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  • v382 逆欲望理論とマニ車

    なんか、こんなやつなんですよ。マニ車(まにぐるま)というチベット仏教の大発明品です。転経器(てんきょうき)とも訳すらしいです。私はこの目で見たんです。チベットでっ!!

    これはヒモに重りが付いていて、ぐるぐる回して使います。「側面にはマントラが刻まれており、内部にはロール状の経文が納められている」のです。

    修行僧というかお坊さんが、時間をかけてお経を唱えたその1回分をですよ、回した人が1回転させると1回唱えたと同じ効果(功徳)があるという道具なんですよ。グルングルン回せば回すほど、回した回数分お経を唱えたことになる、便利な仏具です。

    徳の積み放題。

    本物のお坊さんは悔しくないのでしょうか。

    それはともかく、これは一種のシステム化なんであります。誰がやっても同じ成果を生み出せる手法なのです。どんな気持ちで回そうが、回すだけでお経を唱えたのと同じ効果があるのです。

    さて、成り行きで競馬予想をすることとなった今年、欲にまみれて決めた馬は来ないという理論が、ほぼ正しいのではないかと思えてきました。その「逆欲望理論」でありますが、これにマニ車を応用してみると、それはもう恐ろしい馬券の神にもなれそうな予感であります。

    逆欲望理論のシステム化なのであります。
    現在は完成の一歩手前まで来ています。

    以前の記事にも書きましたが、逆欲望理論予想には、どうしても「小芝居」が必要となります。それは欲望を丸出しにする必要があるからでした。つまりここにマニ車的な要素を導入すれば良いわけですよ。

    この必勝法は歴史的な発明ですので、ここに書くのは惜しいのですが、まあ、いいでしょう。書きますよ。

    自分には勝ちたい欲がある、その表現を形骸化すればいいのです。

    形骸化。(けいがいか)(笑)

    今までは「小芝居」を打っていました。周囲に分からせるため、自分がそう思い込むため、感情移入した「小芝居」を。これはつらいのです。
    それを棒読みの「三文芝居」にしてしまえばどうでしょう。もう恥ずかしくもないです。

    マニ車は回すだけ、というのはもはや形骸化であって、気持ちがこもっているとは言い難いですね。(ずるいっすよね。お坊さんも切れますよね。でもいいんです。公式に仏教界の偉いダライ・ラマ的な人たちも認めているのですから。…まさか金儲けじゃないよな)

    で、逆欲望逆理論予想におけるマニ車とは、すなわち、「台本」なのです。棒読みで「怒ったぞー」と言ったら怒ったのと同じことになるのです。(ドヤ顔)

    新作スタンプです。買ってね。クリックで飛びます。

    お経が読めない人でも、読んだことになる。
    欲がない人でも、欲望の塊となる。同じですね。

    儀式の一環として、枠の色紙に馬の名前を書く、それを折る、箱に入れて絶対に勝つという思いで半分の頭数分を引く、という作業。これによってその馬は勝てない。これを形骸化します。

    その前になぜ半分なのか。それは人間の能力限界のギリギリの範囲だからなのです。
    例えば、18頭もいるお馬さんの中から、勝利する1頭を引き当てるのは、超人しかおりません。逆に言えば超人が引いた馬は、未来を捻じ曲げてでもその馬が来ると言うことでありまして、人間にはそれができません。
    しかし、儀式を行うことによって、18分の1を9分の1に、つまり当てる確率を倍に上げることができるわけです。すごいではないですか。マニ車ほどではありませんが。

    ということで、形骸化しますよ。いわゆるマニュアル化です。(まだ不完全。整理段階)

    手順1
    枠の8色の色紙を用意して、馬の名前を書く、それらを折って箱に入れる。これ、すでに立派な形骸化ですから、これくらいは我慢してやりましょう。必須と考えます。

    手順2
    次に箱から半分を引くわけですが、ここで「三文芝居」を打つのです。台本を読むだけ。まさに「言霊」(ことだま)で当てると言ってもいいかもしれない。その台本は完成間近!!

