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  • v305 大規模「家庭菜園」 キツネの事件3

    ■大規模「家庭菜園」 キツネの事件3

    カエル
    生き物いっぱい(7/1) 素晴らしい表情

    キツネが、オオカミの小便(ウルフピー)を全く怖がらず、さらにはマルチの上にウンコを置いていったり、人間をあざ笑うがごとく振舞っている中で、ついに恐ろしい事件が発生しました。
    7月1日(土)、早朝に畑へ出かけました。

    畑
    いったいどこから畑なのかも分かりにくい

    育っている植物は主にヨモギです。この広い畑のほぼ全面に生えています。普通の人であれば、これは「雑草」と呼び、刈ってしまいます。ヨモギなんてモチに混ぜるくらいしか使い道もなかろうと、刈ってしまいます。もったいないですね。
    ここでは仮に刈ろうとしても物理的に手が足りないので刈り切れないというのはあります。また、あえて残しているとも言えますし、もったいなくて刈れない気持ちもあります。

    例えば、私の植えたジャガイモはかろうじて芽を出して、ちょこっと育っていますが、その周辺はというと…

    ジャガイモ
    いろいろ育っています

    これはジャガイモですが、手前には枝豆が伸びていて、周辺にはヨモギやらカヤやら、名前も知らない草がちょこちょこ育っています。少なくとも枝豆とジャガイモはコンパニオンプランツの関係が分かっていて、共生できるというので同居させています。

    次の写真はズッキーニですが…

    ズッキーニ
    いろいろ育ってます

    赤い矢印の先がズッキーニです。黄色い矢印の先はギシギシという植物で、勝手に生えてきたヤツです。人は雑草と呼びます。若芽は食えます。育ったらマズそうです。タデ科っていうくらいなので、タデ食う虫もなんちゃら、のそのタデの一種です。マズいけどマニアはいるかも知れません。
    ギシギシの根は畑を良く耕し、良い土を作るとどこで聞きました。だから抜きませんが、成長の早いこと早いこと。ズッキーニが困っていますね。

    ヨモギの成長もかなり早く、緑肥用に撒いたライ麦の成長よりも数倍早いのです。逆に、作物系はホントに成長が遅いというか、手間ひまかけないと死にますからね。弱いなーと思います。

    で、ズッキーニ周辺にもヨモギやら知らない草がいっぱい育っています。養分を取られないのでしょうか。摂取する養分の種類が違うかも知れないし、根の深さが違うかも知れないし、互いに成長させているかも知れない。やってみて、うまくいけば儲けもんです。雑草取りが不要になるのだから。

    あ、ていうか、ヨモギとかの話になってんじゃん。(長ーいボケでした)
    今回もまた、キツネ事件でしたね。これを見てください。
    (やっと本題)

    落とされたウルピー
    小さな支柱の上の方に、ビニールタイでウルフピーを吊るしていました。
    それがこんなことに。

    これはセミプロのナオヒロくんが植えた「黒豆」のエリアにあったウルフピーです。
    「ああ、なんだコレはっ!!」
    「あっ、まさか、キツネかっ、キツネがやったのかっ」
    「キツネだー、キツネにやられたーっ!!」
    「マジかー」
    「自然にこうなるはずがないっ!!」

    「あっやっぱり。コレ見てださいよ」

    引き抜かれた黒豆
    黒豆の葉がかじられ、引っこ抜かれていた

    ウルフピーのすぐそばの芽が出た黒豆が、3本ほど引き抜かれていました。ナオヒロくんがワナワナして言いました。

    「わざとだな・・・」
    「・・・だってこれ、こっちの変な草食べた跡があるでしょう。豆は引っこ抜いて」
    「・・・そしてウルフピーの容器はこれ見よがしに落としてある」
    「この・・・」

    「このクソギツネめーーーーっ!!」

    確かにクソも落としていくクソギツネです。陰で「フンフン」と鼻で笑っているかも知れません。

    いや、ナオヒロくんが怒るのも無理はないのです。ナオヒロくんの畑は手間ひまかけて、血と汗を流し、苦労して作っているのです。私ならいるだけで熱中症になるような中、手足がもげるくらい、彼はよく働いています。

