猫のミュウ

    いまのところこんな感じ。目は見えず、鼻も利きません。腫れは引いてきました。
    550グラム。人間の手のひらくらいの大きさですが、成長が目に見えて早いです。
    眼球が飛び出さないようにと、まぶたは外側を縫合しています


  • v057 北海道大学のビアガーデン

    ■北海道大学のビアガーデン

    北大のビアガーデン
    これ、北大のビアガーデン

    また飲食系のお話で何なんですが、やはりビールの本場・札幌ですから、夏はもうあっちこっちでビアガーデンだらけになります。

    大通公園では、「さっぽろ夏まつり」と銘打って、面積にして約500平方メートルがビアガーデンとなり、北海道庁の敷地でもビアガーデンとなり、狸小路でもビアガーデン、そして「すすきの祭り」という名ですすきの(結構広いんですが)の道路から車を閉め出して、夕方から大規模なビアガーデン状態となっています。なんかあっちこっちで大規模にビアガーデンやってます。

    北海道大学の敷地内で、敷地自体はえらく広いんですがその一角で、8月1日~9日までの夕方5時半から8時半の間にビアガーデンをやっています。さすがに平日は無理なので、この土曜日にどんなものか飲みに行ってきました。

    売り場は人でごった返していて、行列ができ、ちょっとうんざり。そしてテーブルがあっという間にいっぱいに。ジョッキを手にした時には座る席が見当たりません。

    『 席がないじゃん』と思っていたら、芝生に敷くシートをくれました。
    『テーブルよりいいじゃん』とご機嫌になりました。

    北大では、自前でハムを作っているようで、これが意外に人気があるということで、まあそんなつまみを頼み、夕方の涼しくなりかけの、そしてなかなか沈まない角度のある太陽光線を浴びながら、ぐびぐびとビールを飲んだのでした。

    売り場はすごい人の数なんですが、 写真を見ての通り、広い空間の中でくつろぐことができました。というか、人がやたらと少なく見えますね。実際には結構いるんですよ。

    北大のビアガーデン

    優雅な生活のようでいて実態は「質素」なものです。ホラ、こんなもんですよ。ハムもちょっぴりでした。

    ところでそのハムについて調べてみました。「永遠の幸」という商品名らしく、「ボロニアソーセージ」と「プレスハム」の2種類あります。(2本で約7000円とか…)
    札幌のデパ地下に時々出るらしいのですが、すぐに売り切れるため「幻のハム」と言われているそうです。あるハム会社と北大農学研究科が共同開発したもので、一度食べると病みつきになる人がいるとかで、キャンパスで密かに売買されているとかいないとか。
    稀少価値はマリファナより上かも。(笑)
    少し濃い味で(添加物を使っていないので塩が多めなのかも)、確かにうまかったですよ。

    8月もあと3週間余り。短い夏が終わります。


  • v056 屋上からの花火大会鑑賞

    ■屋上からの花火大会鑑賞

    屋上から見える花火
    屋上から見る花火。花火の左の光はパチンコ屋の看板。

    昨年も毎週のように、金曜日になると花火が打ち上がっていました。昨年は、花火を見るために、自転車で20分かけて、公園になっている山に登ったのですが、蚊などの小さな虫が大量発生していて花火どころではありませんでした。

    実は、昨年は、東京から引越してすぐだったので、札幌にしては異常に暑い日が続いていたことに気付きませんでした。確かに暑過ぎたのです。それは2年目の今年にわかりました。こんなに涼しいとは…。夜は寒いくらいで、なるほどこのくらいの気候であれば、虫もそんなには気にならなかったはずです。

    ただ今年は、マンションの管理人さんにいろいろと相談もしやすくなったので、おそらく地方特有の“かなり大雑把なセキュリティ管理体制”に付け入る隙があると見て、屋上で花火を見たいとお願いしてみました。即答一発。

    「じゃあ屋上のカギあけとくから適当に見て適当に帰ってね」
    『わっはっは』(心の声)

    そんなわけで、ビール片手にマンションの屋上から花火を鑑賞したのです。というか5~6人来ていました。幸い花火が打ち上がる方向には、邪魔なビルはほとんどないのですが、たったひとつ、パチンコ屋のえげつない看板が手前に見えるのがちょっと悲し気であります。

    それでも、こうなったらってんで「枝豆を茹でたり、フライを揚げたりして」屋上へ持っていき、灯りのないビアガーデンのようにして楽しみました。

    花火はみんなが楽しみにしています。あの真下あたりで見ている人たちの歓喜の声が聞こえてきそうです。

    屋上から見える花火

    さて、その花火がやや低い位置で大量に打ち上がっている時の様子は、言っちゃ不謹慎ですが、まるで“空爆”のようでした。

    どこかの国が、火薬を人命を奪うことに必死になって使い続けております。あれが爆弾だったらどうなるかってことくらい想像がつきますよね。その使い道はどんな大義名分があっても、人を殺すために使ってはいけない、と、ちゃんと声に出せる人でありたいと思ったのでした。(こんなこと書かなくてもいい世の中であってほしい)