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  • v300 大規模「家庭菜園」始まる

    ■大規模「家庭菜園」始まる

    畑を作る
    軽く1ヘクタールはあろうかという荒れ地にウネを作る私

    山いっこ、もらっちゃいましたー!!(笑)
    ウソです、もらってないです。タダで借りたので、もらったも同然、です。(笑)

    東京のかつての職場の、同郷の人の山でありまして、去年の秋に会う機会があり、「山使う?」みたいなことになったのです。まさか山を持ってるとも思ってなかったのでビックリでした。
    本人もどれほど広いのかを把握してないようで、山2~3個かな、3~4個かな、もっとかな、と語ったのです。そして以前畑にしていたスペースがあるから好きに使っていいよ、ということになり・・・。
    まさかくれるなんて思わなかったのでした。(くれてないっつーの)

    そこがまた、我が家から車で5~6分という近さ。ああ、これはやはり「やれっ」ていうことなのかと、痛むヒザをさすりながら、これが運命なのかと思ったのでした。

    私が自然農法に感動したのが、2008年頃のことで、まだ東京にいた時のことです。耕しもしない、農薬は使わない、極力何もしない農法に驚きました、
    雑草などない、害虫などいない、すべての存在に意味がある、野菜を作るには観察眼が大事なのだ。そして、それは野菜作りというよりは、地球上の生命の成り立ちを知ることだ、食物連鎖や共存ということに思いを馳せることなのだ。食べることは哲学なのだ。
    見たまえ、現代の農業を。(ぷっ)
    食の安全がどれほど脅かされているか気づいているのかい。(クスッ)
    大量生産には落とし穴がいっぱいで、金銭的な利益を追求する農「業」の行方は、人体の破壊であり、地球の破壊である。それは人間として恥ずかしいことぢゃないか。
    おー、自然農法、やってみてぇーー!!(いやそれほどでもないが)

    うん、畑やりたいっていうよりは、ただ、危機感があるのです。
    目指すところは「何もしないで、毎年勝手に作物ができる状態」なのであります。
    「もぉー、すっげーラク、なんもしてないのに、野菜がザックザク」みたいな。
    そのノウハウをゲットしたい、という感じではあります。(無理だろ)
    経済危機の際には威力を発揮しますよ。多分。

    そう思ってから、いつの間にか庭が目の前に現れ、実験が始まり、コンパニオンプランツやら、固定種やら、雑草を抜かない、虫を殺さない、ちょこちょこやってはみるものの、人類を救えるような成果などはないのでありました。ていうか失敗だらけ。ていうか何をして成功とするのかも曖昧。ただ作物ができればいいというもんじゃないし。肥料だって与えれば不自然だし。良かれと思ってやったことはみな不自然。土の浄化、スギナの駆逐、今やウチの庭は自生のミントでいっぱい。(笑)

    あ、つまりですね、何だかあきらめがつかないっていうのはあるんですよ。
    まあそんなことを思ったりするから、こんな具合に山いっこもらえちゃったわけですよ。(もらってはいない)
    つまり、でかい口叩く前にやってみなと、「神様が」山をくれちゃったんですね。(笑)

    もうしわけねぇ、できまへん、わるうございました。
    と言うことになると思います。
    あらかじめ、謝っておきますね。ははは。(ひどい態度)

    土地は、山の丘陵、陽当たり抜群、10年は放置されてる荒れ地です。
    (掲載翌日訂正 : 違ってました、放置期間は1年だそうです。失礼しました。わずか1年で変わり果ててしまうことに驚きです。例えば、政治的な政策をひとつ間違うと取り返しがつかなくなることが分かりますね。水田などは元に戻すのが本当に大変だと聞きます。訂正終わり)
    鹿の糞が多数あり、動物いっぱいです。下の写真は4月30日。木の実生もたくさんあり、放っておけば森となるのでしょう。

    荒れ地
    もともとは畑だった場所
    荒れ地
    上の写真の右側。かろうじて残っているビニールハウスの残骸と、
    雪で完全に潰れたビニールハウスの骨組みがっ。(見えにくいけど)
    荒れ地
    これは左側、広いですねー