    手順3
    引いた半分はゴミ箱に捨てます。ここで大事なのは、次のステップに無理なく繋げるための心理作りです。全ては台本にかかってきます。乞うご期待。
    それから、捨てたものは拾わないこと。呪いがかかります。
    拾うと疲労します。(ダジャレかっ)

    手順4
    「当てようと念を込めて引いた半分を捨ててしまった」
    「ハズレしかない」
    と思いこむ。
    その虚無感・ 空虚感を醸し出す「セリフ」を読むことにより、誰がなんと言おうが、ハズレしかないと洗脳された状況を作り、この強固なバイアスによって欲を完全に封印することができます。

    手順5
    順番に最後まで引きます。儀式はここまで。

    そして肝心の予想でありますが、実はシステム的に曖昧だったのです。今回の逆欲望理論予想では、この部分をシステマチックに決める最強の理論を、マニュアル化することになります。完成は間近です。

    もう少し待て。www

    でもね、やっぱあれですよ。なんだかんだ、半分に絞っただけですから。

    騙されちゃダメですよ。(笑)

    笑ってる場合か。

    一応、注意しておきます。そもそもこんな予想おかしいですから。外れたら金返せとかないですからね。書かないとわからない人もそこそこいそうで怖い。(笑)
    でも不思議なんですよね、結構来てたりするんで。(こらこら)
    あ、こんな予想に何万円も突っ込んじゃダメですよ。100円〜500円が限度ですね。

    こんな必勝法に大金叩いたら、それすなわち、賭け金が罰金と化しますから。
    せいぜい100円で遊びましょう。

    賭ければ賭けるほど、徳が積まれるなら、どんどん賭ければいいのですがね。


  • v381 ジャガイモ・菊芋・ズッキーニ

    今年は気合が入る。

    去年作ったジャガイモの小さいやつが、段ボール箱の中で芽が出て伸びまくり、グロテスクにグローしたグログロ状態になっていました。あまりにグロいので写真はありません。捨てるのももったいなく、土の中にぶっ込むしか手の打ちようのないシロモノとなっていました。

    この写真の手前、白いナイロンテープで囲んだ中に、そのジャガイモ(キタアカリ)をぶっ込みました。ウネは立てず、クワで土掘って、出ている芽をちょっと土の上に出して、土かけて終わりです。5月18日でした。

    さて、その2日後に見てみると、土から出ていた白かった芽が茶色がかっており、死にそうになっているような気がして、EM培養水をあげました。効果はわかりません。あとは放置です。自然の力にお任せ。

    で、菊芋。
    5月10日に畑を囲むようにぶっ込んだ菊芋の周辺には、腐葉土とも言えない自作の腐葉土を散らしておきました。それは秋に拾った葉っぱです。米ぬかと水を混ぜて、ブルーシートをかぶせておいた腐葉土にもなってない、よくわからないドロドロベタベタの地獄の葉っぱを撒きました。

    動物性の肥料ならほぼ確実に栄養たっぷり、植物はスクスク育つはずですが、まあ、毎年、肥料らしい肥料はあげてないですしね。それに比べれば今年は、腐葉土のようなものを散らしましたから、大丈夫でしょう。

    その菊芋のラインに沿って、EM培養水をかけているところ。黒い点々は腐葉土的な葉っぱです。何か植物のようなものが生えているように見えるのは、枯れたヨモギの茎で、単に目印です。

    ぐーぐー・・・

    はっ、つまらなすぎて寝てしまいますね。

    簡単な地図を作りました。

    ピンクの部分が私の領域、クリーム色の部分がナオヒロくんの領域です。

    菊芋は約80センチ間隔で160メートル植えました。これが2メートルを超える高さに育っていくので、畑全体が菊芋フェンスで囲まれるわけです。クマちゃんも入りにくいですね。

    熊が、菊芋の陰から覗くことになるんでしょうか。うひょー。

    さて、ニンジンは6月に入ってから、タネを蒔く予定です。去年は労力のほとんどをニンジンの移植と雑草取りに割かれてしまったので、今年はそのようなことがないように、種まきの時点で農家もびっくりの新必殺技を繰り出す予定です。お楽しみに。

