• v152 札幌まつり/愉快な札幌81-べろべろ

    ■札幌まつり

    中島公園
    中島公園会場

    何気なく出かけていった中島公園。たまたま祭りで出店が並び、人でごった返していました。もう100年以上の歴史を持つらしい「札幌まつり」が、気がついたらやっていたのでした。

    北海道神宮例祭というのが正式名称のようです。毎年6月14~16日に決まっているのか、確か昨年は平日でした。今年は土日月と、土日にうまくハマり、大勢の人が祭りを楽しめたと思います。

    その土曜日、公園へ行く前、札幌の町を笛や太鼓でピーヒャラドンドンわっしょいわっしょいと賑やかに練り歩いている音が聞こえていました。神輿かな。

    神様の行事の詳細はよく分かりません。お祭り会場はといえば、たこ焼きとかクレープとか焼きそばを食べたり、くじ引きで安っぽいおもちゃをもらったり、金魚やカメをすくったり、お化け屋敷で悲鳴を上げたり笑ったりして、まあそれだけのことです。

    でも初老にもなると、クレープは食べたくないし、金魚やカメをすくってもその後のことを考えるとやりたくないし、お化け屋敷でキャーキャーってならないしで、そんなに楽しみってもんでもないです。というか、子どもを喜ばせる行事なのかも知れませんね。

    ただひとつだけ気になるものがあります。こんな店のおもちゃです。

    札幌祭り出店
    これはもうたまりませんね。この安っぽさは最高ですよ。というか自分喜んでるじゃん。確か去年もちょっと買いました。プラスチック製の野菜と魚を。

    で、今年もちょっと買ってしまいました。これですっ。

    札幌祭り買い物

    口のあるキティちゃんには笑いました。私としては奥のピンクとグリーンのワイングラスがお気に入りです。有毒物質がにじみ出てこないことを祈りつつ。本当にこれでワインを飲んでみようかと思っています。

     

    ■第81回 愉快な札幌大発見:酔ってベロベロ

    酔ってベロベロ

    前回の「べろべろばー」つながりで。
    「酔ってベロベロ」
    店名ですからね、これ。


  • v151 爆破予告の夜/愉快な札幌80-べろべろばー

    ■爆破予告の夜

    YOSAKOIソーラン
    第17回YOSAKOIソーラン祭り、最終日、ファイナルパレード

    その日はお酒をチビチビ飲みながらテレビを見ておりました。やがて猛烈に眠くなって寝てしまい、目が覚めたら深夜の2時。体力の低下とひどい老化を感じつつ、また眠ろうと思いましたが、もう目がパッチリでした。

    無理に眠ろうとしてもストレスになるだけ。運動不足でもあるし、この際、外に出て散歩をすることにしたのです。夜は夜でおもしろい効果のある写真がたまーに撮れることからカメラを持って、そして一人ではあまりに怪しいので、同じように老化をしている連れを連れて、2人で歩くことにしました。

    そういえばこの日、雪まつりをしのぐ大イベント「よさこいソーラン祭り」が開会したのでした。翌朝から札幌のあちらこちらで大集団の踊りが繰り広げられるのです。特に大通公園は賑やかになります。

    大通公園は約1km。家から往復すると3kmほどになり、チンタラ歩いて1時間の旅であります。

    大通公園はさぞかし明るくて、人も結構うろついているだろうと思いました。ところがびっくり。ほとんど歩行者はなく、灯りも少なく真っ暗で、あちらこちらに警備車両が黄色いフラッシャーを回しながら、中から警備員がギラギラと目を光らせ、深夜だというのに警備員と警察が散在していたのです。

    「随分警備がきついのぉ。なんか監視されているみたいだな」
    「それはね、爆破予告があったからだよ」※
    「まじっ? それを先に言えよー」

    そんなことなら別のコースにすれば良かったと思いましたが、こうやってネタになったのでまあプラスマイナスプラスかな…。

    ほとんど人がいない大通公園を、カメラを持った怪しい初老の2人が、爆破予告のあった日の夜に現場を歩いているわけですよ。それはもう監視の目が光りまくりになるのは当たり前で、4丁ほど歩いた時点でたまらなくなり、大通公園から離脱、すぐに帰ってしまいました。