    まさにこれは、「ここから始める自然農法」みたいな、ある意味理想的な状態の土地なのでありました。
    では、最初になにをすべきなのか。

    それは多分、この土地に適合する作物(植物)は何かを調べることであります。様々な種類の作物の種を、ひとつの泥団子に仕込み、ぶん投げる。そうして自然に生き残った作物は、おそらく人の手をかけることなく、育つ可能性が高いのであります。耕しもしない、ウネすら作らない、究極の農法。

    ま、それはザックリとした理想の話。
    すでにここに適合し、簡単には死なない植物で覆われているのが現実。

    「泥団子か・・、手が汚れてイヤだな、面倒だし、失敗率高そう」
    ということで、少なくともなんか失敗しないヤツを作ろう、と、いきなりヘタレな考えになり、放っておいても勝手にできるジャガイモが脳裏に浮かんだのでした。

    そして、肥料を必要としなさそうなものは何かと考えた時、ハーブがいいのではないかと思ったのでした。(空腹は満たされないと思うが)
    何年か前にまさしく放ったらかしで作った「コリアンダー」の種を大量に取ってあり、ディルの種もまたたくさん取ってあります。ミントは庭に自生しており、年々その被害は広がっております。(被害かよっ)

    ただ、広すぎるわけです。私一人ですから。この広さをどうにかするっていうのは、ほぼ不可能に思えました。ハーブなら、何もしないで種だけをばら撒くっていうのは有りかも知れません。(やっぱ無理だろ)

    それでジャガイモをやるなら、最低限、土に埋めないといけません。耕さないを理想とする私の考えでは、クワを入れるわけにはいかないのですが、イモを地面に転がしておいても無理なわけで。

    やむを得んっ!! 土を耕しはしないが、ウネを立てよう。

    ご近所の自然農法志向の、素晴らしい実験を繰り返しているKさんに教わった方式があるのです。それは、ウネとする部分に両側の土を盛るというもの。何か知らん草が生えている上にそのまま乗せるのです。実際にKさんは、それで作物ができることを証明しているのです。
    「植物が勝手に土を耕してくれるのですよ」と。
    カッケー!!

    これでんがな。よーし、やるぞー。
    やはり水はけは大事なので、その意味でもウネは必要だから作ります。
    5月3日、約10メートルのウネを3本作りました。1万平米はあろうかという土地に、ちょこっと傷を付けた程度で、体力の限界を迎えたのでありました。

    荒れ地
    植物の根がまあまあ強くて、大変でした

    このあととんでもない展開が待ち受けています。
    いったいどうなっちゃうんでしょうねー。
    続きます。

    記念すべき300号でした。


  • v226 このごろの畑の様子

    ■このごろの畑の様子

    グスベリー
    グスベリー

    今年はあまり畑のことは書きませんでした。というのもずっと寒過ぎて、なかなか作物が育たず、あまり変化がなかったからです。7月半ば過ぎでも最高気温が14度とか、8月に入っても20度前後の肌寒い日が続きました。その合間に暑い日がちょこっと。変な気候でした。

    そんな中、畑はじわじわとジャングルのようになってくれました。
    ひとつひとつ検証していきます。

    多分つまらない話なので、読むのが辛くなったら写真だけ見て楽しんでください。何と言うかこれは単なる記録です。メモです。

    まずはニンニク。
    実は、過去2年、ニンニクの育て方を知りませんでした。調べたのですが、よく分からなかったというか、放ったらかすと何となく小ぶりのものが出来ていたので、肥料が足りないのだろう、くらいに考えていました。

    大きく育てるには、ニンニクの芽と呼ばれる部分をカットする必要がありました。「芽」と言っても、それは「えー? これ芽じゃないじゃん」的な感じなのです。
    常識的には「芽」って土から出たばかりの可愛いヤツじゃないですか。ニンニクの芽って、言ってみれば見た目的には「茎」(くき)なんですよ。だからよく分からなかったのです。

    ニンニクのタネ
    このくるんくるんした部分がニンニクの芽ってやつですよ。
    手でポキッと折れます。

    その芽というやつがウネウネしてちょっと気持ち悪い感じになっていき、先端が膨らんでタネの集合体ができます。それも当初タネなのか何なのか、何だか気持ちの悪い塊で、ひょっとして奇形じゃないかと疑ったくらいでした。