    以下、地図を見ながら写真をご確認ください。

    入口から東の方向
    入口から北の方向
    入口から西の方向

    この時点で、ナオヒロくんはというと、それはもう素晴らしく進展していまして、広い面積にジャガイモを、ちゃんとウネも作り、固い地盤の底辺まで掘ったところにぶっ込んだそうです。そしてカボチャはちゃんと「苗」を自前の育苗ハウスで作って、100株ほど植え終わっていました。

    ガッツリ仕上がっていたジャガイモ畑。手作業。(5/22早朝撮影)

    カボチャは1株に1つだけ作ると、めっちゃくっちゃいいやつができるんだそうです。また、玉ねぎも幻の特別な品種(生でも食える、辛味の弱い優しい「真白=ましろ」)を、日本ではほとんど誰も作れないと思われる「無肥料・無農薬」でトライするそうです。

    おそらくかなり手間がかかるんです、死が待ち受けているかも知れません。

    ナオヒロくんは、豆の準備も終わっていました。

    マメにやっています。マメだけに。
    このニンニクも実はすごい。こんなに株間を詰めるやり方はあまりしないそうです。あえてギュウギュウで作っています。

    ナオヒロくんのパワーが炸裂している5月です。

    さてさて、5月21日の早朝。私はズッキーニの種を植えました。私にはひとつこだわりがあります。苗は作らないんです。最初からその場の土で育ってもらった方が強いのではないか、というイメージがありますが、真の理由は、移植が面倒だからでした。(なーんだ)

    ズッキーニのウネ、17株分。タネぶっ込みました。その右のラインにはニンジンを仕込む予定です。

    そして今回、特別なことをしてみました。ハイレグのような、フンドシのようなマルチです。わざわざビニール(マルチ)の幅をノコギリでカットして作りました。この幅のマルチは売ってないので。

    なんでこんなビニール(マルチ)のかけ方をしているのかというと、広くマルチで覆ってしまうと、ジョウロで水をあげても弾かれる、雨の水も弾かれる、ということで、かわいそうだから。

    タネに近い部分だけは雑草が生えにくいようにビニールをかけ、多分保温効果も少しはあるし、しかも、EM培養水をかけてあげても、タネに近い両サイドから浸透するのです。普通にまるっとマルチすると全部弾かれてしまう。

    もう少ししてから、芽が出るあたりに穴を開けます。北海道は6月でも霜が降りますので、しばらくはぬくぬくしてもらいます。

    さらに追記すべきことは、このように山のようなウネを作ると、たちまちアリが寄ってきて、蟻塚のようになってしまい、ズッキーニは殺害されてしまいます。それを防ぐために、「わさび・ニンニク入り木酢酢溶水」を周囲に円形に念入りに撒いています。

    以前、アリのあまりの傍若無人ぶりにムカついて、「アリの巣ごと全滅させる薬物」を使用しました。その時に、確かに効果はあったのですが、そんな大量無差別殺蟻のようなやり方はいかんなと猛省しました。

    アリは「悪」でもないし、そこにいる必然性はあるのです。アリにも蟻生というものがありますから、全うしていただけたらと思います。ありのままに。アリだけに。
    ぶっ殺しちゃいかんです。(ゴキは例外)

    去年、殺すわけではない忌避剤を使用した結果、アリは引っ越してくれました。ホッとしつつ、今年は使いまくっています。おかげで「わさびニンニク入り木酢液」がなくなってきました。そこらへんにちょいちょい売ってるものじゃないので、手に入れるチャンスがあればいいなと思っています。お金ないけど。

    肥料はろくに与えていません。菊芋に落ち葉だけです。(本当はガッツリ肥料入れたい欲はある)
    ズッキーニも菊芋も、ある程度成長したら、理想の放置プレイになればいいなと思います。


  • v380 オークス縦目

    ギャオー

    さて、ここのところ、マッドF氏による競馬介入により、私は1円も損をせずに競馬予想に集中する1時間を過ごしています。占い師みたいなものです。これが成功するようになるとプロの予想屋ということになります。(笑)

    これは、呪いの儀式のみによって不思議なパワーを発揮し、ギャンブルに勝とうとする試みであります。

    勝ちたいという気持ちが強ければ強いほど、予想した買い目は外れるという法則を利用。前回試験的に行った実験では、100%の確率でした。かなりのパワーが発揮されたため、今回はオークスにトライすることとなりました。