    後日調べてみると、過去に何度か爆破予告されていたり、実際にゴミ箱に仕掛けられた爆弾が爆破して、スタッフ10人がケガをしたこともあったようです。

    まあしかし、爆破事件は起こらず、無事祭りもこの日曜日に終わりました。

    今回はその最終日に、良い場所で鑑賞できる席のチケットが手に入り、2時間たっぷり楽しみました。それは主にコンテストではなく、締めくくりのパレードで、参加している人数の多さを実感したのでありました。

    下の写真などは、小学生くらいの子どもがどっさりミッキーマウスの先導で現れて、あまりの人数に、少子化はもう解消されたのだなと思った次第であります。んなこたーない。

    ヨサコイ
    ヨサコイ

    ※6月3日・毎日新聞より抜粋:札幌市で4~8日に開かれる「第17回YOSAKOIソーラン祭り」の会場に爆弾を仕掛けることを予告するハガキが同市中央区のSTVラジオに7通届いた。札幌中央署は筆跡や文面から同一人物が書いた可能性が高いとみて、威力業務妨害容疑で捜査している。

     

    ■第80回 愉快な札幌大発見:べろべろばー

    べろべろばー
    べろべろばー
    このなめきった店名、合格。

    よく見ると「たこらんけの」とあり、絵の中にタコがいます。北海道には「このたわけものがっ」とか「バカ」とか「アホ」と同義語で「たくらんけ」という言葉があります。そのダジャレと、それに合わせてタコの絵を入れたと思われるのであります。
    とことん合格。


  • v150 温泉治療/愉快な札幌79-立喰そば・うどん前

    ■温泉治療

    猫のトラッシュ
    クレソンが大好きでがっつく我が家の猫“トラッシュ”
    (記事とは関係ありません)

    2週間ほど前の土曜日、病院へ行きました。肩、首、背中、腰など、主に胴体の後ろ半分が痛く、特に寝違えを3回連続で繰り返したような強烈な痛みが首にあって、上体を動かすこともきつい状態でした。

    その病院へはかなり前に行ったことがありました。当時のカルテを見たお医者さんがこう言いました。

    「3年前に同じように首の痛みで来ていますね。
    「えっ…。……。」
    「場所も一緒ですね」
    「えっ、そうなんですか」

    というわけで、認知症まで加わっておりました。(笑)

    しばらく考えていたら、だんだん思い出してきました。確かにそうでした。前回はまずカイロプラクティック(整体)へ行ったのです。首という危険な場所だけに、レントゲンで骨の状況を確認すべきと言われ、その整形外科病院を紹介されたのでした。

    今回も整体へ行こうと考えていたところ、なぜか、まず外科へ行くべきだろうと思ったのでした。多分、完全に忘れていた当時のことが潜在意識にあったんだと思います。

    しかし、そもそも西洋医学というのは、大抵は患部の痛み止めの薬と、胃薬、そしてこの場合は湿布薬を処方してくれて終わりだと考えていました。

    潜在意識だけで外科へ行こうとしても、私が信じるところの「西洋医学は東洋医学にかなわない」という考えでは、今の病院へ行く動機にはなりません。だからいわゆる薬漬けの西洋医学を受けるための動機づけをしなくてはいけませんでした。

    めんどくさいなー、自分。

    それで、少なくとも外科に行けば「薬局より安くて効果がある湿布薬」が手に入ると思ったのでした。錠剤は極力飲まないようにしていますから、つまり動機は湿布薬をもらうことであります。

    それはもうまんまとその通りになったのです。しかもその病院の先生は非常に正直な人でこう言いました。

    「実はね、肩や首の痛みはこのへんの筋肉が関わってるんですけどね…」
    「ええ」
    「はっきり言って分からないんですよ、原因とか…」
    「そうなんすか」(わーはっきり分からないって言うんだなぁ)
    「鎮痛剤と胃薬、湿布出しときますね。骨には異常はありません」

    そんなわけで、非常に使いやすくなって本当に良く効く湿布薬が手に入りました。そしてあまりに痛かったので、痛み止めの薬も飲みました。それでも痛みは引きませんでした。

    その日の夜に、自転車で40分かけて、疑似温泉の美遊菜(びゅーな)の湯へ行き、温泉に浸かったところ、実に不思議なもので、みるみる痛みが引いていきました。温泉って本当に効果があるんですね。びっくりしました。
    (ジジ臭いなー我ながら)

