• v135 雪まつりでの残念な出来事/愉快な札幌64:カミーユ

    ■雪まつりでの残念な出来事

    2008年・雪まつり
    2008年・雪まつり

    今年の雪まつりは終わってしまいましたが、私は3回、大通り会場やすすきの会場に足を運びました。雪像の表面はツルツルでしっかりした感じがしました。雪質が良かったのです。今年は道を歩いていても、低温のため雪が細かく、踏みしめるとキュウキュウ鳴ります。

    開催期間中は天気も良く、しかも0度を越えることもほとんどなかったので、とても良いコンディションでした。

    大型の雪像や氷像はとても綺麗で、しかも小型の市民雪像の内容も面白いものがあって、楽しめました。少ないですが面白かったものをいくつか写真を掲載します。(きれいなものは敢えてカット)

    雪像
    国民の期待に応えた北海道出身のチャンピオン・内藤大助と挑戦者
    雪像
    そんなのかんけーねーの人
    雪像
    なぜか毎年作られるタモリ
    雪像
    雪像の基本、雪だるま(雪まつり本部事務所前) すごくきれいでした
    雪まつり
    フィナーレ
    雪まつり
    ペンギンもいました。手で触れるというイベントでした
    雪まつり
    最終日のスノボのエア

    最終日に足を運んだ時、雪まつりはフィナーレを迎え、あちこちで盛り上がっていました。その中で、一か所だけ異様な雰囲気を感じたところがありました。郵便局の出している売店の周辺です。

    民営化されたので“郵便局”じゃないですね。“日本郵政”の社員が3~4人並んで、声をガラガラに枯らしながら大きな声で、買ってくれーっ、買ってくれーっ、と絶叫しているのです。悲惨な感じ。というかお気の毒な感じがしました。ちょうど高校のスポーツクラブの“声出し”のような感じでした。

    どうしちゃったんでしょうか。そこまでして売らないといけない状況になったのでしょうか。相当ノルマがきついように見えました。郵便局はあののんびり感というか、癒し感が良かったのに、ギスギスした感じになってとても残念です。

    雪まつりのフィナーレの感動的な雰囲気の中、異質なこの盛り上がり(?)に興醒めしました。本当にひどかった。必ずしも必要ではない記念切手を、押し売りのように売り込むのは醜(みにく)すぎます。欲しい人は探してでも買いに行くのですから、もっとどっしり構えたらいいのに、余裕なさ過ぎ。雪まつりのフィナーレの雰囲気ぶち壊しでした。

    さて、 それはさておき、雪像の話。

    実はちょっと気になった外国の作品がありました。雪まつりの開催前日の夜、それはまだ完成していませんでした。これです。

    雪像

    人が何かを持ち上げようとしています。この四角いところはどうなるのだろうと思ったのです。そのままでも面白いし、でも何か重そうなものになるのかも知れないし、ちょっと楽しみでした。
    それで、最終日になって、確認しに行ったのです。こうなってました。

    雪像

    変わってないじゃん。

     

    ■第64回 愉快な札幌大発見:カミーユ

    カミーユ

    ヘアと髪(カミーユ)をかけたダジャレな床屋さんです。
    カミーユっていうのは人の名前で、アニメ「機動戦士Zガンダム」の主人公であり、アニメ「機動戦士ガンダムZZ」の登場人物であり、自分の名前にコンプレックスを持つ、ニュータイプの少年なんだそうです。ガンダムMK-II、Zガンダムに搭乗しているんだそうです。

    私、ガンダムのこと良く知りませんけど…。
    この床屋さんもガンダムを意識したのかどうかも知りませんけど…。

    カミーユはちょっと歪んだ性格らしく、「すぐにキレて感情をぶつけ、常に嫌味を撒き散らす2000年以降の病的な少年少女のような人」らしいです。それがストーリーが進むとだんだん社会性を身につけて行くとかなんとか…。私は知りませんよ。そんなことがネットに書かれてました。

    髪を切るならここで成長しましょう。


  • v134 真冬を楽しむ/愉快な札幌63:お待ちどう

    ■真冬を楽しむ

    雪上車
    札幌・藻岩山頂上でソリを引く雪上車

    JR札幌駅から南に4~5kmのところに小さい山があります。藻岩山(もいわやま)と言う531mの山です。横浜のランドマークタワーと東京の六本木ヒルズを積み上げた高さです。高いっちゃ高いけど山としては低いと思う微妙な高さであります。