    しかしキツネ対策はほぼ出来ないと思われ、この先どんな被害に遭うか、予測がつきません。・・・と書いた後、畑に行ってみると大変なことに。
    「ぁああぁ、ひでぇことしやがる・・・」

    引き抜かれた黒豆
    ナオヒロくんの黒豆が(7/9)

    黄色いところはセーフ、赤いところはおそらくキツネに食われています。新芽から出た2段目の柔らかい葉っぱを食べていると思われます。茎だけ残っているので。葉っぱを食われた黒豆ちゃん、死んでなければ良いのですが・・・。

    実害と言えば、アリもヤバい存在になっています。

    アリ
    完全に消えたズッキーニと、でかいアリの巣と大量のアリ(7/1)

    ズッキーニのマルチは完全にアリの巣と化しました。いったいどうなるっ。
    続く。

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    絵をクリックすると売店に行きます。毎度毎度。(笑)

    スタンプ
    この「哲学者シュナウザー」を使いこなせたら、あなたは天才

  • v304 大規模「家庭菜園」 キツネの事件2

    ■大規模「家庭菜園」 キツネの事件2

    キツネ
    多分メスの方のキツネ、子どものキツネも時々見かけます(6/7)

    5月21日、透明や黒のビニールで「マルチ」を張って、カボチャやズッキーニの種を仕込んでいました。保温と保湿効果が見込めます。腐葉土を混ぜ込み、ビニールで覆うという、手間のかかることをやりました。

    それがいわゆる常識でありまして、作物として確実に収穫したいなら、これをしなければおそらく失敗したり、しょぼいものが出来たりすると思われるのです。

    「いかんな、いかんいかん」

    やっぱり「収穫したい」っていう欲が勝ってしまっているんですね。自分。
    別に失敗しても良いのだから。耕しもせず、肥料も入れず、放ったらかしでいいものを。

    カボチャのライン
    このラインに約7メートルずつ離して9か所作りました。
    ビニールの真中あたりに穴をあけて種を入れます。 (5/21)

    荒れ地に機械を入れたものの耕しきれなかったこのラインは2本あり、1本は私が使い、1本はセミプロのナオヒロくんが使います。このスペースがカボチャにとって最強の条件を備えていると、ナオヒロくんは主張していました。

    「草が茂ってくると、その中にカボチャが実を付けた時に日焼けしないんすよ」
    「ほー」
    「だから草ボーボーは理想的です」
    「ほー」
    「それにカボチャはこのくらい荒れた感じでも問題ないんすよ」
    「ほー」
    「傾斜があるから上に伸びますしね」
    「ほー」
    「草ボーボーの中のカボチャを探すのもまた、醍醐味なんすよ」
    「ほー」
    「ここ、カボチャにとって最強の場所っス!!」
    「ほっほー!!」

    私は9か所にマルチを張り、奥の2か所に種を入れました。(5/21)
    時間差を作って徐々に全部に種を仕込むつもりです。ナオヒロくんは、さすが、まずは苗を作ってから移植する真っ当なやり方です。

    一度だけ、気温が30度まで上がり、程なくして、芽を出してくれたカボチャでしたが、何だかもうやたらと寒い日が続きました。6月に入ってからもほとんどが10度以下。

    6月11日のこと。翌朝は最低気温1度の予報が出ました。
    「いやいや、マジかー、1度はないわ、死ぬわ、0度と変わらんもん」
    ということで、何か保温対策グッズはないかと急きょ買い物に出かけます。

    透明のプラスチックのドームで、空気穴があいた保温用の容器を発見しました。それは5個で800円もして高いので10個買うのが財布の限界(どんだけ貧乏やねん)。しかし、ズッキーニが10か所以上目が出ていたので、カボチャと合わせて20個必要でした。