    ニンニクのタネ
    どうですかこのキモい感じ

    このタネが出来る前に、くるんくるんしたヤツをちょん切って、地下に出来るニンニクに栄養が行くようにするわけです。

    ということで今年はまあまあ大きく作ることができました。
    しかしこの芽をカットすると芽の先に出来るタネが穫れませんので、一応、何本か芽を残してタネは確保することにしました。
    (ニンニクの育て方を調べると、そのタネではなく、「種ニンニク(実)を購入して」土に埋めるようです。それ本当のタネの部分じゃないと思うのですが・・・。ということで「一般的な作り方」がよく分からない。一応、去年と今年は、気持ち悪いタネの集合体をバラしてそれを植えたのです)

    ニンニクの芽
    これがニンニクの芽ってやつだ。(6/25)

    おかげで今年は、去年よりは大きめのニンニクが穫れました。(それでも小ぶり)

    ニンニク
    ニンニク

    ニンニク
    根をカットして束ねて干して、このあとも暗い場所で乾燥させる。
    来年はもっとでかいニンニクを作るぞっ。(8/19、下8/21)。

    続きましてはズッキーニ。これが大豊作。なんぼでもできる。というのも、タネからポットで育てた2株と、街へ出た時につい買ってしまった苗2株と合わせて、畑には4株のズッキーニが居座ることになったのです。

    ひどくでかくなるというのに。

    ズッキーニ
    これで1株。痩せた大人20人くらいこのスペースに詰め込めますよ(8/17)

    こんなのが4株。もう畑は化け物だらけ。

    ズッキーニ
    毎日のように次々に採れるのです。完全に元を取りましたね。ふふ。マジウマ。(8/19)
    巨大ズッキーニ
    ちょつと目を離すとこんなにでかくなってしまう。(8/21)
    今年は1本残してそこからタネをゲットして来年植えてみたい。

    続きまして「キヌサヤ」。
    豆は過去2年失敗したのでやめようと思ったのですが、気が変わって植えてみたところ、寒い気候の中順調に伸びてワサワサと出てきたのです。一緒に植えた「枝豆」は伸びずに失敗しました。理由は不明です。

    キヌサヤ
    まさかいっぱい穫れるとは思っていなったキヌサヤ(絹鞘エンドウ)(8/17) しかもみそ汁の具など、とても美味しくいただけた。ありがたや。来年も作るっ。

    それからトマト。「できるだけ芽かきをしない実験」をしました。ずっと寒くて育たなかったのですが、じわじわと枝を伸ばし、8月手前から急速にもっさりとしてきました。どんどん枝が増えてくるので、支柱をどんどん追加して、少しだけ芽かきをして、伸びている枝を適当にカットして風通しを確保しました。(結局は手がかかるのです)

    去年は芽かきをし過ぎて、実がほとんど付きませんでした。今年は芽かきをあまりしていないため、実はどんどん出来てます。

    トマト
    トマト

    トマト
    透明マルチの2畝に3株。左が小玉のトマトベリー、右に大玉のモモタローと福建の2株。 ジャングル化しています。通路は通れません。(8/17)

     

    お次はダイコン。見た目はまずまず。

    ダイコン
    ズッキーニの葉っぱに隠れるようにして育ったど根性ダイコン(8/20)
    ダイコン
    とったどー(8/23)

     

    「ルッコラ」は、タネ実験に成功し、「間引かない実験」では「まあまあ普通に育つけどちょっと線が細い」という感じになりましたので、来年は間引きしようと思いました。
    しかし、とにかく、もう、毎日のようにその葉っぱを摘んでは、サラダで食べました。天気が悪かったのに、ルッコラはよく頑張ってくれました。

    ルッコラ
    ルッコラは育てやすくタネも穫りやすい。寒さにも強そう。写真左「D」はディルというハーブ。去年全然違う場所に植えたヤツのタネが飛んだのか、勝手に生えていた。

    ルッコラサラダの作り方。

    葉っぱを摘み取り、水洗い、葉っぱをちぎってボールに山積み、塩・胡椒を適当にかけて手で混ぜて、レモン汁を適当にバチャバチャかけて、オリーブオイルをバチャバチャかけて、箸かなんかでグリグリ混ぜて、粉チーズを適当に振り掛けて、完成。星3つです。

     

    次、イチゴ。
    畑の周りに散り散りになってたヤツを、陽当たりの良い1平米ほどの1か所に移植しました。肥料をやって、雑草を引っこ抜いとけば良いのができます。来年も楽しみです。

