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  • v099 断末魔、人体実験/愉快な札幌29:つどい

    ■断末魔、人体実験

    書類

    いよいよ北大による人体実験が始まろうとしています。

    と、この1行とタイトルだけ読むと、とても恐ろしいことが行われる印象を与えかねないので確認の意味も込めて、ちゃんと書いておきましょう。

    この実験は2回目になります。1回目は316名、今回の人数は明確なところが分かりませんが、同数くらいではないかと思われます。35~69歳、生活習慣病が発症していない肥満者(いわゆるメタボリックシンドロームといわれる人々)を対象に行われます。

    普通に生活をするグループと、生活指導・食事指導などがなされるグループに分け、2年間観察します。

    生活習慣病の発症具合や、健康状態の変化を記録し、効果的な運動・栄養指導の指針を作るのが目的となっています。

    そしてそれを世界人類のために役立てる”のが究極の目的であり、この北海道の札幌市民が礎(いしずえ)となって、指導を受けずに病気になって朽ちていく命を無駄にしない、もっと長生きできるのにもったいない、てゆー、日本ならではのもったいない精神の体現でもあるのです。

    検査項目は、心電図、血圧、体組成、コレステロール、中性脂肪、糖代謝、血管弾性、呼吸機能、自律神経、骨密度、体力測定、歯科検診、などとなっております。

    ちょっと堅くなってしまいましたが、個人的には、何と言いますか、要は、実験の最初と最後に「無料で健康診断が受けられ」、「うまくいけば健康になってしまう」という指導付きだったので、そのおトク感から募集に応募したわけです。

    昨年の12月に検診を受け、無事「肥満」ということで実験参加資格をクリアしまして、いよいよ3月開始かと思いきや、検診データの一部消失、システム構築のトラブルが発生。首を象の鼻にしながら待つことさらに3か月、ついにそのグループ割当の連絡が来たのですっ。

    拝啓
    薫風の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

    「ご清栄」って、いつ生活習慣病になってもおかしくないメタボリックな人々にはどうなんでしょう。よく分かりませんが、揚げ足取りはやめて、と。

    まず、グループ割付けの無作為化について書かれていました。割付けには恣意的なものが含まれてはいけないので、国際的にも是認されているUMIN(大学病院医療情報ネットワーク)に依頼した旨の説明がありました。

    タウンミーティングや行政委員会のような「最初に答えありきのデタラメはしない」、ということですね。さすがは大学、科学的な組み立てであります。

    そして、「運動指導や栄養指導を希望」した人が、指導を実施しない集団に入っている場合がある、とありました。それは確かにそれこそが無作為であるので、ここは私としても文句のないところであります。

    そして、指導の介入がない集団に入った人も、健康な生活習慣を目指すのはいっこうに差し支えないので、これまで以上に運動量を増やそうが、健康的な食生活に変えようが構わない旨も書かれていました。

    個人的な考えでは、それができないから太ったのであり、やはり半強制的な「指導介入」があるグループとは差が出来てくるのは自然だろうと思います。

    そして、ドキドキの結果は写真にあるように、こうでした。

    対照群(A群)へ割り付けされました。

    「A群? 指導される方か?」
    「どっちだ」
    「ん? A群の方々は現在の生活状態をそのまま継続して頂くことになります…」
    「…」
    「…ぎゃーーーっ!! 見殺しかいっ!!」
    「それゃないよ、見殺しだよー」

    ガックリ…。はずれです、はずれ。
    病気になるとわかっていて放置、の方です。

    あとは終了時の健康診断を受けるだけで、これといった指導もなく、ただただ暮らすだけであります。ケロロ。

    きっとこのまま肝臓病か心臓病かで早死にしてしまいますっ。くーっ!!
    内臓からの断末魔が聞こえてきますっ!!

    極めて客観的公平的な割り付け作業によって、「運」の悪さが露呈してしまいました。「運」ばっかりはどうしようもないです。
    世界人類のための礎となれることを誇りに思います。

    ええいやけ食いだっ。(はっ、これが悪いんだなっ。自分で改善改善)

     

    ■第29回 愉快な札幌大発見:コインランドリー「つどい」

    コインランドリー

    我が家からは結構離れている場所で発見したコインランドリーです。
    コインランドリーで「つどい」ってところが何となく気になりまして、思わず写真を撮りました。

    コインランドリーは以前、よく利用したものです。ただ、そこに知り合いが来て集う場所ではなかったです。しかも集うってのは3人以上じゃないかと、というか10人とか20人で「集い」に相応しい状態になるわけでして…。

    よく見ると、この「つどい」はとても狭く、集えるようなところじゃないです。集ったら息苦しくてしょうがないです。
    また、よく見ると「24時間」ですから、逆にここが集いの場であるならば、朝の4時とかにワイワイとツッパリとかが集っていたら面白いなと、思いました。(ツッパリって言うのかな今…、というかツッパリが洗濯の集会?)