    帰宅して、たまたま集めていた「レタスや冷やし中華のプラスチックの容器」に空気穴をあけて全部で20個ほど用意しました。

    冷え込む予報の出た夜7時ころに畑へ行きました。細かく冷たい雨が降っていました。真っ暗です。寒いです。怖いです。車のライトを当てて、カボチャのラインを照らし、雨でぬかるむ地面を50メートル以上歩きます。
    暗闇の草の陰からキツネが襲ってくるかもしれません。そんな時に遠くで銃声が聞こえたりしてクマもいるのではないかと恐怖が倍増しました。(こんな夜になんで銃声がするのかな)

    一方、ナオヒロくんのカボチャは、部屋の中でポットから芽を出して、ぬくぬくと育って良質な苗となっていました。これが真っ当で、効率的なやり方なのでした。

    翌日、ナオヒロくんが早朝に畑へ行ったらしく、通信で画像が送られてきました。「ひどいですね」のひと言が添えられていました。

    キツネのうんこ
    自作の冷やし中華ケースの上にキツネのうんこが乗っている(6/12)

    浅草の金のうんこかっ」 ←知らない人はクリック

    これはもう「キツネがうんこで復讐事件」です。

    今まで自分のテリトリーだったところに人が来て、状況を一変させ、ウルフの小便を仕掛けたことに対する、キツネの嫌がらせだろう、とのこと。
    でもその前(わずか1年前)は畑だったのであり、キツネくん、なんてことしてくれるんだよ。笑っちゃったけど。

    その後もマルチの周辺にはキツネのうんこがちょいちょい落ちています。ウルフピーも効かず、うんこの雨あられ。キツネおそるべし。

    でもね、シカは来なくなったみたいです。
    ウルフピーが効いているのかも知れません。

    これを書いている間にも、第3のキツネ事件が起きました。だんだんエスカレートしてきています。次号、お楽しみに。

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    実は絵をクリックすると売店に行きます。毎度。(笑)

    青い猫スタンプ


  • v303 大規模「家庭菜園」 キツネの事件1

    ■大規模「家庭菜園」 キツネの事件1

    エゾエンゴサク
    もらった山で撮ったエゾエンゴサク(4/30)(山はもらってはいない)

    ナオヒロジャガイモの芽が出て来た6月の初め頃、キツネに関わる事件が2つ起こりました。畑にはいつもキツネの足跡がありました。そしてシカの足跡も。

    「このままでは、葉っぱとか食われて、作物がやられてしまう」
    と、農業セミプロのナオヒロくんが、現在の状況を危惧したのでありました。

    シカ除けの柵を作らなければみんなやられてしまうかもということで、柵を作る話になりました。一辺が50~60mもある広さの畑を仮に3方囲むとして、最低でも150mのネットが必要です。

    「そんなカネないし、無理じゃね?」
    「お金はかけないでやる方法があると思いますっ」

    とは言うものの、そんな方法はありませんでした。資材をクリアしたとしても、かける労力がハンパないのです。

    汗ダック
    汗ダックスタンプ。クリックでショップへ

    農家さんって大変なんだな、と素直に思いました。獣害対策もしなきゃならないのは、なるほど分かる。ついでにここ、アリがやたらと多く、虫も殺せない私はどうにか共存できないかを考えるのですが、アリも数が多いと「ぶっ殺してもやむを得ない感」が満ちてくるのです。すると薬殺するしかないのか、と、どんどん邪悪になっていくわけです。

    作物は全部やられるわけではない。ちょっとぐらい虫や動物に食べてもらってもいいんじゃないか、でもそれがどういう結末を生むのか、難しいところです。どこかで「ぶっ殺しライン」を設定しないといけなくなるかも・・・。

    でも、この考え方が動物の虐殺につながるのか。いかんいかん。
    それに虫や動物にしたことは将来、人にされるってことですから。世の中。

    虫や動物と仲良くやる方法はないものかのう。
    とか言いながら、シカやキツネが脅威に感じてしまう。
    (守るものが出来たからこうなっちゃうんだろうなぁ。そして欲望が歯止めを外す)

    そんな中、セミプロのナオヒロくんは言いました。
    「ウルフの小便という手がありますよっ」
    「何それ」
    「オオカミの尿が、獣害対策で売ってます」
    「効くの」
    「知りません。多分効くかも、程度ですけど、やってる農家はありますっ」
    「高いの?」
    「安くはないです。でも柵作ること考えたら格安です」

    悪い選択肢ではないなと思いました。それは100ccで2550円でした。
    ナオヒロ、グッジョブ!!