    イチゴ
    6月、イチゴは毎日数粒ずつ穫れました(6/26)

     

    次は「キュウリ」。
    今までで一番生育が悪かったのですが、それでも3株、15本くらい食べました。(本当に出来が悪かったです)
    黒マルチをした苗と何もしない苗で、生育を比べたところ、マルチをした方が伸びが良かったのでした。手をかけないと育たないのが野菜なんすかね。基本的には何もしない自然に任せる放置でやりたいのですが。

    毎年うまくいく「チンゲンサイ」。
    今年も成功もよく出来ました。
    特に、タネを撒いて、間引いた芽を移植すると、ほとんどが生育します。他の葉もの野菜は大抵移植には失敗しますが、チンゲンサイはなぜか強いのです。今年はタネを採取してみようと思っています。

     

    それから「カラーピーマン」。

    カラーピーマン
    まだ緑色。(8/20)

    生育が遅いです。とても遅い。これは寒さのせいということにします。というのも、似たような「シシトウ」も「トウガラシ」も全然成長しないのです。

    春先にはアスパラが出来ました。
    もう20株ほどあるので、来年から10年くらい毎年20~30本程度は食べることが出来ます。

    ホウレンソウと春菊は今回作りませんでした。小松菜はよく育つのですが、なぜか収穫し忘れたり、食べる気が起きなくて(何だかタイミングが合わない)、ものすごく大きくなっています。

    小松菜
    でかくなっているのに食べてもらえない小松菜。(8/25)

    万能ネギは生育が遅く、ゴーヤもなかなか成長しません。キャベツもブロッコリーも遅い。ニンジンは出来つつあるも、生育は遅いです。トウキビは完全に寒さでやられ失敗。オクラも育ちませんでした。

    そうそう、アゲハの幼虫用に手に入れた12株の山椒の木の苗が、今年の氷点下20度の寒さで、8本が死にました。しかし4本が生き残りました。
    アゲハの幼虫に山椒の葉を食べてもらいたいのですが、アゲハの幼虫は何も考えずに食べ尽くしてしまうため、山椒の木が死んでしまう可能性があります。
    せっかく生き残った山椒なので、今年はアゲハが寄らないように、不織布をかけて保護しながら育てました。(ていうか今年はアゲハの姿をほとんど見なかった)
    再来年あたりから、アゲハの幼虫に食べさせてやろうと思います。

    山椒
    分かりにくいですが、山椒の木。(8/21)

    こちらはミョウガ。そろそろ土からニョキニョキと出て来る頃です。ミョウガの場所は固定してあり、まったく手間がかかりません。

    ミョウガ
    手のかからないミョウガ。今年は少しバラ撒き肥料をあげただけ。(8/21)

    8月19日(日)に、グスベリー(最初の写真)のジャムを作りました。3kgのグスベリーで。第217号の「B」の漉すやり方で、トロトロしたジャムがたくさん出来ました。今年は収穫するタイミングが少し遅れたので、作りたかった「やたらと酸味のある超スッパイグスベリージャム」は出来ませんでした。残念ながら美味くなってしまいました。
    来年はもっとスッパイのを作りたい。

    畑を始めて3年目。何となくですが、畑起こしと畝づくり、種まき、雑草取り、程度は出来てきました。まだまだ、肥料のタイミングとか、虫対策とか、いろいろやらないとならないのだと思いますが、少なくとも、思うのは・・・

    「害虫」などいないし、虫を殺すのは最終的に自分を殺すのであり(かっくいーなー)、虫には虫の食い扶持を残し、蝶や蜂や鳥のいる畑でなければならないと思っています。イヤだけどクモも必要なのです。多分、アブラムシもワラジムシもムカデもダニも、全部意味のある必要なパーツなのだと思います。それらをいかにして共生させ、たっぷりと良い作物を収穫するかが課題になります。