    それで、その次の週の木曜日が、びゅーなの湯の「カップルデー」というサービスで、通常1200円のところ、カップルで行くと“2人で1000円”になるというので、再び温泉に入りに行きました。それで9割方痛みはなくなったのです。

    このびゅーなの湯には、疑似温泉露天風呂の他、日替わりの面白い風呂、サウナ、そして私のお気に入りのぬるーーい炭酸風呂があり、なんと岩盤浴まであります。
    面白い風呂というのは、ワイン、コーヒー、ひのき、はちみつ、豆乳、ラベンダー、昆布、シャンパン、備長炭、アロエ、ヒアルロン酸、紅茶、セラミド、ココナッツ、トルマリン、日本酒、ロイヤルゼリーなどの日替わりの風呂のことで、私が行った2回は「レモン風呂」と「コエンザイムQ10風呂」でした。レモンは大量に湯に浮いていました。コエンザイムでは肌がツルツルになりました。

    岩盤浴に入っている時に、ここのところの原油高がやけに気になりました。相当な熱量ですから、大赤字なんじゃないかと思ったのです。

    真相は分かりませんが、このびゅーなの湯がこの6月15日で一旦閉店し、運営会社が変更になるんだそうです。何となく、全体的に気に入っていたのに、すっかり変わってしまいそうな気がして残念です。

     

    ■第79回 愉快な札幌大発見:立喰そば・うどん前

    立喰そば・うどん前

    中央区で近所ですが、幹線道路じゃなく(それなのに2車線道路)、店もほとんどない通りです。バスも1時間に1~2本。

    この停留所の手前の交差点の角に一軒だけなぜかポツンと立ち食いそば屋がありまして、「ええー? なんでここで立ち食い?」と思うのでありました。駅もないし。
    この停留所の名前は「立喰いそば・うどん前」に見えますが、「南11条西16丁目」なんです。なんか便宜的に書かれているだけなのではないかと。あるいは広告。

    しかも店を見ると(写真撮ってません…残念)、「立喰いそば・うどん」以外の表記が見当たらず、「立喰いそば・うどん」が店名なのかも知れません。このアバウトな感じがちょっと愉快です。


  • v149 フィギュア・スケート/愉快な札幌78-シルバーゾーン

    ■フィギュア・スケート

    月寒体育館のスケートリンク
    月寒体育館のスケートリンク

    フィギュア・スケートのショーを観に行ってきました。札幌は月寒(つきさむ)というところにある「月寒体育館」が会場で、実は、今年ここへ行くのは2回目です。

    1度目は4月16日水曜日、アイスホッケーの日本対ハンガリー戦で、アイスホッケーも今回のフィギュア・スケートも生で見たのは初めてでした。もちろん、どちらもタダ券でありまして、招待券を譲り受けたものです。

    月寒体育館というだけあって、写真を見ての通りちょっと広い体育館なんです。中央に氷のリンクがあり、周辺の観客席は1000人も入るのかなぁという感じです。

    そんな広さですから、アイスホッケーを見た時には、一番上の奥から立ち見をしていたにも拘わらず、選手が結構間近に感じられました。感覚的には本当に体育館のようです。

    フィギュアスケートのショーの内容は、まあ、サラッとだけ。
    荒川静香、中野友加里、武田奈也、本田武史といった有名どころの個人のスケーティングと、30人ばかりのスケーターがいろいろと、組んず解れつ、集団で踊ったりコントしたり、よさこい祭りと宝塚とドリフが詰まったような、それはまずまず楽しめる内容でありました。
    内容終わり。(ホントに良かったです)

    この日は雨が降ったり止んだりの、肌寒い1日でした。
    会場に着いた時は長い行列ができていました。それは「招待券(ハガキ)」の人の列でした。この行列がなかなか前に進みません。並んだ列の後ろの方から愉快な声が聞こえてきました。

    「早くしないと開演の時間になっちゃうしょ!」というおばさん
    「風邪ひいちゃうよ、なにやってんだ」というオヤジ
    「雨降ってたら最悪だよね(ちょうど止んでいた) 」というおばさん

    みなさんイライラしておりました。いけませんね、もっとデッカイドウな心じゃないとね。
    私はどうにか平穏な心のまま受付まで辿り着き、招待ハガキを手渡すと、係員がチケットと交換してくれました。1枚のハガキで4名までチケットがもらえちゃいます。2人だったのでチケットは2枚もらいました。