    ウルフピー
    こんなやつ

    試しに6月3日にこれを買いました。そして6日の朝に仕掛けに行くと、なんとこのタイミングでヤツは現れたのです。

    キツネ
    キツネが畑にいて、しばらく逃げもしなかった(6/6の朝)

    「おー、キツネくーん」、ヤッホー」
    「ワンワン」
    「ワンワンて、犬と同じ鳴き方かよっ」
    「ワンワン」
    「ごめんなー、ちょっと仕掛けさせてもらうよ」
    「ワンワン」
    「可哀想だが、ここには立ち入らないでくれよ」

    キツネはワンワンと吠えながら逃げていきました。
    しょうゆ差しのような容器の上の四つ角をカットして、短い棒にくくり付け、オオカミの尿をスポイトで投入。30メートル程離して、4か所に設置しました。
    尿を投入する際、自分の手にかかってしまいました。

    「あああああ、これって付いたらしばらく臭い取れないんだよなぁ」
    クンクンするのも怖いので、臭いを嗅ぐことはしませんでした。水道もなく放置するしかありませんでした。
    「あああ、ネコに嫌われるかも」
    みなさんもオオカミの尿を容器に投入する際は、手にかからないようにご注意下さい。

    さて、その日はとにかく手を洗ったのが良かったのか、ウチのネコたちに気づかれた様子はありませんでした。

    翌6月7日、日曜日の早朝、畑へ向かいました。いつものように畑に続く狭い坂道を上ると、開けた畑が見えてきました。と同時に2匹のキツネが畑のど真ん中で遊んでいる光景が目に入りました。

    「マジかーっ」
    「効いてないよ~!!」
    「なんにも効いてないよー!!」

    キツネ
    よりによってウルフピーの真横でまったりするキツネ(6/7)

    これが、「ウルフピーが笑えるほど全然効かない事件」です。
    (ウルフの個体差、動物の個体差があり、必ず効くとは限らないようです)
    (外れを引いたのは、私だ)w

    畑にはキツネの足跡だらけ。ただ、ジャガイモの葉っぱが荒らされた様子もなく、被害はゼロでした。このころはまだ気温が上がらず、いつも最低気温は10度以下で、1度2度の日もあり、作物の芽もなかなか出てこなかったり、出ていてもしょぼかった時です。

    キツネ対策は失敗だったのか。さらに事件は起こります。
    まだまだ続く。


  • v302 大規模「家庭菜園」 ジャガイモ作りで明暗クッキリ

    ■大規模「家庭菜園」 ジャガイモ作りで明暗クッキリ

    カタツムリ
    カタツムリくんもいますよ

    フカフカに仕上がった耕作地に最初に足跡を付けたのはキツネくんでした。
    それはともかく、自然農法とか言いながら、機械で耕しちまったわけで、不自然な人工的な畑となってしまいました。ただ、そもそも畑そのものは不自然なので、このスタート地点は良しとしましょう。(誰に言ってんだか)

    単純に広い農地が手に入って嬉しい気持ちはありました。

    何もしなくても毎年毎年、作物が勝手に生えて実を付ける状態・・・それはいろんな植物や昆虫、動物までもが共生する中で、キュウリが出来ていたり、トマトが出来ていたりする、理想郷のような世界・・・を目指すわけですが、広い耕作地を見て作物がたくさん出来るかも、という物欲にも似た欲望が、人間の目を曇らせていきます。

    広い畑
    奥にこちゃこちゃ何かあるのが畑の入り口(5/13)