    親戚やご近所のおばあちゃんたちからは、もっと整然とした美しい畑を望んでいて
    「ちゃんとやれ」「ダメダこりゃ」
    とか言われたりします。

    適度に様々な虫がいる畑を理解してもらうことができるのでしょうか。重く難しい課題であります。というか思ったように好きにやります。


  • v223 寒過ぎる/間引きをしない実験/北見発見伝:トビダス

    ■寒過ぎる

    ネズミ
    厳しい自然

    寒さで死んだネズミではありません。とりあえず。
    今年はずっと寒いのです。5月には、13 日に雪が降り、 桜やツツジの花に雪が積もってシュールでした。5月中旬にもなって雪が降ったなんて記憶はありません。
    6月は10日を過ぎても早朝は気温5度程度で、ストーブを焚く状況でした。20日になっても最高気温が14度と、肌寒い日が続きました。あまりにも寒いので、畑の作物はさっぱり育ちませんでした。

    何年も前のこと、道東なのに極寒の1月に雪ではなく「雨」が降って「信じられな~い!!」なんて言ってた温暖化はどこ行っちまったんでしょうかねぇ。

    寒い寒いとは言っても、雑草はスクスクと育って、畑以外は緑でもっさりとして、虫もいて、それを捕まえる鳥もいて、寒いのに生き物たちは元気でにぎやかです。
    野良猫はモグラを捕らえてモグモグしているのでした。

    ネズミと猫
    野良ちゃんが大きなネズミをプレゼントしてくれたり(5/21)
    モグラと猫
    モグラをモグモグしていたり(6/18)

    そんな中、6月29日に突然36度に急上昇。室温も33度に上がりました。(公式には最高が32.5度)
    ウチには冷房設備はないので、「あづいよぉ」と言って我慢するしかありません。でも翌朝には15度程度の「さみーよぉ」になりました。
    その後も朝は依然として肌寒く、7月8日の朝も「夏なのになんだこの寒さは」というくらいに下がりました。

    今年は、雨が少ないと感じていました。ところが7月5日、延々どしゃ降りの雷雨になりました。畑はと言うと、今年の春先に大雨を想定して作った水路が機能して(ドヤ顔)、作物はほぼ無事でしたが、気温も降水量も極端に振れる異常さを感じました。

    関東も近畿も九州も、どこも気象には異常な感じはあると思います。北海道は、東京の暑さに比べたら屁でもないのですが、ずっと寒い中で急に熱波が来れば参ってしまいます。
    しかし、野菜も人間も暑いだの寒いだのとダメですけど、雑草だけはスゴいですね。

    雑草はスゴい。

    ネタがないので天気と雑草の話になってしまいました。

    いや、

    ネタがないわけではなく、いまいちというか、どうでもいいというか・・・。でもこの際だからそのいまひとつの話を書いてみます。題して「間引きをしない実験」です。

     

    ■間引きをしない実験

    畑で何か作っていると、「間引き」と言って、育ち始めの野菜の芽を摘む作業があります。1本を元気に育てるために周辺の芽を摘むんです。チョキっとポイッと。鬼ですよね。人間で言えば、3人の赤ちゃんがいたとすると、元気そうな1人を残して、2人抹殺ですから。
    3人の社員がいたら、従順な1人を残して、目障りな2人を左遷ですからね。出る杭はちょん切るのです。可哀想だし、非人道的です。(なんか違う)

    だから最近はそれらを髪の毛だと思ってカットしています。

    しかしそれでも貧乏性のせいで間引きがもったいなくてたまらないのです。
    (雑草はブチブチと抜きますけど)
    (雑草をブチブチ抜きまくる方が鬼の度合いが上っぽいですけど)
    (髪の毛で言えば引きちぎる感じですもんね)

    それで、間引きはもったいないし可哀想なので、できることならしたくない。
    ということで、「本当に間引きは必要なのか」
    と、畑の素人ならではの発想によって、ちょっと実験をすることにしたのです。

    実のなるものは間引きしないと栄養が分散されて共倒れになるかもなぁ、とは思います。キャベツはおしくらまんじゅうみたいになるのが想像出来るので間引きしないとダメだと思います。
    だから“葉もの野菜”で試すことにしました。毎年美味しくいただいているルッコラの、畝(うね)を2倍の4メートルに広げての実験です。

    ルッコラ
    もったいなくて間引きし切れていませんが、一部だけ間引きせず密集させたままに。(6/9)