    ジャーン 逆念力パワー増幅装置(笑)

    今回は、一人、呪いの部屋にこもり、例の儀式を始めました。またしても18頭立てです。
    『18頭から勝ち馬を当てるなんて、確率的に18分の1しかないのだから、無理だよな』
    などと思ってしまう私でしたが、
    『でもまあ、1円も損しないし、やってみっか』
    と思うのでした。

    やり方は、前回と同じ。18頭の名前を枠の色紙に「勝つぞー」と念を入れながら書きます。
    1人でやるのはバカバカしいですが、これ自分で決めた決まりだから。(悲)
    なお、馬の情報はまったく調べてもいない状況です。

    愛用のボールペン「ジェットストリーム」を使用
    念を込めながら折っていきます。
    それを箱に投入(適当なのがなく、でかい段ボール箱に投入)
    引きまっせ・・・
    こっこれはっ
    そして半分の9枚を引きました

    半分の9枚引きました。
    「はぁ、はぁ、はぁ」
    パワーを使いすぎて息も切れ切れです。
    さあ、この中に勝ち馬はいるでしょうか。

    いるはずがありませんね。
    だって私が勝ちたいという気持ちを込めて引いたのですから、そんな欲にまみれて引いた中に勝ち馬がいるわけがありません。
    だからこんな当たるはずのない紙くずはゴミ箱へ捨てます。

    ぽいっ

    そして残った9枚から引いていきます。
    当てるつもりで引いた9枚はゴミ箱に捨てましたので、
    『こんな残りものに勝ち馬はいないよ、ガッカリだよ』と思いながら、
    「当たりゃしねーよ」と吐き捨てて適当に引きます。
    で、もう1枚、もう1枚と引いていきます。

    まず5枚引きました。
    強い逆パワー(弱いパワー)で引いた2頭

    おー、17番と1番か。
    で、残りをてきとーに引きました。

    結果は
    17 – 1 – 10 – 13 – 12 – 16 – 14 – 9 – 3
    となりました。

    えー、17番は、えー、ええっ? 16番人気単勝で130倍だ。
    『当たるわけねぇ』
    2番目に引いた1番は、14番人気か、じゃあ・・・
    3番目に引いた10番はというと、12番人気。
    4番目に引いた13番は、1番人気だけど4番目だからなぁ。

    ぎゃー

    頭から、16番人気、14番人気、12番人気という絶望感。
    買う気にもならないわね。

    マッドF氏に連絡を入れたところ、
    17-1-10の3連複だねーと、平然とした返事がきました。3連複で3万倍、当たれば100円が300万円になりますが。

    で、これは私の予想であり、私が買い目を決め、私がマッドFに買い目を伝え、マッドFが機械的に馬券をネット購入するのです。500円をどう分配するかも私次第。
    そして、当たったら基本、マッドFがウハウハして、ウハウハついでにステーキを一緒にその金で食い、祝うということになっています。(ステーキて・・・)

    この3万倍は絶対普段は買えない馬券なので、マッドFは、高額配当ジャンキーとなって、ワクワクすることができます。現実には損するけど。

    ただ、もし当たり続けることになれば、私は逆念力理論を確立し、予想屋として独り立ち。・・・違う違う!!
    私としては、単に面白い実験がてきて、うまくいけばステーキが食える、嬉しい、ということになります。

    で、このオークスの買い目はこうなりました。
    まず、最初に引いた番号(17)は、前回は全て3着以内でしたので、必ず入れるのを基本にしました。3連複はどう考えても無理なのでやめました。

    13-17 ワイド 100円 110倍(1番人気の13が生きているので、最初に引いた17とワイド)
    1-17 ワイド 100円 400倍(最初と2番目に引いたワイド)
    3-17 ワイド 100円 150倍(最後の最後に引いた残り物に福の3、それと1番目の17とワイド)
    1-3 ワイド 100円 50倍(最後の最後に引いた残り物に福の3、それと2番目の1とワイド)
    10-17 ワイド 100円 330倍(3番目に引いた10と、最初の17のワイド)