    さて、見ての通り広いですよね。どうするんですかね。
    どうもこうも、手で種植えて、観察していくしかありませんね。店で売っているF1種は、新しく種が出来ても翌年実をつけないようにされています。それこそ突然変異で正常化するヤツもあるかも知れませんが、固定種というごくごく植物として当たり前の生命活動が出来るものだけにしていく必要はありそうです。種が自然に出来て、翌年も作物が実るように。

    さて、そうは言ってもですね、今持っているF1の種がいっぱい余っていまして、もったいないから全部使い切ります。(やめようよ)
    うるさい、もったいないだろ、ネギもシュンギクもトマトも小松菜もルッコラもチンゲンサイも豆類もとりあえず作ってみようじゃないか。F1でも。(目がすごく曇っている)

    もちろん固定種も数々用意しています。(言い訳かっ)

    さて、まずはジャガイモをぶっ込みます。理由は簡単そうだから。
    すでに耕された土ではありますが、水はけやら風通しやらを考えて、常識的にはウネを立てます。ジャガイモは無駄なく作るために、芽の位置を見ながら半分や3つに切って、灰をつけて天日に干して準備をします。

    ていうか何をしている、自分。まーた手間ひまかけおって、不自然じゃのぉ!!
    今の常識だって、実は間違っているかも知れないのに。いろんなバカなやり方を試しなさい!!

    そんな叱咤を自分から受けながらも、イモをたくさん作りたがっている自分はイモですね。(笑)
    しかも買った種芋はたったの10kg(ネコなら3匹分)程度でした。どんなに頑張ってもせいぜい数本のウネ分のイモの数。そして現実にその程度しか作れない体力。

    ウネを立てる
    畑の入り口に作っているウネ
    こんなにやってもごくごく狭い一角でしかない(5/13)

    そんな時、ナオヒロくんがジャガイモを60kg(人間1人くらい)を準備していました。実は、陰の指令者による遠隔操作で、ナオヒロがこき使われていたのです。元々ピンクニンニクを作りたがっているナオヒロくんは、陰のその強力な指令によってジャガイモも同時に作ることになっていったのです。肥料も渡されせっせと土に混ぜ込んでいたのですが、一人でやるなんて大変な労力。

    「死ぬわー」
    「もうテキトーでいいやこんなもんっ」

    と言って、肥料も途中でやめて、
    「ここまで肥料入り、ここからは肥料無し、実験実験」
    と言い、
    ウネも作らず、穴をあけて次々にジャガイモをそのまま放り込んでいき、土をかけて足でバンバンと踏み固めたのでありました。(と言っておりました)
    フラットなジャガイモ畑が出来ていました。(笑)
    「失敗してもいいんす、こんなもんっ」と声が天に響いていました。

    しかしこれはもう、逆に常識を越えた農法ではないですか。ウネ無し。自分がやらんといけないことをナオヒロくんがやっている。
    しかも種芋として売っている芋でもなく、芽が出かけて安く売ってるワケあり食用芋だったのです。

    約1か月が過ぎた頃、私が植えたジャガイモはさっぱり芽が出ず、掘り返してみると、なんとなんと、そのほとんどが腐っていたのです。

    そんなバナナ
    多分、切ってからの時間が長過ぎたのです。天気が悪く、天日になかなか干せなかったこともあり、1週間くらい経ってしまっていました。
    片や、食用イモをテキトーにぶっ込んで足で踏み固めたナオヒロくんのジャガイモは・・・
    ジャガイモ
    約1か月後(6/10)
    ジャガイモ
    さらに10日後(6/21) 全部ジャガイモ、大成功の予感

    すごーーい。
    全部がやたらと元気にスクスク育っていました。全部ですよ全部。自然農法などと言っていた私は、広い農地に目が曇り、やたらと手をかけて失敗。一方、やらされてテキトーにやったナオヒロジャガイモがスクスク成長。

    えー、切なさもマックスとなって参りましたので、今回はこの辺で。
    まだまだ続く。


  • v301 大規模「家庭菜園」始まる その2

    ■大規模「家庭菜園」始まる その2

    畑
    力尽きる私(5/3)