    そして今はまだこんな感じですが・・・。

    ルッコラ
    真ん中あたりだけ間引きせず。両サイドじわじわ間引いてます。(7/8)
    本当はもっと抜かないとダメなのかも知れません。で、できん・・・。

    で、何となく中途半端ながらひとつ結果が出ました。すでにサラダで食べたりしているのですが、間引きをしないで密集させたヤツらは、なんと、なんとなんと、他の葉っぱよりやわらかくて食べやすいのです。葉脈が固くないというか。

    ただ、葉っぱがすごく密集しているので、枯れてしまうのかも知れません。
    普通なら80cmくらいまで伸びますが、さてそれまでにどうなりますか。

    とまあ、いまひとつ盛り上がりに欠けるお話でした。
    それにしてもルッコラは美味いです。

     

    ■北見発見伝:子供トビダス

    運転しながらこれ見た時は、一瞬何だろうと思いました。

    子供トビダス

    宗教の何かか、なんて。
    これを見ながら読むと、外国人ぽくなりますよね。なりますよね。
    発音が難しいという感じに。
    そしてこれ読んでる間に子供跳ねそうです。(笑)


  • v212 スギナ/宝ダニ/山菜だより/花だより

    ■大自然考察:スギナ

    スギナ
    みんなの嫌われ者スギナ

    どこにでも生えてきて、引っこ抜いても根が残り、深く広く進出していくスギナ。家庭菜園を楽しむ「サイエナー」(菜園er)にとってはにっくき存在だと思います。
    スギナについては昨年こう書きました。

    生命力が強過ぎて、野菜の養分を奪うだろうと思われ、
    とにかく見つけるたびに深く掘って引っこ抜いています。

    この考えは間違いだったかも知れないと思うようになりました。根拠は薄いのですが、「作物に大きな影響はなく、共存可能である」というどこかの知らない人のブログを見たからです。
    だからと言って、放っておくとスギナが大きく成長して、ろくでもない感じの畑になりそうですから、こまめに引っこ抜いてはいます。

    でも「闘ってはいけないのではないか」という思いが芽生え、逆にその強さを利用できないだろうか、と思ったのです。ちょぴっと調べると気になる事実がありました。

    ヤツらは腐葉土に混ぜると良い肥料が出来る。

    つまり、枯れて土に混ざれば、自らの多量のカルシウムで、多くの野菜が喜ぶアルカリ性の土になる。酸性土壌なら中性にしてしまう。てことは、畑にスギナの死体を混ぜたら、土壌改良(アルカリ土壌に)できるということでしょう。土壌改良のために、わざわざ石灰を混ぜなくても良いのです。

    そして、スギナには不思議と虫がつかないので、虫除け効果もあるかも知れない。そしてあの形状は、集めたら編み込んだワラのようになる。つまり、保温と保湿効果が望めるので、自然のマルチになるかも知れないのです。
    防虫、保温、保湿の効果があり、翌年には土壌改良剤となる、かも知れない。
    「かも知れない」ばっかりですが。

    そこで思いついたのが、
    「スギナを、野菜の種を撒いたところに乗せていく実験」でした。

    これはスゴいぞ。無駄がひとつもない。エコ過ぎる。(ドヤ顔)
    しかし誰もやってないのではないかと思えるし、何か落とし穴があるかも知れません。でも実験する価値はありそうなのでやってしまいました。

    隣の敷地が空き地になっていて、去年もタンポポがごっそり群生していましたが、そこにはスギナも群生しているのです。隣の人に「雑草は勝手に抜いて良い」と了解をもらい(隣も助かるし)、実験のためにスギナだけを抜きまくりました。6月1日。

    そして畝に乗せていったのです。こんな感じに。

    畑にスギナ
    畑にスギナを

    種を撒いて、まだ芽が出ていない畝です。いったいどうなるの。わくわく。わくわく。

    ところが、なかなか発芽しないのです。ちょっぴり芽が出るものの、なかなか成長しない。ちょっとイライラしました。
    多分それは「低温な気温」の方に原因があって、なんせ最低気温1度とか2度で、肌寒い日が続きましたので、スギナの効果が分からないのでした。(その割にはタンポポやスギナはワサワサ育っています。いわゆる「雑草」は本当に強いです)

    そうこうしているうちに、スギナが枯れてワラのようになりました。「敷きワラ」っぽくなって、天然のマルチになったわけですが、あまりにも作物の成長が遅いので、「失敗だなっ」と、イラッとしてスギナを通路に払い落としてしまいました。
    土に日光が当たらず、良くないのではないかと言うのもあり。(短気はいけませんね)