    サルでも登れちゃう小さい山です。サルなら登るか…。というか、この山にはキタキツネやエゾシカ、エゾウサギ、エゾリス、テン、野鳥ではノスリ、ヒヨドリ、アカゲラ、コゲラ、エナガ、キバシリ、ハシブトガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、マヒワ、カワラヒワ、ウソなどなど、野生の動物がうようよしているというので、全国的にも珍しい都心の山なんだそうです。

    しかしこんなに寒いのによく生きてますね。でも人間もババシャツを着れば暖かいので、毛皮をまとった動物は結構暖かいのかも知れません。いや、…分からないけど…。

    藻岩山へは野生動物との遭遇ではなく、別の期待(アイステラスで一杯やる)を持って4人でロープウェイで向かいました。

    客は全部で10人程度。後で考えるとこの人数はラッキーでした。いい場所から写真撮り放題でした。

    ロープウェイ

    たった531mしかないというのに、ちょっと上がっただけですごくいい景色です。こんな観光パンフレットのような写真を撮りつつ登りました。

    上に着いて発着所を出たところにライトアップされた氷の囲いがありました。でも狭くて小さくてしょぼしょぼで、期待のアイスバー(アイステラス)のような雰囲気もありません。さらにこの上の頂上へと向かいます。

    夏場なら頂上まで数分のバスが出ているのですが、冬場は雪上車になります。これがまた三角おむすびのようなキャタピラで、子ども心をくすぐります。…子どもかっ。
    5分ほど乗ると頂上です。

    雪上車

    結局頂上にもアイスバーはなく、氷に囲まれてベロベロになるまで飲む夢は叶いませんでした。しかし、以前(vol.89)の手稲山同様、景色は素晴らしく、感動的でありました。

    夜景
    夜景

    この日は晴れ、三日月くっきりでした。
    気になる気温は氷点下6度。ババシャツを着ていましたからギリセーフな寒さです。帰りの雪上車はこれがまた嬉しいことに、ソリを引いて走るタイプ。子ども心をワシづかみです。ソリは16人まで。気がつくと随分たくさんの人が雪上車を待っています。

    「あっ、そうか、札幌は雪まつりで人間が増殖しているのだった」

    夜景を見るために観光客が続々と押し寄せている感じでした。雪上車が引くソリにはちょうど最後尾の1列に乗ることができ、最初の写真を撮ることができたのです。

    ソリ
    ソリはノルウェー製のハンドメイドの16人乗り

    帰りのロープウェイはながーい行列ができていました。行列が苦手な私も、こればかりはラーメン屋のように「じゃ違う店にするわ」ってぇわけには行かず、ひたすら我慢するしかありませんでした。

    そして寿司詰めのロープウェイに乗り、何語か分からない言葉の会話を耳にしながら、ロープが切れないことを祈りつつ、窓が割れないことを祈りつつ、途中で止まらないことを祈りつつ下界へ降りたのでした。

     

    ■第63回 愉快な札幌大発見:お待ちどうさん

    お待ちどうさん

    完璧なダジャレですね。
    うどんに限らず、北海道産小麦を原料として作られた麺類の総称ブランド名が『おまち道産』なんだそうです。
    ラーメン・うどん・焼そば・餃子の皮等の商品が出ているそうです。今話題の餃子の皮はぜひ、安全な北海道の小麦を使った『おまち道産・餃子の皮』をお試し下さい。食料自給率200%の北海道に愛の手を。
    プレゼント企画はありましぇん。


  • v133 野良芋/愉快な札幌62:サンハイツ

    ■野良芋(のらいも)

    野良芋

    知ってましたか。北海道では春になるとノラ芋が徘徊しているので、噛まれちゃたまりませんから、そのノラ芋を駆除するのが大変なんです。

    なんちゃって。

    野良猫は良く見かけますね。でも野良芋はどうですか? 東京あたりじゃ野良芋って言葉自体ありませんよね。いや、あるのかな。とにかく最近この「野良芋」と言う言葉を初めて耳にしまして、その何とも言えない響きにニヤニヤしております。
    野生化したジャガイモが、路地裏あたりで凶悪な目つきでうろついてたら、なんかいいですよね。