    さて、その広い荒れ地に、クワを入れてみたものの、これではただの「小規模家庭菜園」です。わざわざ山の中へ出かけて、庭の広さに作物を作るような愚行であります。

    実はこの力尽きた日の3日前の4月30日に、ナオヒロ君に現場を見せたのです。(ナオヒロって誰?)
    農家ではないけれど畑が大好きで、農家の知り合いも多く、知識も経験も豊富なヤツなのです。
    「おー、ナオヒロー、元気かー、山いっこあるけど、見るかー? 何か作るか?」
    「えー、見たいですぅー」

    「どうだ、すごいだろー」
    「いいですねー、使っても良いんですか」
    「寝かしとくより使ってほしいってオーナーさんも言ってるし、いんじゃね」
    「わかりましたー、やりますっ」
    「だけど、手作業じゃ無理じゃね?」
    「無理ですねー」
    「種だけばら撒いて何かできるかな」
    「無理ですねー」

    ということで、このオトコ、この土地を見て、一気に夢が広がったようでした。

    ナオヒロ
    ナオヒロの頭の中にはいくつもの計画が浮かんでいた(4/30)

    それからとりあえずオーナー所有の山々を歩いて、いろいろとチェックを始めたのです。最初の山の頂きの方はかつての牧草地が広がり、北見の町もちょっぴり見えるのでした。

    山
    ふわふわの草地、歩くだけで息が切れる斜面(4/30)
    山
    山頂近くからは町が見える(4/30)

    「ここはさすがに畑は無理ですねー」
    そして隣の山をみて、ニヤリとしました。
    「これはいい、理想的かもー」と。

    山
    手前は壊しかけのサイロ、奥の方に続く山々(4/30)

    私が畑に数本ウネを作った日、その近くにはクワで少しだけ穴を掘って(地表をちょっと削る程度)、コリアンダー(パクチー)の種を放り込みました。100か所くらいに。実験ですから。
    それと、穴を掘らずに5m四方ほどのスペースに、コリアンダーの種をバラ撒きました。これで生えてきたら「ラク」なんてもんじゃない。ウハウハじゃな。

    私が力尽きて去ったその日の午後に、ナオヒロくんが現地に来てそのウネを見たのです。そして私に電話が入ったのでした。
    「なんか、ウネっぽいの作ったんですね」
    「あー、あれで体力の限界っ」
    「あのー、潰してもいいですか」
    「ええっ」
    「せっかく作ったのにアレなんですけど…」
    「えっ、あー、へー、ほほー、そうなの、へー、じゃあいいよ、潰しちゃって」

    ということで、あの労力はすべてチャラとなり、4日後にはこんな状態になりました。

    畑
    うおーーー、西の半分に農業機械が入ってるー(5/8の早朝撮影)

    ほぼ半分ほど、機械によって耕されていました。ナオヒロくんの広い顔で、やってくれる農家さんが何軒かいて、たまたま新しい機械(1億円近い)を入れた農家さんが、その試運転も兼ねて(知らんけど)、こうしてやってくれたのでした。(人脈おそるべし)
    地表30cmほどをひっくり返すんだそうです。

    少しだけ私に筋肉を残し、消失したウネ。そして…
    実験でばら撒いたコリアンダーの種は地中深くに埋葬されましたが、ひょっとすると芽が出る可能性も残されました。

    畑
    東側の半分は植物の根が張り過ぎて機械も歯が立たず
    行き帰りの2本分、半端に土が出ている状態に

    そして、東半分は最新の機械をしても、畑にはできないと判断したのか、途中でやめた形になっていました。ところがこれが後になって都合のいい形となるのです。
    土はふかふかで、歩くと沈み込み、もったいなくて歩けない、足跡を付けるのがもったいない感じでした。そして、さっそくこんなものが。

    あしあと
    足跡

    キツネだろ、キツネだろ、これ。
    今までと違う景色にキツネくんも驚いたことでしょう。悪いね、キツネくん。

    続く