    とにかく17番が来ないと話にならないのです。(1-3は例外)

    そして、オークスが始まりました。その時私は車で外出中で、ある駐車場にとめてカーナビのテレビを見ていました。

    「各馬一斉にスタート」

    ゲロゲロゲロリッ。
    17番は後ろだ、上がる気配がない。馬群に沈んでいるっ。
    ゲロロロ、全然ダメだ、こりゃ勝ち目なしだーっ。

    17番はお話にならず、17着と撃沈しました。あーこれで終わったな、この逆念力理論はおしまいか。でも13番来たな。

    1着13番ラヴズオンリーユー 1番人気
    2着10番カレンブーケドール 12番人気
    3着2番クロノジェネシス 2番人気

    なんと馬連2万5140円。枠連でさえ8240円もついてる。10番が穴開けた。

    逆念力予想は
    17 – 1 – 1013 – 12 – 16 – 14 – 9 – 3

    あ、すごい、3番目と4番目で引いてるにゃ。かすったな。あれ?
    おやおや、おやおや、10番13番ならワイドで当たりだにゃ。64.3倍だにゃ。
    13-17
    10-17
    と買ってるにゃ。10-13はタテ目だにゃ。かすってるにゃ。

    なんだかんだ、17は来なかったけど、1着の勝ち馬は必ず残っていて、ワイドならかなり高額配当馬券が当たっているんだにゃ。17を引いた時にスパッと諦めて、1番人気からワイドで上から5頭流せば当たったわけか。

    そしてマッドFからのメールが届きました。

    あなた、またもやヤラカシましたねー。
    3番目に引いた10と4番目に引いた13のワンツー!で馬連2万5000円。
    ワイドでも6400円!買えたねー!惜しい!

    マッドFは当てたらしく、次回も500円を私に投資するとのこと。

    ということで、三度目の正直!ダービーもやることとなりました。
    しかし自分の懐は痛まないのに、この悔しさはなんでしょうね。
    あ、それがいけないのか。いや、そんなこと言ったら競馬しないもーん。

    ならば次は、誰もが同じやり方ができる「よりシステマチックなやり方」で、なおかつ「精度を上げる」ことを目標に、ぶち当てたいと思います。構想は少しあります。
    この当てたいという欲望を利用すればきっと当たります。

    ちょっと考えているのは、人間の強欲とはどういうものかということ。
    それは、「儲けた金をさらに増やす」という知性のない金欲でゲス。300兆円儲けても400兆円を目指す、まったくの独り占めを画策するような強欲でゲス。

    お楽しみに。


  • v379 脅威の欲望理論炸裂

    ポテチの山

    前回の続きです。

    欲望理論、それはいかにして欲望を逆利用して、ギャンブルに勝つか、というもので、良い子の皆さんは真似をしてはいけません。危険です。

    まずエネルギーが吸い取られます。気をつけましょう。

    さて、東京メインレースは、一連の儀式を通じて勝ち馬を確定しました。その後、2着3着を引いてみましたが、その2,3着は理論上、正しいかどうかは不明でした。1着までは逆エネルギーによって当てられるはずですが、その後は多分、当てるだけのパワーを使うということになると、死んでしまうかもしれないんですね。

    そして今回、逆パワーを得るためには「かなりの小芝居」を打つ必要性も感じました。

    「見てろよ、絶対勝つ馬を引くからな」などというセリフの吐き方。
    そして可能なら第三者に随所に「勝てるかもね」という相槌を入れてもらい、
    「勝つに決まってるだろ」とか、「無理だよ、勝てる馬は捨てちゃったんだから」とか、言いながら勝つ感、勝てない感を自由にコントロールする必要があるのです。

    さて、この欲望理論によって順番に引き当てた結果はこれ。

    黒枠の2頭はどうなったのか。

    どうなったんだいっ。

    どうなんだいっ、黒いの来てるよ、2頭来てるよっ、おいおい。
    ここで期待してはいけません。ここはグッと我慢してこう言います。
    「勝てるわけねーわ」
    「青いのがくるんじゃねぇの」
    と。やさぐれた感じで言いましょう。