    その凶暴な野良芋は寒さに弱く、普通は冬場に勝手に死んでしまうそうです。
    というか、ちゃんと野良芋の説明をしないといけませんね。

    (▼▼#)

    農家の人には常識のようですが、同じ作物を同じ畑で続けて栽培すると、その作物が病気になりやすくなる、いわゆる“連作障害”が起こるのだそうです。つまり同じ作物の栽培は2年続けないんです。

    去年はジャガイモ、今年は小麦、来年はまたジャガイモという具合に。「輪作」と言うと、そう言えば昔小学校で習ったような気がしますね。(いかに私が農業に興味がなかったかという証明ですねこれは)

    ジャガイモを収穫した年に、穫り切れなかった芋が畑に残ります。北海道の場合、その芋は冬の間に土が凍り“シバレ死んでしまう”のが普通なんだそうです。それでも生き残った数少ない芋が、春になると芽吹いてくるのを「野良芋」と呼ぶらしいのです。

    越冬した芋には病原菌や害虫が棲みついている場合があり、農家にとっては厄介者なので、野良芋を見つけると速攻でしょっ引き、あの世送りとします。泣きじゃくる野良芋…。(農家の皆さんすいません)

    ところが、最近の地球温暖化の影響で、土壌の凍結が浅く、穫り残しの芋が死なないんだそうです。

    そこで、農家ではその野良芋対策として、ちょうど今の時期、畑に積もった雪を除け、土を外気にさらすことで凍結深度を深めるのだそうです。
    凍える可哀想な野良芋の子どもたち。(農家の皆さんすいません)

    どうでしょう。暮らしの役に立ちそうでしょうか、この話。
    いつか役に立つ時もあるかも知れませんから覚えておきましょう。
    芋は2年続けて同じ畑で栽培するのはやめましょう。

     

    ■第62回 愉快な札幌大発見:サン・ハイツ

    さん、はいっ

    よく行くスープカレー屋さんの近所の風景です。
    ほんのちょっと「ツ」が小さいんですね、これ。
    いちにーの、「サン・ハイッ」って、どうすか。


  • v132 内科のない総合病院/愉快な札幌61-ディザィン

    ■内科のない総合病院

    大雪
    今年は大雪です

    テレビでニュースを見ていると、全国ニュースとローカルニュースが時々ごっちゃになる時があります。それは、最近の北海道の事件に全国レベルモノが多いからなのです。

    私の実家のある北見市でもここのところ情けないニュースが目白押しで、全国ニュースになっているかどうかを気にしながら見ています。

    ここ最近の北見市のニュースを思い返してみると、ガス漏れによる死亡事故がありました。死亡した3人のうちの1人はクラスメイトでした。
    豪雨による濁り水で長期の断水というのもありました。その後も何回も断水していました。不況で駅前にあった東急デパートが撤退し、大型店が駅前から消えました。
    今月は市内の小学校の水道管が凍結で破裂し、小学校が水浸しになって休校になったというニュースがありました。

    ガス管や水道管などいわゆるインフラがガタガタで修理する余裕がないように見えます。

    そして、またまた全国ニュースになっていましたが、またショッキングなニュースがありました。

    網走管内で数少ない中核病院である「北見赤十字病院」の内科医全6人が、一斉退職するため、3月には「内科を全面閉鎖」するというものでした。
    2001年には14人いた医師が辞めていき6人となり、そのうちの1人が研修医で、派遣元の札幌・北大の医局へ戻るため、残された5人にかかる負荷がついにその限度を越えてしまうということで、音を上げてしまった形になったのです。
    (この内科の1日あたりの外来患者数は約250人。去年の12月の例で言うと、ここでしか治療出来ない病気を持つ患者の外来は965人だったそうです。)

    さっそく2月には新患の外来診療を停止するそうです。入院患者はおよそ70人。この先のこと、とても書けません。

    内科とひと口で言っても、循環器内科、神経内科、呼吸器内科、消化器内科、血液内科、リウマチ、感染症内科、腎臓内科、代謝内科、呼吸器内科等々、その中身は非常に幅広いもので、内臓を鍛えれば済むような話じゃありませんから、非常に深刻です。
    高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病、頭痛・めまいなんかも含まれてます。