    そうしたらアレですよ。(泣)
    大粒のヒョウと猛烈な雷雨で壊滅っすよ。(泣)
    パルプンテみたいな呪文が炸裂してしまいました。種、撒き直しです。 (痛)

    枯れたスギナは通路に放ったらかしにして、そのまま秋には鋤き込む予定です。しかし自然が畑に与える影響というのは多種多様で、複雑で、スギナを鋤き込んだから上手く行ったとも言えませんし、失敗したとも言えないのです。
    ひとつひとつ検証していくしかないようです。

    ひょっとしたら人間は何にも分かっていないのかも知れません。

    農薬だって遺伝子組み換えだって、単一大量栽培だって、その影響がどのくらい先にどうなってしまうのか分からないのです。その時になって「想定外」の出来事が起こるわけですし、やはり、できるだけ自然に逆らわない方法を選択していくのが、未来の人のためには良かろうな、と思うのでした。スギナのことを考えていたら。

     

    ■大自然考察:宝ダニ

    5月25日、もう霜は降りないだろうと(2週間後にヒョウが降りましたけど)、ビニールのマルチを剥がした際、土の中に1mmくらいの真っ赤な虫が4匹いました。そのうちの1匹がこれ。

    タカラダニ
    赤い虫を、近くにあった木の板の上に移して撮影。

    もしこいつが繁殖すると気味が悪いので調べてみました。こいつは「ダニ」の一種で、少なくとも人間や植物には一切害がないとされる「タカラダニ」でした。

    害がないのであれば、殺す必要はありません。

    最初は、タカラをカラダと見間違えて、カラダに付くダニかと思い焦りました。この赤さが「子どもにとっては宝物」のように感じることから、「タカラダニ」とされたそうです。

    こいつはバッタやクモなどの節足動物に寄生するらしく、メスしか発見されておらず、単為生殖の生物らしいです。そして、主に土やコンクリート壁などに見られることから、苔を食べているの「かも」知れないそうです。

    「かも」て・・・。

    それで思ったのは、「人間ってこんな虫のことも良く分かっていない」ということでした。土の中のバクテリアなどに関しても、分かっているのは1%程度で、全然分かっちゃいないそうです。

    それより少し怒りを覚えたのは、この虫が「害虫扱い」されていることでした。その理由が「潰れると赤い液が洋服に付いたり、干している洗濯物が赤く汚れるから」だと。
    服が汚れるから薬で殺すってかっ。もう、バカバカバカ。

    私は単に、この赤さ、生き物の精巧さから、大自然のスゴさを感じます。

     

    ■山菜だより

    最近の山菜の記録です。

    フキ
    フキ。赤いフキより青いフキが美味いです。5/25
    コゴミ
    コゴミ。そろそろ終わり。5/25
    ワラビ
    ワラビ。まだまだこれからです。6/1
    ミツバ
    我が家の野良ミツバ。家の周りにいっぱい生えてます。美味いですよ。
    やちぶき
    やちぶき(エゾノリュウキンカ)。フキではない。ちょいニガ。おひたしで。6/3

     

    ■花だより

    我が家の庭の花を再び掲載します。

    たんぽぽ畑
    隣の敷地のたんぽぽ。キレイですね。5/24
    チューリップ
    チューリップ 5/24
    桜かな
    なんだろう 5/26
    なんだろう
    なんだろう 5/26
    なんだろう。バラかな
    なんだろう 5/26
    サクランボの花とクマンバチ
    サクランボの花。クマンバチがいっぱい来ます 5/26
    イチゴ
    イチゴですよ 5/26
    たんぽぽ
    たんぽぽって花も綿帽子も美しいのですよ 5/28
    白いチューリップ
    白いチューリップ。キレイですね 6/3
    なんだろう
    なんだろうか 6/3
    なんだろう
    なんでしょう 6/3
    スミレ
    大好きなスミレ。美しいです。 6/3
    なんだろう
    なんだろう 6/3
    クロユリかな
    クロユリかな 6/3
    ツツジ
    ツツジだね 6/3
    なんだろう
    なんだろう 6/3
    チューリップ
    チューリップの花が落ちた状態です。 6/3

  • v210 ひょ~!!/北見発見伝-バカにする木

    ■ひょ~!!