    こんな状況であっても欲を出したら勝てません。
    前号の新潟11レースで学習しましたね。
    勝ちそうになっている時ほど、もうどうでもいいよ、と投げやりになり、勝つわけがないことを確信していなければいけません。

    そうしたら、なんとなんと、黒い帽子が1着と3着。なんてこった、ワイドならよかったのか。ワイド3-4は40倍でした。京都メインで1点的中させた800円のうち、200円を3-4馬連に賭けていたのでした。ワイドで買っていたら、たら、たら、たら・・・。8000円じゃないですかっ、ステーキ食えるじゃないですか。(ステーキて…)

    しかもご覧ください。2着は9番でした。4-9-3でした。

    これは買い目を書き込んだもの

    予想は3-6-4。結果から言えばハズレに見えますね。4-9-3でしたからね。
    しかしこの9番はですね、最後に引いた馬(記録した馬)だったので、実はもうなんの期待もないと思い込み、こうしちゃいました。

    9番にバツがっ!!

    ここに大きなヒントがありますね。本気でバツをつけた馬は来るのよ。無意識的に、本気でこれはない、と思ったやつ。バツつけたやつ。来るんですね。わはは。


    しかも、実はこれ1・2着と引いてから、6-12-13-16-5-2-9となっていますが、3着以下は欲が入ったと思い逆転させていたのです。(9番はすっかり最後に引いたものと勘違いしてました。記録する時に順番を変えたのです)

    現実には3-4と引き、9-2-5-16-13-12-6と引いたのです。3番目に引いたのは9番だったのですっ。つまり3-4-9と引いていたんです。

    どうしてこうしちゃったかなぁ。(遠い目)

    3-4-9。これ、3連複なら350倍だったんですね。ついでに1・2・3着をワイドにしていたら、14倍、30倍、40倍と全部的中し、4万円をかるーくオーバーしていたのですね。わはは。

    まあ、今回のはひょっとすると「ビギナーズラック理論」もあるのかもしれません。初の試みでしたので。実はこの後、新潟と東京の12レースをやってみたのですが、儀式に使用する色紙も揃わず、小芝居も形骸化してパワーも足りず、要件を満たしていないためか惨敗でした。これはカウントしません。

    結論です。
    欲を持って引いた紙に勝ち馬はいない率100%でした。
    逆パワーは意外にエネルギーを使うため、3レースが限界。可能なら1レースに絞り、欲は捨ててワイドで買う。(ワイドで買うのも欲望丸出しですが、高額配当を狙う方がより欲望が高い)

    そして、これに慣れてくると、欲望丸出し演技はともかく、当たるわけがない失望演技が鈍ってきます。なぜなら残った紙に当たりの確率が高いから、「当たるわけがない」と言いつつも、「当たることを確信しながら引く」ことになり、パワーが発揮されなくなる可能性があります。

    これを防ぐには、心の切り替え(小芝居)も大事なのですが、ビギナーズラック理論との組み合わせが最強になるだろうと思われます。

    常に新しい方法で行えばいいのです。
    今回の実験で、ある程度の成果がありました。精度を高めるためには、より欲望が高まり、そして欲望を抑えるための状況作りが必要となりそうです。


  • v378 欲望理論馬券の実験開催

    スカパー! 競馬チャンネル

    2019年5月13日。悪魔の競馬魔(マッドFとしましょう)により、悪の儀式を行うため、招待を受けました。馬券は500円、マッドFが出資し、勝てば山分けという、私にはまったく痛みのない条件で儀式は行われました。

    私の「欲望理論」は、競馬で勝ち馬を的中させることができるのか、その検証を行います。マッドFは、スマホでネットを通じて投票券が購入できるため、出走ギリギリまで儀式が行えるのです。しかもスカパー競馬チャンネルを契約しているので、パドックの様子なども見ることができます。

    これは「欲望理論」が存分に発揮出来得る状況です。
    メインレースは「東京11レース ヴィクトリアマイル G1 18頭立て」であります。15時40分発走。14時30分に現場へ到着し、ポテトチップスを振舞われました。そして早速、準備していた「欲望理論」に必要な8色の紙を怪しげなテーブルにセットしました。