    もちろん北見市内にはそれなりに病院はあるでしょうが、北見赤十字病院から溢れ出た患者すべてをカバー出来るとは到底思えません。

    実はニュースとして見聞きしてはいないのですが、北見に限らず、道内のあちこちの地方都市が同様の状態になっていて、医療は崩壊寸前です。都市部よりも高齢化が進む地域で、もっとも必要とされる病院が、次々に機能しなくなっていっているのです。

    北見では、介護の世界も、大量の要介護者が施設に入るのを希望し待っているのに、施設の介護士の人員が足りず、ベッドが空いているのが実際に見た実態であります。

    北海道、治療が必要です。

    ちょっと重い話になってしまいました。

     

    ■第61回 愉快な札幌大発見:ディザィン

    ディザィン

    カタカナのスペルがモダーンであります。


  • v131 スキーのジャンプ大会/愉快な札幌60-食うかい

    ■スキーのジャンプ大会

    ホッケ

    せっかくの北海道の冬ですから、今回も気温の話を少し交えて…。
    先々週になりますが、スキーのジャンプ大会を見にいきました。相変わらず“無料招待券”をゲットしたものですから、もったいないですから、行ってきました。

    午後3時過ぎには終わるスケジュールでした。そしてこの大会の映像を編集して、すぐ4時半からテレビ放送されるので、速攻で帰ればテレビまで見れてしまうオマケ付き。

    つまり午後1時過ぎには大倉山に着いて見ていたわけです。この日の注目は個人的にですが、何と言っても長野オリンピック団体金メダルの岡部孝信選手と、オリンピックの常連・葛西紀明選手です。(2人とも40歳近いおじさんなんですよね、ホントにスゴい人たちです)
    それと外国からの招待選手、そして若手もろもろ。(あんまり詳しくない…)

    この日は昼でも氷点下7度前後の冷たさでしたが、私はババシャツとタイツを着込んでいましたから、「別に…」てな感じでした。ところが、ジャンプ大会の観戦となると、その冷たい空気の中でじっとしているわけで、さすがに寒いのです。特に靴。足先がビリビリきてました。

    ガラス張りの建物に入って観戦もできるのですが、そこは逆に暖房が効き過ぎていて暑いんです。ババシャツ着てますし。しょうがないので外へ出て動くことにしました。結構高い場所へ登って見ることも出来るのです。

    その中腹あたりのシャンツェに近いところで、ジャンパーひとりひとりに声援を送る数人の応援団がいました。笛を鳴らしたり太鼓を叩いたり、名前を叫んだりしていました。
    そのあたりをうろついて、上から降ってくるように飛んでくるジャンパーを見ていましたら、その応援団がリズミカルな声援を始めました。

    「ホッケ、 ホッケ、 ホッケ、 ホッケ、 ホッケ…」

    北海道のホッケは美味いからね、なんて話じゃありません。ドイツから来たシュテファン・ホッケという選手が飛んでくるところだったのです。1本目はまずまず上位で、これは2本目でした。

    ホッケの2本目はちょっと失敗ジャンプでした。

    「ちょっとアブラが乗ってなかったね」

    ホッケの旬は春と秋の2週間くらいずつなんだそうで、ちょっとアブラが乗ってなかったみたいでした。(しょーもない)

    この日、岡部孝信選手は1本目に130mを越える大ジャンプで、そのスゴさを目の当たりにしました。しかし2本目に失敗。一方の葛西紀明選手はなぜか飛びませんでした。せっかく楽しみにしていたのに、その理由も何もアナウンスしてくれないのです。納得がいきません。なぜ飛ばなかったのか知りたくなり、大会終了後すぐ家に帰り、テレビを見ました。

    旬じゃないホッケの2本目がちょっと失敗ジャンプしてました。(しょーもない)

    結局テレビでも葛西選手の話がまるで無くて、結局理由は分からずじまい。夜のスポーツニュースで、キャスターが「葛西選手は風邪で調子が悪かったみたいです」と、サラっと触れてやっと『風邪だった』ことが分かりました。しかし現場でもテレビでも、注目選手なのにひと言も説明がないことにはちょっと憤慨でした。

    でもタダで見てるわけだし、まあ、選手も間近で見れたので良い1日でした。
    その後ホッケ食べました。やはり美味。

     

    ■第60回 愉快な札幌大発見:すし食うかい

    すし食うかい

    すし食いねぇ、を蝦夷弁で言うとこうなります。というか標準語?
    日本全国、どこにでもありそうな気もしますが、どうなんでしょう。