    近所の風景
    6月10日の風景とは思えない

    6月10日、外はヒョウで真っ白になりました。北の果て北見から涙の菜園だよりです。

    その日、朝は晴れておりました。テレビの天気予報では「大雨注意報」と「カミナリ警報」、「タツマキ注意報」が出ておりました。
    「こんなに天気が良いのにアホかっ」と思った予報でした。

    午後になって空が明るいのに暗いような変な感じになり、入道雲が出てきました。それがまた光が当たって美しいので、わざわざ写真を撮ったのでした。

    入道雲

    そして、晴れているのにカミナリが鳴り始めました。しばらくすると。晴れ間を残しながら激しいカミナリと共に大粒の雨が落ちてきました。
    「うんげろ~!! こりゃヤバいかも知れない。コンピュータを落とそう」
    急遽、仕事関係の方々に1時間の作業休止の連絡を入れ、コンピュータの電源を落とし、コンセントも抜いたのでした。

    ところがカミナリはすんなりと通り過ぎていき、1時間後には元通りの日常になりましたとさ。めでたしめでたし。コンピュータスイッチオンっ!!
    と思ったら、またまたカミナリがピカピカ光り、大粒の雨がドシャドシャと落ちてきました。
    「くっそー、フェイントかっ!!」
    そして激しい雨は目の前の畑を激しく痛めつけているのでした。

    「ちょっとトイレ」
    まずはトイレを済ませてから考えよう、てなわけでトイレに入ると、雨の音はさらに激しくなって、あまり聞いたことのないようなスゴい音が聞こえてきたのでした。

    『雨が強烈になったな。畑に新聞紙でもかけて野菜を守らねばっ』

    なーんて思いつつトイレを出て、窓から外を見ると、見たこともないような白い大きな粒が、バラバラドカドカと隙間が無いくらい降っていたのです。

    畑にヒョウが降る
    うわーっ、オラの畑に何するだー
    屋根にヒョウが当たりうるさい
    屋根にヒョウが当たりスゴい音が…

    畑に新聞紙とか、何をやってもダメそうでした。
    そもそもヒョウが当たると痛いので外にも出られません。ただ、10分くらいでヒョウはおさまり、雨も小降りになりました。とりあえず畑の様子を見に外へ。

    畑は水浸し
    うぎゃー、ヒョウだらけ & 水浸し
    隣の畑
    お隣の畑も結構やられている
    やられたキュウリ
    丸い粒がヒョウ。約1cm。キュウリも急死? 葉っぱがちぎれている。
    やられたカラーピーマン
    カラーピーマンも折れていた
    水浸しの畑
    もう洪水っす
    畑
    これは1週間ほど前の状態。マルチを外したらヒョウが降るって、天の嫌がらせ?

    結局、カミナリは断続的に翌朝の4時くらいまで続いていました。
    そして朝の7時ころには素晴らしく良い天気になりました。鳥がさえずり、ヒンヤリとした風が心地良いのでした。

    豪雨・カミナリ・ヒョウ、確かにひどかった。でもそれと同等の快適な朝。
    「これでトントンだぜ」
    とカミサマが言いました。ニヤニヤしながら。

    で、畑の様子はと言うと・・・

    やられたエンドウ
    まるで粉々、生えてきたばかりのエンドウ豆。 多分死んではいないはずだが…。
    やられたズッキーニ
    いよいよこれから、という感じのズッキーニも泥だらけ。 でも死んではいないはず。
    やられたダイコン
    芽が出たばかりのダイコンもボロボロ。頼む、死なないでくれ。
    やられたシュンギク
    順調に育っていたシュンギク。死んだかも。結構たくさん。
    やられたホウレンソウ
    一番良いペースで育っていたホウレンソウもこの通り。頑張れ。

     

    ■北見発見伝:人をバカにする木

    先日、道を歩いていましたら、低い変な松の木のような木々が、人間をバカにしていました。いけませんね。

    人をバカにする木
    どうですこの人をバカにした雰囲気

    分かりませんか。ひとつひとつが、こんなことしてるじゃないですか。

    FUCK'N
    ほらね。このファッキン野郎どもめっ!! ってさ

    地元「愉快な北見」ネタはなかなかありません…。