    とっても怪しい

    このレースに関して私は、前情報は一切知りません。そもそも血統だのタイムだの騎手だの人気だの馬のツヤだの、そんな情報は邪魔でしかなく不必要であります。それがまた実に清々しい方法であることを、会場の皆さんにもご理解していただけたと思うのであります。

    紙に馬名を書き込んでいきます。この時大事なのは、欲望を丸出しにすることです。「勝ちたい」「勝つ馬を引き当てる」「絶対勝つ」「世界平和」「買ったらアイス食う」など、邪念も雑念も構わず、勝利を願いながら書きます。

    ポテチもまた、欲を誘うアイテムとなりました。
    馬名を隠すように折ります。

    それを袋に入れて、半分の9枚を引くのですが、この時に最大のパワーを入れるのがコツです。やはり欲望が最も大事ですので、「必ず勝ってボロ儲けするんだ」と、恥も外聞もなく、「ただ儲けたい」という気持ちで引きます。あっせん収賄も証拠隠滅も恥とも思わない政治家に向いているかもしれませんが、これは不正ではありません。

    この欲望の限りを尽くして書き、引いた半分の9枚には、当たりはありません。欲望理論は、欲を出せば当たらないことを利用した、最強の理論でありますから、これらをゴミ箱へ捨てます。ポイッ!!

    本当にいいのですか?

    そして残った9枚の中に、ほぼ確実に勝ち馬が存在しています。ここから1枚を引くのですが、この時、欲を出してはいけません。絶対勝つつもりで引いた9枚を捨ててしまったのですから、
    「残りに勝つ馬はいないんだよ、ガッカリだ」
    「もうどうせハズレなんだからなんでもいいや」
    と言いながら本当に適当に引きます。

    3番、クロコスミア でした。

    続けて引いたのが

    4番、ノームコア でした。

    なんとなんと、2枠の黒2頭でした。

    おいおい、なんでよりによって黒枠2頭なの。すげーな。
    しかも黒枠に「クロ」コスミア。ノームコアの母馬が「クロ」ノロジストで、さらに母の父が「クロ」フネ、とクロ三昧となりました。

    まるでオカルトのサイン馬券のようです。来るかもしれないという期待が高まりました。

    実はこの欲望理論、今回初めて行うため、より細かな設定をしていません。今回は実践を兼ねて、精度を確かめる意味もあり、順番に残り全部を引いてみました。

    残り7枚の時に、若干の欲が入ってしまった気がしました。それがまた欲となっていたのかもしれません。(意味深)

    いやぁもう、実はすごいことになっていまして、このレースの前に100円だけ、単勝を買ってみようと、新潟のメイン11レースを、同じ手順で引いたのです。それがこちら。

    愛用のボールペン・ジェットストリームで書きました。

    またしても黒枠、2番リリックドラマ、逃げ馬。
    逃げ馬ということは、しばらくはずっと1着での走りを堪能できることになるわけです。案の定その通りの展開となり、結果的にゴール前で差され、3着でした。この時、ゴール寸前まで「勝てるかも」と思い、思わず「ヤバイヤバイ、頑張れ」と、応援してしまった、つまり欲望を隠しきれなくなり、「欲を持てば負ける」を体感してしまったのです。

    欲さえ出さなければ2番リリックドラマは勝てたのかも知れません。欲望理論はつまり、現実を変えてしまう力が備わっているかもしれません。

    この新潟のレースの勝ち馬は、1番スリーマキシマムで、しっかり袋に残っていました。つまり勝つチャンスはあったと思われます。しかも1、3着はワイドで的中できる。いや、こう頭で考えたらダメなんです。魔のスポットに飲み込まれてはいけません。

    競馬というのは困ったもので、京都でも開催されていました。それも同様に儀式を行い、単勝に100円賭けました。その結果がこちらっ。

    8.6倍を見事1点で的中です。わっはっはっ、わっはっは、わっはっは。

    すごくね。当たったんですよ、これが。わっはっは。

    この800円を東京メインに使うこととしました。これも欲ですね。いかんですね。

    ということで、時間となりました。(時間って何?)
    次回に続きます。