    「どれどれ、なになに、SS席。随分良さそうな席だなぁ。えっ、8000円?」

    会場に入るとすぐそこにリンクがあり、前から2列目のほぼ真ん中というタダでもらったのにめちゃめちゃいい席でした。待たされて怒らなくて良かった…。怒ってる時に嬉しいことがあったらバツが悪いですしね。

    しかししかし、その座席はこんなのでした。

    8000円の座席

    手作り感満載。本来支払うべき値段とのギャップに戸惑いつつ、しかしまあ最高の場所に違いはなく、満足でした。

    ところが、私は2列目。その前の1列目に頭の大きめのオヤジさんが座り、リンクのど真ん中がアタマで見えなくなってしまいました。

    素晴らしい 演技も、真ん中でクルクル回られた日にゃあ、アタマのカゲで見えないし、スィーっとすべっていく姿も真ん中あたりで、アタマのカゲで途切れるしで、いいんだか悪いんだか、プラスマイナスマイナスって感じでした。

    休憩を挟み約2時間。氷の冷気が地表にたまるのか、結構寒く、休憩時間には天ぷらそばをすすり、カラダを温めて、それはそれでまた何ものにも代え難い美味しさでありました。

    会場はほぼ満席でしたが、収容人数が多くないと思われ、イベントとして採算がきっと合わないんだろうなと、タダ券で来た私が心配してしまいましたとさ。おしまい。

     

    ■第78回 愉快な札幌大発見:シルバーゾーン

    シルバーゾーンの標識

    クマ、鹿、馬、キツネなどと同じ扱いでありますね。

    消えかかっていますが、シルバーゾーンと読めます。


  • v148 ムスカリ/愉快な札幌77-ビジョン

    ■ムスカリ

    ムスカリの花
    ムスカリの花

    5月10日、土曜日、先々週のことになってしまいますが、ムスカリの花が見頃ということで、札幌駅から電車で20分程度の「百合ヶ原公園」というところへ行きました。

    札幌ってのは、お手軽に行ける広くてきれいな公園があっちこっちにあり、都市機能と自然環境が実にうまいこと練り合わされているもんだと、年々思い知らされます。

    「百合ヶ原公園」には「ムスカリの道」という花壇があり、まあまあ有名みたいです。「百合ヶ原」なだけあって、それはユリ科なんだそうです。
    ムスカリが咲く時期はチューリップと重なっていて、青いムスカリの絨毯に鮮やかなチューリップの色が引き立てられ、それはもう実際に見て、見事なものでした。

    つまり、ムスカリは他の花の引き立て役であるのでした。

    繁殖力が強いらしく群生していて、遠目に見るとラベンダーのような雰囲気を醸し出しています。近づくと「ちっ! ラベンダーじゃない」と思ってしまいます。なんとなくニセラベンダーみたいな気がするんですが、それはまあ確実に偏見であります。

    ムスカリは、ギリシャ語のムスク=麝香(じゃこう)が語源だそうです。

    麝香というのはオスのジャコウジカの腹部から取れる分泌物を乾燥した香料、漢方薬の一種で、その漢字の通り「鹿の香り」が「射=遠方まで広がる」という意味があり、性フェロモンという説があるそうです。つけたらモテるとかモテないとか知りませんけど。

    メスの鹿にモテたりして。

    退屈な話ですいません、もうちょっとですから。

    で、ジャコウジカは麝香の採取のために人間に殺されて、今では絶滅危惧種となっています。現在中国ではジャコウジカを殺さずに麝香を採取しているそうですが、商業ベースに乗せられるほどではなく、今ではほとんどが合成香料だそうです。

    それはともかく、ムスカリという青い花は、原産地が地中海沿岸と西南アジアということで、日本ではどこでも咲くんじゃないでしょうか。多分。

    ムスカリの花言葉というのが面白くて、「寛大なる愛、明るい未来、通じ合う心」といったものすごく前向きでポジティブな言葉でありながら、同時に「失望、失意」という正反対の意味の言葉も含まれています。
    チューリップが咲くと「失望」するのかも知れませんね。

    写真をクリックするとでかい画像が見られます。↓

     

    ■第77回 愉快な札幌大発見:ビジョン

    ビジョン

    文字通り視覚に訴えております。
    スナックのようです。なぜかミッキーマウスがいます。頑張ってほしいと思いマウス。