    「19条店」ってことはチェーン店のようです。調べたらあちこちにあるみたいでした。
    札幌には集いの場が氾濫しておるようで、ますます人間味のある大都市なのだなと感心した次第であります。

    でも何で「つどい」なんだろう。別にいいけど。


  • v079 木の水を飲む/札幌ダジャレ11:いえやす

    ■木の水を飲む

    白樺樹液ドリンク
    植えたら生えてきたアボカド(左)と白樺樹液ドリンク“森の雫”(右)

    昨年、「森の雫(しずく)」という“白樺の樹液100%”のドリンクを発見しました。100%って言ったって少しくらい何か入れてるのではないかと、ラベルを見ると確かに白樺樹液のみの表示でした。ホントに樹液だけのようです。

    体に良いとか、何か効能があるとか、そういうことも書かれていません。要は木から出た水を飲むというだけのことなんだなと理解しました。

    それだけなのに、これはもう話のタネに飲むしかないと思いました。でも180mlで300円もします。2本買うとフルボトルのワイン1本とちょっとしたつまみも買えるほどの額になります。(ワインもつまみも安すぎるやろっ)
    札幌のテレビ塔から飛び降りるつもりで2本えいやっと買おうとしましたが、やっぱりもったいないので1本にしました。

    ラベルに書かれている栄養成分表示(180mlあたり)はこうなっています。

    ・熱量    4kcal
    ・たん白質  0.1g
    ・脂質    0g
    ・炭水化物  0.8g
    ・ナトリウム 0g
    ・カルシウム 5mg
    ・カリウム  4mg
    ・リン    2mg
    ・亜鉛    0.2mg

    たん白質って微生物とかじゃないよなぁ、脂質とナトリウムは0なら書かなくてもいいのに、ヘルシーって言いたいのかな、カリウムってことは利尿作用があるなぁ、まあ水だから別に利尿作用はどうでもいいか、などなど思うところはいろいろありましたが、多分人体に影響する量ではなさそうです。

    それで、さっそく飲もうと思ったのですが、これが何だかもったいなくてなかなか飲めずに年を越してしまいました。この際だから飲む前にネットで効能を調べてみました。とりあえず300円分の価値を求めて。

    まず、白樺の樹液が採れるのは残雪が残る4月に限定されるらしく、しかも腐敗しやすいため冷えた容器で集めるのだそうで、非常に稀少価値が高い、とありました。うーん。そんなに無理せんでもいいのに…。
    で、やはりというか、もっともらしい“効能”を発見しました。これが意外にすごい。

    ・身体や内蔵の活性化
    ・抗ストレス
    ・利尿
    ・便秘
    ・痛風
    ・リューマチ
    ・関節炎

    などに効くそうです。人差し指に少しツバをつけて、まゆげに塗ってみたくなる効能ですが、まあこんなに良いものなら300円も出して買って良かったと思いました。

    そして、ある二日酔いの朝、ただの水のようにゴクゴクと飲んでしまいましたとさ。何かちょっと“味”がしました。

     

    ■札幌のダジャレ的世界の発見 第11回・家安(いえやす)

    不動産屋

    これは不動産屋の名前で、家を安く売るので「家安」なんでしょうね。なんでかは知りませんが、徳川家康にかけたダジャレではないでしょうか。

    「鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ほととぎす」の徳川家康。客が来なくても、来るまでじっと待ちますよっていう、気の長い不動産屋さんと見受けられます。

    また1600年の関ヶ原の戦いでは、家康(東軍)の、戦闘前の“根回し”と“人心掌握”が功を奏し、石田三成(豊臣軍=西軍)の人望のなさも手伝って、西軍は結束できず、東軍へ寝返る者が続出。あっちゅう間に家康が勝利したとか言われております。
    「家安」には人の心を掴む、説得力のようなものがある、ということなのでしょうか。

    1603年、家康は“征夷大将軍”となります。
    やはり「家安」にも誠意がある、ということなんでしょうか。営業マンが羽賀研二に似ているとでも言いたいのでしょうか。

    困ったものです。